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【長編SS】ダイヤ「蒸気と」梨子「鉄と」果南「瘴気の街に」【ラブライブ!サンシャイン!!】

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1: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:19:57.51 ID:OpYkUzDb
書きだめゆっくり投下します。めっちゃファンタジーなので分かりにくいところなどあったら質問してください。合間合間に答えていきます。

2: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:20:20.62 ID:OpYkUzDb
錆び付いた歯車が軋む度に、眉をひそめて耳に手を添える

「少し下層になるだけですぐこれね…」

目的地にはまだ遠い。ため息がマスクを曇らせ視界を白く染めた

「ルビィ、これから深いところに入ります。体調は大丈夫?」

ルビィ「うん、酸素残量も充分。お姉ちゃん、ライトはルビィが持つね」

3: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:20:55.25 ID:OpYkUzDb
ダイヤ「助かるわ、でも照らすのは私の後方から。不審なものを見つけたらすぐ伝えて。対抗手段は私しか持ってないのだから」

ルビィ「うん、分かった」

姉妹は進む。瘴気の洞を───

4: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:21:29.35 ID:OpYkUzDb
ダイヤ「助かるわ、でも照らすのは私の後方から。不審なものを見つけたらすぐ伝えて。対抗手段は私しか持ってないのだから」

ルビィ「うん、分かった」

姉妹は進む。瘴気の洞を───

7: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:25:55.10 ID:OpYkUzDb
─────────────────

世界中を巻き込んだ戦争は、とある出来事が呆気なく終わらせた


─────穴が空いたのだ


ある国は言った。条約に反する過剰武力だ、と

ある国は思った、誰が、どうやってこんな兵器を?と

ある国は声を上げた。こんな穴、人の手で作れるものでは無い。見ろ…


──国が丸ごと飲み込まれてるんだぞ

───────────────── 

8: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:27:04.23 ID:OpYkUzDb
瘴気は以前より若干薄くなったかもしれない。腕に付けたメーターがそう記している

ダイヤ「おかげで視界も少しマシね」

日が昇りきる前に出たというのに、どうやら目的地につく頃には完全に夜になってしまったようだ

どうせ日も当たらない下層なら関係ないと思ったが、この冷え込みは少々堪える

ダイヤ「錆び付いた鋼鉄が埋め尽くす街、それ故に、純粋な金属の供給が必要なのです」

ダイヤ「ライトはそこに掛けておきなさい、始めますわよ」

ルビィ「うん。はい、これ」

足元に麻袋を並べ、姉妹は岩壁にツルハシを打ち付けた

9: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:28:44.56 ID:OpYkUzDb
─────────────────

巨大な穴の存在はすぐに全世界に知れ渡った。国が丸ごと消えるほどの穴だ。隠し事など出来はしない

隣国はすぐ救出と調査に躍り出た

様々な方法で穴の壁を伝い降りていき、しかし帰りの足が増えることはなかった

穴ができた原因がなんなのか分からないため、調査も滞った

結局、放射能用の防護服に身を包んだ少数が赴くこととなった

一見すれば爆発の後のクレーターのようだ。穴の周りは土手のように高く隆起し、海水の侵入を防いでいる

しかし正午を廻っても光が届くことの無い闇の底が、その考えを拒否していた。

───────────────── 

11: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:29:32.99 ID:OpYkUzDb
「わーーーお…今回はどこまで潜ったの…?」

呆れ、困惑、疲れ、様々な負の感情をさらけ出したような顔がダイヤの顔色を伺っている

ダイヤ「話…は……明日………今日…は……もぅ…眠……─────」バタッ

「あ、死んだ」

「ダイヤちゃんお疲れさまだね…」

「ほら、曜も運ぶの手伝って、肩貸してー」

12: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:30:44.80 ID:OpYkUzDb
曜「ヨーソロっ果南ちゃん」

果南「せーのっと、そう言えばルビィは?」

曜「ここ来る途中で果てたから近くの千歌ちゃん家に休ませたって」

果南「それはそれは……ん?今…」

曜「かけてないよ」

果南「いや絶対今…」

曜「かけてないからね」

─ガチャリッ

13: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:31:41.33 ID:OpYkUzDb
「今のは、近く と 千歌 をかけた……!」

曜「ほら来ちゃったじゃん…」

果南「千歌…ダイヤ疲れてるから静かにね」

千歌「はーい」

麻袋の重さは以前より明らかに減っていた。事態はかなり深刻かもしれない、ダイヤの様子を見ても、それは明らかだった

14: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:32:34.76 ID:OpYkUzDb
─次の日

ダイヤ「ぅ……朝……ルビィは……」

「おはようダイヤ 朝ごはんにする?昼ごはんにする?」

ダイヤ「鞠莉さん…なんですの?…その二択………」

鞠莉「いやー、正直ビミョーな時間だからちょっと困っちゃった」

ダイヤ「…ぇ……ぅわ……」

久々にこんなに眠った。…のにこんなにも気だるげでは損した気分だ。ダイヤは目覚めの悪さにまたため息をついた

15: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:34:09.41 ID:OpYkUzDb
鞠莉「疲れてるならもう少し寝る?ご飯は今から簡単なの作るからちょっと時間かかるかもだし」

ダイ「いえ、起きます。皆さん集まっているのでしょう?」

鞠莉「そう、分かったわ。下で待ってるから」

ベッドに差し込む光は埃っぽくくすんだ空気を抱きながら揺らめいていた。カーテンを開け、空を見る。

ダイヤ「…今日も曇り…」

16: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:35:13.54 ID:OpYkUzDb
・・・・・・

鞠莉「ダイヤ起きたよー」

千歌「あ、どうだった?」

鞠莉「…まぁ元気全開って感じじゃなさそうね」

ルビィ「お姉ちゃん…」


果南「お、完成近そうだねー善子」

善子「ふっ、この程度の改造…ヨハネには造作もないわ…ヨハネには…」

曜「ボルトアクションライフルのセミオート化を この程度 って言っちゃうんだもん…さすが善子ちゃん」

果南「ヨハネよっ!ってね。で、今回はどんな構造?」ワクワク

善子「……まあいいわ」

17: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:35:59.31 ID:OpYkUzDb
善子「これの原型は大戦中に主流だった、リー·エンフィールドよ。余剰分を安く仕入れたわ」

善子「理屈は単純。発砲の衝撃を使ってピストンを可動させ、ボルトを動かす。ピストン内部のバネで戻してやれば自動でコッキングしてくれるスナイパーライフルの完成ってわけ」

曜「ふーん、意味わかんないね!」

善子「………」

果南「ともあれ完成したら試し打ちさせてね。なんだかんだ最後は安定性が大事なんだから」

善子「…分かってるわよ」

18: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:36:47.82 ID:OpYkUzDb
花丸「ダイヤさん起きて来るみたいずら」

梨子「それじゃあちょっと早いけどお昼ご飯の支度しましょうか、ちょうどみんな集まってる事だし」

花丸「じゃあマル、火を起こしてくるね」

梨子「うん、ありがとう。気をつけてね」

階下に響く慎ましい喧騒。二度寝は無理そうだ、とダイヤは静かに笑った

19: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:38:06.22 ID:OpYkUzDb
─────────────────

「調査隊からの報告はまだか?」

「こちらからの通信にも応答がありません」

「地層の一部が金属質で出来ています、恐らくその地帯が磁場をねじ曲げ、通信障害を起こしているようです」

調査は難航していた。国々が技術の展覧会かのように調査隊を送り込み、その都度落胆の声とともにその帰還を待った。上辺だけの期待とともに。

20: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:38:38.17 ID:OpYkUzDb
進展は無いわけではなかった。

地底までの距離は既に計測されていること、放射能汚染などの問題はないと分かったこと

──多くの調査隊が、金属質の地層を越えてから音信不通になったこと

その先に何かがある。一体何が…?

─────────────────

21: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:40:06.98 ID:OpYkUzDb
ダイヤ「えー、皆さん、昨日はご迷惑をお掛けしましたわ」

いつもと変わらぬ空気のランチタイムにやや気のない声が響いた。

ダイヤ「物資班班長として、体調管理も時間配分も怠っていたこと、深く反省しております…」

ルビィにも迷惑をかけた、と個人的な思いも募って頭を下げた。

鞠莉「ダイヤ……」

果南「まあまあ、そういうのはさ、かるーく済ませるもんでしょ。まずはご飯食べよ?」

千歌「そーだよ、今日は梨子ちゃんの自信作なんだよー?」

梨子「ちょ、勝手にハードル上げないでよ…」

22: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:41:18.69 ID:OpYkUzDb
ルビィ「お姉ちゃん、ルビィは大丈夫だから。心配しないでいいんだよ?」

ダイヤ「しかし…」

花丸「善子ちゃん、水無くなったずら、汲んできて」

善子「いや空気読みなさいよ…、いや、読んでるのか? てか貯水管理もあんたら支援班の仕事でしょ!水なくなるの早すぎるわよ!」

花丸「どっかの技術班が浄水ポンプ壊したままにして武器開発に躍起になってるからずら。早く治してよ、アレ」

善子「うぐっ…」

曜「あはは…ゴメンね花丸ちゃん、物資が揃えばすぐ取り掛かれるから…」

千歌「あー……その事なんだけどー……」

23: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:42:48.53 ID:OpYkUzDb
・・・・・・・・

「これは……」

昼食が片付けられたテーブルの上で、薄汚れた麻袋が口を開く

ダイヤ「…酸素残量ギリギリまで掘り進めてこれですわ…」

ルビィ「もっと下層になると…皮膚に直接影響が出るから…これが限界なの…」

千歌「見ればわかる通り、純度の点でも質量の点でも大きく劣化してるの…このままだと……」

鞠莉「資源が枯渇する……と?」

千歌「…最終的には…」

ダイヤ「それも遠い未来ではありません」

梨子「いつかはそうなると覚悟はしてた…けど…こうして目の前の現実だと知ると…」

曜「ちょっと……怖いね……」

24: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:44:04.88 ID:OpYkUzDb
─────────────────

「こち…[ザー]…○○国…[ザー]…査隊…」

「[ザー]…地底に到[ザー]…至急…[ザー]」

「明らか…[ザー]……人工物…[ザー]…産業革……[ザー]」

「蒸気………機[ザー]………………」ブツッ……

「緊………[ザー……]……事態………[ザー]……救援………[ザー]…………」

「至…急…連絡[ザー]………」


───────────────── 

25: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:45:27.47 ID:OpYkUzDb
・・・数日後


善子「これでー、よしこ!」ガチャリッ


梨子「…あれは何をやってるの?」

曜「善子ちゃん特製改造ライフルが完成したから試し打ちしてるんだよ」


果南「んじゃー撃つよー!!」

善子「はーーい!!」

ガシュンッ パスッ ガシュンッ パスッ ガシュンッ パスッ

曜「おおぉ~…」

善子「元がボルトアクションとは思えない高レート…!やっぱり私って天才ね!」

26: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:46:10.31 ID:tmmBnRVq
ところで、スチームパンクってどういうジャンルのことを言うの?
なんか…キルラキルの町みたいな…荒廃世界って感じ?

31: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:50:24.89 ID:No3kwAph
狭義には電気エネルギーが開発されずに蒸気機関がメインのまま発達した世界みたいな意味だと思うけど

27: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:46:17.99 ID:OpYkUzDb
果南「………」

曜「あ、戻ってきた」

果南「…横のピストンで手 挟めた…」

曜善子「えぇ……?」

果南「いやこれ危ないよ!握り方間違えてたら指無くなってたよ!?」

善子「まじか笑」

曜「笑ってるし笑」

果南「……命中精度はいいんだよ………?」スチャッ

善子曜「ごめんなさいこっち向けないで」

28: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:47:42.00 ID:OpYkUzDb
善子「ちぇー、もうちょいかー」

曜「あ、じゃあさ、元々のグリップじゃなくて新しく付けちゃえばいいんだよ。」

果南「あーそれならこういう感じかなー」カキカキ

善子「ならトリガーももっとそれにあった形にしないといけないわね」

曜「暴発に備えてフェイスガードも…」

果南「ハンドガードで安全性を……」

善子「安定性向上に向けてバイポッドを………」

カチャカチャ ウィーーン ギリギリ……

29: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:48:28.64 ID:OpYkUzDb
梨子「すごいなぁ技術班は…」

花丸「あのミリオタ脳で早くこっちのポンプ直して欲しいずら」

鞠莉「支援班としてサポートはするけどねー」

梨子「フフッそうですね…」

鞠莉「さて、そろそろ源料確保の準備しましょう!今日は熱源は私が。電源はマル、水源はリリーが調達してね」

梨子丸「了解しました!(ずら!)班長」

30: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:50:11.00 ID:OpYkUzDb
・・・・・・・・・・

資源管理局交換所

所員「うーん、これだと出せてこんなもんかなぁ…」

千歌「うぇぇ!?これだけぇ?」

ダイヤ「お言葉ですが、これでも下層ギギリギリでやっと取れた鋼鉄ですわ!もう一声あってもよろしいではありませんの!!」

所員「と言われてもねぇ…」

ルビィ「ぅゅ…このままじゃルビィ達…飢え死にしちゃうの…お願い…」ウルウル

所員「うぐ…だ、ダメだダメだ!こっちだって生活がかかってるんだから!特別扱いは出来ないよ!」

32: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:51:16.21 ID:OpYkUzDb
千歌「そんなぁ…」

ダイヤ「ぐぬぬ…」

ルビィ「ちっ…シケてやがる…」ボソッ

交換所「え?」

ダイヤ「いえ、分かりました。それで交換します。ですが、いつか資源の枯渇を迎えた時、恩を返してくれる相手を見つけることですわね…」

千歌「おじさんのその義足、早く錆取らないと動けなくなるよー」

ルビィ「資源があればうちの技術班が見てあげれるんだけどなぁ…」


─ギィー、バタンッ


交換所「…怖っ」

交換所「えっ、なんで義足ってわかったの…カウンター越しに…」

33: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:52:12.87 ID:OpYkUzDb
・・・・・・

ダイヤ「まったく、あれがどんな苦労をかけて取ったものか分からないのね!」

千歌「うーん、班長の怒りご最もであります!」

ルビィ「でもこのままだと本当に…」

千歌「……うん…」

ダイヤ「次の採掘では、やはり下層に行くしかないのでしょうか…」

千歌ルビ「………」

34: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:53:55.81 ID:OpYkUzDb
・・・・・・・

善子「出来た………!!」

曜「かっこいい……」

果南「まさに機能美……」

[ハウエル オートマチック]
第一次大戦中、銃器設計士のN・ハウエルが実際に設計、試作した銃。
当時主流だったSMLE mkIIIライフルの銃身側面にガスピストンを取り付け前後の動きによってボルトを操作し、セミオート化を可能にさせたもの。軽量で悪い性能ではなかったが、日の目を見ることはなく、大戦後に僅かばかりの試作モデルが出回っただけであった。
ライフルの半自動化はこのようなノーマルプルのボルト銃では珍しく、ハウエル以外では、南アフリカのリーダーライフルと、ニュージーランドのチャールトンライフルのみであった。

no title

35: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:54:33.57 ID:OpYkUzDb
善子「この3人に作れぬものなしって感じね!」

曜「やっぱりヨハネちゃんは天才だよぉ!」ナデナデ

果南「班長としても鼻が高いぞーヨハネー!」ハグハグ

善子「うへへぇ、ヨハネよぉ…ヨハネなのよぉ…♪」ニマニマ

37: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:56:00.77 ID:OpYkUzDb
・・・・・・・

鞠莉「熱源GET~っと♪リリー!水流すわよー!」

梨子「はーい、お願いしまーす!」

バシュシュ!ジュワー…ゴボゴボ…

梨子「よしっと、あとは貯まるのを待つだけね。まあ浄水ポンプがあればうちでできる仕事なのだけど…」

花丸「そろそろ技術班の連中に直させるずら」

梨子「花丸ちゃん、そっちはどう?」

花丸「タービンは問題なく回ってるずら。あとすこしで貯まると思う」

38: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:56:50.09 ID:OpYkUzDb
[地熱放流管]
地底から延びる巨大な1本の柱。中は地熱が対流している。
外部からの流水は汚染され、直接の摂取は出来ない。そのためこの熱を利用し水蒸気を蒸留水として蓄える。
柱の至る所に空いた穴にタービンを取り付け、対流する熱風で回すことで発電を行う。
直接熱源としても蓄えられ、それぞれバスケットボール程の大きさのポットに詰めて貯められる。

39: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:58:40.72 ID:OpYkUzDb
鞠莉「よーし、これで1週間ぐらい持つかしら」

梨子「結構な量貯めましたね。台車があって良かった…」

花丸「働いたらお腹空いたずら、早く帰ろうよ」

鞠莉「そうね、列車が混んでなければいいけど」

40: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 22:59:41.22 ID:OpYkUzDb
[対流蒸気機関列車]
地熱放流管からでるエネルギーを直接利用した列車。3つの異なる動力源を持つ。
レールに沿うように敷かれた水道から水を供給し、地熱で蒸気を作る。
吹き出す蒸気でピストンを動かし、その余剰分エネルギーでタービンを回し、電源を作り出す。
地熱と放電熱で空気の流れを生み、タービンに組み込む。3つの動力源がそれぞれ補い合うことで安定した走行が可能になる。

41: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:01:12.53 ID:OpYkUzDb
梨子「今日のご飯はカレーにしましょうか」

鞠莉丸「異議なーーし!」

[カレー]
市販のカレールーで本格的なカレーを作ることが出来る
玉ねぎ、人参、セロリを繊維に逆らって薄切りにしバターで炒める。
かぶるくらいの水を加え、鷹の爪を1本入れ、ふつふつと煮る。(A)
別の鍋にココナッツミルクとトマトペーストを合わせ、刻んだ南蛮唐辛子を加え煮る。(B)
(A)の野菜が柔らかくなったらザルに揚げて、その汁を(B)と合わせる。
出来たスープと同量の水を入れ、その量に必要な分のカレールーを加えよく溶き混ぜる。
別のフライパンで炒めた肉や野菜に、上記のカレーベースを加える
こうすることで、好きな野菜や肉を入れれたり、個人個人で辛さを調節することが出来る。
ベースは真空し冷凍することで長期保存が可能になる

42: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:01:50.67 ID:OpYkUzDb
花丸「梨子ちゃん特製カレーのいい所は、その次の日が必ずハンバーグになるところずら」

梨子「出汁に使った野菜は細かく刻んで水気をよく切ればそのままハンバーグの材料になるのよ」

鞠莉「他にも、茹でたポテトと混ぜ合わせてポテトサラダにもなるわよ!」

花丸「エコずら~」

43: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:02:31.62 ID:OpYkUzDb
・・・・・・・

「いただきまーす!」

曜「うーーん、やっぱり梨子ちゃんのカレーは最高だね♪」

善子「激辛で美味いっ!」

ルビィ「甘口で美味しい♪」

梨子「フフッありがとう♪」

千歌「…あれ?班長達は?」

花丸「難しい顔して資源室に行ったずら」

44: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:03:42.85 ID:OpYkUzDb
・・・・・・・

ダイヤ「これが今回の最終的な資源ですわ」

果南「火を見るより明らか…ここ最近の減りが速すぎる…」

鞠莉「資源の枯渇…本当に目前なのかしら…」

ダイヤ「信じたくありません。ですが、手は打たなければ…」

45: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:04:43.16 ID:OpYkUzDb
─────────────────

「くそ、完全に通信手段がイかれちまった!」

「酸素が薄い…頭が痛い…」

「このまま終わりだなんて…そんなのあんまりだ…」

「まだ夢を見てる気分だ…早く覚めてくれ…」

「夢ならどんなに良かったか…せめて何か痕跡を遺しておきたい…」

「無駄だ…こんなところで何をやった所で、何も残せないさ…」



「…こんな機械だらけの街に…俺たちの何が残るって言うんだ…」


───────────────── 

47: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:06:26.83 ID:OpYkUzDb
千歌「…んー……すーー……んへへ……」ムニャ

千歌「鞠莉…ちゃん…ダメだよ……ムフッ…」

千歌「…ぁん…c96は…タクティカルリロが……撃ち切りの…方が……はやぃ…」スヤスヤ


ジリリリリリリリリリ!!!!

千歌「っんがあ?!?」ガバッ

千歌「……え?」

ジリリリリリリリリリ!!!!

千歌「だあ!うっさい!!」

バシッ

千歌「今どきスカラベ通信とか流行らんての!ったく誰が……」カチャッ

ジー……「チカサン!ナンジダトオモッテイマスノ?!ハヤクコチラニオコシクダサイマシ!!」「ダイヤwケイゴデオコルノホントオモシロイwww 」「オネェチャン!アマリランボウニアツカウトコワレチャウヨ!」「チョッ!ソレワタシガツクッタムシガタツウシンキジャナイ!」…ジー…カチャッ…

千歌「………」チラッ

11:23

千歌「うっはw」

48: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:08:03.90 ID:OpYkUzDb
・・・・・・・・・・・・

ダイヤ「……」ゴゴゴゴ

千歌「サセンッオクレヤッシタ…」

ダイヤ「…千歌さん…」

千歌「ハイッス…」

ダイヤ「会議を始めますわ。早く席へ」

千歌「ウェッ?…は、はい」タタタッ

千歌「なんかあったの?」ヒソヒソ

梨子「善子ちゃんが大事にしてたスカラベ通信機をダイヤさんが乱暴に…」ヒソヒソ

善子「…うぅ…ぅぇぇ…」メソメソ

梨子「それで他の班長が 周りが見えてなさすぎる って怒っちゃって」

千歌「あーー…」

ダイヤ「えー、では…あー…えっと」

千歌「めっちゃ落ち込んでる…」

49: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:09:27.18 ID:OpYkUzDb
・・・・・・・・・・

ダイヤ「…我々は安定した資源の確保のため、今後下層深部への探索を行っていきます。

わたくし達の居住は最上層より数えて第4層目。中央地熱放流管から約30kmの所に位置します。

今まではそこから二階層下った採掘層にて資源の収集を行っていました」

鞠莉「しかし、以前話した通り、その一帯の鉱脈はあらかた取り尽くされ、恐らく価値のあるものはもう残っていないと思われるわ

でも探知機の反応を見る限り、更に下層であればまだ拓かれていない鉱脈が眠っているはず。」

50: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:11:18.01 ID:OpYkUzDb
果南「まあ下層は生身で5分と持たないところだから、そこに行き着くまでの道は大体封鎖されてるけどね…」

善子「そんな所に…どうやって行くのよ?」

ダイヤ「一つだけ道があります…。この階層とそこを繋ぐ、1本の道が」

梨子「そんなもの…一体どこに……」

曜「…ねぇ、それって…まさか」

花丸「まさか…」

ダイヤ「はい。



───中央地熱放流管ですわ」

52: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:24:17.45 ID:OpYkUzDb
─────────────────

・降下作戦開始から2時間。依然問題なく降下が進んでいる。少し外気の温度が高くなってきたところか

・開始から6時間経過。地層が金属質になっているようだ。これにより、地上との通信が困難になった。滑落の危険もあるだろう


・本隊の全員の安否を確認。幸い大きな怪我はないようだ。地底の直前での滑落ゆえの不幸中の幸いか…


・酸素残量、残りわずか…通信機、依然不良…頭が痛い…


・周りは土しか見えない……なのになぜこんなものが……そこらじゅうにある……

・土に埋まった無数の歯車を辿る。どうせ死ぬなら少しでも発見が欲しい…

───────────────── 

53: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:25:04.30 ID:OpYkUzDb
静寂は須臾の如く。銃声のような呻きのような声が響いた。

千歌「ストーブに手突っ込んだことあります?!」

善子「瘴気が5分で殺すならあそこは2秒かからず灰にするわよ!」

ダイヤ「落ち着きなさい!二人とも!!」

鞠莉「そうよ、結論を急がないで。果南じゃないんだからあの中なんて入れないわよ。」

果南「え?扱いひどくない?」

ダイヤ「いいですか、地熱放流管はただの鉄パイプではありません。あれは言わば命の源です。
当然、維持と補修、管理のために外殻に階段が付いています。」

54: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:26:30.24 ID:OpYkUzDb
曜「それを使って下層まで?」

梨子「でもそう簡単に通れるものじゃないですよね?」

ダイヤ「ええ。居住区階層なら源料確保のために足場が作られています。しかし人の住めない下層だとそのようなものはなく、ただ管理用の階段が続くのみ。」

花丸「それじゃあ下層に入っても鉱脈が探せないずら」

果南「それが意外にそうでもないんだよ。
たしかに下層はほぼ手がついてない状態。そこにただ階段を通すためのギリギリのスペースが確保してあるだけ。
でもその地質は珍しい形状をしててね。」

55: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:27:25.99 ID:OpYkUzDb
ルビィ「珍しい形状?」

果南「そう。穴ボコなの。人がくぐれるくらいの穴が無数、そんな岩肌が階段を取り囲んでる。」

梨子「階段から下層に入ってしまえば、鉱脈の探査は容易に行えるってことね」

[下層の地質]
下層の岩は大小様々な穴が空いている。含有成分に含まれる有機物が反応し瘴気として排出される際に、膨張し少しずつ周りの岩を削っていったのだ。そこは言わば瘴気を含ませた岩のスポンジのような状態だった。

56: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:28:41.49 ID:OpYkUzDb
ダイヤ「…ただ探索には今までとは大きく異なる危険が伴います。よって安定した鉱脈が見つかるまで、この9人全員で取り掛かります。」

果南「善子、ハウエルは何挺作れた?」

善子「え、えーっと、三挺ね。元のライフルも横流し品だしこれが今の限界」

ダイヤ「ふむ、なるべく全員にある程度の火力が欲しいところですわね…」

善子「うーん、未改造の初期仕様小銃なら何挺かあるわよ?ゼルブちゃんとルシアンちゃん、ヘンリーちゃんに…」

梨子(銃に名前つけてる…)

千歌(かわいい…)

鞠莉「改造品の取り扱いは、銃に慣れてる技術班に任せて私たちはそのデフォルトの銃を使いましょ」

57: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:30:20.64 ID:OpYkUzDb
曜「……随分武装を徹底するね?」

ダイヤ「…下層に住まう人ならざるものへの用心ですわ」

[下層と瘴気]
かつてこの街に瘴気はなかった。
地盤の緩みにより崩落した一部の底辺区域から、現在の[下層]とよばれる地層が表れ、そこから溜め込まれた瘴気が吹き出した。
底辺区域に住む人々は瘴気に塗れ、後天性の神経障害を負った。
上層はその被害の拡大を抑えるため、やむを得ず下層を禁域とし、蓋をするように封じた。
だが未だ僅かに漏れる瘴気とともに、かつて人間であったものの呻きが響くという

58: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:31:13.24 ID:OpYkUzDb
ダイヤ「善子さんは武器類の動作確認と弾薬の確保を、曜さんは防護服の強化と増産、果南さんはガスマスクの強化と空域計測器の動作確認、酸素ボンベの確認をお願い致します。」

鞠莉「私たち支援班は救急用具の仕込みよ。医療品、携帯食料、救難信号器等ね」

ダイヤ「物資班は鉱脈探知機の調整、整備、ランプの動作確認と燃料の補充、採掘機の調達を行います。」

曜「─出発は?」

ダイヤ「──1ヶ月後ですわ」

59: 輝きたい名無しさん 2018/06/03(日) 23:33:01.29 ID:OpYkUzDb
これでとりあえず導入が終わりました。こんな感じの長さのがあと5回ほど続きます。

現時点で、世界観など質問あればどうぞ

64: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:20:56.61 ID:5uQLgzkq
─────────────────
「大気の成分を調べてくれ…」

「えーと、約8割が窒素、それから2割弱が酸素、申し訳程度に二酸化炭素、あとは有象無象……っと…まぁ簡単に言

「空気だ…………」

「……ええ、そうっす…」

「信じられる?ここどこよ」

「地表から20km地下、えぇ、メーターが壊れているのでなければ我々はとっくに気圧で潰れてます。」

「自分の身体か、メーターか、どっちかが嘘を付いてるってこったな…」

「むしろ目の前の現実を今信じれるかしら…」

「何にせよ我々はこの非現実に生かされている。ここには十分な空気、適正な気圧─そして───

──機械の街がある」

65: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:21:41.60 ID:5uQLgzkq
「かつて北の大国が20年かけて掘り進められたのが12kmだそうだ。
この穴は一晩でそれを越えたものを作りやがった。」

「手がかりを見つける度に分からなくなるな…この穴の存在理由が…」

「…まだこの街の一部分しか見ていない。とにかく先に進もう。」

「帰りの手段が見つかるといいっすね……」

「それ言わないで」

──────────────────

66: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:23:14.16 ID:5uQLgzkq
???「少し露骨じゃない?」

???「遅かれ早かれこうなっていました。
資源の枯渇という危機感は、言わば下層に行かせる口実に過ぎません。」

???「怪しまれたらどうしよう…」

???「それなら心配いりません──




──もうとっくに怪しまれています」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

67: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:25:38.12 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

善子「…えぇ、えぇ、それぞれ20ケースね。
あとあんたオイル持ってたでしょ。ちょっと貸しなさいよ…支払い……は……か、帰ったらすごいのあげるわ!
だから…とりあえずツケで…嘘じゃないわよ!!あんたのとこのゲヴェーア直したの私よ?!
ちょっとは恩を返しなさいよ!」ガチャンッ

曜「おーす、終わった?」

善子「…よーさーん…」トテテテ ポスッ

曜「おやおや、お疲れみたいだね、甘えんぼ堕天使ちゃん…」ナデナデ

善子「急だよぉ…急すぎるよぉ…」

曜「…うん……そうだね……」

68: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:26:49.59 ID:5uQLgzkq
善子「本当はあの子達は実戦に使う予定じゃなかったの…
完全にコレクション用よ…
完全に見た目で選んでるわよ…こんなんで下層に行けるかなぁ……」

曜「…私は善子ちゃんみたいに銃に詳しくないから、ハッキリ 大丈夫! とは言えないよ、でもね」

善子「ん…」

曜「善子ちゃんがあんなに大切にしてるコレクションを、調査のためとはいえ自分から提供してくれた。」

曜「善子ちゃんがあの銃たちにかける思いを、私は知ってる。
だから私は安心して善子ちゃんの銃に命を預けられるんだよ?……きっとみんなも同じだよ」

善子「…うん……ありがとう…」ギュッ

69: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:27:42.01 ID:5uQLgzkq
果南「おーす、終わった?」

善子「…かなんさーん」トテテテ ダキッ

果南「おやおや、お疲れみたいだね、甘えん坊堕天使ちゃん」

曜「果南ちゃん、リピートしてるリピート」

果南「あ、曜、防護服のフードの形状教えて?マスクの形合わせないと」

曜「あ、それ果南ちゃん戻ったら聞こうとしてたやつ。とりあえず1着仕上げたから見てみてよ。」

果南「ん、と…善子」

善子「ん…?」

果南「私達もみんなを守れるように頑張るから。だから善子も、自分だけで背負わないでね?」

曜「お姉さん達を好きなだけ頼ってくれたまえ!」

善子「! えぇ!頼りにしてるわ!」

70: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:29:06.20 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・

鞠莉「うーん瘴気が常に蔓延してるならそんなに長居はしないとおもうんだけど…
肌も満足に晒せないなら怪我したら終わりだし
そもそも食事すら経口摂取出来ないから防護服の下に点滴でも忍ばせておくほかないんじゃないか
何にせよ長期戦の難度がいつもと比べものにならない…」ブツブツ…


花丸「 …やっぱり変ずら、おかしいずら」

梨子「作戦のこと?」

花丸「あまりにも無計画、突拍子もない作戦指示、早すぎる決断、それに対する1ヶ月という長すぎる猶予…」

梨子「資源不足を皮切りに何かが吹っ切れたみたいな行動力…」

花丸「マルはこの企みには乗らない方がいい気がするずら…」

梨子「…でも私たちだけ行かないのも酷よ…みんな…命を掛けてるんだから…」


鞠莉「・・・」

71: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:30:16.21 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

千歌「鉱脈探知機テストしゅーりょー…っと」

ルビィ「ランプも改良、準備出来ました!」

千歌「わ、すごーいかわいいー!」

ルビィ「えへへ、調査の邪魔にならないように、腰に付けれるようにアレンジしたの」

千歌「さすが我が妹ー!」ナデナデ

ルビィ「ピギギギ…」ニコニコ

ガチャッ

ダイヤ「今殺してくれって言いました?」

千歌「言ってないです言ってないです。」

ルビィ「お姉ちゃん、採掘機出来た?」

ダイヤ「もう少しで完成ですわ!」フンスッ

千歌「こっちはもう終わってるよー」

ルビィ「あとはお姉ちゃんだけだよ」

ダイヤ「…はい」シュン

千歌「んじゃー、2人でねーさんを手伝いますかー」

ルビィ「うゆ!」

ダイヤ「助かりますわ…」

千歌「たのしみだねー、下層!」

ルビィ「待ち遠しいね~」


ダイヤ「・・・全く、緊張感のない子達ですこと…

・・・どうか、怪我だけはしないように…」

72: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:31:47.19 ID:5uQLgzkq
──下層調査まであと7日────

善子「脇を締めて、まばたきは軽く数回、息を大きく吸って…吐く。また吸って…半分吐いて止める………撃って。」

曜「っ!」ダァァァ…ン………パスッ

果南「着弾確認。初弾から約3cm右」

善子「ブローバック時のインパクトは分かるけどもう少し慣れないとね…」

曜「うーん、面目ない…顔にぶつかりそうで怖くて…」

果南「フェイスガードも曜のアイデアだったよね、ちょっと相性悪いのかな…」

曜「いや、大丈夫。もっかい撃つ。」

善子「…」

73: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:32:38.35 ID:5uQLgzkq
曜の右肩を軽く小突く

曜「いっ…ぁ…」

善子「…ごめんなさい」

曜「! 違うの!私が…」

果南「曜」

曜「…」

果南「…肩…冷やしてきな」

曜「っ…すぐ、戻るから…」タタタッ…

74: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:35:01.08 ID:5uQLgzkq
善子「…私はね、いつもこうなの…。何か思い付いたらそれに徹する。周りも見ずに。そうやって生きてきた。

今回はこの銃…。コッキングせずに撃てたら強いって、そんな考えで作った。

最終的に残るのは…ボルトバックの恐怖心と…ライフルの連射反動による肩の…負担っ…」

善子「…わ、わたし、は…いつも…よ、余計なこと、ばかりっ…うぅっ…」グスッグスッ

果南「……善子の改造銃には、いつも驚かされてた。私たちが見たこともない銃でも、すぐに使い方を理解出来て、その上で最適解を求めて改良に取り組む姿勢がすごく頼もしかった。

そしてなによりも…自分で作った銃を見せる善子の笑顔が、私は大好きだった。」

75: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:36:30.37 ID:5uQLgzkq
(善子『この3人に作れぬものなしって感じね!』)

果南「この銃は、私たち3人で作った宝物なんだ」

善子「…でもこのまま使い続ければ、曜さんの肩が持たないわ!」

曜「そこで、防護服担当の私が活躍するわけであります」

善子「!…曜さん?」

曜「普段撃たないからねー、あんなに反動あるとは…。なので、防護服の肩部分に厚手の緩衝材を挟むことにしましたっ」

曜「これなら、負担もグッと減るでしょ?」

善子「…あ……」

果南「…この銃は、私たち3人で作った宝物。だから…」

曜「問題があれば、3人で助け合おうよ!」

善子「……二人とも……」

76: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:37:33.50 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・

梨子「はぁ……」

花丸「ため息多いよ?梨子ちゃん」

梨子「うん、ごめんね。でも…」

花丸「この銃はただの護身用ずら。でもいざって時にちゃんと使えるようにこの訓練をしてる。」

梨子「気分は戦地を目前にした兵士よ…。もう戦争は終わった。なのにどうしてまた銃を握らなきゃいけないの?」

鞠莉「決まってるじゃない」


鞠莉「死なない為よ」

梨子「鞠莉ちゃん…」

77: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:38:35.30 ID:5uQLgzkq
鞠莉「遅かれ早かれ命の危険は訪れるわ。覚悟決めて、せめて引き金を躊躇わず引けるようになりなさい」

梨子「簡単に言わないでよ…」

花丸「その銃は拳銃弾を撃ち出すライフルずら。本来は片手で撃つものをしっかり両手で支えて撃てる。
反動もその分制御しやすいしグリップも細めだから握りやすいでしょ?
善子ちゃんが梨子ちゃんに合う銃を選んでくれたんだよ?」

梨子「善子ちゃんが…」

鞠莉「下層に行くのはあなたひとりじゃない。みんながいる。仲間を信じて」

梨子「・・・」

78: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:39:36.34 ID:5uQLgzkq
[リボルビングカービン・ピーパー]
1895年にベルギーで開発されたカービンライフル。マガジンにリボルバーの機構を取り入れている
警察機関での運用に造られたもので、当時はその重量のバランスの良さや手入れの容易さ、軽量であることなど優れる点は多かったが、リボルビングカービンというものがそもそも流行らず、この銃を最後に廃れてしまった。
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79: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:41:22.14 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダイヤ「善子さん、私が携行する銃について相談がありまして…」

善子「んー?」

ダイヤ「その、ワガママは承知の上ですが、片手で取り扱えるものが良いのです…」

善子「あー、そっか、ダイヤさん今までその刀で採掘行ってたんだもんね」

ダイヤ「はい、今回は流石にこれだけで渡り歩けるとは思っていません。ですが銃があまり大きいものだと咄嗟の対応に遅れてしまうと思うので…」

善子「ふーむ、なら…これなんかどうかな」

ダイヤ「これは…あまり見ない形ですわね…」

善子「レバーアクションライフルって言ってね?昔はこれを騎乗しながら撃ってたんだって。」

ダイヤ「これを…乗馬しながら?」

80: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:44:31.34 ID:5uQLgzkq
善子「練習は必要だけど…ダイヤさんならきっと…スピンコックをマスターしてくれる!」

[ウィンチェスターm1873]
銃器設計士ジョン・ブローニングが開発したレバーアクションを採用したライフル。
西部時代に主流となった。
同時期に登場したコルト シングル・アクション・アーミー(通称ピースメーカー)があり、
このふたつで同じ弾を使用出来るのが特徴。
当時はまさにライフルと拳銃の主役であり、爆発的な売上となった。
しかし、レバーアクションは内部構造が複雑で取り扱いが難しく、
軍での運用はww1の頃には少なくなり、この形が現在まで主流になることはなかった。
現在は、主に散弾仕様のものを家庭用に置くことが多い。
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81: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:46:28.12 ID:5uQLgzkq
────下層調査の前夜────

ダイヤ「出発は全員でまとまりますが下層調査は3人組に分かれます。」

鞠莉「鉱脈探知と先導担当の物資班、機器類のメンテナンスと戦闘の中心の技術班、
負傷時の治療と救援信号、上層との通信を担う支援班

この役割で1人ずつ。身体能力とチームバランスに考慮して振り分けます」

果南「射撃訓練の総合データ、その他体力測定や道具の扱いなど、全てを極力均等にする。
現地ではその3人で助け合って行動してほしい。

これが隊の配分だよ」

[物資リーダー隊]
ダイヤ 花丸 曜

[技術リーダー隊]
果南 ルビィ 梨子

[支援リーダー隊]
鞠莉 千歌 善子

82: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:50:09.32 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「下層への侵入方法は先日話した通りですわ」

千歌「おぉ【アレ】やるんだね。寝ぼけて冗談言ってるのかと思ったよー」

梨子「千歌ちゃん…」

ダイヤ「おほん、み、皆さんが協力していただければ必ず上手くいくと信じています。なのでどうか手を貸してください」

曜「まぁ、他に思いつかないしね。」

善子「何にせよ下層に行かなきゃ始まらないし」

花丸「ここでつまずいたら元も子もないずら」

ルビィ「これが無事成功すれば、もっと豊かな暮らしができる!」

梨子「みんなを信じてる。必ず、成功させよう!」

ダイヤ「ここが正念場ですわ。明日、我々は下層へ赴きます。そして皆で誓いましょう。またこの地に凱旋すると!」

9人「「おぉーー!」」

83: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:51:02.50 ID:5uQLgzkq
─────────────────

「あー…もしもし…?あなたは、ここの住民ですか?」

『・・・・・・』

「耳とかあるんすかねそいつ」

「ちょっと、失礼なこと言わないの。ここは友好的に接するべきよ。」

「街からつまみ出されちゃどうしようもないしな」

「でもそいつ…というかここのヤツらって…どう見ても…」

「あぁ、機械だな。ロボットってやつか」

「水も食料も望み薄かねぇ…」

『・・・・・・』クイッ

「・・・着いてこいってことか?」

84: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:52:19.50 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・

「っ!これは?!」

「こんな地底になんで畑なんかあるんすか…」

「向こうには家畜類もいるわ…」

「見たくないが屠殺場もな…」

「明らかに人間の食料としての農産物だ…」

『・・・・・・』ズイッ

「え?」

「…食べてみてって事じゃない?」

「お、隊長、美味いっすよ。うん」モグモグ

「…あいつは既に食べてるしな」

「・・・まあ、とりあえず食べてから考えるか…」

85: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:54:05.83 ID:5uQLgzkq
─────────────────

──下層管理局警備部所


「おい、何寝てやがる」

「ぅ…ぉお?あれ?」

「ったくだらしねぇ野郎だぜ。さっさと交代行けよ」

「…っかしいな…いつの間に寝ちまったんだ…?…と…あれ?俺の防護服は?」

「知るかよ」

「うーん?あ、あったあった…え・・・」

「なんだ」

「酸素切れてる…」

「え」

86: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:55:33.81 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「クソっ交代遅せぇなぁ…息苦しいったらねぇよ…ったく…」

ピピピピ…

「…はい、こちら地熱放流管下層管理局守衛班…」

「え、酸素未補充?代わりの人間は?え?ぜんぶ未補充?なんで?」

「いや、あと10分って…こっちはあと5分で無くなっちゃうんですけども…」

「はい、はあ、分かりました。なるべく見ときますけど限度ありますよ?」プツッ


「……いや死にたくないし…戻ろ…」

87: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:56:26.81 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

曜「……行った?」

果南「行ったねぇ…」

梨子「まさかこんなに上手くいくとは…」

ダイヤ「ふ、ふふふ、褒めてもいいんですのよよよ」

鞠莉「ダイヤ泣きそうじゃん」

善子「どんだけ嬉しいのよ…」

千歌「よっしゃ!それじゃー各隊、突撃ーー!!」ダダダッ

ダイヤ「千歌さん!声が大きいですわ!」タタタッ

花丸「台無しずら」

ルビィ「あはは…」

88: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:57:48.15 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シュコー…シュコー…

千歌「いやー大成功だったね!」

善子「あんたら物資班の仕事だから見てなかったけど…何したの?」

ルビィ「簡単に言うと、下層入口の見張りさんの酸素残量が切れる頃に、
交代の人を眠らせておいて、その隙に酸素ボンベを空にしておいたの」

千歌「いくら扉閉めてるとはいえ下層の最寄りだからね、
漏れ出す瘴気だけで死ねるから見張りさんも戻らざるを得なかったってこと」

ダイヤ「交代の人が来るまでそこは無人になりますわ。その隙を突いたのです」

果南「ザルだねぇ…」

鞠莉「元々近寄る人のない場所よ。仕方ないわ。あの人も命懸けよ」

ダイヤ「そうです。あの方がこころよく開けてくださったこの道。
どうか彼の顔に泥を塗ることがないよう、穏便に済ませますわよ」

曜「あはは…それじゃあ分隊に分かれようか!」

89: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 00:59:01.54 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダイヤ「良いですか?必ず、無理はしないこと!異常があればこの通信機で知らせてください。」

鞠莉「自分の役割を忘れないでね。お互いを頼るのを意識するのよ!」

果南「ヘッドショットすれば大体死ぬから安心して~」

ルビ梨子((大丈夫かなこの人…))

ダイヤ「それでは各隊、隊長に続いて探索開始ですわ!!」

90: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:01:02.28 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〔果南率いる技術リーダー隊〕

梨子「…もっと狭くて暗くて岩だらけかと思ってたけど…」

果南「…うん、結構広いね。それに、価値はないだろうけど、
結晶状の鉱物が散らばってるからランプに照らされて輝いてる…」

ルビィ「綺麗だね…」

果南「でも、あまり周りをキョロキョロしてると転んじゃうよ?この道も元は自然にできた気泡みたいなものなんだから」

梨子「そうですね。ふふ、千歌ちゃん辺りが今頃転んでたりし…っ!きゃふっ!」ドテンッ

ルビィ「り、梨子ちゃん…」

果南「…プフッ」

91: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:01:50.67 ID:5uQLgzkq
梨子「くぅ…///」

果南「ほら、大丈夫?怪我ない?」

梨子「すみません、大丈夫です…なにかにつまずいて…って…これは…」

果南「ん?なんだこりゃ… 歯車……?」

梨子「錆びた歯車が岩に埋まってる…?」

ルビィ「・・・なんでもないよ」

梨子「ルビィちゃん?」

ルビィ「いいから。ほら、こっちに反応あったよ。早く行こうっ」

梨子「う、うん…」

果南「・・・」

92: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:02:48.56 ID:5uQLgzkq
{鞠莉率いる支援リーダー隊}

千歌「いったーーい!」

鞠莉「ほら言わんこっちゃない。足元をよく見ないからよ?」

善子「まさか本当に転ぶとは…千歌さん、あなたは家族の写真とか持ち歩くんじゃないわよ。
フラグで死ぬわよ」

千歌「んー?家族…死ぬ…?」

93: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:03:22.05 ID:5uQLgzkq
鞠莉「ちょっと、大丈夫?意識朦朧としてない?」

善子「瘴気圧にあてられたかもしれないわ。もしそうならこのまま下層に降りるのは危険よ」

千歌「平気。」

善子「…確かに入ったばっかりで引き返すってのも締まりが悪いけど、
でも安全を考えたら」

千歌「平気って言ってんじゃん。行こう」スタスタ…

善子「ちょ、ちょっと!」

鞠莉「ヨハネ…ちょっと聞いて…」

94: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:05:41.12 ID:5uQLgzkq
《ダイヤ率いる物資リーダー隊》

ダイヤ「・・・」スタスタ…

曜「いやー、すごいねっ!イメージと全然違うよー!キレー!瘴気ってもっとグレーでモクモクで煙たいもんなのかと…」

花丸「多分ここが純粋に瘴気で満ちているからずら。瘴気は空気と混ざることで濁った色になるんだよ」

曜「ふーん、マスク取ったら死ぬね!」

ダイヤ「気楽に言いますわね…」

花丸「探知機の調子はどうですか?」

ダイヤ「まだ反応は弱いですが確実に近づいてます。このまま進みましょう」

花丸「ふーん、順調に潜って行ってるね」

ダイヤ「…」

花丸「道案内はダイヤさんにまかせるずら、ちゃんと鉱脈までつれていってね」

ダイヤ「えぇ…もちろんですわ…」

曜「きれいだー…」

95: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:06:07.67 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梨子「る、ルビィちゃん!あまり先に行かないで!」

果南「探知機持ちながら咄嗟の戦闘は出来ないよ?私たちと固まって行こう?」

ルビィ「……でもこのままじゃ鉱脈に辿り着いても採掘する時間が無くなっちゃうよ?」

果南「今は探し出すのが目的だからね。もし時間が無くなってもまた採掘しに戻ればいいんだよ。」

ルビィ「…そっか、そうだよね。ごめんなさい、勝手な行動して…」

梨子「ううん、私たちは大丈夫だから。無理しちゃだめよ?」

ルビィ「・・・はぁ...…」

96: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:06:41.69 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

善子「何?マリー…」

鞠莉「まあ察してるとは思うけど…」

善子「そうね、様子が変よ。瘴気の影響かしら…」

鞠莉「そこまで強い影響なら私たちにも何らかの症状が出てるはず…」

善子「じゃあ一体なにが…」

鞠莉「分からない…でも、どうやら警戒すべき対象が増えてしまったことは間違いないわ…」

善子「千歌さん…」

97: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:08:04.33 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダイヤ「・・・・・・」

曜「うっひゃあ・・・」

花丸「やばいずら…」

ダイヤ「これは…崖…?のような形状の巨大な空洞でしょうか…。落ちたらまず助からないでしょう…」

曜「ね、ねえ、わざわざここを通る必要はないんじゃないかな…回り込んだりして…」

ダイヤ「いえ、それでは時間がかかりすぎますわ。
あそこにちょうど橋のようにかかった岩があります。あれで向こう岸まで渡りますわよ」

花丸「1列でやっとの細い岩ずら…折れないよね?」

曜「まあ、長年そこにあるみたいだし、頑丈なんじゃない?」

ダイヤ「行きましょう、迷ってる時間はありませんわ」

98: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:08:56.86 ID:5uQLgzkq
花丸「うぅ、形が歪で進みにくい…」

曜「しかも表面ツルツルだよ…」

ダイヤ「頑張ってください…ここを通れれば目的地は近いですわ…」


ズズズズ…ズズズズズ・・・

曜「…嘘…?!」

ダイヤ「地震…っ!」

花丸「お約束ずらぁ……」

ズズズズズ▪▪▪ベキベキバキッ……

曜「ダイヤさん…今の音って…」

ダイヤ「えぇ…」

花丸「どうせこの橋の音ずら…」

ベキベキバキッ……バキィンッ!

ダイ曜丸「ああああああああぁぁぁ~!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

99: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:10:01.34 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梨子「・・・収まった…?」

果南「結構揺れたね、地盤が崩れなくて良かった…」

梨子「うぅ、想像したくないです…」

果南「っと…ランプ切れたか…なんにも見えない……ルビィ、平気?」

果南「・・・ルビィ?」

梨子「ルビィちゃん?」

100: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:11:00.48 ID:5uQLgzkq
果南「っ!梨子!ランプ!!早く!」

梨子「は、はいぃ!」シュボッ…

果南「・・・!まずいっ!!」

梨子「い、居ない…そんな、さっきまでそこに…」

果南「探すよ!」

梨子「で、でもこんな穴だらけの洞窟…どこから探せば…」


お“ぉ“ぉ“ぉ“ぉ“おおおおお…

101: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:29:38.83 ID:5uQLgzkq
果南「ッ!」

梨子「」ゾクッ…

果南「……あそこからだ…」ガッ…ジャキッ…

梨子「ぅ…はぁ…はぁ…」ドクンドクン


…ドクン…ドクン……ドクン………ドクン・・・ドクン…

果南「…ッ」バッ



ルビィ「・・・」

果南「・・・ルビィ…」

梨子「ルビィちゃん!大丈b…」

果南「待って」ガシッ…

102: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:30:36.72 ID:5uQLgzkq
梨子「あぅ、な、なに?」

ルビィ「・・・」ポタポタ…

果南「・・・ふぅ、ルビィ…その腕の…血…


そいつの………?」


ルビィ「・・・」

梨子「!!」ドサッ

梨子「あ…あぁ...ひっ……」ブルブル…


下層の死人[瘴屍人]
瘴気にあてられたものの成れの果て。人としての理性を失い、ただれた肌に滴る血は地に堕ちる前に渇き朽ち果てる。血の渇きに飢えて彷徨う下層の生きた死人。地底の闇の中で既に瞳は役目を喪い、今は僅かな光と音に縋り蠢く。

103: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:31:44.11 ID:5uQLgzkq
果南「…銃声は聞こえなかった。どうやって殺したの…」

ルビィ「…別に…どうでもいいことですよ…」

果南「どうでもいいって…」

梨子「ぅう…うぐっ…」ブルブル…

果南「わ、梨子、マスクしたまま吐いちゃダメ。大変なことになるよ?」

104: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 01:32:51.74 ID:5uQLgzkq
ルビィ「なら先に進みましょう、この場を離れればいいんでしょうし」

果南「それは梨子には辛すぎるよ、この隊はもう退却しよう、このままじゃ危険だ。今ほかの隊に連絡を…」

ルビィ「先に、進むんです」

果南「…隊長の命令だ。戻れ…ルビィ」

ルビィ「」ギリッ

ジャキッ!ズダァン!!

果南「っ!!」

梨子「なっ?!」


お“お“お“おぉ………

ルビィ「・・・ふぅー…その帰り道が…瘴屍人の群れに塞がれています…さあ、どうしますか?」

果南「ルビィっ…!」

111: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:25:59.55 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

花丸「…ぅ…うぅ…」

曜「!生き返った!死者蘇生!!死者蘇生!!」

ダイヤ「うるっさいですわ!!初めから気絶してるだけだと言ってるでしょう!!」

花丸「……なんであれでたすかるずら……」

曜「それはねーギャグほせ…」

ダイヤ「わたくしがっ!あのような危険な場所に命綱なしで赴くと思いますか?」

ダイヤ「あらかじめ地面にロープを括りつけておきました。落下した際の衝撃は最低限に抑えられたはずですわ」

花丸「さすがダイヤさん。用意周到な賢さとそれを事前に伝えないポンコツさがアイデンティティだよね…」

ダイヤ「」

曜「やっぱりギャグ補正だー」

112: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:27:18.80 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

善子「……うぅ…」

善子「ここは…」

善子「……暗い…何も見えない…っ、だ、誰かっいないの?!」

鞠莉「ヨハネ!生きてる?!」

善子「マリー、どこ?どこにいるのよ!」

鞠莉「千歌!こっち!この先にいるわ!」

善子「え?」

千歌「善子ちゃーん、離れててー」

善子「あ、あんたまさか…」


…ドゴゴゴゴォォォォォオ!!

113: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:28:24.85 ID:5uQLgzkq
善子「ぉぉぉぉおおおおおおおおお!?!?」

千歌「…んしょ、うん。無事っぽい」

善子「…あんた一生呪うわ…」

鞠莉「…ヨハネ!無事でよかった!」

善子「…さっきのは地震?私だけ生き埋めにされてたのね…不幸だわ…」

千歌「良かったねぇ私がダイナマイト持ってて」

善子「・・・」

千歌「そんな怖い顔しないでよー。ほら、さっきの地震とダイナマイトのおかげで、こんな縦穴が空いたよー!ここ下れば目的地まで一直線!」

114: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:29:12.58 ID:5uQLgzkq
鞠莉「下るって…文字通り一直線よ?むしろ落ちるって表現が正しいわ…」

善子「相当な高さね…ランプの光が届かない…」

千歌「ロープで下るよー」ヒョイッ、 シュルルルル……

善子「うおおい?!!」

鞠莉「千歌!!勝手が過ぎるわ!!待ちなさい!!」

千歌「止まれませーーん…」シュルルルル……


善子「・・・」

鞠莉「…別働隊に連絡よ…」

115: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:31:55.75 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梨子「か、果南ちゃん!」

果南「くっ…この数じゃ捌ききれない…!」

ルビィ「ほら、こっちです。早く。」

果南「ふざけるな!なにが目的だ?!」

ルビィ「ルビィはただ下層に行きたいだけです。そこに行けば全て分かります。」

ルビィ「もともと鉱脈なんて探してません。この探知機は、ただひたすら下層への道を導いてくれていたんです。」

梨子「あ、あなたは…一体…」

ルビィ「質問も、抗議も、怒りも…ぶつける暇あるんですかね?後ろ、だいぶ近づいてますよ?」

116: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:33:01.30 ID:5uQLgzkq
果南「…ここで燻っていても全滅だ…梨子、進もう・・・」

梨子「う、うん……」

果南「ほかの隊に連絡いれておいて…」

梨子「わ、分かりました…」ピピピピッ!

梨子「!、鞠莉さんからです!」


鞠莉『リリー!そっちの状況を教えて!なにか異常あった?』

117: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:34:40.09 ID:5uQLgzkq
梨子「異常…まさに今です…ルビィちゃんが……」

鞠莉『そっちはルビィか…!』

梨子「そっち…ってどういうことですか?!千歌ちゃんと善子ちゃんに何が?!」

鞠莉『・・・それは、ルビィが知ってるんじゃないかしら?』

ルビィ「何も分かりません」

梨子「ひっ?!」ビクッ

ルビィ「何も問題ありません。ちょっと瘴屍人と戦闘になっただけです。
果南さんが対処しました。
目的地まであと僅かです。着いたらまた連絡します。では」プツッ

梨子「あ……」

果南「…鞠莉の所でも同じような問題か…」

果南「誰と手を組んでるの?ルビィ…」

ルビィ「何のことか分かりません…」

118: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:35:39.59 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

鞠莉「・・・切られた…」

善子「・・・ルビィ……」

鞠莉「千歌、ルビィ…少なくともこの2人は我々と違う目的を持っているわ…」

善子「ダイヤの隊にも、いるのかな…」

鞠莉「分からない…でも、可能性があるとすれば…ダイヤね」

善子「・・・物資班・・・」

鞠莉「もちろん、ただの憶測よ。

さて、私達も動きましょう。やっぱりこのロープを降りていくしかなさそうね」

善子「探知機は千歌さんが持ってるからね、あれがなきゃ目的地にはたどり着けない。」

鞠莉「今は千歌っちについて行くしかないってことか…」

119: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:39:08.21 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

曜「防護服の損傷はなし、その他装備品の異常確認完了!問題ないよ!」

花丸「バイタルチェック完了異常なし、酸素残量残り3分の2。ちょっと帰りの足が乏しいずら…」

ダイヤ「では急ぎましょう。予定より大幅な変更ですが、運良く別の鉱脈の反応がありました。この下です」

曜「落っこちたおかげってことかー」

花丸「このまま何も無ければいいけど…」

120: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:40:23.21 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「む、暗いですわ…花丸さん、ランプを…」

花丸「はい」スッ


ズル、ズル、ズル、…

ダイヤ「・・・?なにか蠢いて…」

お“ぉ“お“お“お“おおお“ぉぉぉぉぉお“

ダイヤ「ピギッ」

曜「!」ガッジャキッ!

花丸「ッ!」ジャキンッ

曜「ダイヤさん!よけて!!」

ズドッォォォ…ン!

121: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:41:28.13 ID:5uQLgzkq
おおおぁあぁあぁあぁあ!!!!

ドドドド…

曜「ぅお!?疾い?!」

花丸「だ、ダイヤさん!危ない!!」

ダイヤ「くっ!」スッ

ダイヤ「…はっ!」シュパンッ!


お“おぉぉ…

バタッ

曜「居合…」キラキラ…

花丸「かっけぇずら…」キラキラ…

122: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:42:52.70 ID:5uQLgzkq
ズズズズ…

ダイヤ「っ!」

(2人の後ろに複数!まずい!!)

ダイヤ「二人とも伏せて!!」

曜丸「?!!」バッ

ダイヤ「ッ!」グルッジャキッ

ズドンッ グルッジャキッ ズドン!

ごぉおぉおぉおぉおぉお………

曜「うぉ…スピンコック…」

花丸「ターミ○ーターずら…」

ダイヤ「…ふぅ、ふぅ…」

123: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:46:29.37 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「…ふぅ、ふぅ…」

曜「ダイヤさーん!!ちょーかっこよかったっすー!!」ダキッ

ダイヤ「そ、そうですか?お二人が無事で何よりでしたわ…///」ポリポリ…

花丸「マスク越しにホクロかいてるずら…」

[ガンアクション 〔スピンコック〕]
ウィンチェスターライフルを初めとするレバーアクションの銃は、
そのレバーリングを軸に銃全体を回転させることで片手で次弾を装填することができ、騎兵などが乗馬しながら射撃する際に利用した。
中指から小指までの三本でしっかりリングを固定して前方に90度傾けるように行うハーフスピンコックと、中指1本で保持し後方に一回転させるフルスピンコックの2種類がある。
no title

124: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:47:14.52 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「ここは死角も多く危険ですわ!離れますわよ!」

ズズズン…

曜「!?」

花丸「また地震ずら?!」

ダイヤ「いえ……これは……」

ピシピシピシッ…

ダイヤ「天井にヒビがっ?!」

曜「崩れる!!」

ボゴゴォォォ…

125: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:47:57.97 ID:5uQLgzkq
花丸「うわっぷ……けほっ」

ダイヤ「…かなり小規模の地盤沈下…生き埋めにならなくて良かったですわ…」

曜「本当にただの地盤沈下かなぁ?」

ダイヤ「なにか違和感でも?」

曜「この穴、真っ直ぐ上に伸びてるよ…すごく不自然…」

ダイヤ「確かに…花丸さん、ランプで照らしてみてください」

花丸「はい」スッ

シュルルルル……

ダイヤ「・・・?なにか聞こえま」


千歌「……イイイぃぃぃいいいやっほおおおおぉぉぉぉぉ!!」シュルルルルッ!

ダイヤ「」

ズズンッ!

126: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:49:19.68 ID:5uQLgzkq
──────────────────

「本部との連絡はどうだ?」

「うーん、ダメっすね…ここにある機械では通信手段を作るのは難しいっす…」

「そうか…帰りの足ももうないしな…どうするか…」

「でも隊長…多分救難エコーも非常通信も、仮に繋がったとして助けなんて来ないと思います…」

「・・・あぁ、そうだな…」

「僕はむしろ今の生活がいいなーなんて、食べ物も充分。空は拝めないけど擬似的な日光もある。」

「少なくとも、今の大戦の世に生きるよりずっとまし…か…」

「まあ人間が僕らしかいないってのが寂しいっすけどね…」

「・・・その件なんだが…お前に見てほしいものがあってな…」

127: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 10:55:42.36 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・なんすかこれ…」

「まぁ見てわかるだろうが…人間の繁殖行動などの研究資料だろうな」

「…繁殖に必要な過程、環境、要素……これは……」

「彼らの…この街の目的が…少し分かってきた気がする…」

「…僕は2択ですね、機械でありながら人間と同じような生態を目指す。もしくは…」

「ここに来た人間を…繁殖させて飼う…」



「または人間の生きる環境を作って、それを材料に1から人間を造る」

「!?」

「…レディーにはちょっときついんじゃないっすか?この発見…」

「人は親切にされると裏を感じるものよ。来て、その資料について見せたいものがあるの…」

128: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:20:54.90 ID:5uQLgzkq
─────────────────

果南さん「・・・」

梨子「…」

ルビィ「▪▪▪」

果南(あの瘴屍人…追いかけてこない…生態を把握してるわけじゃないけど…不自然だ…)

果南「目的地までは同行するよ。でもちゃんと五体満足で帰れるんだよね?」

ルビィ「…ただ着いてきてください」

果南「・・・」

梨子「ルビィちゃん。その…私たちは出来ればあなたの味方でいたいの。だからせめて、下層に行く理由を教えて?」

ルビィ「……私の味方は……瘴屍人達だけです…」

梨子「え……?」

ルビィ「さっきも言ったはずです。このまま下ってください。目的地で全て話します。」

果南「もうかなり潜ってる…どこまで行く気?」

ルビィ「…この世界の底。最下層。


そこに、この世界を作った最初の街があります」

129: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:22:21.60 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダイヤ「」ピクッピクッ

千歌「・・・ウッス…サセッシタッ……」

曜「つまりこの穴は、千歌ちゃんがダイナマイトで作ったものだと」

善子「そうよ、千歌さんどんどん先に行っちゃうんだもん。困ったものよ」

鞠莉「ダイヤ、千歌っち、遊びはその辺にして、早く道案内してちょうだい」

ダイヤ「……はぁ。どっと疲れましたわ…」

千歌「今のでかなりショートカット出来たね!ゴールはもうすぐそこだぁ!」

花丸「なんという切り替えの速さ」

130: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:24:31.59 ID:5uQLgzkq
善子「この隊は特に異常なさそうよ…」

鞠莉「この合流は予想してなかったはず…誰も動揺の色を見せていない…ここは…」

鞠莉「ねえ、ダイヤ、千歌っち。こうやって一緒に行動するんだから、探知機の反応も一緒になるはずよね?」

ダイヤ「そうですわね。現に千歌さんの探知機と私のが一致しています。目的地はあとすこしですわ」

鞠莉「そう、なら急ぎましょ!」

善子「…いいの?」

鞠莉「正直分からなくなったわ…千歌からは具体的な異常はまだ見受けられない。ダイヤは一見まともに見える。お互いの目的が同じ……」

善子「もうどんな結末であれ、2人について行くしかないのね…」

鞠莉「果南…無事でいて…」

131: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:25:23.15 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ルビィ「…見えてきました・・・」

果南「ここが…最下層…」

梨子「こんな事って………」

ルビィ「ここが、この世界の始まり。この世界の全てです。」

果南「機械の……街・・・?」

ルビィ「計画では他の隊もここに集います。少しここで待っていましょう。」

果南「・・・」

133: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:27:13.14 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダイヤ「・・・そうですか…ルビィが…」

鞠莉「初めからここに連れてくるのが目的だった、のよね?」

ダイヤ「…皆さんを巻き込んでいる罪悪感がありました。なのでなるべく自然に、ここに誘導するようにと…」

千歌「えええ!善子ちゃん!いつ気がついたの?!」

善子「…いや…最初の方…」

千歌「」ガーンッ

曜「こっちは全然気づかなかったよー!ダイヤさん演技上手いねぇ!」

花丸「まさかあの落下も戦いもぜんぶ仕組んだもの…とか」

ダイヤ「そんな!2人をそんな危険な目に会わせたりしませんわ!あれは全て事故で……」

134: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:28:11.68 ID:5uQLgzkq
果南「ねぇ」

「「?」」

果南「なに楽しそうに話してるの…」

梨子「か、果南ちゃん…」

果南「あんたら物資班は、最初から私たちを騙してたんでしょ?!

私も、梨子も、殺されかけた!!皆も少なからず危険な目にあってる!!そこまでして私たちに黙ってて、相談もなしにこんな所に連れてきて!!

鉱脈の話も嘘、じゃあ、私たちは今まで何のために準備してきたの…みんな、この調査に未来を託してたんだよ……それなのに…みんな…信じてたのに……」

果南「あんたらは…一体何者なんだ?!」

135: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:30:22.67 ID:5uQLgzkq
千歌「…」

ルビィ「…」

ダイヤ「…全てお話します。街に入りましょう」

136: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:31:56.16 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

曜「わあ・・・」

鞠莉「……ここは…錆だらけだけど…なにかの農園…だったのかしら?」

善子「そこら辺に転がってる鉄の人形…まさか、昔は動いてたとか…?」

梨子「どこもかしこも錆だらけ…鉄の遺跡ね…」

花丸「…知らないずら…こんな場所…本に載ってなかったずら…」

果南「・・・・・・」


ダイヤ「この部屋です…二人とも…」

千歌ルビ「」コクッ

キィッギギギギギギギギイイイィィィィィ…

梨子「うぅうっぐぅっ!!」

善子「頭が割れるっ!」

曜「…その扉を…手でこじ開けた…2人は一体…」

137: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:33:12.43 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「…こちらです。着いてきてください」


花丸「真っ暗…」

ダイヤ「今明かりをつけます。千歌さん、お願いします。」

鞠莉「こんな所に電源なんて通ってないでしょう?」

千歌「」スッバチチッ

パッ

善子「眩しっ…」

曜「ずっとランプの明かりだけだったから、目が……」

梨子「……ぇ」

花丸「…ぅあ…?!」

善子「な、何よ…まだ目が…あ、慣れてきた……って……」

138: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:34:03.44 ID:5uQLgzkq
果南「人間の…骨…」

曜「…う、うわっ!」ズザッ

ガシッ

ルビィ「大丈夫ですか、しっかりしてください」

曜「…なに?なんなのここは?!」

鞠莉「…ここで、一体何があったの?ここは一体なんなの…」

果南「3人は…何者なの…」

139: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:38:03.51 ID:5uQLgzkq
──────────────────

「ここは屠殺場ではなかったか?」

「そう、飼育した家畜をここで絞める。機械が自動的にね」

「うぇ…」

「今まで全部の工程を見ることはなかった。でもさっきふと見てみたのよ。そしたら…」

「!あれは…」

「何やってんすかあれ…内臓…?」

「解体前に、内臓組織や筋繊維、骨格の造りを調べているみたいなの」

「生き物の研究をしているのか」

140: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:39:24.94 ID:5uQLgzkq
「隊長!こちらに来てください!」

「なんだ」

ゴポッゴポッ……

「これは……」

「人……いや、よく見ると形だけ真似た肉人形…みたいな?」

「さっきの家畜を使っているのか…?」

「こっちにも別の研究施設があります…」

ギッギュィッチュィィィィィン…

「ここはロボットを作るところか?あの中央で造られているのは……」

「人間…だ…」

「…機械の人間、アンドロイドか…」

「ここは人間を造る施設…ってところですかね…」

141: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:40:48.87 ID:5uQLgzkq
「…隊員達を集めろ、ここにいては危険だ」

「…まさか」

「…まずい予感がする」

ガシャンッ

「「「?!」」」

ジジジジジッ…バシュッ

「ぐっ?!」

「注射…?!…うぁ……」

「…ぃや…助け……」

バタタッ…

142: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:42:59.29 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ピッピッピッピッ…

「・・・・」シュー…コー…シュー…コー……


ここは▪▪▪たしか▪▪▪機械に▪▪▪眠らされ▪▪▪

ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…

「・・・・・・っ!!」ガシャッ!

「・・・・・っ?!」ガシャッ…

(拘束?!それよりも・・・これはっ・・・・!!まさか・・・・!!!)


繁殖 性行為 構成成分 使用物質

生殖器 染色体 精巣 卵巣 交配 培養

(はぁっ!!!はぁっ!!!クソっ!!)

「ぅぅうっ!ふぅうぅうぅ!!」ガタッガタッ

(クソっ!!!クソっ!!!)


(取りやがったっ・・・・!!無理矢理・・・摘出しやがった・・・!!!)



ピッピっピッピッピッピッピッ……

143: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:43:57.44 ID:5uQLgzkq
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・」ゴポッゴポッ

我々は・・・こいつらに生かされている・・・

隊員全員が…捕えられた……

全員……手術が施された…

そして…それは今使われている・・・

それはこの街で初めて造られた…純粋な人間だった……

言語、行動能力、思考能力、様々な知識を電磁的に脳に送り込んでいる…

その時我々の中に脱落者がでた…

機械はその身体を隅々まで調べあげた

家畜で出来た肉人形の隣に…新たな肉塊が浮かんだ…

そこにエネルギーを加える。人間の細胞で造った人形の、電源を入れるかのように…

144: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:45:23.71 ID:5uQLgzkq
肉人形の多くは…人の形をなさない化け物になった…

人間を素材にしたそれだけが…辛うじて人の形を保っていた…人間から人間が造られたのだ…

別の施設では、他の脱落者の身体の造りを取り入れて…アンドロイドが完成した…

人間を…100%再現した機械だった…


隊は俺1人になった…

天井の錆が以前より広がっている…

俺は…こいつらに生かされている……

──────
────
──

145: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:46:45.14 ID:5uQLgzkq
ヒタッヒタッヒタッ…


誰だ・・・


───名を・・・授けてください


君は・・・

君は・・・私の・・・

そうか・・・君が・・・


「・・・ダ・・・」

─・─・─・─・─・─・─・─・─・

146: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:47:12.74 ID:5uQLgzkq
─・─・─・─・─・─・─・─・─・

「ダイヤ」

147: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:49:33.71 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「黒澤ダイヤ」



ダイヤ「私は、ここで産まれました。」

ダイヤ「私は、ここで名を授かりました」

ダイヤ「その時の私は、名を与えた人間がなんなのか、分かりませんでした。」

ダイヤ「その後、その人間は死にました。」

ダイヤ「それからすぐ、新たな人間が現れました。私より幼く見え、私とは違う髪の色…」

ダイヤ「機械に組み込まれた記憶が呼びかけました。」

(コレを己の分身とせよ、コレを己の配下とせよ)

148: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:50:10.65 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「その人間が問いかけます。」



────名を、授けてください

149: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:51:08.59 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「黒澤ルビィ。私の妹。
人間で出来た人間。
造られた人間関係。
形だけの血縁。己の分身。
守るべきもの」

150: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:52:12.79 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「2人の元にまた新たな人間が『与えられ』ました。異なる髪色、燃える緋色の瞳」

────2人を守り、共に往きます。この世界を繁栄させる為に────


ダイヤ「機械の技術の真髄。その機械人間に、彼らは未来を託したのです。」

ダイヤ「その人間は、名前を求めませんでした。我々姉妹は、造られた記憶を頼りに話し合いました。主はしもべに名をつけるもの、という記憶を元に」

151: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:54:02.77 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「高海千歌。造り上げた名前。鉄で出来た命。記憶から拾い集めた残骸。共に歩む唯一の機械」



──我々は、ここで産まれました


─────
───

152: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 11:56:49.00 ID:5uQLgzkq
梨子「・・・」ヘタリッ…

善子「…」ボーッ

果南「・・・」


シン···────────────────


千歌「・・・ダイヤさん、そろそろ…」

ダイヤ「ありがとう、千歌さん。」

千歌「」パチッ

フッ

…ボゥッ・・・

153: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 12:00:09.70 ID:5uQLgzkq
ダイヤ「私には、この部屋の照明は明るすぎます。」

ダイヤ「皆さんの灯すランプの明かりが、とても心地よいのです…」

ダイヤ「見たくない事実を、隠してくれるから・・・」


果南「・・・ダイヤは…3人は…この先…どうなるの・・・」


ダイヤ「・・・皆さんは、上層の生まれでしたか」

鞠莉「…えぇ、大戦の後に出来た聖地街の生まれよ」

154: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 12:02:00.06 ID:5uQLgzkq
[聖地街]
世界を震撼させた巨大な穴は結論として「戦争を終わらせた存在」として名を馳せた。
二度とこのような穴が作られないために、武力の所持を一切放棄する条約が作られ、事実上の平和条約となった。

調査隊が地底に降りたのはこのときで、その一件を境に地底から瘴気が滲み出るようになった。
上層の人間はそれを上から蓋を覆い被せることで社会の目を逸らさせた。調査隊の存在とともに。
その後地熱エネルギーの効率に目が向けられ、この穴の中心に巨大な地熱発電装置が造られた。
そこを取り囲むように街ができ、人々はその豊かなエネルギーを讃え、聖地街と呼んだ。

155: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 12:04:37.37 ID:5uQLgzkq
鞠莉「この地底の存在が闇に隠されていたことは…今あなた達から初めて知らされたわ…」

ダイヤ「そうですわね、ここはもはや誰の目にも触れたことがありません。瘴気という存在で手一杯だったのでしょう、、」

ダイヤ「・・・私達は、これから上層を越え、外の世界に向かいます。」

曜「外の世界・・・」

果南「ここに連れてきたのは?なんの為?」

ダイヤ「正直なところ、私たち3人だけで最下層に行くのは難しいのです。最低でも3手に分かれて探知機を展開し、道標を探し当てなければならず、それを瘴屍人を警戒しながらこなすのは…」

ルビィ「私たちの出で立ちも知って欲しかった。同情して欲しいわけではないけど…でも、実際見てみないと信じれなかったでしょ?」

156: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 12:05:12.48 ID:5uQLgzkq
果南「・・・」

ダイヤ「資源の枯渇という建前で皆さんを騙してしまったこともまた事実。心からお詫び申し上げます…」

千歌「無茶苦茶なのは承知。でもお願い、私たちに協力して!」

善子「その…外の世界に行って、何するのよ?」



ダイヤ「・・・私の…家族を探したいのです…」

159: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 16:57:35.06 ID:Ijf9uDCM
「「・・・」」

花丸「・・・簡単なことでは…ないずら…」

鞠莉「…そうね、まず私たちは外の世界を知らない。聖地街が完全に外部との繋がりを遮断してしまっているから。」

梨子「その…ダイヤさんは…なぜ外の世界にいると知っているんですか?」

ダイヤ「『いることを知っている』と言うより、『いた記録が残ってる』と言うべきでしょうか…」

千歌「ここの街の動力も地熱。
だからこんなに錆びれて死んじゃってても、記録を保存する機関は外部からの操作で閲覧できる。
そこに、ここを調査に来た隊の情報も載っているんだよ」

ダイヤ「私の父であった方。黒澤隊長は、外の世界に家族がいます。
恐らくまだそこに…」

160: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 16:58:26.35 ID:Ijf9uDCM
果南「なるほどね…で、探してどうするの?会うの?」

曜「そ、そりゃあ会いたいでしょ!だってこのままじゃ、ダイヤさんはずっと一人ぼっちになっちゃう!」

ダイヤ「…」フルフル…

曜「…え?ダイヤさん…」

ダイヤ「私は…多くは望みません…。もし探し当てることが出来たなら…それは素晴らしいことですわ…でも・・・」

ダイヤ「私の存在を知ることは……きっとその人達にとっては…っ…とても…辛いことだと思いますから…」

ダイヤ「…っ、だから、私も…お姿を見るだけで…十分です・・・。」

ルビィ「お姉ちゃん……そんなの・・・」

ダイヤ「ルビィ・・・ごめんなさい・・・わたしは・・・」

161: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 16:59:27.53 ID:Ijf9uDCM
果南「…」スタスタ…

梨子「か、果南ちゃん?」

果南「ホント…ダイヤは昔から不器用だよね…。回りくどすぎて目が回る…」

ダイヤ「・・・」

果南「どこの生まれとか、私はどうでもいい。私が知ってるダイヤは、こんな暗い土の中にはいない。」

果南「今までもこれからも、ダイヤはダイヤだよ。私たちの…かけがえのない仲間なんだから。」

162: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:00:08.55 ID:Ijf9uDCM
ルビィ「!果南さん…」

善子「仲間の絆って凄いのよ?私何度も助けられたんだから」

曜「ここまで来て、後戻りなんて考えられないよね!」

鞠莉「私たちはずっと一緒に暮らしてきた。助け合ってきた。今更水臭いこと言ってんじゃないわよっ!いつものダイヤらしく、ビシッと決めちゃいなさい!」

ダイヤ「・・・皆さん……」

花丸「ダイヤさんの気持ち、みんな心に届いてるよ。きっと何も言わなくてもわかっていたずら」

梨子「この、心が繋がってるって感覚。私は大好きです……。いつもの日常に戻ってきたって…そう思えるから、、」

ダイヤ「皆さん・・・本当にありがとうございます・・・」

163: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:00:49.85 ID:Ijf9uDCM
果南「さぁ!そうと決まれば、はやくここから出ないとね!」



善子「・・・あ、そっかぁ…」

花丸「そうか…ここ地底だ…」

曜「またあの道を・・・」

梨子「逆…戻り・・・」

鞠莉「あ、切れた」

善子「何がよ」

鞠莉「酸素」

「「…え」」

164: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:02:22.72 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

千歌「・・・」

壊れたロボット「」

千歌「…」スッ…

ピッピッピッピッ……

千歌「…うん、大丈夫・・・人間って、とっても綺麗だよ…」

ピッピッピッピッ…

千歌「・・・分かってる…分かってるから・・・でも…お願い……」

千歌「もう少しだけ…待ってて……」ポロッ

千歌「…あ……へへ、涙だっけ?・・・あはは、変なの……」

千歌「人間って、変なの……」

165: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:02:50.59 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

果南「千歌はどこいったん?」

鞠莉「さあ、まあ場所は分かってるはずだからすぐ来るでしょ」

果南「そういやあの子酸素いらないのかな…」

166: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:04:05.25 ID:Ijf9uDCM
ダイヤ「いいから乗りなさい!!もう地底の残留酸素は少ないのですわよ!! 」

曜「無理無理無理無理!!!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!!」

善子「え?!何?!対流地熱に乗るって何?!?!」

花丸「この地熱放流管に流れる上昇気流を使ってトロッコを持ち上げるってことずら。片道燃料ロケットずら」

梨子「なんでそんなに冷静なの?!」

花丸「冷静…?何言ってるずら…笑わせんなずら。その後頭部のブルーレットみてぇなやつもがれてぇのかずら」

梨子(めっちゃキレてる)

167: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:05:02.46 ID:Ijf9uDCM
ルビィ「お姉ちゃん、早くしないとストッパー壊れるょ…」

ダイヤ「むむむ、おりゃ!」ドカッ

ようよし「「あうっ!」」どべっ

ダイヤ「鞠莉さん!果南さん!早く乗ってください!」

果南「うん、千歌がいなくてさー」

鞠莉「あ、来たわ」

千歌「おーい」トテテテ

ダイヤ「千歌さん!どーこほっつき歩いていましたの!早くしなさい!」

168: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:06:03.91 ID:Ijf9uDCM
ルビィ「…ピギギギギギィ…!」グググッ

花丸「ルビィちゃん限界ずら」

梨子「ストッパーってルビィちゃんの握力にかかってるの?!」

果南「よっと」ヒョイッ

鞠莉「千歌ー!早くしないと、置いてっちゃうわよー!」

千歌「はーーい」

ようよし「あばばばばば」ガクガク

千歌「ほっ!」ピョーン

ルビィ「ピギッ」バキッ

ガコンッ

169: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:07:04.40 ID:Ijf9uDCM
果南「ちょっ?!」バッ!

鞠莉「千歌!」バッ!

ガシッ!

……グオオオオオオオオオオオオオオオ↑

果南「ぐえっ重っ」グッピタッ

鞠莉「うぐおほぉぉぉ?!」ビターンズルルルル…

ダイヤ「あ、千歌さん重いですわよ。機械ですので」

千歌「んむむむむ、よいしょー」

千歌「いやー助かったよ果南ちゃーん」

千歌「あと両手掴まれた気がするんだけど、あれ?」

果南「あそこでヤムチャみたいになってる人だよ」

鞠莉「オウ…オウ…オウ…」プルプル

千歌「わーー?!鞠莉ちゃーーん!!ごめん!!重くてごめん!!」

170: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:08:40.44 ID:Ijf9uDCM
…グオオオオオオオオ↑


曜「これはどこまで続いてるの?」←慣れた

ダイヤ「乗り場所で考えると…上手く行けば源料補給所の真裏に出ますわ」

鞠莉「見つかると面倒そうだからなるべく静かに止まりたいところね…」

千歌「みんな、あの事故覚えてる?」

善子「なによ、事故って…」

千歌「私たちとみんなが出会うちょっと前に起きた、地熱放流管の部分爆発事故」

梨子「うん……うん………一応聞いておくわ、その事故がどうしたの?」

千歌「私たちが地底で生まれた時も、こんな感じでトロッコに乗ったっけなぁ」シミジミ

ダイヤ「あぁ、懐かしいですわね、そう言えばあの時はどうやって止まったんでしたっけ?」

171: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:09:51.53 ID:Ijf9uDCM
ルビィ「よく覚えてないけど、その爆発事故の原因になった気がする」


花丸「ふーん…はぁ」

ダイヤ「諦めましたわね」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

──ドゴォォォォォン!!


キャー ナンダー バクハツシタゾー ケガニンハー ケムリデナニモミエネェ

鞠莉「・・・OK、みんな」コソコソ

ダイヤ「無事バレずに戻れましたわね」

果南「あとは騒ぎに乗じてとりあえずダイヤの家に帰ろうか」

172: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:10:45.68 ID:Ijf9uDCM
曜「生きてる・・・」

善子「いや、死んでるんじゃない?」

花丸「まるはまん丸お星様ずら…」

梨子「みんな、還ってきて、そっちに行っちゃだめ…」

ルビィ「作戦大成功だったね!お姉ちゃん!」

ダイヤ「事前にギャグの流れを作っていれば多少の爆発には耐えられる!さすが我が妹!賢いでちゅわねぇ~」ナデナデ

ルビィ「メタモルビィ!」

「「・・・」」←(数刻前のやり取りを後悔し始めてる)

173: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:12:03.10 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

曜「あア゙ア゙ア゙ア゙ア゙…家だ…」

善子「疲れたぁ……」

梨子「お風呂…水運んで…火付けて…」

花丸「だるいずら」

鞠莉「ねる」バタッ

ダイヤ「はしたないですわよ…ちゃんと着替えて…」フラフラ

果南「全くもーだらいないなぁ、千歌、一緒に運ぼ」グイッズルズル

千歌「はーい」グイッズルズル

ルビィ「うゅゅ」スヤスヤ


果南「よっ…こいっ……しょっ!」ポイッ

ボテテッ

千歌(そんな土嚢みたいに…)

7人「うぅーん…」zzz…

果南「…千歌、ちょっと話そ?」

千歌「眠くないの?」

果南「さっきのトロッコの中で軽く寝てたから大丈夫」

千歌「まじかよ」

174: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:13:20.56 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

果南「ふー…うぅーん、疲れたぁ…」ノビー

千歌「・・・へへ、なんか変な感じ」

果南「今までは怪しまれないように疲れる振りとかしてたんでしょ?」

千歌「うん、でももう関係なくなっちゃったね」

千歌「あーあ、バレちゃったなぁ…」

果南「…このまま隠し通すつもりだったの?」

千歌「ううん、ダイヤさんがみんなに話す決心が着くまで、かな」

果南「そっか…」

千歌「私たちが、怖い?」

果南「…なんで?」

千歌「私はアンドロイド、人間じゃない。ダイヤさんは操られた命、造られた人生。ルビィちゃんは…言ってしまえばホムンクルス…かな?」

千歌「みんなみんな、意図せず造られたまがい物。
私はみんなと同じように、疲れたり、眠ったり、食べたり出来ない…」

千歌「今までの私は…全部偽り…」

175: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:13:58.81 ID:Ijf9uDCM
果南「嘘じゃないよ」

千歌「・・・」

果南「下で言ったでしょ?私は、3人の生まれなんてどうでもいいって」

果南「千歌にどんな思いがあっても、私たちが一緒に過ごした季節は、紛れもない本物だよ。機械じゃない、私たちが造った思い出なんだ」

千歌「っ…」

果南「…それに、ただの機械は…そんな顔出来ないよ」

千歌「…ぇ…」ポロッ

176: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 17:15:45.18 ID:Ijf9uDCM
千歌「あ、あれ?ごめん、ちょっと待って…なんで…止まらない……」ボロボロ…

千歌「なんでぇ…? 果南ちゃん…千歌…壊れちゃったのかな……」ボロボロ……

果南「・・・」スッ・・・

ギュッ・・・

千歌「か…果南ちゃ……」

果南「…同じじゃん……」

千歌「……わ、私は…」

果南「…おんなじじゃんっ……私たちと……っ……同じじゃん……っ!」ボロボロ…

果南「…もう造られたなんて言わないで……偽物だなんて…言わ…ないで」ギュッ…

果南「千歌も、ダイヤも、ルビィもっ!私たちと同じ、人間なんだ!!」


千歌(・・・あぁ・・・)

千歌(そんなのだめだ……)

千歌(私は……私には………)


千歌(・・・あたたかい……)ギュッ

185: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 22:47:48.12 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次の日

ダイヤ「こちらがここから上層までの構成図です」

ダイヤ「私達のいる第4層から最上層までの高さは約400m」

ダイヤ「その最上層、『天獄』の名を持つ外の世界への唯一の連絡口」

ダイヤ「地熱放流管もそこまでは伸びていません。あそこは恐らく外から直接資源を得ているのだと思います。」

善子「外との繋がりは絶ってるんじゃないの?」

ダイヤ「実際にあそこに何があるかは行ってみないと分かりませんわ。」

ルビィ「地底の情報にも、天獄のことは載ってなかったの…」

千歌「でも天獄にもちゃんと人が住んでることは確認してるよ。だから生活資源の供給元が外だと仮定してるの。」

186: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:21:51.63 ID:Ijf9uDCM
梨子「…まずは天獄に…?」

ダイヤ「潜入します。簡単ではありません。今度の相手は紛れもなき人間。もはや戦わずして済む道はありません…」

ダイヤ「なので…無理に9人全員でなくても良いのです…。ついぞわたくし1人となれば、この身1つで参る覚悟です。」

果南「なーに言ってんの」ペシッ

ダイヤ「あてっ」

果南「スピンコックを後輩に褒められて自惚れてんの?マンガの主人公にでもなったつもり?」

鞠莉「今更うだうだ言ってないで、さっさと9人余すことなく使った作戦作るわよ」

ダイヤ「わ、分かりましたわ…」

187: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:23:15.79 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・



善子「うーん…」

曜「いや、まぁ実戦経験なしじゃぁあんなもんだよぉ…」アセアセ

果南「私も結局1発も撃ってないや」

曜「物騒だよぉ」

善子「やはりむき出しの機構がネックになったかしら…
重心が右にズレるから保持が難しく、速射の利点を殺してる?
まあ余剰のスメリーだから仕方ないんでしょうけどそれでも今後こいつに命預けるのは得策とはいえないわ。
もっと他に…ただの改造じゃない…目に見える『改良』を…」ブツブツ…

曜「ストイックだよぉ…」

188: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:24:08.81 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梨子「9人余すことなく…か…」

花丸「梨子ちゃんは、あの3人についてどう思う?」

梨子「……今でも半信半疑かな…こうしてずっと一緒にいたわけだし…。だから私は今までと変わらず接していくと思う…」

花丸「素手で化け物を殺すルビィちゃんであっても?」

梨子「っ…言い方キツいよ…」

花丸「ごめんね、でもマルはちょっと変わっちゃうかな…接し方」

梨子「そう…」

鞠莉「無理もないわね」

梨子「鞠莉さん…」

189: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:24:47.96 ID:Ijf9uDCM
鞠莉「世の中綺麗事だけじゃあ生きていけない。彼女達の人生って、多分私たちの想像を絶するものよ…」

鞠莉「普通に生まれ、普通に生きることの、どれほど難しいことか…」

鞠莉「それでも今まで私たちと同じ足取りで過ごしてきたなんて…畏敬の念すらおぼえるわ」

花丸「まるはせいぜいこの恐れを畏れにする努力をするずら」

190: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:25:33.76 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

千歌「ダイヤさん」

ダイヤ「…?」

千歌「人間って素敵だね」

ダイヤ「そうでしょう、わたくし達は素晴らしい仲間を持ちましたわ」

ルビィ「・・・」

千歌「ルビィちゃん」

ルビィ「そんなみんなを危険に晒してまで…外に価値はあるの?」

ダイヤ「・・・」

191: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:26:33.88 ID:Ijf9uDCM
ルビィ「お姉ちゃん…またみんなに隠してることあるんでしょ…今度はルビィも仲間はずれ?」

千歌「ルビィちゃん、あのね」

千歌「私は地底の仲間の記録を持ってるんだ」

千歌「そこにね、外の世界の記録もあるの」

ルビィ「!」

ダイヤ「千歌さん、それは…」

千歌「ダイヤさんだけが背負うことない。結局いつか分かることなんだから…」

ルビィ「どういうこと…?」

ダイヤ「・・・私はどうしても…めんどくさい生き方をしてしまうのでしょうね…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

192: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:27:58.88 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・
─作戦当日

《聖地街第1層居住区》

果南「まぁここはいいんだよ、ここは。誰でも行けるし」

曜「問題は…」

善子「この上…」

鞠莉「天獄…」

梨子「初めて近くで見た…」

花丸「本にある通りずら、本当に地熱放流管が通ってない」

ダイヤ「私たちの生活の要である地熱を使わずして、あそこはどうやって成り立つのか…」

千歌「・・・」ギュッ…

ルビィ「・・・」

193: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:28:53.44 ID:Ijf9uDCM
バルルルルルル…

善子「あ、来た」

??「その髪型…あなたがjohann@さんですか」

曜「・・・」チラッ

花丸「・・・ふっ…」

鞠莉「よはねあっとまーく……」プルプル

善子「…なん、なんでフルで読むのよ!///ヨハネでいいでしょっ!」

??「いやぁ、名前は尊重しないとと思いまして」

善子「ニックネームなんだから端折りなさいよ!」

194: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:30:03.36 ID:Ijf9uDCM
善子「─聖良!」


聖良「まぁなんでもいいです」

理亞「ねぇさまとタメ口ねぇさまとタメ口ねぇさまとタメ口…」ブツブツ…

花丸「技術屋繋がりは変態ばっかりずら…」

195: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:32:05.20 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

バルルンッ…ガチャッ

聖良「ふう、改めまして皆さん、聖良と申します。こっちは妹の理亞です」

理亞「」ペコっ

ダイヤ「お忙しい所を面倒に巻き込んでしまい申し訳ありません」

聖良「いえいえ、ちょうど暇な時期でしたので」

曜「善子ちゃんの繋がり?」

善子「まあね、たまに横流し品交換し合ったり修理し合ったり…」

理亞「あ、善子、あんたこの前の弾丸使い切ったりしてないわよね」

善子「あぁ、あれね。射撃訓練で八割無くなったわ」

理亞「はぁ?!あんたねぇ!弾薬いま作るの大変なんだから!」

善子「落ち着きなさいよ、実戦では3発しか減ってないわ」

理亞「それもどうなの…」

196: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:34:04.45 ID:Ijf9uDCM
善子「それよりアレはどうなったのよ」

理亞「ふん、急造品だからこんなもんよ、もっと早く言ってくれれば…チャントカッコイイカンジニツクルノニ…」ブツブツ…

善子「ふーん、なかなかいい感じじゃない?ハウオットだっけ」

理亞「ヒュオットよ!!」

[Huot automatic]
カナダ製のロス・ライフルを、自動小銃に改良したもの。
ロス・ライフルはストレートプルボルトであり、そのボルトにガス式のピストンを取り付けることで速射が可能になった。
カナダのエンジニアJoseph Alphonse Huotが設計した。
なお、Huotの発音は定かでなく、フートだったりホウトだったりする。
no title

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197: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:34:46.48 ID:Ijf9uDCM
善子「口径は?」

理亞「7.7」

善子「レート」

理亞「475rpm」

善子「低くない?」

理亞「無駄撃ちされるよりマシよ」

聖良「理亞、武器自慢はそのへんでいいでしょう」

ダイヤ「善子さん、そろそろ準備なさい、出発が遅れてしまいますわ。」

善子「はいはいっと…」

198: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:35:48.56 ID:Ijf9uDCM
梨子「…あの銃は誰が持つんだろ…」

花丸「パッと見て8挺あったずら…」

梨子「…いや、まさかね…」

聖良「さあ、理亞の特製ライフルです!皆さんどうぞ、お使い下さい!」

鞠莉「Wow!COOLなDesignね!」ガシッ

鞠莉「重っ…」

花丸梨子「・・・」

善子「私ら技術班はこっち(ハウエル)使ってるから」

ダイヤ「私はこのままでいいのですが…」

曜「ダイヤさんのガンアクションは見ものだよ!めっちゃかっこいいよ!」

果南「じゃあ余りは私が持つよ」ウキウキ

理亞「とにかく撃ちたくてたまらないのね…分かるわ…」

ルビィ「目的違ってきてる…」

199: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:36:53.75 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ジャキッ…ガシャッ…チャキッチャキッチャキッ…ジャキンッ…

ダイヤ「さてと、では聖良さん、理亞さんよろしくお願いします」

聖良「分かりました。ではこちらの小型飛空艇に乗ってください。
2台とも4人乗りですがまあ詰めれば乗れるでしょう」

理亞「ガスマスクを付けといて、あの地熱放流管の煙突の煙に紛れて上層に潜入するわ」

梨子「見張りがいそうなものだけど…」

聖良「あそこの煙突は他のより天獄に近いのです。
当然、そこ一帯は有毒ガスが濃く、危険な地帯になります。」

善子「危険故に警備もなかなか多く付けれないってことか」

鞠莉「そこは下層と同じなのね…」

聖良「さあ、行きますよ!煙に突っ込みます!熱くなりそうですね!」

理亞「こっちも姉さまに追従する形で行くわ。
しっかり掴まってなさい、誰か落ちても煙で見えないわ」

果南「ふふっ、腕がなるね!」

梨子「ひいぃ…」

200: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:38:34.18 ID:Ijf9uDCM
──────────────────
数週間前

▪天獄潜入並びに外界調査作戦計画会議

曜「そもそも天獄ってどんな所なの?」

ダイヤ「基本的には、この聖地街を統括、管理、監視しつつ、外界との情報共有、貿易などが行われないように警備する管轄区域と言われています。」

鞠莉「外界との繋がりを唯一持ち、なおかつ最もその関係を遮断する力を持つ存在ね」

花丸「それも表向きの顔ずら」

201: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:40:57.37 ID:Ijf9uDCM
花丸「まずこの聖地街から外界に出られない作りになっていること」

花丸「所詮ここは謎の大穴に作られた街、上が塞がれてはどこにも行けないずら」

梨子「一応は聖地街の治安維持、環境保護を目的としてるらしいけど…」

梨子「これじゃあまるで天を覆う牢獄」

善子「鉄と瘴気でできた鳥籠」

ダイヤ「それを誰かが名付けたのです。[天獄]と」

202: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:42:43.88 ID:Ijf9uDCM
─────────────────
ブォォオォォオオオ…!!

聖良「はははっ!今日は一段と煙が濃い!マスク越しでも噎せ帰りそうですね!」

善子「リリー!後続の理亞班との通信は?!」

梨子「…ちょっと、ノイズが強いわ…!肉眼での確認も難しい…!」

鞠莉「後方にランプを照らしなさい!こちらの位置を知らせるのよ!」

203: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:43:42.66 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

理亞「姉様速い…まったく…」

ダイヤ「このまま煙に突っ込まれては目視が困難ですわ!」

果南「通信機は?!」

花丸「あの煙の影響か、ノイズが出てきてるずら…」

千歌「煙に細かい鉱物が含まれてるね、電波障害もその影響かな」

理亞「どっちにしろあの煙には突っ込む必要がある!行くよ!」

ごぉぉぉぉぉおぉおおぉおおぉ……

204: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:47:04.39 ID:Ijf9uDCM
・・・・・・・・・・・・・・・・・

曜「灰色・・・なんにも見えない……」

梨子「高度は既に天獄に位置しています!!」

聖良「さぁて、せめて派手なお出迎えがないことを祈るとしますか!」

ピカッ

善子「側面から発光反応」

鞠莉「理亞の班から…?」

善子「いや…違う……違う!!!聖良ぁ!!」

聖良「!」グッ

グィィン

シュパァン!

205: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:48:46.16 ID:Ijf9uDCM
梨子「ひぃぃっ?!」

鞠莉「見つかった?!」

善子「フレア投下ぁ!!」バッバシュッ

ヒュルル…ポンッポンッ…

シュパパパン!!

聖良「熱源センサーですね!かなりの高精度だ」

聖良「今のうちに突っ込みますよ!!」


──ボフッ…


曜「天獄…!」

ルビィ「ここが……」

206: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:49:53.53 ID:Ijf9uDCM
ブーッブーッガチャッ

通信機『姉様!!姉様!!無事ですか!?返事してください!!』

聖良「理亞…私たちは大丈夫です!」

理亞『こっちは姉様の所からのフレアを確認しました!』

聖良『天獄が高精度の熱源センサーを使っています!!そのフレアから離れて!!』

理亞『え』

理亞(道しるべに撒いたのかと思ってた)

シュパパパ…!!

理亞「」

207: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:51:01.87 ID:Ijf9uDCM
聖良「着陸に時間を割けません!!岸に寄るので飛び移って!!」

梨子「うそぉ…」

曜「梨子ちゃん!行くよ!」ガシッ

善子「フレアが切れたわ!!」

鞠莉「こっちにくる…!!」

ピカッピカッ!

聖良「早く!!飛んで!!」

5人「ッ!!」バッ!!

聖良「よしっ……!」グッ

シュパパパ!!

バギィィン!!

208: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:54:06.04 ID:Ijf9uDCM
善子「!聖良!!!」

聖良「っ!」ポイッ

ブゥゥゥン

善子「!」パシッ

梨子「スカラベ通信機?」

聖良『機体に被弾しました、恐らくあと数秒で発火します…!これではそちらに近づけません。なので私は囮になります!』

善子「な、何言って…」

聖良『外の世界…御一緒することが出来ず残念です。頑張って目的を果たしてください!』

善子「だ、ダメよ!聖良ぁ!!」

ブツッ

209: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:56:53.64 ID:Ijf9uDCM
聖良「・・・さてと…」スッ…カチッ


─チリチリチリ…ボッ


聖良「っ……せいぜい熱く燃えてください…願わくばセンサーが全て私に向くように…」

聖良「理亞…どうか皆さんを…無事に……」

ニコッ

ボゴォォォォッ!!


善子「あ…ぁ……」

210: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:58:16.69 ID:Ijf9uDCM
─ボフッ…

鞠莉「…り、理亞の班よ!」

曜「こっちに突っ込んでくる?!」


理亞「ゲホッ…煙は抜けた!!」

果南「!あそこ!!鞠莉達だ!!」

ボォォォ…!

花丸「発火、収まらないずら!!」

ダイヤ「このままでは爆発します!!」

理亞「不時着するわ!!掴まって!!」


ギュォォォォォォ!!

ガッ

ズガガガガ…ゴロゴロゴロゴロ……

211: 輝きたい名無しさん 2018/06/04(月) 23:59:24.08 ID:Ijf9uDCM
鞠莉「っ!みんなを機体から離すわよ!!」ダッ

曜梨子ルビィ「!」ダッ

善子「・・・」ヘタリ…


チリチリチリ…ボォォォ……


理亞「はぁ…はぁ……」

果南「…いてて……」

ダイヤ「か、果南さん…ありがとうございます。まさか抱きかかえて守っていただけるとは…」

ルビィ「花丸ちゃん、大丈夫?」サスサス

花丸「なんとか…涅槃は見えずに済んだずら…」

212: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:00:59.67 ID:kXAMPceT
理亞「ふぅ…ふぅ……」キョロキョロ

善子「…」ポツン

理亞「善子」

善子「…!」

理亞「あんたのとこは大丈夫だった?」

善子「・・・うん…」ポロポロ…

理亞「な、なんでそんなに泣いてるの?」ギョッ

理亞「さっき上空であった爆発はあんたのところで仕込んだものでしょ?
おかげでセンサーがそっち狙ってくれたわ」

善子「・・・」


理亞「・・・ねぇ善子・・・」



理亞「何が・・・あったの・・・?」

213: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:04:35.68 ID:kXAMPceT
ダイヤ「…?鞠莉さん、聖良さんはご無事でしょうか、先程から姿が見えませんわ」

鞠莉「っ!・・・実は・・・」


パシィィィィィ…ン!!

「「!!」」

善子「・・・」

理亞「」ブルブル

梨子「!・・・理亞ちゃん、やめてっ…ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

理亞「…ぅるさぃっ__……はぁっ……はぁっ……」ブルブル…


善子「…ごめんなさい」

理亞「っ!」ガッ

善子「・・・・」

理亞「っ・・・・・‼」ギリリッ

214: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:06:05.25 ID:kXAMPceT
理亞「・・・」バッ

フラフラ…

梨子「・・・理亞ちゃん……何を……」

理亞「・・・探…す」

善子「…」

理亞「・・・まだ・・・死んでるか分からない……から……」

梨子「・・・ダメ………待って………っ」

理亞「姉様……」フラッ

215: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:10:33.41 ID:kXAMPceT
善子「」ギュッ…

ヒュォォォォォ…


理亞「・・・離して・・・」

善子「・・・」

理亞「離…せ…っ」ボロボロ…

善子「…聖良は死んだわ…私のせいよ・・・」

理亞「…うるさ……ぃ……」

善子「行くというのなら…止めないわ……でもその前に・・・」



善子「─私を・・・殺しなさい・・・」

216: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:13:55.26 ID:kXAMPceT
理亞「・・・」

善子「今の私には……こんなことでしか…責任を取れないわ………」


ジリリリリリリリ!!

理亞善子「!!」

善子「聖良のスカラベ通信機…」

理亞「姉様…?!」

善子「これは…録音機能か……?」

カチッ

217: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:15:19.11 ID:kXAMPceT
『…ゲホッ…ゲホッ…皆さん…すみません…私は…ちょっとダメみたいです……』

『・・・理亞は、無事ですか?私のたった一人の家族です…もし無事なら…妹のこと…押し付けるようですが…よろしくお願いします……』チリチリチリ……

『理亞…ごめんね…お姉ちゃん、ちょっと一緒には行けそうにないわ…でも、理亞はしっかりものだし、皆さんを手伝ってあげて……』ボッ……

『理亞…ずっとずっと…見守ってるから……ごめんな、身勝手なお姉ちゃんで…ごめんな……』

ボォォォ…

『……愛してるよ』ブツッ

218: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:16:55.31 ID:kXAMPceT
理亞「・・・」ギュッ

善子「・・・」ギュゥ…

梨子「…」ポロポロ…




「侵入者発見!!至急応援を……」

ドッ!!

「…っが・・・」ドサッ

ダイヤ「・・・」シュゥゥゥ…ジャキッ

219: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:21:19.99 ID:kXAMPceT
鞠莉「何が聖地街よ・・・何が管理局よ・・・」

梨子「人を殺すのに抵抗のないこの地に・・・我々は囚われていたの・・・」

果南「私たちは…ただ閉じ込められていただけだったんだ」

曜「・・・そんな世界…もうたくさんだ」

花丸「天を覆う牢獄ならば…そこに飼われるだけの運命なら………」


ダイヤ「…たとえ…力ずくでも…」


善子「抗ってやる………!」


─────────────────

220: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:25:18.30 ID:kXAMPceT
ルビィ「・・・」チラッ

理亞「…ぅ…ぅぅ……」グスグス…

千歌「前、私は嬉しい感情が高まって、涙が出てきた。」

ルビィ「彼女も嬉しがってるって?」

千歌「流石にそれは違うって分かるよ。でも」

千歌「あの時の涙の方が…ずっとずっと綺麗なのにね…」

ルビィ「ルビィもいつか出せるかな」

千歌「さあ」

ルビィ「それはどんなときかな」

千歌「さあ…」

221: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:27:01.51 ID:kXAMPceT
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「侵入者です。管理管轄区域外侵瘴地区第A90に数人、待機警備兵数名との連絡が取れないとのことで、恐らく武装しているかと」

「侵入経路は」

「下層より小型の飛空艇にて、瘴煙に紛れての侵入です。」

「なかなか肝の据わった連中だな」

「対空熱源センサーは対象の破壊を確認しているが」

「おそらく帰りの足を捨てたな」

「死にに来たのか」

「もしくは…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

222: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:28:07.31 ID:kXAMPceT
ダイヤ「ここは瘴気の影響が強い地域です。恐らく警備もほかより薄いはず。」

果南「つまり、外側に行けば行くほど危険ってことか」

鞠莉「もうどっちにしろ私たちはお尋ね者だわ。覚悟 決めなさい」

理亞「・・・」

善子「・・・その…つらかったら…言ってね」

理亞「あれより辛いこと?」

善子「…そうね、ないわ。そんなものどこにも。悪いこと聞いたわ」

理亞「別に、足でまといにはなりたくないだけ」

223: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:30:34.04 ID:kXAMPceT
曜「しかし、ここはまるで迷路だね…どこ見ても錆びた鉄の壁、真っ直ぐな廊下に直角の曲がり角。なんというか…四角い。」

花丸「景色に特徴が無さすぎる。このまま無闇にさまようのは危険ずら」

理亞「・・・あそこ、塔がある」

ダイヤ「む、前だけ見てて気がつきませんでしたわ。」

梨子「…もしかして…ここにいるの丸見えなんじゃ?」

224: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:31:34.44 ID:kXAMPceT
シュッ

キィィィィ…ン

「「!」」

善子「塔から?!」

果南「だろうね…!」

ダイヤ「あの塔から隠れて!!」

理亞「・・・っ!」

ダッ

善子「ちょ?!理亞!?」

理亞「あの塔を制圧する!」

225: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:33:07.24 ID:kXAMPceT
果南「近づくほどこちらの姿が晒される!危険だよ!」

理亞「制圧できれば、上から目的地までの道が分かるかもしれない!」

チュィィィィン!!

理亞「っ!相手は狙撃兵1人、観測手1人…か。みんなはそこで待ってて」ヒュッ


善子「!」パシッ

善子「スカラベ…」

理亞「上から道を案内するわ!」

ダダッ…

226: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:34:11.42 ID:kXAMPceT
善子「理亞・・・あの距離の敵が見えたの…?」

果南「善子!」

善子「!?」

果南「スコープ貸して!」

227: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:36:14.24 ID:kXAMPceT
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《天獄層 観測塔》

「ターゲットの1人が単独行動に移った」

「あの道を真っ直ぐ走ってる。ヤケか?」

「こっちに向かってるな、目的は…大体わかった」

「何でもいいだろ、各個撃破するぞ」

「よし、さっきのでゼロインは済んだだろ、次は外すなよ」

「はいよっと」スチャッ

「距離約500、風は凪、あぁ、いつでもいいぞ」

「・・・」グッ

ッダァァァァァン!!

チュィィィィ!!

228: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:37:21.79 ID:kXAMPceT
「っ?!」バッ

「どこからだ?!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

善子「・・・着弾確認…目標から約2m」

果南「っふー…」キリキリキリ

善子「…やっぱりあの位置を狙うのに立って撃つのは難しいんじゃ?」

果南「うーん、でも周りに丁度いい台みたいのないしなぁ……」

千歌「・・・」

果南「・・・」

千歌「・・・?」

229: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:39:29.97 ID:kXAMPceT
・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あそこだ!スコープの反射光!」

「クソっ!この高度を狙えると思ってんのか?!バイポッドも立てずに…」バッ

「・・・どうした?」


「バイポッド・・・肩に?」


「え?」

230: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:41:47.75 ID:kXAMPceT
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

千歌「」セイザ

果南「よしっ安定する!」

曜「すごい絵面だ…」

善子「弾道偏差はもう測定済みよ!あとはよく狙って撃って!」

ダイヤ「スコープの反射光は恐らく相手に見えているでしょう、猶予は少ないですわ!」

果南「あぁ、良く見えるよ。こっちを狙ってるのがね…」グッ

千歌(これ私が1番危ないんじゃ…?)

231: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:45:36.91 ID:kXAMPceT
・・・・・・・・・

「クソっ!」グッ


ッダァァァァァン!!


シュンッ

チュィィィィン!!

「っ!外した」ガッジャキッ

「だがあっちもだ!次で決め──」ヒュッ

バシュッ

ピピッ…

「…ぁ・・・」ズル…ドサッ

「・・・・」

「ライフルだぞ・・・なぜそんなに早く・・・」

チャキッ

232: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:46:10.02 ID:kXAMPceT
理亞「すごいでしょ?」

「・・・」

理亞「私の友人は武器改造の天才よ」

233: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:47:20.62 ID:kXAMPceT
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

果南「・・・はぁっ、はぁっ・・・」ブルブル

善子「・・・目標、無力化」


曜「・・・はぁー」ヘタリ

梨子「・・・っ」プルプル

花丸「梨子ちゃん、終わったよ?」

梨子「え!なにが?!まさか」

鞠莉「はいはい落ち着いて、大丈夫だったから」

果南「・・・」

ダイヤ「・・・果南さん・・・」

果南「・・・覚悟は、出来てた・・・のに・・・やっぱりキツいな・・・殺すの・・・」

ダイヤ「我々はもう、引き返せません。ここは既に戦場なのです・・・」

ダイヤ「殺されないためには・・・殺すしかない」

果南「・・・ははっ・・・」

234: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:50:56.63 ID:kXAMPceT
善子「理亞っ!そっちは?!」

理亞『お陰様で…はぁっはぁっ……ふぅ…階段ダッシュは堪えるわ…』


「・・・」ぐるぐる巻き

理亞「さて…と。とりあえず出口どこよ。教えなさい」

「・・・」

理亞「…」スッ…

ゴリッ

「うぐっ・・・」

理亞「悪いわね…あんたはどうやら誰も殺してないでしょうけど………それでも私は…ここの全てを怨むわ……」

「・・・」

理亞「・・・そう、なら我慢してもいいわ……でも・・・コレ、遊びじゃないから」



理亞「痛いわよ」スッ…


プチッ…

235: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:55:12.05 ID:kXAMPceT
ルビィ「ん?」

ダイヤ「どうしました?ルビィ」

ルビィ「なんか珍獣の叫びのような声が聞こえたような」

曜「ここは未知の領域だからね・・・そんなのがいてもおかしくない…」

理亞『みんな、無事?』

善子「!えぇ、こっちは大丈夫!」

理亞『そ、よかった。とりあえずそこから抜け出す道はわかったわ。』

善子「・・・うん・・・うん・・・わかった、ありがとう。理亞もそこで合流ね。・・・えぇ・・・え?」

梨子「?理亞ちゃんどうかしたの?」

善子「…!みんなっ!!急いでここを…!」

「動くな!!」

「「っ!」」

「こちら◯◯地区警備。対象を発見、至急こちらに……」

…シュパァン!

「」ドサッ

236: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:57:52.86 ID:kXAMPceT
理亞「あーー…よかった………この銃は何も悪くないのね・・・ただこいつらがnoobなだけか…」ゲシッ

「」

理亞「まだ聞きたいことあったのに・・・だらしない・・・」



善子「り、理亞がやったのかしら・・・」

理亞『早くそこから離れなさい。ゾロゾロ集まってきてるわ!』

善子「理亞は?!」


理亞『・・・ここから援護する』

237: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 00:58:48.69 ID:kXAMPceT
善子「っ!もし場所がバレたら…」

理亞『うるさいな!早く行きなよ!!こんな所で止まってちゃ先なんか進めないわよ!!』

善子「っ・・・自己犠牲なんて許さないんだから!後で絶対合流しなさいよね!!」ダッ



理亞「・・・ふっ、勝手に殺すなっての・・・」

理亞(・・・お姉ちゃん、そばにいて・・・)

238: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 01:00:57.12 ID:kXAMPceT
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「対象が侵瘴区域を突破したとの事」

「錆の間を…」

「たかが下層のゴロツキとたかを括っていたかもしれんな」

「本部隊の動員も視野に入れるべきでは?」


─「──いや、その必要は無い」

「!」

「こ、これはこれは、わざわざ出向いて下さるとは……」

─「奴らの身元の情報は出たか?」

「いえ、まだ錆の間を越えたばかりですので、映像は残っていません」

「警備の情報によると、まだ若い女の集団だとか」

─「若い女・・・か、まさかな」

242: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:39:20.21 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「「・・・」」ハァッハアッ……

ズオォォォォォォォォ……

曜「ダイヤ…さん・・・ここって・・・」

ダイヤ「・・・そんな・・・そんなはず・・・ない・・・」

梨子「・・・地底で見た・・・」

花丸「機械の・・・街・・・」

千歌「・・・・・・」

ルビィ「・・・・・・」

果南「これは・・・どういうこと・・・」

善子「・・・」チラッ


────────


善子(理亞・・・無事でいて・・・)

243: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:40:16.86 ID:S0Ti/4r8
鞠莉「・・・追っ手がまた来るかもしれない、とにかく進みましょう!何かわかるかも」

・・・・・・・───────

ダイヤ「間違い…ありません。」

ルビィ「同じだ…あそこと同じ…」

善子「…あのロボット達は…敵意がなさそうね」

千歌「…アレは作業用だよ。敵意とか、そもそもないの。」

ダイヤ「…話せますか?千歌さん」

千歌「・・・多分」スッ…

ピッピッピッピッ……

千歌「ん、ありがとう」ナデナデ

曜「な、なんて?」

千歌「出口・・・教えてくれた・・・」

244: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:41:14.34 ID:S0Ti/4r8
───コツコツコツ───

「報告いたします。彼奴等の姿が映像で確認されました。」

「・・・なんだ・・・まだ子供じゃないか・・・信じられん」

─「・・・あぁ」

「?いかがなされましたか?」

─「いや、奴らの通っているルートは真っ直ぐ外界に続いているな?」

「はい、このままだと約10分程で到達するかと」

「やはり本部隊を…!」

─「まて」

「しかし!」

─「・・・私が出よう」

「・・・は?」

245: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:42:20.59 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ぐぅ・・・」ドサッ

花丸「はぁっはぁっ・・・・」

梨子「ふぅ・・・ふぅ・・・」

果南「っかぁー、疲れた…」ドシャッ

曜「やっぱり…出口に近いからか・・・すごい数・・・」ハァハァ

ダイヤ「皆さん…残弾は・・・」

鞠莉「あーー、ダメ、やばい。ない…」

善子「・・・」

246: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:43:10.00 ID:S0Ti/4r8
ルビィ「善子ちゃん、どうしたの?」

善子「おかしいのよ…」

「「?」」

善子「弱すぎる。と、思わない?
相手は警備任された大人よ?
それに、この銃。こんな入り組んだ地形なのにボルト式のライフルだなんて、時代遅れにも程があるわ。」

ダイヤ「・・・何か理由が・・・」

247: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:43:41.44 ID:S0Ti/4r8
─「そうだな、わたしが教えよう」

248: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:44:41.18 ID:S0Ti/4r8
ズッ▪▪▪▪▪▪


「「?!」」ズシャッ


曜「・・・うぅ………お、重いぃ…」

梨子「・・潰れる・・・うぅ・・・」

─「さて、どうせ抵抗するだろうから、先に手を打っておいた。どうだろう、初めての体験じゃないかな、加重力装置に潰されるのは」

果南「…か、加重力……?!……」

─「そうだな、君たちの住んでいた所を1とすると…ざっと4から5倍と言ったところか」

善子「やっぱり・・・技術は圧倒的に高い・・・っ!・・・なぜこんな旧式の武器をつかっている?!」

249: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:46:27.14 ID:S0Ti/4r8
──「人間だからだよ」



ルビィ「・・・!」

千歌「・・・」

ダイヤ「あ、あなたは・・・まさか・・・っ、そのマスクを・・・取りなさい!顔を─」

─「あぁ、もしかして・・・いや、間違いない・・・」


─「君がダイヤか…!」

ダイヤ「!」

─「あぁ、その瞳、髪の色…はははっ!」

スルッ──

250: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:47:42.07 ID:S0Ti/4r8
ニィ···─


─「私にそっくりじゃないか!」


曜「!」
梨子「!」
鞠莉「!」
果南「!」
花丸「!」

ルビィ「お姉ちゃんの……おかあ…さん?」


ダイヤ「あ・・・ぁ·········」

251: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:49:27.73 ID:S0Ti/4r8
────────────────

──あれが父親という存在だと知るのは、今の仲間に出会ってからでした。

──曜さんはいつも誇らしげに語ります。昔は外の世界で船乗りをしていたらしいこと、自分を産んだのは聖地街に来てからだということ。

──産む…曜さん、あなたは自分がどうやって出来たか知っているのですか?

──え?たしかに…おかーさん、私ってどうやって出来たの?

──おかあさん。と彼女は呼んでいました。その時の私はお母さんとはなにか、分からなかったのです。

──おかーさん顔真っ赤になったかとおもったらなんか難しい顔して行っちゃった。ごめんね、私もわかんないや

──曜って名前は、おとーさんが付けたの!

──名をつける。あの人間が私にしたこと。というより、機械的な記憶がそうさせたのですが

──あれが私のおとうさん、なのでしょうか。

──おかあさん、私はおかあさんを知りません

──えー!ダイヤさん自分のおかあさん分からないのー!!

──曜さんの声を聞いた、先程の女性が、見たことの無い顔をして戻ってきました

252: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:51:59.27 ID:S0Ti/4r8
ダイヤ「ありえない・・・っ!!私の母親ならば!!今も地底に眠っているはず!!」

─「うーん、悲しいこと言うね」

ダイヤ「黙りなさい!!こんな・・・そんな嘘に・・・誑かされると思うの!!」

─「それは、嘘じゃなければ、信じてくれるってこと?」

ダイヤ「・・・っ!」ギリリッ

─「あなたは地底の何を知ってる?なにもしらないでしょう?産まれてすぐ知恵を送り込まれて、妹を持って、友を持って。」

ルビィ「…」

千歌「…」

─「それでおしまい。その後すぐ地上へ。」

253: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:52:50.11 ID:S0Ti/4r8
─「そこのロボットの指示でね」

ダイヤ「・・・?!」

千歌「・・・」

─「津島善子、君の疑問に答えるよ」

ダイヤ「ま、待って・・!」

─「ここの人間にわざと弱い武装をさせる理由。」

─「それは人間だから」

善子「・・・」

254: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:54:30.26 ID:S0Ti/4r8
─「ダイヤ、君と同じだ」

梨子「・・・っ?!同じって・・・」

─「人間は考える力を持つ生き物だ。それは時に同族の殺し合いを産み、快楽だけの繁殖行動をし、自分を嫌って自害する」

─「特に厄介なのが、疑いという感情だ」

─「ダイヤ、君は自分があの地底で最初に作られた人間だと思っていたね。」

─「まあそう思うように記憶を与えたんだけど」



─「ここの人間はダイヤが造られるずっと前、人工的に作られたんだよ」

255: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:56:53.14 ID:S0Ti/4r8
果南「・・・・・・」

─「とりあえず兵士として、必要な知識と身体能力を与えた。まあ大戦時の兵士を素材に使ったから新しいことを覚えるのは出来なかったけどね」

─「たまにいるんだよ、自分の生い立ちに疑問を持つやつが」

─「そういうやつは案外行動力があった。あるものは我々に歯向かい、あるものはここからの脱走なのか、あるいは絶望か、自らを撃ち殺すものや…」


──「─聖地街に飛び降りるものもいたっけな・・・・」


─「面倒だった歯向かう奴らに、強い武器を与えては、少々骨が折れるのでね」

─「最低限侵入者位は殺せるような武装で済ませている」

256: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:58:27.69 ID:S0Ti/4r8
善子「人の・・・命を・・・!」

─「人がそんなに大切か・・・?」

─「そう言えば人間は殺しをした人間に罰を与えるんだったな

何がちがう?殺した人間と、殺された人間に、なんの差がある」スッ…

鞠莉「?!がっ!あっ!?」ミシッ

─「増えすぎて困っている程だと言うのに、二、三 減るくらいで何を嘆く」ググッ

鞠莉「あ“っ!!ぐぅぅっ!!」メリメリッ

善子「やめろ!!やめろぉ!!」

─「それはこの人間だからか?他のならいいか?」

曜「ふざけんなっ!!許さないっ!!絶対許さない!!!」

─「許す許さないは自分の勝手だろう、私は別に怒ってない」

257: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 12:59:22.82 ID:S0Ti/4r8
──ガッ

ヒュッ──

ルビィ「ッ!!」



──ドッ!!

258: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:02:09.92 ID:S0Ti/4r8
ダイヤ「る、ルビィ・・・?!あなた、動けるの?!」


─「・・・ふむ、やはり多少は他動物の組織が組み込まれているか、所詮素材不足のありあわせだが」

ルビィ「っらぁ!!」ビシュッ

─「…」パシッ

ルビィ「な・・・?!」

─「純正には適わんだろう」ブンッ

ヒュッ──

──ドゴォッ!

ルビィ「─がっ……ぅ……」ガクッ

259: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:03:32.71 ID:S0Ti/4r8
ダイヤ「ルビィ!!あぁ、なんてことを!!」

─「・・・君たちが先程まで殺してきた人間達を、ダイヤだとしよう」

花丸「・・・っ?!」

─「そう例えるならば・・・私はルビィということになる」

鞠莉「ぐっ…ゲホッ、ルビィ…?」

─「あいつは人間を素材に作られた人間だ。言わゆるホムンクルスだな。」

─「人間はたしかに高い知能を持つが、それに引き換えているのか、身体能力ではほかのものに劣る。

あまりにも非力なんだ」

260: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:04:46.00 ID:S0Ti/4r8
─「だから加える」


─「そして作られる。人の知力、
猿の握力、
鳥の翼力、鷹の視力、
豹の脚力、馬の体力、羆の胆力──」


─「──私がね」

261: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:06:33.57 ID:S0Ti/4r8
ダイヤ「・・・やはり母ではないのだな!!」

─「そうだな、母を素材にしているか」

ダイヤ「っ!!ぐっ!!ぅうああああ!!!!」

─「さて、これでとりあえず知りたいことは知れたか。満足だろう。
ここに侵入した罪は重い。
秩序のためだ、致し方ない」


・・・ジャキッ…

262: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:07:54.01 ID:S0Ti/4r8
─「・・・ほぉ」


果南「ぐっ!!うぅ……!」ブルブル


─「大したやつだ、この重力下で立てるのか!」

果南「黙れ……」

─「いいぞ!頑張れ!どうした?撃て!」

果南「黙れぇぇぇ!!!!」

──ズドォ!!

ヒュッパシッ──

263: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:08:31.43 ID:S0Ti/4r8
果南「?!」

千歌「・・・」スッ…

カランカラン…

果南「千・・・歌?」

264: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:09:57.18 ID:S0Ti/4r8
─「これの説明を忘れていた。まあ教える義理もないのだが」

─「ロボットは人間の都合の悪いことを押し付けるために作られた。」

─「いつしか戦争に用いられてからは、その技術は飛躍的に伸びた。もはや国同士の技術品評会だな。面白くもない」

─「ここにはたくさんのロボットがいる。さっきも見たと思うがな」

─「物言わずただ動くこれらに、実験的に感情を入れてみることにした。」

─「それがこれだ」

265: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:10:58.65 ID:S0Ti/4r8
千歌「・・・」

─「人間を素材にして感情を取り入れた。簡単なものだがね。」

─「だから痛みも再現する。ほら」ベキキッ…

果南「!!」

千歌「・・・」

266: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:12:04.85 ID:S0Ti/4r8
─「ん、感情切ってるんだった、それ」カチッ


千歌「…っ!!ぎっ?!あがぁぁぁ!!!」

果南「っ!!」ダッ

ガシッ!

果南「っ?!千歌…離し・・・っ!!」

千歌「…はぁっはぁっ!!」ブルブル

果南「なんで・・・なんなの・・・」

267: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:13:04.31 ID:S0Ti/4r8
─「違和感があるだろう。痛めつけている相手を守ろうとしている。」

─「何故か。その痛みは偽物だからだよ」カチッ

千歌「・・・」フッ

果南「・・・あぁ…」

─「全て君たちに紛れ込ませるための作り物だ。もしかしたら時折感動で泣いたりしたんじゃないか?」

果南「・・・」ガクッ

268: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:14:02.09 ID:S0Ti/4r8
─「しかし君は素晴らしい。怒りによる身体能力の上昇が明らかに異常だ。興味深い」パチンッ

シュガガガガガガッ

ズッズッズッ…

善子「・・・!?」

─「紹介しよう、我々の本部隊だ。」

曜「ロボット・・・」

─「戦闘に特化させたんだがね、そうすると感情とか見た目にリソースが割けなくてね。」

─「直接私が手をかけるのは、やや心が痛むのでね。彼らにやってもらおう」

269: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:14:42.68 ID:S0Ti/4r8
─「あぁ、松浦果南、君の働きに免じて、君はこれに殺させよう」


千歌「・・・」


─「せめて抵抗もさせてやる。重力を正常に戻す。」スウッ…

270: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:15:54.16 ID:S0Ti/4r8
─「天を覆う牢獄に、ただ飼われるだけの運命に」


──「力ずくで」


───「抗ってみせろ」

271: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:17:12.08 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

??「…ふぅ・・・」ドサッ

??「片付いた…かな」

??「…向こうは大丈夫かな」

スッ…

??「・・・これを…使う時か・・・」

272: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:18:38.91 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・


果南「…千歌・・・千歌…っ!やめて・・・こんなこと…間違ってる……」

ちか「・・・」

果南「嫌だ・・・戦わない……絶対嫌だ・・・」ポイッ

ガシャッ

果南「」スッ…

ちか「・・・」

果南「・・・ほら…またあの時みたいに・・・」

果南「笑い……あって・・・一緒に▪▪▪」ボロ…ボロ…

ちか「・・・」スッ…

273: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:19:08.60 ID:S0Ti/4r8
メキッ───

274: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:20:29.47 ID:S0Ti/4r8
本部隊兵「」シュッ

ブンッ─

曜「ぐぅ!くっそぉ!!」ガッ

─ズドンッズドンッズドンッ!!

本部隊兵「」グググッ

善子「弾丸通らないとか…っ」ジャキッ

梨子「う、うぁぁぁぁっ!!」ジャッ

─ズドドドドドッ

チュインチュイイン!!─

275: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:21:18.22 ID:S0Ti/4r8
ダイヤ「!」

本部隊兵「」ギギギッ

ダイヤ「…足を!!足を狙って撃ち続けて!!」

花丸「…?!ぐっ!」ズガガガガ

ガギギギギギン

シュゥゥゥ…

276: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:22:34.63 ID:S0Ti/4r8
ダイヤ(集中砲火で赤熱している……これなら!)シュルッ

ダイヤ「っぜぇゃっ!!!」ドッ

ガギャァァァン!!

鞠莉「斬れた?!」

善子「熱で軟化させるのね!!」

ダイヤ(1体程度ならなんとか出来る……だがこの数では……時間も弾もかかりすぎる…っ!!)

277: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:23:32.89 ID:S0Ti/4r8
ダイヤ「完全停止する必要はない!!無力化させます!!」ガッ

ズドッジャキッズドッジャキッズドッジャキッ

カチッ……

ダイヤ「!」カチッ!!カチカチカチッ!!

鞠莉「ダメ……弾が……」

花丸「こっちも……」

278: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:24:42.75 ID:S0Ti/4r8
本部隊兵「」ヒュッ

バシッッ

曜「っ!ぐっ!!」ドシャッ

梨子「っ曜ちゃん!!」


ダイヤ「っ……くっそぉぉぉぉああ!!」シュッ


ガキィィィィィ……ン


カラカラカラ……

279: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:26:13.33 ID:S0Ti/4r8
ダイヤ(あぁ……折れた・・・もう…なにも………)



果南「・・・ぁ······がっ・・」ググッ………

ちか「」ミシッ

果南(千歌、千歌……やめて)


果南(──そんな顔しないで)

ちか「」ボロボロ…

果南(酷いよ……わかんなくなっちゃうじゃん)

果南(前が……みえない……くらい……しぬ……の……いやだな………こわいよ………)

果南(たすけて・・・)

280: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:27:43.16 ID:S0Ti/4r8




────ジリリリリリリリ!!



281: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:29:21.54 ID:S0Ti/4r8
──────────────────
カツカツカツ・・・

「お見事にございます。おかけ下さい」

─「ふう、久々によく喋ったよ、なかなか気持ちのいいものだ」

「奴らはもう虫の息、まあここに来てあそこまで進めたものは初めてですがな」

「我らの真価、本部隊兵を出させたのだ、もはや感嘆の境地に値するほどといえよう」

─「真価・・・か」

─「やはり人は機械には敵わないのか…」


「っ?!なんだ?」

「兵の動きが止まった?」

─「・・・」

282: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:30:47.88 ID:S0Ti/4r8
─────────────────

──10年前 《天獄》

「なぁ、あいつどこいったんだ?最近見えないが」

「・・・あいつのことか…あいつの話はしない方がいい」

「なんで・・・まさか…」

「あぁ、反乱分子さ」

「たまに出るんだよなぁ、訳わかんないこと宣うやつ」

「自分の生まれだかなんだか言ってるやつか」

「馬鹿げてる、みなあそこで作られたって知ってるはずだろ」

「俺に聞くなよ…俺もしらねぇよ」

「で、あいつどうなった、歯向かって死んだのか?」

「──いや…」

283: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:33:08.97 ID:S0Ti/4r8
───聖地街に飛び降りたって


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《聖地街第1層居住区》

??「・・・よしっよしっ!!今度こそ………!」

??「気球部分を倍に拡張したんですから!これで浮かなきゃもうどうしようもないですよ~…」ドキドキ

ゴゴゴッ

フワッ…

??「~~っ!!よしっそのまま────」


ヒュ────

ボフッ!!

ゴシャァァァァァァァァァ……ン

284: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:35:09.39 ID:S0Ti/4r8
??「」


??「なんっでぇぇぇぇぁあああああああ!!!!!!」ガリガリガリ


??「ぐぞぉっ!だれだっ!!上からゴミな"げだや"づ!!ゆ、るさん""」ガサガサ


「う・・・」

??「」

「・・・人間…助かった・・?」

??「」

「あ、あの・・・大丈夫です…か?」

??「──あなた…名前は……?」

285: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:36:27.46 ID:S0Ti/4r8
──────────────────

『善子っ生きてるっ?!』

善子「──────っ」


───理亞…


善子「ぐっぅ……ダメかも……」

理亞『あーーかもね、こっから見えるわ』

善子「こっから・・・?」

理亞『私 目 いいのよ…なんてったって』

286: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:37:04.30 ID:S0Ti/4r8
────

──鷹の目だからね

287: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:37:50.51 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「何故だなぜ止まっている!」

「電波反応確認!津島善子が持っているスカラベ通信機です!!」

─「あの波長は───!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

288: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:39:00.95 ID:S0Ti/4r8
理亞『耳塞いでなさい』



理亞『反逆するわよ』カチッ


──────キィィィィィィィィィィィィィィ─────


───「あの時のホムンクルスか!!!!」

289: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:40:04.21 ID:S0Ti/4r8
千歌「っ?!ぐぅあぁぁあ?!」

ドサッ

果南「───っかっあ"っゲホッゲホッ!!」

果南「・・・ち、千歌?!」

本部隊兵「」ギギギギギギギ……

曜「な…に……」

梨子「こ、れは………」


キィィィィィィィィィィィィィィ────────

290: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:42:12.76 ID:S0Ti/4r8
本部隊兵「」ギィィ……ガッ

ジャッ

ダイヤ「・・・っ!」

ダイヤ(なんですのこの姿勢は・・・まるで……)

──────────────────

??「理亞…か。」

??「んで、ここは聖地街第1層居住区なわけですけれど……上から降ってくるなんて、なかなか訳ありみたいですね?」

理亞「・・・あ、あなたは…ここの上、《天獄》について…どれくらい知っていますか…?」

??「さあ?興味無いから……」

理亞「……私が…天獄によって造られた人間だって言ったら…興味持ちますか…?」

??「・・・聖良です」

理亞「え?」

聖良「私は聖良っていいます。理亞、あなたの話を信じましょう。あなたは天獄をどうしたいの?」

理亞「・・・天獄を…この世界の間違いを…終わりにする…!」


聖良「・・・面白い」

291: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:43:26.45 ID:S0Ti/4r8
──────────────────

理亞『黙っててごめんなさい、まあ不自然な動きしたら身元バレるかもって、内緒にしてたのよ』

理亞『─私は昔ここで作られた』

理亞『そして、秘密を知ってしまった。』

理亞『奴らは聖地街なんて綺麗事言って、あんた達を飼い慣らしていたのよ。』

理亞『私は天獄での知識と、姉様の技術を元に、それを作り上げた』

果南「・・・これは」

理亞『そうね─』

千歌「・・・」ズッ

292: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:44:04.57 ID:S0Ti/4r8
──機械の、主従思考操作よ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「なんたる・・・なんてことを!!」

「機械の思考操作だと?!ありえん!この地の技術を持ってしても・・・」

「波長拡大中です!」

「まさかここまで届くと言うのか・・・?」

ズッズッズッ…

「?!」

293: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:45:49.20 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・

果南「──千歌・・・」

千歌「うぅ……うぅぅぅ・・・」ボロボロ

果南「・・・」ギュッ

千歌「や、めて・・・私・・・は・・・」

果南「───よかった・・・」

千歌「…」

果南「もう、会えないかと思った……」


千歌「う、うぁぁぁぁぁあぁあぁ……ぅうああああぁぁぁぁぁ····」ギュウッ──

294: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:48:15.48 ID:S0Ti/4r8
ダイヤ「ルビィ!ルビィ!お願い、起きてっ!!」

鞠莉(かなり強く叩きつけられてた……普通なら……)

梨子「………肋骨が折れて肺に刺さってます・・・」

花丸「・・・空けよう」

ダイヤ「・・・」

鞠莉「肺に穴を空けて直接空気を取り込ませるわ…」スッ…

ダイヤ(ルビィ……どうか、どうか……)ギュッ

──ズッ

295: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:51:48.66 ID:S0Ti/4r8
善子「・・・」

曜「・・・」

善子「生きてるわね・・・」

曜「・・・うん」

善子「今回は・・・本当にやばかったわね」

曜「・・・うん」

善子「・・・ここからね」

曜「そうだね・・・」

善子「私達には・・・こんなに仲間がいるんだもの」

曜「・・・今なら、何でもできる気がするね」

善子「気がする、じゃないわ。絶対出来る」

曜「・・・ふふっすごい自信…」

善子「とーぜん。あの偉そうな顔に1発キメないと気が済まないわ」

曜「いいねー、鉛?拳?」

善子「うーん、どっちも…」

曜「ふふ…」

善子「ふふふ…」

296: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:52:54.14 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ぐぅっ!こいつら!我々に歯向かうか!!」ガッ

「たかが機械の分際でいとも簡単に篭絡されおってっ!!」ギャンッ

─「たかが機械──その考えがそもそもの誤りであったか──」

─「人は──こうして終わるのだな──」

297: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:53:49.00 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ルビィ「・・・っはっ…っはっ………」ハァハァ

鞠莉「気道確保…」

梨子「止血します」

花丸「…とりあえず一命は取り留めたかな…まずは安静にさせなきゃ」

ダイヤ「…ルビィ・・・」

ルビィ「お、……ねえちゃん・・・と、めて・・・おわ、らせて・・・」

ダイヤ「わかりました。あなたはここでゆっくり休んでいなさい…」

298: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:54:46.70 ID:S0Ti/4r8
ダイヤ「…誰かルビィを看ていてくれませんか……」

果南「それなら、千歌にお願いしよう」

ダイヤ「千歌さん…」

千歌「私も……みんなの役に立ちたい__ずっとずっと……迷惑かけてきた………もう、間違えないから──!」

ダイヤ「・・・」スッ…

ナデッ

ダイヤ「ありがとう、妹をお願いします…」

299: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:55:44.76 ID:S0Ti/4r8
果南「さて、こいつらは─」

本部隊兵「」

善子「・・・お手」

本部隊兵「」ガシャン

善子「」キラキラ…

曜「戦力になりそうだね」

善子「理亞、あなたはどうするの?」

理亞『ことが済んだら合流しましょ』

善子「そ、わかったわ、後でね」ガチャッ

300: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:56:46.39 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・

理亞「・・・ふぅ・・・」

ドンッドンッ!!

理亞「・・・」

─ガッズドンッ!ズドンッ!バキッ

──バンッ!!

「両手を上げろ!!」

「抵抗しても無駄だ!!貴様が丸腰なのは分かっている!!」

理亞(・・・まぁ、頑張ったわよね、私)

301: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 13:58:32.86 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダダダッ……

はぁっはぁっ!

ダイヤ「なんて長い道でしょうか……」

果南「・・・あ、そうだ」

果南「ねぇちょっと」

本部隊兵「?」

───

果南「おぉ、いい感じ」

本部隊兵「」オンブ

曜「痛くないの?」

果南「ヘーキ ヘ‐キ……」ガッシャッシャッシャッシャッ……

善子「早っ……」

鞠莉「ふむ……」

302: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:00:28.89 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ルビィ「・・・千歌ちゃん・・・」

千歌「ん?」

ルビィ「みんなが気になる?」

千歌「・・・うん」

ルビィ「ルビィは、もう大丈夫だから、みんなを手伝ってあげて?」

千歌「それは・・・だめだよ…」

ルビィ「千歌ちゃん。」

ルビィ「千歌ちゃんにしか、出来ないことがある」

千歌「・・・!…知ってたの?」

ルビィ「ルビィも…とっても辛いけど・・・それは、千歌ちゃんが最後の希望になるためのものだよ・・・」

303: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:02:34.22 ID:S0Ti/4r8
千歌「・・・みんなとは・・・お別れだね・・・」

ルビィ「っ・・・」ポロッ

千歌「悲しいね、悲しいね、ルビィちゃん・・・」ボロボロ

ルビィ「そうだね・・・でも・・・」スッ…

ルビィ「これで、みんな・・・幸せになるから・・・これは・・・嬉しい涙かな・・・・」

千歌「・・・うん、綺麗だよ…」スッ…

ギュッ────────────

スッ…

タッタッタッ…

ルビィ「ふふ・・・」スウッ……

304: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:03:43.51 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ぐぅあ!」ドシャッ

「くそぉ!数が多すぎる!!」

「何言ってやがる!元々てめぇが作った兵だろーが」

「在庫全部が動いてるとして・・・あと何体ぐらいだろうか」

「き、記録によれば……あと9638体程・・・かと・・・」

「関ヶ原かな?」

305: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:05:12.84 ID:S0Ti/4r8
──ドガァァァァーン

「「?!」」

本部隊兵「」プシュー…

「ぬう、あらてか?!」

果南「私達も!」

ダイヤ「いますわよ!!」

ドドドドドドドドドド………

ダイヤ「随分時間がかかりました……多くの犠牲もありました……」

鞠莉「それもこれで、全て終わる!!」

果南「さあ、この数相手に戦うか!」

梨子「こ、降伏するなら…その、み、見逃して──」

曜「もちろんその前に1発ぶん殴るけどね!」

花丸「1人1発ずら♡」

善子「ねぇ、もっとかっこよく決めたいんだけど……」

306: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:08:17.88 ID:S0Ti/4r8
─「・・・」

─「・・・やめだ」

「「?!」」

梨子「そ、それは・・・諦めるってことで……」



─「人の真似はもうやめる」

307: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:09:17.49 ID:S0Ti/4r8
曜「へ?」


メキッメキメキメキメキ───


──所詮人間は機械には敵わない


───人であり、数多の生物の力を持ち、そして、機械である私に・・・ね


善子「なぁっ?!」


ダイヤ「まだそんな力を・・・?!」


果南「機械ならなぜ波長が効かない?!」

308: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:10:13.65 ID:S0Ti/4r8
───当然だろう

──私はこの世界の全てであり

──私自身が主なのだから


鞠莉「・・・っ!」


────人の子よ、機械の本質を見誤ったな

───所詮人間が作る機械など、付き従わせる存在でしかないのだ


───さあ、私相手に戦うか──?


───降伏など、聞き入れんがなぁ!!!!

ズアッ!!!


ダイヤ「っ!!!」ぐっ

309: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:11:14.16 ID:S0Ti/4r8
「No.AからC、頭部拘束」スッ…


本部隊兵「」ガシュッ!!


ガッ

ガガッ!!


──なん、・・・ぐぅ?!

310: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:12:37.44 ID:S0Ti/4r8
「No.DからG、左腕部束縛」スッ…


ガッガガッ

「残り部隊、右腕部捕縛。近接戦闘形態に移行せよ」スッ…



ズズズズッ

ガガガガガガガガッ!!

────ぐぅぅぅあ!!、き、貴様ァ!!

311: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:13:05.04 ID:S0Ti/4r8
果南「うそ・・・」


ダイヤ「千歌・・・さん?」


千歌「・・・」

───ば、ばかな・・・なぜこんな力が・・・

312: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:15:27.06 ID:S0Ti/4r8
千歌「あなたは彼らに、統率をとる能力を入れなかった。」


千歌「理由は、分かるでしょ?数の力は揃うことで何者にも負けない存在になるから」


千歌「あなたは人間と同じように、機械にも保険をかけたんだ」

313: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:16:43.01 ID:S0Ti/4r8
千歌「私は、彼らと通じて統率を執る力を得た。」


千歌「地底に捨てられた、私の仲間たちがくれた力だ──」

314: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:17:46.29 ID:S0Ti/4r8
────ありえん・・・あんなガラクタに・・・そんな技術など・・・


千歌「そうだね・・・技術ならずっと下だよ・・・でもね、忘れないで──」

315: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:19:10.34 ID:S0Ti/4r8
千歌「私には唯一、[心がある]ってことを!!」


梨子「千歌ちゃんっ!」

曜「千歌ちゃん!」

善子「千歌さん!!」

花丸「千歌ちゃんっ」

鞠莉「・・・千歌っち…」

ダイヤ「…千歌さんっ」

果南「・・・千歌・・・」

316: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:19:55.82 ID:S0Ti/4r8
千歌「波長で変わったのは敵だけだ!!最初から!!心は何一つ変わっちゃいない!!!」


全員一斉攻撃!!!!終わらせろおおお!!!!!!!



─────おおおおおおおおおおおああああああああああ!!!!!!!

317: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:20:49.73 ID:S0Ti/4r8
──────────────────

ゃん······ルビィちゃん・・・


ルビィ「う・・・千歌…ちゃん?」


ダイヤ「ルビィ、目が覚めましたか…」

ルビィ「……あぁ……終わったんだね………」


ダイヤ「はい、千歌さんのおかげです。あなたが進言してくれたのですね…」

ダイヤ「よく、頑張りました・・・もう少しで、ちゃんとした治療を受けられますから・・」

318: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:21:53.64 ID:S0Ti/4r8
ルビィ(あぁ、私は今…運ばれてるのか……誰にだろ?果南さん?)チラッ…

千歌「ルビィちゃん大丈夫?」オンブ

ルビィ「・・・」


ルビィ「え?なん、生き・・・ぐっゴホッ··ぐぅ・・・っ?!」

鞠莉「ルビィ?!暴れないで!あなた肺に穴空いてるのよ?」

319: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:22:24.08 ID:S0Ti/4r8
ルビィ「ヒュー、ヒュー………千歌ちゃん……無事だったんだ・・・」

千歌「うん!もっちろん!!みんなも無事だよ!!」



ルビィ(・・・自爆とかで終わらせるのかと思ってた・・・映画の観すぎだね・・・)

320: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:23:40.99 ID:S0Ti/4r8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・なんだ・・・あの光は・・・」


「本部が・・・陥落した・・・?」


理亞「・・・やってくれたわね」

「・・・黙れっ無駄口を──」

グルッ

ドシャッ

「っうぐ……」

理亞「私は降りるわ、もう争う目的もないしね」

理亞「あんたらはどうするのよ?」


「「・・・・・・」」

321: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:24:58.32 ID:S0Ti/4r8
─────────────────

『聖地街全区域の住民へ。お知らせします。』

『天獄は今後一切の我々への干渉をやめ、住民を完全解放することを、示しました』

『外界との行き来を自由化し、移住などの選択も、一切の制限がかからないとの事です。』

『繰り返し………』

322: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:26:24.76 ID:S0Ti/4r8
──────────────────

外の世界


それは、私たちがイメージするようなものは何も無くて


と言うよりも、人っ子一人いなかった。


そこは一切人の手が触れられていなかったかのように、豊かな自然と、青い空が広がっていた


人のいない世界。それは、私たちの住んでいた場所とは全くの正反対だったと思うと


天獄が、私たちを閉じ込めていた理由も、少しわかった気がした

323: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:28:38.65 ID:S0Ti/4r8
─それでも私たちは歩み出す。


─最初は分からないことだらけで


─失敗続きの生活だと思うけど


─私達にはこんなに素敵な


─仲間がいるから


─もちろん、街のみんなも一緒にね!


─…家族を失う悲しみも、いつか乗り越えていけるから

324: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:30:02.60 ID:S0Ti/4r8
─いつかきっと創ってみせる


─蒸気と鉄と瘴気の街から



──あの海の青に、新たな世界を!!

325: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:31:05.00 ID:S0Ti/4r8
あとがき

スチームパンクというと、皆さんどういうのを思い浮かべるでしょうか

まあ、近代のイギリスロンドンの街並みに、ゴーグル付きシルクハットに、ガスマスク。大体こんな感じだと思います

だと思うと言うのは、つまり、スチームパンクというジャンルに、絶対必要、とか、あれはダメこれはダメ、とか。定義ってものがないからなんです。

私の思うスチームパンクは、蒸気機関が発明されてから、人々がそれにどんな未来を思い描いたか…。ここから着想を得ました。

326: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:31:27.75 ID:S0Ti/4r8
蒸気機関、これは素晴らしい発明だ!必ず未来永劫、これを元に発展を遂げていくだろう

そう考えた当時の人々は、その空想上の未来を、思い描き、絵に残しました。

それが驚く程に我々のイメージどおりのスチームパンクなのです。

327: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:32:30.00 ID:S0Ti/4r8
つまりこう言えます。

スチームパンクとは、「昔の人が真面目に思い描いた現代の姿」だと

実に面白い考えだと思いませんか?

未来の想像。これは我々の世代でも誰だって考える最も身近なSFです。

当時の人は、その時代の最先端を、さらに発展させる形で未来を描いています。

私たちと同じですね

結局、未来なんてもの、どう転ぶかなんで全然分からないんです。

だから面白いんですけどね。

328: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:32:48.58 ID:S0Ti/4r8
ちなみにスチームパンクという言葉は、サイバーパンクから派生した造語です。

作るべくして作られた言葉ではなかったんですね。

329: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:33:53.14 ID:S0Ti/4r8
今作の彼女たちには、ラブライブ!のラの字もありませんでした。この世界でアイドルは無理ですね。

これは言わば「もし、~だったら」というifの世界です

我々が知る本家ラブライブ!は、9人のスクールアイドルのお話です。

我々の生きる世界にも、もしかしたら、昔の蒸気機関がそのまま発達した、別次元の現代があるかもしれない。

330: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:34:24.91 ID:S0Ti/4r8
もしかしたら、片やスクールアイドルに奮闘する少女達が、別次元ではスチームパンクの世界で街を救っているかも?

331: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:35:22.83 ID:S0Ti/4r8
そして─


また別の世界では────

332: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:36:17.37 ID:S0Ti/4r8
─────────────────

ダイヤ「曜さん、そろそろ移動しましょう」

曜「反応あったの?」パッ


ダイヤ「ゴーストが僅かな電気信号を捉えました。恐らくハイヴの巣の奥に・・・」


曜「ハイヴかぁ……暗くて嫌い……早くおわらせよ!今いい所なんだ!」

ダイヤ「ふふ、最近ずっと書いていますね、どんなお話なんですか?」


曜「えへへ・・・ダイヤさんは、スチームパンクって知ってる?」

333: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:36:42.11 ID:S0Ti/4r8
おわり

334: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:38:24.09 ID:S0Ti/4r8
ラスボスはcv朴璐美でお願いします

聖良さんは誰も死を確認してませんので、そういうことで

335: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 14:54:59.98 ID:kzet52Pi
おつ
面白かった

336: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 16:51:02.27 ID:ifJm6nHL
とても面白かったよ
話には全く文句ない!
スチームパンクってこういうものなんだ~って思った
でもスレで作者が見えすぎかな…後書きも含めて…そこだけちょっと残念だったかも

338: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 20:59:16.24 ID:NHiFAcAo
スチームパンクといえばこれしか思い浮かばん
no title


スケールの割にきちっとまとまってて間延びせず楽しめたわ
乙でした

339: 輝きたい名無しさん 2018/06/06(水) 00:53:15.16 ID:1+NuAzQd
スチームパンクと言うと最近だとプリンセスプリンシパルか

337: 輝きたい名無しさん 2018/06/05(火) 17:14:09.94 ID:IoESyWuY
こんなに後書き書く作者は久々に見た

引用元:hhttp://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1528031997/











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2018/06/07 00:30 | SS | コメント(0)

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