当ブログは「ラブライブ!」及び「ラブライブ!サンシャイン!!」関係の色々な情報・ネタ・SSをまとめたサイトです。主に、5ch.net、2ch.sc、したらば掲示板のスレやTwitterをまとめています。
ラブライブ!まとめちゃんねる!! TOP  >  SS >  【SS】鞠莉「お菓子作りは笑顔の源」【ラブライブ!サンシャイン!!】

【SS】鞠莉「お菓子作りは笑顔の源」【ラブライブ!サンシャイン!!】

2019030805282652a.jpeg





1: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:17:52.35 ID:knXffZNs
ようまり

3: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:20:02.20 ID:knXffZNs
曜(鞠莉ちゃんには、私の考えてることがわかっちゃうのかなって思う時がある)

曜(私が悩んだり、落ち込んだりしたとき、さりげなく声をかけてくれたり、そばにいて優しく話を聞いてくれたりするから)

鞠莉「曜ってティラミスは作れる?」

曜(だから、ホワイトデーの一週間前に鞠莉ちゃんからそう尋ねられたとき、もしかしたら頭の中を覗かれちゃったのかもって、内心ドキドキしてたんだ)

4: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:21:28.31 ID:knXffZNs
曜「ティラミス?レシピを見ながらなら作れるとは思うけど、どうして?」

鞠莉「ホワイトデーにはティラミスを作ろうかなって思ってるんだけど、よければ一緒に作らない?曜に作り方を教えてもらいながら、一緒に作れたらなって」

曜(ああ、そういうことか。ふぅ、さすがに心を読まれたわけじゃなかったみたい)

鞠莉「ティラミスって、ホワイトデーにちょうど良いスイーツだと思わない?」

曜「ティラミスのクリームが白いから?」

鞠莉「そう!」

5: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:23:03.11 ID:knXffZNs
曜「それを言ったら黒い部分も結構多いような。ココアがかかってるし、ベースはコーヒー味のスポンジだからね」

鞠莉「ブラックもホワイトも兼ね備えたハイブリッド、つまりはホワイトデーにもベストマッチってことよ。もっと柔軟に、好意的に捉えなきゃ」

曜「あははっ。それ、恣意的に、って言うんじゃないの?」

鞠莉「そんな難しい言葉知りまセーン。で、どうかしら?」

曜「そうだね、やってみよっか!私も実際に作るのは初めてなんだけど、二人なら心強いし!」

鞠莉「決まりね!」

6: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:24:11.49 ID:knXffZNs
――――――――

スーパー

曜「というわけで、まずは材料を買い揃えないとね」

鞠莉「ティラミスを作るには何を買えばいいの?」

曜「マスカルポーネチーズ、ココアパウダー、生クリーム。あとはクッキーかな」

鞠莉「クッキーなんて、ティラミスに使ってたかしら」

曜「スポンジ生地の代わりに使うんだよ、クッキーにコーヒーを染み込ませてね。スポンジを作るのって結構大変だからね」

鞠莉「なるほど。クッキーを使えば時間短縮になるし、失敗も少ないってわけね」

曜「そういうこと。って言っても、レシピサイトの受け売りだから、実際どんな感じなのかは試してみないとだけどね」

7: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:25:48.29 ID:knXffZNs
鞠莉「じゃあ私、クッキーを取ってくるわ」

曜「私は他の材料を見て回るね。生クリームやチーズがいるから、多分冷蔵コーナーの方に行くと思う」

鞠莉「オーケー、あとで合流しましょう!」

曜「お願いねー。ふふっ、張り切っちゃって、鞠莉ちゃん楽しそう。さてさて、ついでに色々と下見しておこうかな」

8: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:26:44.18 ID:knXffZNs
――――――――

鞠莉「いたいた。曜、クッキーをゲットしてきたわ」

曜「ありがとう!ん、もう一つ手に持ってるそれはなに?」

鞠莉「途中でココアも見つけたから持ってきたの!」

曜「これは飲む用の粉末ココアだね。残念だけど、使うのはこれじゃないんだ」

鞠莉「えっ、違うの?」

曜「今回使うのはこっち、砂糖が入ってないお菓子作り用のココアパウダーだよ」

9: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:27:23.32 ID:knXffZNs
鞠莉「そんなのがあったんだ。じゃあ、これは出番無しね。戻してくるわ」

曜「ああ、大丈夫だよ」

鞠莉「いいの?」

曜「せっかく持ってきてもらったしね。ティラミス作りには使わないけど、ちょうど家用のココアが無くなりそうだったから。渡りに船ってことで」

鞠莉「曜って優しいね」

曜「そう?」

10: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:28:11.05 ID:knXffZNs
鞠莉「そうよ。ところでこのクッキーだけど、見た感じで何か思うところはない?」

曜「んー?特に変わったところはなさそうだけど。よく見かけるお馴染みのやつだし…あっ」

鞠莉「気付いた?」

曜「もしかして、マリーってこと?」

鞠莉「エグザクトリー!ぴったりだと思わない?」

曜「あははっ、確かに。鞠莉ちゃんが使うのなら、これ以上のものはないね」

鞠莉「そうでしょ、うふふっ」

11: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:29:31.46 ID:knXffZNs
……………………………………

渡辺家、キッチン

曜「それじゃ、二人で一緒に作っていこう!」

鞠莉「お願いします、先生。まずは何をするの?」

曜「最初にティラミスクリームから作るんだ」

鞠莉「ティラミスの白い部分ね」

曜「これが作業としては一番大変みたい」

鞠莉「最初の工程から難関だなんて、スイーツ作りは手強いわね」

12: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:30:05.49 ID:knXffZNs
曜「とは言っても、基本的には生クリームを泡立てるだけだけどね」

鞠莉「ボウルの中でシャカシャカってするやつ?」

曜「そうそう」

鞠莉「わあ、一度やってみたかったの!パティシエみたいで憧れちゃうわ!」

曜「それなら、せっかくだから鞠莉ちゃんにトライしてもらおうかな」

鞠莉「任せて!まずはどうするの?」

14: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:31:45.98 ID:knXffZNs
曜「やることはシンプルだよ。ボウルに入れた生クリームを、ひたすらかき混ぜて泡立てていくんだ」

鞠莉「やってみり、わ。ところで、生クリームってどこかしら」

曜「そこにある、小さなパック容器だよ」

鞠莉「えっ、これが生クリームなの?」

曜「そうだよ」

鞠莉「てっきり牛乳かと思ってた。混ぜる前は液体で、全然ふわふわしてないのね」

15: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:33:44.46 ID:knXffZNs
曜「これを一生懸命泡立てて、ふわっとしたクリームに変身させてあげるんだ。小さめのボウルに入れて、泡立て器でひたすらかき混ぜる。このとき、氷水を入れた大きめのボウルの中で作業するのがポイントだよ」

鞠莉「冷やしながらかき混ぜるのね。そうそうこれこれ、この音の感じ、お菓子作りしてるって感じがする!どのくらいまで混ぜればいいの?」

曜「少しもったりとする程度かな。緩めな感じで大丈夫だよ。私は別のボウルで卵黄と砂糖を混ぜちゃうね」

鞠莉「シャカシャカっと。ふぅ、なかなかの力仕事ね」

曜「そうなんだよね、これが結構大変で。えっと、どこに置いたかな」

16: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:34:30.73 ID:knXffZNs
鞠莉「うう、腕を動かしっぱなしで疲れてきた…思った以上の重労働じゃない…!」

曜「時間はあるし、慌てなくても大丈夫だよ。あ、あったあった。スイッチ、オンっと」

ギュイイイイイイン――

鞠莉「…ねえ、曜」

曜「なあに?」

鞠莉「曜が使ってるそれ、なに?」

曜「これ?ハンドミキサーだけど」

17: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:35:44.22 ID:knXffZNs
鞠莉「混ぜる機械?」

曜「そう」

鞠莉「電動?」

曜「もちろん」

鞠莉「そんな便利なものがあるなら、どうして教えてくれなかったのよ!すぐ隣で人がこんなに大変な思いをしてるっていうのに」

曜「鞠莉ちゃんシャカシャカやりたいーって言ってたし、そういった苦労も含めて体験したいのかなー、と」

18: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:36:46.91 ID:knXffZNs
鞠莉「よーうー?」

曜「あははっ。ごめんごめん、ちゃんと途中から使ってもらおうと思ってたよ」

鞠莉「本当かしら」

曜「本当だって。はい、どうぞ」

鞠莉「まったく…わあ、すごい勢い。これなら泡立てもあっという間だし、仕上がりも均一ね」

曜「一度ミキサーを止めて、軽く持ち上げる感じでクリームの垂れ具合を確認してみて」

鞠莉「こう?わ、ふわふわになってる」

曜「いい感じだね。そのくらいで大丈夫だよ」

鞠莉「なかなかの達成感だわ。せっかくだから、味見しても良い?」

曜「生クリームを?それは構わないけど」

鞠莉「いただきまーす!…うっ」

19: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:38:15.48 ID:knXffZNs
曜「ご感想は?」

鞠莉「見た目と違って、全然甘くない…」

曜「そりゃそうだよ、砂糖が入ってないもん。生クリームそれ自体に甘味は無くて、普段食べてる生クリームの甘さは砂糖の甘さなんだ」

鞠莉「知ってるなら食べる前に教えてよ、もうっ」

曜「まあまあ、これもまた勉強ってことで」

20: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:39:04.94 ID:knXffZNs
鞠莉「今日の曜は意地悪デース…それで、次はどうするの?」

曜「生クリームと泡立てた卵黄を合わせて、そこにマスカルポーネを混ぜ込んでいくよ」

鞠莉「また混ぜる作業…?」

曜「混ぜるのはこれで最後。これが終わればあとは固めるだけだね」

鞠莉「なら、頑張りどころね。これもハンドミキサーで?」

曜「ここからは手作業だよ、このゴムべらを使ってね。ふふ、そんな顔しないの。今度は混ぜるペースはゆっくりで大丈夫だから」

鞠莉「よかった、それを聞いて安心したわ」

21: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:40:23.24 ID:knXffZNs
曜「チーズは常温にしてあるから混ぜやすくなってると思う。何回かに分けて、ダマにならないようにしっかりと馴染ませてあげてね。美味しさに差が出るよ」

鞠莉「手間隙かける価値アリってことね」

曜「そういうこと。私は土台になるクッキーの準備に取り掛かっちゃうね。まずはインスタントコーヒーを濃いめに作ってっと」

コポコポ

鞠莉「んー、コーヒーが良い香り」

曜「ちょっと休憩する?都合よくコーヒーもクッキーもここにあるし」

鞠莉「魅力的な提案だけど、作業を終わらせてからにしましょう。お楽しみはその後で、ってね」

曜(ふふっ。鞠莉ちゃんのこういうところ、真面目さんだよね)

22: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:41:02.19 ID:7siRlyiX
おいしそう

24: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:43:24.41 ID:knXffZNs
曜「りょーかい。コーヒータイムは終わってからってことで」

鞠莉「とか話してるうちにクリームが混ざったわ、見てもらえる?」

曜「どれどれ。うん、良さそう!」

鞠莉「生クリームの段階では量はそれほどでもなかったけど、色々混ぜていくとかなりのボリュームになるのね」

曜「これならたくさん作って、たくさん食べれるね!」

鞠莉「ふふ、そういうお得な考え方、大賛成デース」

26: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:45:43.11 ID:knXffZNs
曜「クリームが出来上がったら、続いてはこちら、鞠莉ちゃんと同じ名前のクッキーでございます」

鞠莉「ふふっ。急にどうしたの、その語り口は」

曜「なんとなく雰囲気が出るかなーって、えへへっ。これを濃い目のコーヒーに軽く浸して、染み込ませていくよ」

鞠莉「一枚一枚コーヒーにつけていくよりも、何枚か纏めて上からかけちゃった方が楽なんじゃない?」

曜「そういう方法もあるみたいだけど、加減が難しそうだから今回はこのやり方でやってみよう。なにせ初めてだからね。加減としては、裏表にコーヒーの色が入るくらい、だって」

鞠莉「オーケー。コーヒーに軽く潜らせて、くるっと返すようにやってみるわ。よっ、と」

曜「上手上手、その調子だよ」

鞠莉「結構コーヒーを吸うのね、どんな味になるのかしら――よし、終わったわ」

27: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:46:44.12 ID:knXffZNs
曜「作業はいよいよ大詰めだよ。容器の底にクッキーを敷き詰めて土台を作って、その上からクリームとクッキーを交互に重ねていくんだ」

鞠莉「ついにティラミスの形になっていくのね。クリームの量はどのくらい入れればいいの?」

曜「だいたい容器の半分くらいかな」

鞠莉「なら、ボウルから直接流し入れるよりも、スプーンですくって入れていく方がよさそうね」

曜「そうだね。私がクッキー係をするから、鞠莉ちゃんはクリーム係をよろしくね」

鞠莉「任されたわ。あら、二段目のクッキーは量が控えめなのね」

曜「綺麗な層を作るって難易度が高いみたいだから、今回は逆に外から層が見えないようにしようかなって」

28: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:48:03.53 ID:knXffZNs
鞠莉「となると、クリーム係の責任は重大。慎重にいきましょう」

曜「でもさ、こうやって白いクリームが容器に満ちていくたびに、完成に近づいてるって実感するよね」

鞠莉「そうね、ますます出来上がりが楽しみになっていくわ。よし、一つ出来た」

曜「鞠莉ちゃん上手だね。この出来栄えなら、お店で出てきてもおかしくないくらいだよ」

鞠莉「とか言って、まだ食べてもいないじゃない」

曜「食べなくてもわかるって、すごく綺麗だもん。お店が開けそうなレベルだよ」

鞠莉「おだてないの。私一人じゃムリよ」

曜「えー、そうかなぁ」

29: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:49:04.58 ID:knXffZNs
鞠莉「クッキー係さんとの共同事業なら考えてもいいけど」

曜「あはは、将来の夢リストに入れとくよ」

鞠莉「その言葉、確かに聞いたわよ?」

曜「はいはい」

鞠莉「本気で言ってるのに」

曜「本気で受け取ってるよ。そのためにも、まずは」

30: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:50:08.99 ID:knXffZNs
鞠莉「ええ、残り一つ、これでラストよ。よし、できたっ!」

曜「お疲れ様!クリームの分量もちょうどよかったね」

鞠莉「でも、ほぼ使い切ったとはいえ、ボウルに少し残ったクリームがもったいないわね」

曜「ああ、これにはちゃんと使い道があるんだよ」

鞠莉「あら、どんな?」

曜「それはね、こうやってスプーンで集めて…ねえ、鞠莉ちゃん」

鞠莉「ん?」

曜「はい、あーん」

31: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:51:19.00 ID:knXffZNs
鞠莉「え?あむっ…んっ!」

曜「お味はいかが?」

鞠莉「美味しい!とろっとしたクリームが甘くて濃厚で、口当たりも最高よ」

曜「よかった。鞠莉ちゃんがそう言うなら間違いないね!」

鞠莉「この後は、冷蔵庫で冷やし固めるんだっけ?」

曜「うん、だいたい1時間くらいかな」

鞠莉「なら、せっかくお湯も沸いてることだし、あたたかい飲み物で一息つきましょうか」

曜「そうしよう!鞠莉ちゃんは何飲む?さっき買ったココアもあるよ」

鞠莉「もちろん、コーヒーでお願いするわ」

曜「ふふっ、だよね。すぐ準備しちゃうから待っててね!」

32: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:52:38.73 ID:knXffZNs
――――――――

曜「お待たせ。それじゃ、ご一緒に」

ようまり「いただきます」

鞠莉「ん――ふぅ、曜の淹れるコーヒーって、どうしてこんなに美味しいのかしら」

曜「インスタントだから、誰が淹れても変わらないよ」

鞠莉「それでもよ、うふふっ」

曜「えへへ。あ、いけない、クッキー忘れてた。持ってくるね」

鞠莉「ああ、大丈夫よ。ティラミスが出来上がったら試食しなきゃだし、今はお茶菓子は控えておきましょう」

曜「そっか、それもそうだね。ティラミスどうかなぁ、上手に出来てると良いけど」

鞠莉「二人で頑張ったんだもの、きっと大丈夫よ。ふぅ、美味しい」

33: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:53:36.61 ID:knXffZNs
……………………………………

曜「1時間経ったし、冷蔵庫から出して様子を見てみようか。ふーむ」

鞠莉「どう?」

曜「いい感じに固まってるよ、ほら見て」

鞠莉「わあ、綺麗!真っ白でふわふわなムースみたいで、これはこれで一つのスイーツって感じね」

曜「言われて気付いたけど、このままホワイトティラミスってことにしても良いかもね」

鞠莉「ホワイトデーだし?」

曜「そういうこと。どうする?」

34: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:54:16.95 ID:knXffZNs
鞠莉「んー、素敵なアイデアだと思うけど、まずはお手本のとおりに作ってみましょう」

曜「そうだね。アレンジは一度作って、食べてみてから考えようか」

鞠莉「それに、一度でいいからココアをふりふりしてみたかったの」

曜「これもお菓子作りって感じだよね。それじゃ、最後の仕上げ、やっちゃおうか!」

鞠莉「手順としては、茶こしで上からココアを振りかけていくのよね。気をつけることはある?」

曜「特にはないかな。ただ、粉が細かくてすごく舞いやすいから気をつけてね」

35: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:55:28.91 ID:knXffZNs
鞠莉「了解。じゃあ早速ふりふりと――の前に、甘い香りのココアをテイスティング!あむっ」

曜「あっ」

鞠莉「んうっ。に、にがい…」

曜「あーあ、つまみ食いなんてするから」

鞠莉「こ、こんなに甘い匂いなのに、こんなに苦いなんて…」

曜「ココアの甘さは砂糖の甘さなんだ、生クリームと同じくね」

鞠莉「生クリームといいココアといい、想像と実際との落差にはびっくりね」

曜「昔から言うでしょ。人は見かけに寄らぬものだって」

鞠莉「肝に銘じマース…まあ、生クリームもココアも人じゃないけどね」

36: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:56:28.11 ID:knXffZNs
曜「気を取り直してやっていこうか。茶こしを使って満遍なく振りかけるんだ。とんとん、ふりふりって具合にね」

鞠莉「とんとん、ふりふりっと…曜、曜!」

曜「どうしたの?」

鞠莉「ココアパウダーを隅々までかけようとして、部分的にかけすぎちゃった…ああ、ほら、どうしよう」

曜「んー。見たところ、このくらいなら、かけすぎってほどもないと思うけど」

鞠莉「本当?苦味が強すぎたり、味にムラが出来たりしないかしら」

37: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:57:34.71 ID:knXffZNs
曜「食べるときにクリームと混ざるから大丈夫。きっと美味しいよ」

鞠莉「それなら良いんだけど…」

曜「つまみ食いで懲りちゃったんだね。ココアは他に使い道もないから、遠慮しないで贅沢に使っちゃってよ」

鞠莉「うー…信じるわ」

曜(鞠莉ちゃん、いつになく慎重だ。それだけ本気で挑戦してるってことだよね)

鞠莉「一つ出来たけど、どう思う?」

曜「いいね、バッチリだよ!残りもその調子で仕上げちゃおう!」

38: ときめきたい名無しさん 2021/03/30(火) 23:58:44.06 ID:knXffZNs
……………………………………

鞠莉「出来た!ついに完成ね!」

曜「お疲れ様、鞠莉ちゃん!頑張ったね!」

鞠莉「曜のおかげよ。曜が協力してくれなかったら、私一人じゃここまでたどり着けなかったわ」

曜「さてさて、次はいよいよお楽しみの試食タイムだよ!」

鞠莉「楽しみだけど、ココアのかけ具合が気がかりでもあるわ。上手にできてるといいけど…」

曜「それを確かめるためにも」

鞠莉「ええ。それじゃ、いただきます、あむっ」

曜「あむっ」

ようまり「――んんっ、美味しいー!」

39: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 00:02:30.19 ID:gF67FInM
曜「やったね、大成功だよ、鞠莉ちゃん!」

鞠莉「ええ!ココアパウダーとコーヒーの苦さと香りが、濃厚な甘さのクリームと溶け合って、口の中に広がっていく…これは絶品だわ」

曜「スポンジ代わりのクッキーもふわふわで、食感も完璧。自分でもこんなに美味しくできるとは思ってなかったよ!」

鞠莉「お店にも負けない美味しさだわ。これならすぐにでもカフェが開けそうね」

曜「あはは、本当にやっちゃう?」

鞠莉「もちろん!美味しいコーヒー、美味しいスイーツ、そしてなにより可愛い曜。繁盛すること間違いなしね」

曜「私としては、その役割は鞠莉ちゃんにお願いしたいかな」

鞠莉「まあ、言ってくれちゃって」

曜「本気だってばー」

曜(笑顔で過ごす、二人だけの美味しいひととき。ホワイトデー前の、ちょっとしたフライングってところかな)

40: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 00:03:48.66 ID:gF67FInM
――――――――

曜(3月13日、ホワイトデーの前日。私と鞠莉ちゃんは再び集まって、みんなの分のティラミスを一緒に作り終えた)

曜(ティラミスはプレゼント用のラッピングも済ませてあるし、保冷剤や保冷バッグも用意した。明日の準備は万端だ)

曜(残念ながら、鞠莉ちゃんは帰ってしまったけど…私にとっては好都合でもある)

曜「鞠莉ちゃんすごく頑張ってたもんね。ふふっ、みんな喜んでくれるといいなぁ」

曜(鞠莉ちゃんの笑顔を思い浮かべながら、私は一人キッチンへと向かう。棚から材料や器具を取り出し、エプロンをして、一通り準備ができたところで、スマホでレシピサイトを表示する)

曜「さてさて、もう一仕事頑張りますか!」

41: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 00:04:50.96 ID:gF67FInM
……………………………………

翌日、ホワイトデー当日

千歌「わあ、ティラミスだ!」

梨子「可愛い!これ、曜ちゃんと鞠莉ちゃんが作ったの?」

果南「いただきまーす!んー、美味しい!幸せの味がするよー」

ダイヤ「ふふっ。果南さん、さっきからそればかりじゃないですか」

果南「だって美味しいんだもん!ダイヤもそう思うでしょ?」

ダイヤ「ええ、もちろん同意です。本当に、幸せなことですわ」

42: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 00:06:18.40 ID:gF67FInM
善子「くっくっくっ…重なり合う白と黒『ブラン・ノワール』が奏でるシンフォニー。光と闇をあわせ持つ多重奏こそ、この堕天使ヨハネにふさわしい…」

花丸「美味しいね、ルビィちゃん!」

ルビィ「うん!甘くてちょっぴり苦くて、いくらでも食べれちゃいそう!」

善子「ちょっとぉ!例によって私だけ置いてけぼりにしないでよ!」

花丸「はいはい、例によって遊んでないで善子ちゃんも食べるずら」

ルビィ「すっごく美味しいよ!」

善子「遊んでもないし、ヨハネよ!全くもう…ん、美味っしい…!」

43: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 00:06:57.96 ID:gF67FInM
鞠莉「うふふっ。みんな美味しく食べてくれてる」

曜「みんなに喜んでもらえたね!」

鞠莉「ええ、ありがとう、曜」

曜「ヨーソロー!どういたしまして!」

鞠莉「うふふっ」

曜「えへへっ!」

44: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 00:11:48.84 ID:gF67FInM
曜(二人で笑い合いながら、私は一瞬、部屋の隅に置かれた自分のカバンへと視線を向けた)

曜(今日私が用意してきたのは、実はティラミスだけじゃない。あのカバンの中には、昨日の夜に作った大事なものが入っている)

曜(そう、鞠莉ちゃんへのサプライズプレゼント。パーティが終わったら、二人きりになったタイミングで手渡すつもりだけど)

鞠莉「笑顔でいっぱいの最高のホワイトデー。忘れられない思い出になるに違いないわ」

曜(今は、このかけがえの無いひとときを、みんなと心から分かち合いたいんだ)

曜(だから、出番が来るまでもう少し待っててね。もう一つの本命さん)



終わり

45: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 00:12:53.02 ID:gF67FInM
全弾撃ち尽くしました。ホワイトデーようまりでした。

↓は今回のSSの後日談です。Aqoursのホワイトデーパーティを終えた後の二人の話です。よろしければ併せてお願いします。

曜「私に元気をくれる人」

ありがとうございました。

46: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 00:17:06.13 ID:aje9Fyfi
乙です
いつも撃ち尽くしてくれて助かる

48: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 00:26:07.53 ID:CACWtf6D
たまらん
たすかった

49: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 00:36:05.78 ID:YrlonLJr
从[˶◉ᯅ◉˵]从

从[˶!ᯅ?˵]从

50: ときめきたい名無しさん 2021/03/31(水) 05:55:24.08 ID:B6HOWHvJ
いつものようまりの人か
毎度良質なようまりをありがとう

引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1617113872/











注目記事
関連記事
2021/04/01 02:00 | SS | コメント(0)

この記事のコメント

コメントの投稿


プロフィール

よしまる

Author:よしまる

最新記事
【SS】璃奈「音姫の音をあなたの理想のヒロインに変更しようと思う」しずく「!?」【ラブライブ!スクスタ】 Jun 17, 2021
【動画】TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」ティザーPVを再度公開!かのんちゃん家の窓の色が変わってる!理由はお察し!! Jun 17, 2021
歩夢「もう!こんな時間までどこいってたの!?」侑「え、えっと、ちょっとエマさんとお寿司食べに」【ラブライブ!虹ヶ咲】 Jun 17, 2021
μ'sファイナルで輝夜のコーレスがgdgdだった黒歴史【ラブライブ!】 Jun 17, 2021
リエラ建設株式会社にありがちな事【ラブライブ!スーパースター!!】 Jun 17, 2021
なんだかんだいっても虹ヶ咲の1年と3年は同学年でかなり仲良さそうだよね【ラブライブ!】 Jun 17, 2021
【SS】栞子「あづぃです…」グデー かすみ「しお子さぁ…」【ラブライブ!虹ヶ咲】 Jun 17, 2021
【悲報】普段は優しいエマさん、チーズには人一倍うるさい【ラブライブ!虹ヶ咲】 Jun 17, 2021
小原鞠莉におもいっきり後ろから抱きついて胸いっぱいにおいを堪能したい【ラブライブ!サンシャイン!!】 Jun 17, 2021
口がくさそうなニジガクキャラ【ラブライブ!虹ヶ咲】 Jun 17, 2021
検索フォーム
人気ページランキング
アクセスカウンター
アクセスランキング
タグクラウド

Aqours 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 SS 画像 μ's スクスタ ラブライブ! 上原歩夢 高海千歌 ライブ ラブライブ!サンシャイン!! 渡辺曜 高咲侑 中須かすみ 津島善子 優木せつ菜 黒澤ダイヤ 松浦果南 桜坂しずく 黒澤ルビィ 逢田梨香子 桜内梨子 天王寺璃奈 小原鞠莉 スクスタ毎日劇場 近江彼方 宮下愛 国木田花丸 絢瀬絵里 朝香果林 エマ・ヴェルデ 園田海未 動画 高坂穂乃果 小林愛香 伊波杏樹 グッズ アニメ 矢澤にこ Saint_Snow 南ことり 楠木ともり ラブライバー 鈴木愛奈 星空凛 斉藤朱夏 三船栞子 小宮有紗 スクフェス 西木野真姫 大西亜玖璃 小泉花陽 東條希 諏訪ななか 高槻かなこ 降幡愛 鹿角聖良 前田佳織里 相良茉優 管理人の戯言 あなたちゃん Liella! 鬼頭明里 鹿角理亞 矢野妃菜喜 中川菜々 新田恵海 声優 ラブライブ!スーパースター!! 久保田未夢 指出毬亜 生放送 田中ちえ美 内田彩 村上奈津実 三森すずこ ラジオ 小泉萌香 近江遥 ハロー!!!ラブライブ! ランジュ 南條愛乃 徳井青空 グラブル ぷちぐるラブライブ! 楠田亜衣奈 副会長 田野アサミ 渡辺月 飯田里穂 浦ラジ 久保ユリカ スクフェスAC 澁谷かのん 綾小路姫乃 ミア・テイラー Pile 佐藤日向 ショウ・ランジュ ニュース にじよん A-RISE 法元明菜 青山なぎさ ミア 平安名すみれ 唐可可 高海美渡 嵐千砂都 高坂雪穂 絢瀬亜里沙 演劇部部長 葉月恋 高海志満 ニジガク 伊達さゆり 浅希 佐倉綾音 今日子 色葉 ペイトン尚未 ニコ生 荻野由佳 Liyuu しいたけ 綺羅ツバサ 鞠莉ママ 中川奈々 内田秀 流しそうめん同好会 水樹奈々 サスケ 畑亜貴 岬なこ ことりママ ランジェ 支倉かさね エマ 漫画 スクパラ 本田圭佑 千歌ママ 黒沢ともよ 指出毱亜 Shadowverse コペ子 東山奈央 水瀬いのり はんぺん 櫻川めぐ 雨宮天 三船薫子 スクスタ4コマ 芹澤優 統堂英玲奈 ラブライブ!スーパースター!!v いつき liyuu 善子母 せつにゃ オフィーリア 理事長 にゃんがさき あゆにゃん 優木あんじゅ 藤黄学園 大橋歩夕 桜咲しずく Guilty ぽきもそ LOCKS! CYaRon! 藤堂恵令奈 プレリュード 生配信 マンマル 松永真穂 左月 山本希望 ゲーム 鍾嵐珠 コッペパン同好会 スクコレ ドラマCD 監視委員 QU4RTZ 女子高生 Aqours_LOCKS! Liela! クリスティーナ 川本美里 本渡楓 金元寿子 お盆 右月 芸能 矢澤こころ Kiss ことり母 なかやまきんに君