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【SS】梨子「人喰い鬼」【ラブライブ!サンシャイン!!】

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1: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 12:43:03.81 ID:1em/IKdU
浦の星女学院 屋上

果南「ということで、今日の練習はこれまで」

千歌「終わったー!!」

花丸「疲れたずら…」

ルビィ「お疲れ、花丸ちゃん」

3: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 12:46:39.32 ID:1em/IKdU
曜「今日はかなりハードだったね」

ダイヤ「でも、だいぶ形になってきましたわ」

千歌「うん!明日もこの調子で頑張って行こう!」

鞠莉「Yes」

曜「ヨーソロー」

4: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 12:53:04.29 ID:1em/IKdU
梨子「ふふっ」

善子「リリー、どうしたの?」

梨子「いや、何か、すごい平和だなーって」

善子「いつも通りじゃない?」

梨子「うん。そのいつも通りが平和というか・・・」

善子「まぁ、それもそうね」

千歌「梨子ちゃーん、帰ろうよー」

梨子「分かった。今行くわ」

梨子「それじゃあ、またね。善子ちゃん」

善子「ヨハネ!」

善子(いつも通りが平和か・・・)

善子(いつも不幸な私にとっては全然そうでないけど)

5: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 13:02:46.85 ID:1em/IKdU
ーーーーーー
十千万前

千歌「それでね、曜ちゃんが・・・」

梨子「へぇー」

シイタケ「わん!」

梨子「きゃ!」

千歌「梨子ちゃん驚き過ぎだよー」

梨子「無理無理・・・」

千歌「ははっ…」

シイタケ「?」

6: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 13:09:13.79 ID:1em/IKdU
梨子自室

梨子「うーん・・・ここをこうして・・・」

梨子「って、もうこんな時間」

梨子(明日も学校だし、早く寝ないと・・・)

梨子「目覚ましもセットしたし、大丈夫」

梨子(明日もいつも通りの日常だといいな・・・)

ーーーー
ーーー
ーー

7: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 13:15:40.90 ID:1em/IKdU

「オイ、こっちもだ」

「嘘だろ・・・」

梨子「うっ・・・何か外がすごい騒がしい・・・」

梨子「何かあったのかな?」

梨子(ちょっと気になるし、行ってみよう)

8: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 13:35:13.13 ID:1em/IKdU
十千万前

ザワザワ

梨子「十千万の前に人だかりが・・・」

千歌「そ、そんな…」

梨子(千歌ちゃんの声!)

梨子「ちょっと失礼します」

人だかりの中を進む。

梨子「千歌ちゃん、何が・・・」

梨子「え…」

その先にあったのは、無数の散らばった肉と骨、そして、白い毛。
この毛には見覚えがある。

梨子(まさか・・・シイタケちゃんなの・・・)

千歌「シイタケ…何で…」

未渡「こんなことって・・・」

志満「・・・」

警察官「次はここか・・・」

警察官「もう何匹目だよ・・・」

「やっぱりアレが…」

「でも、アレは最近…」

男「やっぱりだ!アレが来たんだ!」

警察官「まぁまぁ、落ち着いて」

梨子(アレって・・・?)

警察官「はい、皆さんここから離れて下さい」

警察官「ほら、そこのお嬢ちゃんも」

梨子「はい…」

梨子(どうなってるの・・・)

梨子(シイタケちゃんがあんなことに・・・)

梨子(あと、みんなが言っているアレって・・・)

9: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 13:41:54.05 ID:1em/IKdU
梨子母「梨子、入るわよ」

梨子「うん・・・」

梨子母「今日、学校休みになるらしいわよ」

梨子母「緊急事態だって」

梨子「緊急・・・事態・・・」

梨子母「今日は一日家でのんびり過ごしなさい」

梨子「分かった…」

梨子(緊急事態?全く分からない…)

梨子「そうだ、LINEで誰かに・・・」

梨子(こういう時は、ダイヤさんが…)


梨子:ダイヤさん


梨子「既読が付かない…」

12: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 13:59:35.93 ID:1em/IKdU
五分後

梨子「あ、既読付いてる」


ダイヤ:遅れてしまい申し訳ありませんでした


梨子「えっと」


梨子:朝から外が騒がしいんですけど、何かあったんですか?みんなアレが来たとか

ダイヤ:梨子さんはアレをご存知ないのですか?

梨子:はい


梨子(ダイヤさんは何か知っているんだ…)


ダイヤ:確かに梨子さんはここに来て、あまり長くありませんでしたね

ダイヤ:アレの件ですが、ここでは伝えきれません

ダイヤ:直接会うことは出来ますか

梨子:大丈夫です

ダイヤ:では、十時に私の家に

梨子:分かりました

16: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 14:11:40.76 ID:1em/IKdU
梨子(LINEでは伝えきれないぐらい大きな事なの…)

梨子「うっ」

急に梨子の目に朝見た光景が浮かんで来た。

あの血生臭さ、噛みちぎられた肉、はっきりと浮かんでくる。

梨子「ハァハァ…」

気持ち悪くなってきた。ショックが遅れてやって来たのだ。

梨子「しっかりしないと・・・」

フラフラしながら一階に降りる。

梨子(み、水を…)

「では、充分用心しておいて下さい」

声が聞こえた。玄関からだ。

17: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 14:23:04.44 ID:1em/IKdU
梨子母「分かりました」

警察官「では、これで」

梨子母「すみません」

警察官「はい?」

梨子母「その例のやつの検討は付いてるですか?」

警察官「今の所はまだ…」

梨子(会話を聞いても全然理解出来ない…)

梨子「ぐっ・・・」

梨子(早く水を…)

台所の水道から水を飲む。

梨子(何とか楽に…)

梨子「な、何これ…」

19: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 14:34:43.87 ID:1em/IKdU
シンクに残っている赤いシミ。どうやら血液のようだ。

梨子「私の身体から?」

身体を見てみるが、傷はどこにも見当たらない。

梨子(じゃあ、お母さん?)

梨子母「梨子?」

梨子「ひっ」

梨子母「驚き過ぎじゃない?どうかしたの?」

梨子「いいや、あの・・・」

ふと時計を見た。もう九時半過ぎだった。

梨子「わ、私ちょっと出掛けるから・・・」

梨子母「そう」

梨子「うん…」

身体が母に対して急に拒否反応を起こした。

梨子(早く用意しないと…)

自室に行き、必要は物をかばんに入れる。

梨子(何か、この家には居たくない…)

梨子(これで良し…)

梨子「行ってきます」

梨子母「行ってらっしゃい」

梨子母(ずいぶん活発な子ね。でもその方がいいわね)

21: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 14:49:39.64 ID:1em/IKdU
ーーーーーー
自転車をこいで、黒澤家へと向かう。

梨子(いつもより、車も人も少ない気が…)

梨子(しかも、鳥とかもいないし…)

やがて目的地が近付いてきた。

梨子(あそこにいるのは・・・ダイヤさん!)

ダイヤ「!」

ダイヤ「梨子さん、ご無事で何よりです」

梨子「すいません、少し遅れてしまって…」

ダイヤ「いえいえ。生きていらっしゃるなら大丈夫ですわ」

梨子「?」

ダイヤ「ここはあまり安全ではないので私の家に」

梨子「・・・はい」

24: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 14:53:53.22 ID:1em/IKdU
黒澤家

ダイヤ「ここで少しお待ち下さい」

梨子「はい…」

しばらくして、沢山の書物を持ったダイヤが入ってきた。

梨子「そ、それは・・・?」

ダイヤ「これは黒澤家の古い歴史書ですわ」

ダイヤ「では、お話しましょう。アレについて・・・」

26: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 15:03:55.25 ID:1em/IKdU
ダイヤ「昔、この辺りには人間の他に別の生き物が住んでいました」

ダイヤ「その生き物は主に肉を喰い、中でも人間の肉が好物だったらしいですわ」

ダイヤ「これを・・・」

ダイヤは梨子の前に古い巻物を広げた。

梨子「こ、これ…」

巻物に描かれていたのは、血を流し、苦しんでいる多くの人間と、その人間達を調理する複数の鬼だった。

ダイヤ「この鬼こそが、アレの正体に近いものですわ」

梨子「つまり、この鬼がやって来たと・・・?」

ダイヤ「いいえ。そうではなく、この話には続きがあります」

27: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 15:16:46.62 ID:1em/IKdU
ダイヤ「この鬼は人を喰うということで、『人喰い鬼』と人々に恐れられました」

ダイヤ「捕まったら最後、喰われるのを待つしかなく、喰われた人間は原住民、旅人など二百人近くでした」

ダイヤ「そこで江戸時代中頃、人々は人喰い鬼を全滅させるため、討伐作戦を行い、人喰い鬼を消しさることに成功しました」

ダイヤ「しかし、殺された人喰い鬼の恨み、怨念がこの内浦の地に残ってしまいました」

ダイヤ「その怨念は何十年かに一回、この地に住む二名に取り憑くようになりました。人間への復讐として」

ダイヤ「そして、その取り憑かれた者もしくは取り憑いた怨念をアレと言っているのですわ」

29: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 15:24:41.40 ID:1em/IKdU
梨子「・・・あ、あの」

ダイヤ「何でしょう?」

梨子「その取り憑かれた人は人間を・・・喰べるんですか?」

ダイヤ「はい、おそらく」


ダイヤ「話を続けます・・・」

33: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 15:39:15.06 ID:1em/IKdU
ダイヤ「歴史書の中に今までアレが現れた時の事を記した本がありました」

ダイヤ「そこで共通して書かれていた事が幾つか・・・」

梨子「何ですか?」

ダイヤ「アレが現れた時、多くの犬や猫、鳥が残酷に殺され、食べられるということですわ」

梨子「それって」

ダイヤ「そうです。今日の朝、少し見に回ったのですが、私が見た限りでも十数匹もの動物が殺されていましたわ」

34: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 15:45:15.52 ID:1em/IKdU
ダイヤ「我が黒澤家は警告のため、前回アレが現れた時に情報を少し公表したらしいです」

ダイヤ「なので、内浦に住む多くの人々がアレについて知っており、今騒ぎが起きているのですわ」

梨子「そうだったんですか…」

ダイヤ「何か疑問はありますか?私も前にお父様に言われただけなので、全ては分かりませんが…」

梨子「大丈夫です」

37: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 15:50:32.58 ID:1em/IKdU
ウー ウー

梨子「外が騒がしくなってきましたね」

ダイヤ「これは、パトカーのサイレン・・・まさか」

ダイヤが部屋を飛び出す。

梨子「ダ、ダイヤさん、待ってください・・・」

38: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 16:02:37.97 ID:1em/IKdU
「はい、近付かないで」

ダイヤ「あそこですか・・・」

ダイヤ「!」


梨子「ダイヤさん・・・」

梨子「あ、あんな所に…」

ダイヤは震えながら、ただ呆然と立っていた。前には二人の人間が倒れている。

片方は警察官の制服を着た男性らしきモノ。顔はぐちゃぐちゃで、下半身が噛みちぎられたかのように失われていた。
もう片方は・・・

梨子「う、嘘でしょ・・・」

40: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 16:24:53.15 ID:1em/IKdU
特徴的な髪型に、金髪、鞠莉だ。息はあるらしい。

梨子「そんな・・・鞠莉ちゃん・・・」

刑事「こいつがアレか?」

警察官「おそらく・・・」

ダイヤ「どういうことですの?」

刑事「ん?君はこいつの友達か?」

ダイヤ「その通りですわ。それはそうと、何故鞠莉さんがアレなのです!?」

刑事「警察官は見ての通り、殺された」

刑事「しかし、近くにいたこいつは無傷だ」

ダイヤ「それだけの理由ですか・・・?」

刑事「こっちも時間がないんでね」

刑事「あいつを連行しろ」

警察官「はい」

警察官は気絶している鞠莉に手錠を掛けると、パトカーに乗せた。

ダイヤ「ま、鞠莉さんをどうするつもりですの?」

刑事「もう一匹を見つけ次第、二人まとめて絞殺する」

ダイヤ「そんな・・・」

鞠莉を乗せたパトカーは走り去っていった。

41: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 16:36:34.04 ID:1em/IKdU
梨子「ダイヤさん・・・」

ダイヤ「・・・」

ダイヤ「私は、大切な友人を救うため・・・二名のアレを、人喰い鬼を探しますわ…」

梨子「・・・私も協力します」

ダイヤ「本当ですか?」

梨子「もちろん。私以外でも、Aqoursのみんなもきっと・・・」

ダイヤ「ですが、とても危険ですわよ・・・」

梨子「それでも、鞠莉ちゃんも大切な仲間…必ず救いたいです」

ダイヤ「梨子さん・・・」

42: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 16:40:26.98 ID:1em/IKdU
黒澤家

梨子(LINEも送ったし、きっと大丈夫・・・)

梨子とダイヤ、そしてついさっき状況を知ったルビィの三人は、古い書物を読み漁っていた。何かヒントを得られるかもしれないからだ。

46: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 17:02:15.80 ID:1em/IKdU
「ダイヤ、お客様が参りましたわよ」

曜「お邪魔しまーす」

善子「お邪魔します」

しばらくして、花丸もやってきた。

ダイヤ「だいぶ集まりましたわね」

梨子「あとは、千歌ちゃんと、果南ちゃんだけ・・・」

曜「梨子ちゃん、実は千歌ちゃん・・・ショックで部屋から出て来ないんだって・・・」

梨子「そうなんだ…」

果南「ごめん、遅れた」

ダイヤ「全く、遅刻ですわよ」

果南も到着し、七人が集まった。

47: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 17:08:00.93 ID:1em/IKdU
ダイヤ「来られるメンバーは集まりましたね」

善子「で、大事な話って何なのよ?」

果南「もしかして、今騒ぎになっている事?」

ダイヤ「はい、順を追って説明しますわ・・・」

49: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 17:15:52.38 ID:1em/IKdU
二十分後

ダイヤ「という事です…皆さん、協力してもらえないでしょうか」

善子「つまり・・・その人喰い鬼を見つけ出さないと鞠莉は…」

ダイヤ「はい…」

曜「私は協力するよ」

曜「必ず人喰い鬼を見つけて、鞠莉ちゃんを取り戻す」

曜(そして、千歌ちゃんを悲しませた罰を・・・)

善子「わ、私も・・・」

花丸「もちろん、マルも協力するずら」

果南「ぎゃ、私も」

梨子「なら、決定ね」

ダイヤ「皆さん、必ず鞠莉さんを、そして内浦を救いましょう」

梨子(あれ?あの人・・・)

58: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 17:24:46.11 ID:1em/IKdU
曜「とにかく、今聞いた事をまとめると・・・」


・人喰い鬼が現れると動物が残酷に殺される→今朝


善子「これだけ・・・」

ダイヤ「いえ、もう一つあります」


・人喰い鬼は普通に殺す事ができる


ルビィ「つまり・・・」

曜「私達でも、人喰い鬼に勝てる方法があるってこと?」

ダイヤ「そうなりますわね」

67: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 17:30:36.07 ID:1em/IKdU
花丸「でも、どうして人を襲うずらか?」

果南「復讐じゃない?数十人も殺されたから」

ダイヤ「果南さんの言う通りですわね」

曜「じゃあ、それも書き加えるよ」


・人喰い鬼は人間へ復讐しようとしている。


ダイヤ「ここで分かったのはこれぐらいですわね」

72: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 17:40:01.31 ID:1em/IKdU
善子「そういえば、ずら丸の家にはこういう書物はないの?」

花丸「見てみないと分からないずら・・・」

ダイヤ「どうしましょうか」

梨子「まだ調べたいけど、時間が・・・」

ダイヤ「花丸さん、明日、家にお伺いしても大丈夫でしょうか?」

花丸「大丈夫だと思うずら」

ダイヤ「では続きは明日行いましょう・・・遅くなると危ないので・・・」

曜「そうだね」

善子「しっかり警戒しときましょ・・・」

果南、曜、花丸、善子はそれぞれ家を出て行った。

77: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 17:49:45.19 ID:1em/IKdU
ダイヤ「梨子さんはどうしますの?」

梨子「私は・・・」

家に帰りたくない。何故だか帰ってはいけないという予感がした。

梨子「帰りたくないです。家に」

ダイヤ「そうですか・・・では、泊まっていきますか?」

梨子「・・・お願いします」

ダイヤ「それでは、ご連絡を・・・」

梨子「待ってください!」

ダイヤ「!」

思い出した。朝見たあの光景を。シンクに残っていた大量の血を。

梨子「連絡はちょっと…」

ダイヤ「何か事情でも?」

梨子「実は・・・」

80: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 17:51:34.16 ID:1em/IKdU
ダイヤ「シンクに大量の血ですか・・・」

梨子「はい。もしかしてですけど・・・」

ダイヤ「もしかするかもしれませんね…」

81: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 17:51:34.51 ID:1em/IKdU
ダイヤ「シンクに大量の血ですか・・・」

梨子「はい。もしかしてですけど・・・」

ダイヤ「もしかするかもしれませんね…」

85: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 17:59:43.56 ID:1em/IKdU
ダイヤ「他の方々にはどうしますか?」

梨子「どうするって?」

ダイヤ「梨子さんのお母様がアレである可能性があるという事を・・・」

梨子「・・・」

梨子「伝えないでおきます」

ダイヤ「分かりましたわ」

ダイヤ「それと一つ、昨日の夕食と今朝の朝食を覚えていますか?」

梨子「えーっと、昨日の夕食は焼きそばとたまごスープで・・・」

梨子「今日の朝は確か・・・生パンとサラダとヨーグルトでした・・・」

ダイヤ「そうですか…ありがとうございます」

ダイヤ(あまり肉や魚料理がない。というと・・・)

88: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 18:18:46.31 ID:1em/IKdU
ルビィ「梨子さん、お風呂どうぞ」

梨子「あ、ルビィちゃんありがとう」

ルビィ「それにしてもすごい量の書物・・・」

梨子「古くてほとんど解読出来ないんだけどね・・・」

ルビィ「そうなんですか・・・」

ルビィはそう言うと本を一冊手に取り、ペラペラめくり始めた。

ルビィ「全然分からない・・・」

ルビィ「あれ?何だろ、これ」

梨子「何かあったの?」

ルビィ「これ・・・」

ルビィが出したのは古い紙。中央には×マークが書かれていた。

梨子「これ、書き途中じゃないの?」

ルビィ「そうかも・・・」

梨子「ちょっと見せて」

ルビィ「はい」

梨子(他にも書かれている事は・・・)

梨子「!」

梨子「右下に何か・・・これは『弍』?」

梨子(これが数字だとすると、『壱』もあるってこと?)

梨子「これは何か関係ありそう・・・」

梨子「見つけてくれてありがと、ルビィちゃん」

ルビィ「いえ」

101: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 18:27:23.17 ID:1em/IKdU
梨子「いい湯だったな」

ダイヤ「梨子さん、少し良いですか?」

梨子「ダイヤさん・・・どうかしたんですか」

ダイヤ「実は・・・また犠牲者が」

梨子「またですか・・・」

ダイヤ「今回は若者・・・おそらく旅行人ですわ」

梨子「どこで見つかったんですか?」

ダイヤ「・・・三津海水浴場、十千万の前です」

ダイヤ「どうやら上半身を噛みちぎられていたようで・・・」

梨子「・・・」

ダイヤ「それにしても、大変ですわね、警察の方々も。各住宅に情報を伝えるのは・・・」

ダイヤ「梨子さん、今日はいろいろとお疲れでしょうし、今日はもう就寝されては?」

梨子「そうします」

107: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 18:31:59.12 ID:1em/IKdU
ーーーーーー
朝八時

「梨子さん、梨子さん」

梨子「んっ・・・」

梨子「あれ?あ、ダイヤさんの家に泊まっているんだった・・・」

ダイヤ「朝食が出来ているのでどうぞ」

梨子「何から何まですいません」

ダイヤ「いえいえ」

123: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 19:14:26.26 ID:1em/IKdU
ダイヤ「もう既に皆さんには花丸さんの家に集合と送信しておきましたわ」

梨子「みんなバラバラに行って平気なんですか?」

ダイヤ「いえ、善子さんは曜さんと、途中で果南さんと合流して三人で行ってもらいます」

ダイヤ「我々も私と梨子さん、ルビィの三人で向かいましょう」

ダイヤ「今回の騒動でバスも使えませんし、歩くしかありませんね」

124: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 19:17:28.80 ID:1em/IKdU
ルビィ「いい天気・・・」

ダイヤ「すごい静かですわね」

辺りは静まりかえっていた。騒音も一つもない。

梨子「・・・」

129: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 19:24:49.96 ID:1em/IKdU
汗を拭いながらも、何とか花丸の家に着いた。

ダイヤ「だいぶ距離がありましたわね・・・」


曜「あっ、ダイヤさん!」

しばらくして、曜達も到着した。

花丸「みんな待ってたずら」

花丸「こっちに」

花丸に連れられ、一同はお寺の裏にある小さな蔵へ行った。

136: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 19:36:33.88 ID:1em/IKdU
花丸「この蔵の中に沢山の本があるずら」

梨子「アレに関しての事も?」

花丸「ずら」

蔵は何年も掃除がされていなかったらしく、積み重ねられた本や物は埃を被っていた。

善子「この中から探すの?」

ダイヤ「そうですね・・・ここは手分けをして作業をしましょう」

ダイヤ「片方はアレに関する資料を探し、もう片方は出てきた資料を調べるという感じで」

曜「グループ分けはどうするの?」

梨子「ユニットで分けていいんじゃない?」

果南「じゃあ、AZALEAが資料探し、Guilty KissとCYaRonが・・・」

梨子「いや、人数が多い方が資料探しをした方が・・・」

善子「それじゃあ、ギルキスとCYaRonが資料を探して、AZALEAの三人が調べると」

ダイヤ「はい。時間も限られていますし、取り掛かりましょう」

142: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 19:46:17.46 ID:1em/IKdU
善子「・・・何コレ」

曜「たぶん、検地帳とかじゃない?」

善子「じゃあ違うわね」

梨子「うーん、これでもなさそうだし・・・」

ルビィ「埃・・・すごい」


曜「あれ?この表紙どっかで・・・」

梨子「どうしたの、曜ちゃん?」

曜「梨子ちゃん、この本」

梨子「その本・・・」

ルビィ「どうしたん・・・あ、その本、ルビィのお家にも・・・」

善子「と言うことは・・・」

一同「アレについての本!」

曜「やっと一冊発見かー」

果南「何か見つかった?」

梨子「はい。まだ一冊だけですけど・・・」

果南「大丈夫。じゃあ持ってくよ」

果南は曜から本を受け取ると、二人の方へと去っていった。

曜「よし、この調子で探そう!」

152: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 19:51:16.45 ID:1em/IKdU
数時間後

曜「・・・」

善子「・・・」

曜「あれから何も出なかった…」

ダイヤ「つまり、見つかったのはこの一冊だけと」

梨子「はい…」

ルビィ「もう少しあると思ったんだけど…」

花丸「まぁ、仕方ないずら」

善子「そういえば、そっちは何か分かったの?」

花丸「新しく分かった事が二つあるずら」

174: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 19:59:52.96 ID:1em/IKdU
花丸「一つ目は人喰い鬼には恐れているものがあるということ」

花丸「もう一つは、人喰い鬼に取り憑かれた人間も同じものを恐れるようになることずら」

曜「その恐れるものって?」

花丸「残念だけど、分からなかったずら」

ダイヤ「幾つかのページが破られた跡があったので、そこに書いてあったんでしょう」

梨子「そうですか…」

善子「何か疲れたし、お腹も空いたわね」

曜「まぁ、そろそろ十二時だしね」

花丸「じゃあ、お昼ご飯にするズラ」



???「これって・・・」

183: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 20:07:50.32 ID:1em/IKdU
昼食後

梨子(あまり進展がなかったな・・・)

ルビィ「り、梨子さん、大丈夫ですか?」

梨子「あ、いや、ごめんルビィちゃん」

ダイヤ「何か、悩みごとでも?」

梨子「ダイヤさんも・・・実はもう少しあの本を調べてみたくて」

ダイヤ「構わないと思います」

190: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 20:24:59.85 ID:1em/IKdU
ダイヤ「表紙は見て分かるように、黒澤家のものと同じでしたが、中身は異なっていました。

梨子「やっぱりあまり読めませんね」

梨子「ここも破られ出る・・・」

ダイヤ「はい。意外と破られてるページが多かったです」

ルビィ「一体誰が?」

ダイヤ「おそらく、アレでしょう」

ダイヤ「自分達に都合が悪い事が書かれていたのかもしれないです」

梨子(他のページは特に何も・・・)

梨子「?」

梨子「これ、どこの地図ですか?」

ダイヤ「おや、これは昔の内浦の地形図では・・・」

梨子(何で地図なんか・・・)

梨子(右下にまた数字・・・『壱』・・・そうだ)

ポケットからスマホを取り出し、アルバムから一枚の写真を選ぶ。

中央に×マークの書かれた紙の写真だ。

梨子(もしもの時用に写真を撮っておいて良かった…)

ダイヤ「その写真と一体何の関係があるんですの?」

梨子「紙をこの向きにして、写真と見比べると・・・」

梨子「ここだ、ここです」

ダイヤ「そこは現在、浦の星が・・・」

梨子「早速行きましょう」

ルビィ「ど、どういう事ですか?」

梨子「あ、実はね・・・」

197: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 20:32:13.64 ID:1em/IKdU
ダイヤ「つまり、私の家にあった×マークの書かれた『弍』の紙と・・・」

ルビィ「花丸ちゃん家にあった『壱』って書かれた紙を重ねると、今浦の星がある位置に?」

梨子「そうです。ダイヤさん、何かこういう資料が残っている部屋、知りませんか?」

ダイヤ「そういえば、一階に資料室がありましたが・・・」

梨子「今から入ることは?」

ダイヤ「まぁ、出来ないことでは・・・」

ルビィ「どうするんですか?」

梨子「行ってみましょう。地図で表したってことは、何か隠してあるのかも・・・」

203: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 20:40:16.99 ID:1em/IKdU
ダイヤ「決まりですわね。皆さんを読んできます」

梨子「あ、一つだけ」

ダイヤ「どうしたんですの?」

梨子「鞠莉ちゃんは・・・まだ大丈夫なんですか?」

ダイヤ「その件ですが、どうやら連絡を聞きつけた小原グループの社長・・・つまり鞠莉さんのお父様が昨日直接交渉したようですわ」

梨子「それで、どうなったんですか?」

ダイヤ「五日間はもう片方の人喰い鬼を捕まえても手を出さないと決まったそうです」

ルビィ「じゃあ、残された時間は・・・」

梨子「あと四日・・・」

204: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 20:45:00.25 ID:1em/IKdU
ーーーーーー
浦の星女学院 前

善子「バスがないと、さすがに疲れるわね・・・」

花丸「そうずらね…」

曜「そういえば、学校休みだけど、誰かいるのかな?」

ダイヤ「事務員の一人はいらっしゃるでしょう」

梨子「じゃあ、入りましょ・・・」

214: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 20:58:41.06 ID:1em/IKdU
ダイヤ「私は職員室に行って鍵を貰ってきます」

ルビィ「ル、ルビィも」

花丸「じゃあ、マルも」

ダイヤ「では、残りの四名は先に資料室に行っておいてください」

梨子「はい」



曜「それにしても静かだね。別の世界みたい」

果南「私はこっちの方が好きかな」

梨子(私はいつもの賑やかな学校の方がいいな)

曜「そろそろ資料室かな」

善子「あの部屋・・・ちょっと待って、あの部屋の扉、開いてない?」

222: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 21:07:09.50 ID:1em/IKdU
果南「先にダイヤ達が開けたんじゃ?」

梨子「職員室に行ってから私達より先に着くのは無理・・・」

曜「じゃあ・・・?」

その時、部屋から一人、人が出てきた。フードを被っていて顔は見えないが、間違いなく人間だ。

梨子「ちょっと・・・」

フードを被った何者かはこちらに気付くと、大急ぎで反対側に逃げていった。

曜「逃がさないよ」

梨子「曜ちゃん、気を付けて」

曜「分かってる」

果南「私も行くよ」

曜と果南は後を追うように走り出した。

228: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 21:10:57.33 ID:1em/IKdU
ダイヤ「何かあったんですの?」

梨子「ダイヤさん、大変です」

簡潔に今の状況を伝える。

ダイヤ「だいたい分かりました。ただ、私達は今からでは追い付けませんし、お二人に任せましょう」

237: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 21:21:11.74 ID:1em/IKdU
しばらくして、果南と曜が戻ってきた。

曜「ハアハア・・・取り逃がした・・・」

果南「なかなか早かったしね・・・」

善子「ルビィ、顔色悪そうだけど、平気?」

ルビィ「う、うん…」

梨子「鍵は貰えたんですか?」

ダイヤ「それが・・・事務員の方が残念ながら襲われたようで・・・」

ダイヤ「鍵も盗られていましたわ」

曜「じゃあ、さっきのフードが人喰い鬼?」

ダイヤ「その可能性が高いです」

梨子「一応、資料室の中も見ておきませんか?」

ダイヤ「ほとんど盗られたと思いますが、見てみますか」

243: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 21:44:11.00 ID:1em/IKdU
資料室の中はかなり荒らされていた。どうやら急いで探していたらしい。

梨子「何か一つぐらいは残っているかも・・・」

善子「探してみましょ」

梨子(何か手掛かりを・・・)


梨子「あの箱・・・」

ふと棚に納まっている小さい箱に目がいった。

梨子(すごい…気になる)

棚から小さい箱を取り出す。

梨子(箱には何も書かれていない…)

梨子「中には・・・」

蓋を開けて、箱の中身を確かめる。

梨子「巻物だけ・・・」

試しに、巻物をひらいてみる。

梨子「・・・」

巻物に描かれていた絵。それは前に別の巻物で見た鬼達が縛られ、炎に焼かれているものだった。

梨子(これって・・・人喰い鬼が焼かれているの・・・?」

右上に日付けが小さく書いてあった。

梨子(享保三年・・・江戸時代中期、人喰い鬼が殺された時期…)

254: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 22:10:20.72 ID:1em/IKdU
曜「見つけたよ」

梨子「!」

ダイヤ「本当ですか?」

曜「うん。これ・・・」

善子「何が書いてあるの?」

曜「今読んでみる」

どうやら曜が見つけた本は、今まで人喰い鬼に取り憑かれた人をまとめて記録したもののようだった。

花丸「ついでに、前回取り憑かれたのは、どんな人だったって書いてあるずら?」

曜「えーっと、一人は普通の若者、もう一人は偶然ここにやって来ていた旅人だって…」

善子「ねぇ、そろそろ時間まずくない?」

梨子「どうかしら?」

スマホで時間を確認する。

梨子「もうこんな時間に」

果南「今日はここまでだね」

ダイヤ「そうですわね・・・」

善子「一旦部屋から出ましょ」

梨子(あの巻物・・・)

バキッ

梨子「あっ、何か踏んじゃった…」

梨子(えっ、何でこれがここに?)

果南「何かあった?」

梨子「あ、いや」

急いで拾ってポケットに突っ込む。

果南「そう」

梨子「・・・」

255: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 22:13:44.62 ID:1em/IKdU
ダイヤ「皆さん、十分に用心し、なるべく一緒に帰るように」

善子「分かってるわよ・・・」

ダイヤ「明日については後でLINEをしておきます」

ダイヤ「今日はここまでで・・・」

256: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 22:19:01.80 ID:1em/IKdU
ダイヤ「私達三人も家へ戻りましょう」

梨子「あ、あの、一回私、自分の家に行っていいですか?」

ダイヤ「何かあるんですの?」

梨子「一つ忘れ物を・・・ダイヤさん達は先に帰っておいてください」

ダイヤ「そうですか…でも、十分に気を付けてくださいね」

梨子「はい、もちろんです」

ダイヤ「ルビィ。帰りますわよ」

257: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 22:31:27.91 ID:1em/IKdU
歩道

梨子(確信はないけど…試してみる価値は…)

シュッ

梨子「ひっ…」

???「動かないで」

後ろから首を包丁で軽くつき当てられる。

258: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 22:31:28.29 ID:1em/IKdU
歩道

梨子(確信はないけど…試してみる価値は…)

シュッ

梨子「ひっ…」

???「動かないで」

後ろから首を包丁で軽くつき当てられる。

269: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 22:44:17.09 ID:1em/IKdU
???「死にたくなかったら、こっちの指示に従って」

梨子「・・・」

???「聞いてるの?」

梨子「もちろん聞いてるわよ」



梨子「千歌ちゃん」

???「えっ」

包丁から手が離れ、地面に落ちる。

梨子「とにかく、フードを脱ぎなさい」

???「分かった」

千歌「どうも、梨子ちゃん…」

梨子「はぁ、資料室にいたのも千歌ちゃんね?」

千歌「はい…」

梨子「どうして逃げたりしたの?」

千歌「それは・・・資料室の鍵を借りに行ったら、事務員の人がもう…それで、もし見つかったら、私がアレだって疑われると思って…」

梨子「そう…」

千歌「うん…」

梨子「資料室で、今まで取り憑かれた人がまとめられた本を読んだわね?」

千歌「はい…」

梨子「その本に前回取り憑かれたのは偶然ここに来ていた旅人だった。だから、最近やって来た私がアレだと・・・」

千歌「おっしゃる通りです…」

273: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:02:59.80 ID:1em/IKdU
千歌「でも、どうして私って分かったの?」

梨子「はい、これ」

梨子「ごめんね、気が付かなくて踏んじゃったけど・・・」

千歌「それ、私の髪留め…」

梨子「資料室に落ちてたわよ」

千歌「ありがとう・・・」

千歌「これだけで、よく分かったね・・・」

梨子「いや、本当は包丁をつき当てられた時に気付いたわ」

千歌「声が丸っきり千歌ちゃんなるだもん」

千歌「声か…いつもと違う感じで喋ったんだけどな・・・」

梨子「そろそろ千歌ちゃんも家に帰ったら?」

千歌「そうするよ・・・梨子ちゃんも?」

梨子「うん…まぁ、すぐ出るけど…」

千歌「どういうこと?」

梨子「いや、こっちの話だよ・・・」

千歌「・・・」

277: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:08:02.26 ID:1em/IKdU
梨子「じゃあ、私はこれで」

千歌「待って、梨子ちゃん」

梨子「何?」

千歌「その・・・疑ってごめんね・・・」

梨子「まぁ、今の状況下なら仕方がないわよ」

梨子「じゃあ、またね」

千歌「じゃあね…」

梨子「ただいま…」

梨子(お母さんの靴がない…まだ帰ってないんだ…)

梨子「早く、台所に・・・」

「おかえり、梨子」

278: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:15:16.66 ID:1em/IKdU
梨子「う、嘘…お母さん・・・」

梨子母「おかえり、待ってたわよ・・・」

梨子母「どこに行っていたの?」

梨子「い、いや、来ないで」

梨子の母はいつもの姿を失っていた。鋭い歯が口元から見えた。

梨子母「そろそろ喰べても・・・」

梨子「だ、誰か…」



千歌「梨子ちゃん!」

梨子「ち、千歌ちゃん」

千歌「梨子ちゃんに手を出すな!」

千歌は包丁を梨子の母に向ける。

279: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:21:38.91 ID:1em/IKdU
千歌「梨子ちゃんのお母さんって・・・」

梨子「そう、人喰い鬼よ」

梨子母「チッ」

千歌「うわっ」

梨子の母は千歌を取り押さえ、家の外に出る。

千歌「うっ・・・」

梨子「千歌ちゃん!」

千歌「助け…」

梨子母「頂き・・・」


「はぁ!」


梨子母「ぐっ・・・」

梨子「な、何・・・?」

280: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:26:32.93 ID:1em/IKdU
梨子の母の腹部にはナイフが一本刺さっており、血を滴らせていた。

梨子母「だ、誰だ」

「危ないところでしたわね・・・」

千歌・梨子「ダ、ダイヤさん!」

ダイヤ「全く…あれほど気を付けろと言ったのに」

梨子「すいません…」

281: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:29:23.53 ID:1em/IKdU
梨子母「まだ・・・終わってない・・・」

ダイヤ「いいえ、終わりです」

ダイヤは心臓にナイフを刺してとどめをさす。

梨子の母はそれからピクリとも動かなくなった。

282: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:37:07.04 ID:JzW7LZpV
ダイヤさん手馴れ過ぎてて笑う
家が家だからか

283: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:37:07.72 ID:1em/IKdU
ダイヤ「これで、あと一人…」

ウー ウー

ダイヤ「警察の方にも連絡しておきましたので、後はあちらに任せましょう」

やがて警察がやって来ていた。千歌、梨子、ダイヤはその場で軽い事情聴取を受けて終わった。

死体も警察が回収していった。


ダイヤ「私達も帰りましょう」

梨子「はい」

千歌「じゃあ、私は自分の家に…」

梨子「うん…」

千歌「またね、梨子ちゃん」

梨子「またね」

284: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:41:37.35 ID:1em/IKdU
帰り道

梨子「ダイヤさん、ナイフの扱い得意なんですか?」

ダイヤ「まぁ、あれぐらい慣れているので」

梨子「・・・」

ダイヤ「いざという時は、しっかりお守りしますわ」

梨子「あ、ありがとうございます」

285: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:46:35.19 ID:TBvSFB24
梨子ちゃん命の危機だったとはいえ母親が目の前で殺されても平然としてるとか強メンタルすぎる

286: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:47:12.79 ID:1em/IKdU
ーーーーーー
黒澤家

梨子(あと一人…誰だろう・・・)

梨子(怪しいと思う人はいるけど…)

梨子(そういえば千歌ちゃん、どうして資料室の事を知ってたんだろ…)

梨子(LINEしてみよう・・・)


梨子:ねぇ、千歌ちゃん

千歌:どうしたの?

梨子:千歌ちゃんはどこで資料室の事を知ったの?

千歌:少し長くなるけどいい?

梨子:いいよ

千歌:実は

287: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:49:20.29 ID:A0NTJoYK
親子の情皆無ワロタ

288: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:55:26.63 ID:1em/IKdU
千歌:今日、みんなで花丸ちゃん家に行ったでしょ?

梨子:うん

千歌:私その時、来てたんだ

千歌:集合時間よりだいぶ遅れてだけど・・・

梨子:それで?

千歌:その時、一枚のくちゃくちゃの紙を拾ったんだ

千歌:その紙に、地名が書かれてて、色々聞いてみたら、今の浦の星の場所だったから

千歌:何か見つかるかもと思って話で聞いた資料室に行ってみたって感じかな

289: 輝きたい名無しさん 2018/11/04(日) 23:59:42.83 ID:wEL/7epN
お母さん殺されたのに冷静すぎないか?w

290: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 00:00:54.08 ID:hYCIcSrN
梨子:ありがと

千歌:梨子ちゃんは大丈夫?

梨子:どうして?

千歌:だって、梨子ちゃんのお母さん・・・

梨子:確かに、辛くて悲しい

梨子:でも、今ここで泣いて立ち止まるより、明るい未来にするために進まないとって思うの

千歌:そっか・・・

291: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 00:03:37.37 ID:hYCIcSrN
梨子:あと一つ、そのくちゃくちゃの紙を拾ったのは外、中どっち?

千歌:外だよ


梨子(外で、か・・・)

292: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 00:08:34.90 ID:hYCIcSrN
梨子「どうしよう・・・」

梨子「・・・」

梨子「うん。賭けに出よう…」



梨子「ダイヤさん」

ダイヤ「はい?」

梨子「協力してほしいことがあります」

梨子「鞠莉ちゃん、そして内浦を救うために・・・」

ダイヤ「・・・何でしょう…?」

293: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 00:14:03.57 ID:hYCIcSrN
ーーーーーー
朝七時 黒澤家入り口

梨子(今日でこの悪夢を終わらせる・・・)

梨子「来た・・・」


善子「全く、こんな早朝になんなのよ」

曜「七時に黒澤家の前に集合だなんて・・・」

果南「眠い・・・」

ダイヤ「皆さん、朝早くからありがとうございます」

花丸「マルはこれぐらい平気ずら」

294: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 00:18:14.36 ID:hYCIcSrN
善子「で、何の用?」

ダイヤ「実は・・・外の階段を塗り変えたので、見てほしいんですわ!」

善子「そんな事で…」

曜「確かに、いつもよりテカテカしてるね」

果南「しかもぬるぬるして滑るし・・・」

ダイヤ「・・・」

295: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 00:25:12.55 ID:hYCIcSrN
ボッ

曜「えっ」

バッ

階段に火が付くと、瞬く間に炎が広がった。

善子「うわっ」

花丸「ずら!?」

果南「うっ・・・!」


ダイヤ「ルビィ!」

ルビィ「ま、任せて・・・」

ルビィが消火器を持ってやって来ると、段々と火を消していった。

善子「な、何のマネよ!」

花丸「善子ちゃんと果南ちゃん、驚き過ぎずら」

296: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 00:32:43.61 ID:hYCIcSrN
ダイヤ「皆さん、申し訳ありません」

ダイヤ「お二人も」

千歌・梨子「ごめんなさい・・・」

曜「千歌ちゃん!」

善子「千歌も大丈夫だったのね」

果南「それで、これはどういうこと?」

梨子「はい。私のお願いで火を付けてもらいました。

花丸「それは何の意味があるずら?」


梨子「この中の人喰い鬼を暴くためです」

一同「!?」

梨子「そしてその正体も分かりました」

297: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 00:46:46.38 ID:hYCIcSrN
梨子「人喰い鬼はあなたですよね




果南さん」

曜「えっ!?」

善子「う、嘘…」

花丸「ずら!?」

298: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 01:10:05.87 ID:hYCIcSrN
果南「ははっ、何の事かな?」

梨子「果南さん、これを」

梨子はポケットからライターを取り出した。

ボッ

果南「ひっ…」

果南「それを、早く消して!」

果南はライターを奪い、端に投げつけた。

梨子「火に対する異常な反応・・・思った通り・・・」

善子「ど、どういうこと?」

梨子「人喰い鬼は殺される時、炎で焼かれたらしいの」

梨子「もしかしたら、人喰い鬼が恐れるものって『火』なんじゃないかって」

299: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 01:13:26.23 ID:hYCIcSrN
果南「そこまで分かってるなら、別に隠さなくてもいいか…」

果南「そう、私がもう一人の人喰い鬼」

果南「ここ数日で何人も殺ったよ」

梨子「・・・」

300: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 01:20:30.28 ID:hYCIcSrN
果南「どこから疑っていたの?」

梨子「最初に違和感を感じたのは、鞠莉ちゃんが連れていかれたって話を聞いた時」

梨子「鞠莉ちゃんが本当に大切なら、ダイヤさんみたいに動くと思う」

梨子「でも、果南さんはあまりやる気じゃなかった」

梨子「それで、果南さんの中が変わってると思ったの」

果南「へぇー」

301: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 01:37:01.35 ID:hYCIcSrN
梨子「そして決定的だったのは花丸ちゃんの家での事」

梨子「あの時、蔵からは一冊だけ本が出てきた」

梨子「その本は多くのページが破られていたわ。こんな時風に」

果南「それは…」

梨子はくちゃくちゃの紙を見せた。千歌が拾った紙だ。

梨子「この紙はおそらく、その本の一ページ」

梨子「これは、蔵の近くに落ちてたわ」

梨子「あの状況で、本を破く事ができたのは、果南さんだけ」

梨子「そして、本を破くという事は自分にとっては良くない事・・・」

梨子「つまり、人喰い鬼であるという事になります。

302: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 01:45:26.17 ID:hYCIcSrN
果南「だいぶお前達を舐めていたな」

果南「ページも私が破いた。我々に不都合な事が多く書かれていたんでね」


果南「さっ、これで満足かい?」

果南「私はどうする?」

ダイヤ「ここで殺してもいいですが・・・」

ダイヤ「間も無く警察の方が来ますわ」

ダイヤ「あなたの身は警察が引き取ります」

果南「そう・・・」

ウー ウー

303: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 02:06:42.36 ID:hYCIcSrN
その後の事は良く覚えていない。

人喰い鬼は警察に引きとられ、しばらくして絞殺されたらしい。

鞠莉ちゃんも疑いが晴れ、刑務所から釈放された。

やがて、何週間か立つと、他の人達は何事もなかったかのように、日常が戻って来た。

ショックで日常に戻れなかった人もいるが。

今、私は本を書いている。

あの悪夢を後世に伝えるため、しっかり記録している。

大切な母親と、仲間を失った。

この悲劇を繰り返させないためにも・・・

梨子「ふぅ・・・表紙は分かりやすく…」


梨子「『人喰い鬼』」


ー終わりー

304: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 02:16:00.93 ID:U6G56fYN

母親目の前で刺殺、友人でメンバーの一人は絞殺とか完全にトラウマものだろ

305: 輝きたい名無しさん 2018/11/05(月) 02:22:10.27 ID:8nwV+MT7
梨子が犯人でママが庇ってた説で見てたけど違ったでござる

引用元:http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1541302983/










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2018/11/05 08:05 | SS | コメント(2)

この記事のコメント

  1. 名無しライバーさん:2018/11/05(月) 08:49:44
  2. 呪いのようなものなら解けるエンドかあってもいいかな

  3. 名無しライバーさん:2018/11/05(月) 18:36:07
  4. 梨子ママと果南って体奪われて殺されたってことだろ?
    後味悪すぎだろ…

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