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【SS】μ'sがソフトボールをする話【ラブライブ!】

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1: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 08:39:46.30 ID:UwRpyhHM
【001】

海未 「だいたい穂乃果は勝手すぎます!どうして私たちがソフトボール部と試合をしなければならないのですか!!」

穂乃果「だから、何回も説明してるじゃん!ソフト部のキャプテンに頼まれちゃったんだってば」

海未 「それは聴きました。問題は『なぜみんなに相談もせず、軽はずみに返事をしたのか』ということです!!」

ことり「仕方ないよぉ…穂乃果ちゃんは、昔から困っている人がいたら、なんとかしたくなっちゃうんだもんねぇ?」

海未 「ことりは昔から穂乃果を甘やかしすぎです!!」バンッ

2: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 08:44:24.67 ID:UwRpyhHM
【002】

ことり「!!…と、とにかく…みんなが集まってから話をしてみよう…ネ?」ウルウル

海未 「ことりはズルイです…そんな顔をされると…私が悪者みたいじゃないですか…」


穂乃果(その通り!)


海未 「なにか言いましたか?」


穂乃果「い、いや…なにも…」


海未 「そうですか。今日の練習、楽しみにしておいてくださいね♪」ニコッ


穂乃果(!!)ビクッ

5: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 08:55:04.31 ID:UwRpyhHM
【003】

………
……


絵里 「つまり、このコロナ禍で、ソフトボール部の対外試合が中止になった…ってことね」

希  「それでウチらに声が掛かった?」

穂乃果「うん!」

海未 「時事問題ですか…」

真姫 「どうして、私たちに話がくるのよ?」

穂乃果「それは…ほら…μ'sって9人じゃん!ソフトボールは9人でやるスポーツだから、丁度いい…ってことじゃないかな?」

真姫 「はぁ?」

6: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 08:59:18.70 ID:UwRpyhHM
【004】

にこ 「たった、それだけね理由?」

凛  (ソフトボールかぁ)ソワソワ

真姫 「だいたい、そんなことは運動部に頼めばいいじゃない」

穂乃果「全部断られたんだって!自分達の練習があるから…って」


真姫 「私たちも練習、あるんだけど…」


穂乃果「そっかぁ!そうだねぇ…忘れてたよ」アハハハハ


一同 「…」

7: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 09:05:26.96 ID:UwRpyhHM
【005】

穂乃果「う、嘘だよ!嘘だって!冗談、冗談…ちゃんと考えたんだから…」アセアセ

にこ 「ど~せ、くだらないことでしょ?」

穂乃果「酷いなぁ…よく聴いてよ?その1『ソフトなら体育でやったことがある』」

真姫 「お遊び程度に…でしょ?」

希  「えりちはガチやったけど」

絵里 「そう言うあなたこそ」


凛  (…)ソワソワ…ソワソワ…

8: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 09:17:58.58 ID:UwRpyhHM
【006】

穂乃果「その2『たまにはさ、息抜きしようよ、スポーツで』」

海未 「1年中、穂乃果は息抜きしかしてないですよね?」

穂乃果「そ、そんなことないよ…あ。いや、穂乃果のことはともかく、みんなを想っての発言だからね?」

海未 「さて、どうでしょう…」

穂乃果「もう、海未ちゃんは疑り深いなぁ…」

海未 「それはあなたの行動が…」

ことり「まぁまぁ」

海未 「はぁ…」

穂乃果「ありがとう、ことりちゃん♪…それじゃあ、最後…その3『思い切り、打ってみたいなホームラン』」

真姫 「全部自分の願望じゃない」イミワカンナイ

にこ 「…っていうか、その七五調…なに?」

9: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 09:24:16.53 ID:UwRpyhHM
【007】

希  「なるほどなぁ…。対外試合が禁止…ソフトボールは一応、授業で経験済み…ウチらの練習の息抜きになる…そしてホームランは気持ちいい!!一応は理に敵ってるやん」

にこ 「どこがよ!?慣れないことして、怪我でもしたらどうするつもりよ!!」

希  「昔から『怪我と弁当は自分持ち』っていうやろ?」

にこ 「知らないわよ!」


凛  (…)ソワソワ…ソワソワ…ソワソワ


真姫 「!?…ちょっと、凛、大丈夫?さっきからもぞもぞしてるみたいだけど…トイレなら我慢しないで行ってきなさいよ」


凛  「ソフトボール、やっるにゃあ!!」


一同 「!!」ビックリシタァ

10: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 09:33:02.06 ID:UwRpyhHM
【008】

凛  「♪ソフト♪ソフト♪ソフト♪ソフト…」


一同 「?」


真姫 「凛が壊れたわ」

にこ 「花陽、なんとかしなさいよ」


花陽 「わ、私?」


にこ 「当たり前じゃない!アンタしかいないでしょ?」


花陽 「うん、まぁ…それはそうだけど…どうしようかなぁ…」


にこ 「なに?早くしなさいよ!」


花陽 「えっと…実はね、凛ちゃん…小学校の時、野球やってて…」


一同 「えっ?」

12: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 09:46:44.16 ID:UwRpyhHM
【009】

花陽 「あ、凛ちゃんのお父さんが、すごい野球好きで…」

絵里 「初耳だわ」

花陽 「ずっと隠してたから…」

希  「そうなん?」

花陽 「凛ちゃん、そのことにトラウマがあって…」

穂乃果「虎…馬?」

海未 「思い出したくない過去…のことです…」

穂乃果「し、知ってるよ…それくらい…」

海未 「それで、そのトラウマとは?」

花陽 「うん…それは…」


凛  「かよちん、そこから先は言わなくてもいいよ!みんな、ごめん…今のことは忘れて欲しいにゃ」エヘッ


花陽 「…」

14: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 09:54:57.42 ID:UwRpyhHM
【010】

海未 「花陽…話して貰えないですか?」

絵里 「海未?」

海未 「人は誰しも、辛い過去のひとつやふたつあるものです。ですが、もし私たちがそれを共有することで、何か力になれるとすれば…」

にこ 「ふん!そんなの、強者の思い上がりよ!」

希  「にこっち!」

にこ 「だってそうでしょ?一度抱えた心の闇は、そう簡単に解放されたりしないんだからぁ!…寧ろ、痛くもない腹を探られて…傷を…深めるだけじゃない…」

15: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 10:00:57.15 ID:UwRpyhHM
絵里 「にこの言うことも一理あるわね…」

にこ 「当たり前よ」

絵里 「でも…私たちならそうはならないと思う」

にこ 「どうしてよ…」

絵里 「それは自分が一番知ってるんじゃない?あなたも…私も…そして希も…μ'sに入って変わったじゃない。暗い過去から抜け出せたじゃない」

希  「そやね」


にこ 「…」

17: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 10:13:48.34 ID:UwRpyhHM
【012】

希  「辛かったら話さなくてもいいんよ…」


凛  「…」


絵里 「凛、大丈夫!このメンバーなら、必ずあなたの力になってくれるわ」

花陽 「私は…みんなに本当の凛ちゃんを知って欲しいなぁ…」


凛  「…かよちん…」


ことり「♪失敗も心配も話してみてごらん」

穂乃果「♪でしょ!でしょ!私たちに内緒にしちゃダメよ…なんて…ね?」


凛  「…ことりちゃん、穂乃果ちゃん…」


ことり「うん!」ニコッ

穂乃果「ファイトだよ!」

18: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 10:23:01.11 ID:UwRpyhHM
【013】

凛  「かよちん…宜しく頼むにゃ…」


花陽 「えっ?あ、うん…ごめんね…じゃあ話すね?…えっと…凛ちゃん、野球…虐めにあってやめちゃったんです」


一同 「!?」

にこ 「いじめ?」


花陽 「凛ちゃん、凄く才能があって、他の男の子の誰よりも上手だったんです」

ことり「なんとなく、想像付くね」

海未 「はい」

花陽 「それはそれは、カッコ良かったですぅ♡」

穂乃果「それなのに?」

花陽 「うん…だけど…そのせいで…やっかみなのかな…凛ちゃん、チームメイトからいつしか『男女(おとこおんな)』って呼ばれるようになっちゃって…嫌がらせもされたりして…」


凛  「…」

19: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 10:37:20.54 ID:UwRpyhHM
【014】

真姫 「最低!」

海未 「許せませんね!」

花陽 「今、思えばね…男の子たちも、そこまで悪気があって言ってたのじゃないのかも…だけど…」


にこ 「はぁ?アンタ、なに言ってるの?」

海未 「虐めを肯定するのですか?」


花陽 「うぅ…ご、ごめん…でも…」ビクッ


希  「ウチはわかる気がするなぁ…小学生の男子特有の『好きな娘にちょっかい出す』みたいなヤツやろ?」

花陽 「…うん…」

希  「にこっちはそんな経験者ないやろうけど」

にこ 「余計なお世話よ!」

20: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 10:46:06.21 ID:UwRpyhHM
【015】

花陽 「凛ちゃんはね…さっきも言ったけど、野球上手だったし、カッコ良かったし…小学校の時の話だから、男の子と対格差もなかったし、…女子にもモテたから…憧れの裏返しが、そうなったのかな…って…」

穂乃果「なるほど」

花陽 「あくまでも、今、思えば!…だよ。その当時はそんなことわからなかったから」

穂乃果「だよね」

花陽 「それで、凛ちゃん…メチャクチャ傷付いちゃって…」

海未 「…やめてしまったのですか?」

花陽 「それでもね、小学校卒業までは頑張ったんだよ!!…頑張ったんだけど…最後の大会を前に…」


凛  「中学には野球部なかったし…やっぱり大きくなったら男の子には敵わないから…丁度タイミングだったんだにゃ」アハハ

21: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 10:53:07.74 ID:UwRpyhHM
【016】

海未 「そうですか…凛にはそんな過去が…」

穂乃果「好きなことを諦めなきゃいけない…っていうのは、確かに辛いよね?…穂乃果だって『パン食べるな』って言われたら、おかしくなっちゃうもん…ね?」

ことり「穂乃果ちゃん、それはちょっと違うかも…」ハハハ…


絵里 「…」

にこ 「…」

真姫 「…」


花陽 「それからは凛ちゃん、野球は観る専門で…だから、さっきは『久々に野球(ソフトボール)ができるかも』…ってテンションが上がっちゃったんだと思います」


絵里 (…)グスッ

にこ (…)グスッ

真姫 (…)グスッ


希  (3人とも、夢を途中で諦めた気持ちは痛いほどわかるんやろうなぁ…アカン…ウチも連(つ)れて泣いてしまうわ)

花陽 「皆さんにお願いがあります!…えっと…その…μ'sの活動には直接関係ないけど…このソフトボールの話、受けてもらえませんか!?」

23: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 10:56:36.42 ID:UwRpyhHM
【017】

凛  「かよちん…」


花陽 「お願いします!お願いします!お願いします!!」


凛  「かよちん!大丈夫だよ、凛は別にそこまで…」


花陽 「ううん…花陽はまた、あの時みたいなキラキラした凛ちゃんが見たいんだもん!だから…お願いします!お願いします!お願いします!!」


にこ 「仕方ないわねぇ…そんなにやりたいなら、協力してあげてもいいわよぉ」


花陽 「に、にこちゃん!!」


にこ 「か、勘違いしないでよねぇ!アタシはただ、例えソフトボールであろうとなかろうと、宇宙No.1
アイドルであることをアピール出来ればいいんだからぁ」

真姫 「…私も…手伝ってあげる…」


花陽 「真姫ちゃんも!?あ、ありがとう」


真姫 「…べ、別にお礼なんていいわよ…私はただ…いつもと違う景色を観て…それが作曲に活かせれば…って思っただけだから…」

絵里 「あら、奇偶ね!私もそう思ってのたところよ」


花陽 「え、絵里ちゃん」


希  (みんな嘘付くの、下手やなぁ)クスッ

24: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 11:04:29.76 ID:UwRpyhHM
【018】

ことり「はい!…みんなの足を引っ張っちゃうけど…それでいいなら…ことりも…」


花陽 「 も、もちろん…です!」


希  「さぁて、あとは参加表明してないのは海未ちゃんだけやけど…」


一同 「…」ジーッ


海未 「希も意地が悪いです。この状況で『それでもイヤです!』などと言えるわけないじゃないですか!」


希  「…ということは?」


海未 「私も参戦致します!!」


希  「うん!決まりやね!」

花陽 「良かったね、凛ちゃん!」

凛  「みんな、ありがとにゃ~」

穂乃果「よし!じゃあ、μ'sはソフトボール部と対決する!ってことで」


にこ 「…って、部長はアタシなんだけどぉ…そもそも、どうしてアンタに話が行くのよ!?」


凛  「部長って思われてないからにゃ…」ボソッ


にこ 「なんか言った?」


凛  「そ…それじゃあ、ソフトボール、全力でやっるにゃあ~!!

一同 「お~!!」


海未 「ところで、試合はいつなのですか?」

穂乃果「明後日の日曜日」

にこ 「あぁ、その日は練習休みにしてたものね…」


一同 「…」


一同 「…」


一同 「明後日~!?」

25: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 11:09:04.39 ID:UwRpyhHM
【019】

………

海未 「では早速、特訓を始めましょう!」


穂乃果「特訓?」


海未 「はい。…まさか、遊び感覚で、試合に挑もうというのですか?」

穂乃果「そんなつもりじゃないけど…」

海未 「いいですか?試合の語源は『死合』からきた…という説があります。つまり、命を懸けた真剣勝負なのです!従って全力でぶつかっていかなければ、相手に失礼と言うものです」


にこ 「命を懸けたソフトボールなんて、イヤなんだけど」

真姫 「同意」

穂乃果「だよねぇ?海未ちゃんは極端過ぎるんだよ」


海未 「ダ~メ~で~す!やるからには全力で勝ちにいきます!!」


一同 (…また合宿?…)ザワザワ

26: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 11:14:35.90 ID:UwRpyhHM
【020】

海未 「…とは言っても、ルールくらいは知っていますが…私は人を指導できるほど詳しくはありません。そこで今回の事案については、凛に総指揮を執ってもらおうと思います」

凛  「凛が葬式?」ナムナム…

花陽 「違うよ、凛ちゃん!監督さんのことだよ」

凛  「なぁんだ!死ぬとか死なないとか言ってたから…」

海未 「どうでしょう?適任だと思いますが」

凛  「やっるにゃあ!!凛、監督やるよ!」

海未 「はい、お願いしますよ」

凛  「そ~したら…かよちんにコーチをしてもらうにゃ」

絵里 「あら、花陽も上手なの?」

花陽 「へっ…いやぁ…上手というか…よく凛ちゃんに付き合ってキャッチボールをしてたので…まぁ『なんとか』程度のレベルかと…」

凛 「一緒に野球ゲームもするし、観戦もするし、ルールも詳しいにゃ!」

絵里 「へぇ、意外ねぇ…」

花陽 「り、凛ちゃん、ハードル上げないでぇ」アセアセ…

27: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 11:19:30.92 ID:UwRpyhHM
【021】

希  「ちなみに応援してるチームとかあるん?」


花陽 「ベイ」

凛  「スターズにゃ!!」


穂乃果「えっと…横浜?」


花陽 「米(べい)」

凛  「星(スター)」


にこ 「ダジャレか~い!!…って…実は…にこも横浜推しなんだけどぉ」

海未 「にこもですか?」

にこ 「いるのよ、横浜に…ニコって選手が」

花陽 「はい!『乙坂・ルーセロ・智・ニコラス』ですよね?愛称…ニコ。背番号33。右投げ左打ち。外野手。横浜高校出身。身長183cm、体重83kg…」

にこ 「そ、そこまで詳しくはないけど…」

穂乃果「確かに同じ名前の選手がいたら、応援したくなるもんね」


真姫 「じゃ、じゃあ私もそこ…」


花陽 「私も」

凛  「そこ?」


真姫 「スターって言えば私でしょ。だから、私もそこを応援する…って言ってるの!」


希  (ほほう…これは凛ちゃんとにこっちに対する…アレやね…)ニヤニヤ

28: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 11:25:11.06 ID:UwRpyhHM
【022】

絵里 「ふふ…1年生が、こんなに頼もしく見えるなんて…随分と成長したのね。いいわ、だったら、あなたたち、ふたりで色々決めてちょうだい」


凛  「了解にゃあ!」

花陽 「では、早速ですが…バットとボール、それと人数分のグローブ…あと用具一式を貸してもらえるよう先生に頼んで貰えないですか?」


希  「まかせとき!それは生徒会の管轄やから…えりち!」

絵里 「わかったわ。頼んでくる」スタスタ…


穂乃果「私は練習場所を貸してもらえるようよう、運動部に頼んでくるね!?」タタタタタ…

ことり「あ、待って!穂乃果ちゃん、私も行くよ…」タッタッタッタッ…

29: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 11:29:35.48 ID:UwRpyhHM
【023】

凛  「ところで…凛はみんながどれくらい動けるか知らないにゃ…あっ、真姫ちゃんが下手なのは知ってるけど」

真姫 「仕方ないでしょ!球技…苦手なんだから…」

にこ 「運動は苦手…の、間違いじゃない?」

真姫 「うるさいわねぇ!そういう、にこちゃんはどうなのよ?」

にこ 「にこに出来ないことなんて、あるわけないでしょ!」

真姫 「とか言って…私の足、引っ張らないでよね?」

にこ 「真姫ちゃんこそ、アタシのグラブ捌きを見て、腰抜かさないでよね!」

花陽 「えっと…にこちゃん、絵里ちゃんと希ちゃんは?」

にこ 「アンタ、さっきの話聴いてなかったの?あのふたりはガチよ、ガチ!アイツらは体育の授業だってのに、超本気でやりあってるから」

花陽 「あはは…お互い熱くなりそうだもんねぇ」

30: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 11:32:51.96 ID:UwRpyhHM
【024】

凛  「海未ちゃんは?」

海未 「私ですか?そうですね…自慢じゃありませんが、そこそこ出来るのではないかと」

花陽 「さすがです!」

凛  「穂乃果ちゃんと、ことりちゃんは?」

海未 「穂乃果はあぁ見えて、スポーツはなんでも器用にこなしますよ。ただしムラっ気が多く雑なので、それさえ無くせば戦力になるハズです」

凛 「へぇ…」フムフム…

花陽 「じゃあ…ことりちゃんは?」


海未 「…察してください…」


凛  「…う、うん…」


タッタッタッタッ…

穂乃果「はぁ…はぁ…はぁ…みんな、グラウンド借りられたよ!…はぁ…はぁ…『そんなに真剣にやるならどうぞ』って空けてくれた」

凛  「さすがμ'sのリーダーにゃ!」

にこ 「悪かったわね、役立たずの部長で!!」

31: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 11:36:45.70 ID:/9rDiUTE
徒歩圏内に本拠地があるのに応援してもらえない球団……

34: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 13:36:18.93 ID:1asVM1GY
ヤクルト弱いもんな

35: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 15:24:48.81 ID:zLFXKmlr
何気にことり左打ちなんだよなぁ…(・8・)
no title

40: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 18:18:28.02 ID:kPAk7pE6
>>35
内野ゴロを打ってサードに走り出しそう

37: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 15:37:18.23 ID:bSTp4BW+
バットの持ち方すら分かっていない可能性

39: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 18:01:58.97 ID:JnXdTgr4
やんやんっバットふりふりです!

41: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 20:18:53.76 ID:UwRpyhHM
【025】

………

希  「ほい!借りてきたよ、用具一式」

凛  「サンキューにゃ~!」

花陽 「じゃあ、まずはキャッチボールから始めましょう。みんなの実力はさっき、にこちゃんたちから聴いたので、こっちでペアを決めますね?」

凛  「まずは絵里ちゃんと希ちゃん。次は海未ちゃんと穂乃果ちゃん。にこちゃん、ことりちゃん、真姫ちゃんは三角形になってやって!凛は…かよちんとやるから」


絵里 「わかったわ!じゃあ、希、いくわよ」

希  「オーケー!」

ピシュ!
バシッ!

ビシュ!
パシッ!


凛  「なるほど、上手だにゃ」


海未 「穂乃果、準備はいいですか?」

穂乃果「ほ~い!」

ピュッ!
バッ!

ビュッ!
パッ!


花陽  「海未ちゃんたちも、さすがだね!」

42: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 20:51:42.82 ID:UwRpyhHM
【026】

にこ 「いくわよ」シュッ!

ことり「きゃっ」テンテンテン…

にこ 「ちゃんと取りなさいよ!」

ことり「ごめんね…えいっ!」ポ~ン…

真姫 「わっ!」ポロッ

にこ 「ちょっと、真剣にやんなさいよ!」

真姫 「だから言ったでしょ!球技は…苦手…だって…えいっ!」テンテンテンテンテン…

にこ 「うわっ、肩、弱っ!」


凛  「う~ん…ここは時間かかりそうにゃ…」

花陽 「そうだね…」

43: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 21:21:08.75 ID:UwRpyhHM
【027】

凛  「次はバッティングを見てみるね!?凛がトスを上げるから、このネットに向かって打ってみて?」

花陽 「じゃあ…まずは絵里ちゃんから」

絵里 「わかったわ」

カキン!
カキン!
カキン!

凛  「さすが絵里ちゃん、スイングがシャープ!」


希  「次はウチやな」

ガシャ!
ガシャ!
ガシャ!

穂乃果「ネットの揺れ方が…」

にこ 「豪快過ぎるわ」

花陽 「あんなにアッパースイングなのに…圧巻です!」


海未 「次は私がいきます!」

キン!
キン!
キン!

凛  「自慢するだけあって、バットコントロールが巧みだにゃ」

花陽 「動体視力がいいんだね」

45: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 21:52:05.52 ID:UwRpyhHM
【028】

穂乃果「次、穂乃果が打つ~!」

スカッ!
スカッ!
ガキッ!

カキン!
スカッ!
ガッ!

海未 「ほら、穂乃果はホームランを狙いすぎなんです。もっと、コンパクトに…頭を動さないで!脇を締めて!」

穂乃果「あぁ、もう!うるさいなぁ…集中出来ないよ」


真姫 「海未は穂乃果のことになると、本当に熱くなるわね…」

にこ 「まったくねぇ…」


ことり(羨ましいなぁ)

46: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 22:20:41.63 ID:UwRpyhHM
【029】

凛  「次は誰かにゃ?」

真姫 「私がいくわ」

凛  「ほい!」

スカッ!
スカッ!
スカッ!

真姫「…おかしいわね…」

スカッ!
スカッ!
スカッ!

真姫 「…」

にこ 「見てられないわね…」

真姫 「じゃあ、にこちゃん、やってみなさいよ」

にこ 「いいわ、代わりなさい」

凛  「いくよ!?」

キン!
キン!
キン!

凛  「やるにゃ!」

キン!
キン!
キン!

47: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 23:01:33.78 ID:UwRpyhHM
【030】

花陽 「意外…」

にこ 「だから言ったでしょ!」

真姫 「…まぁまぁね…」


ことり(クスッ)


真姫 「笑ってないで、やって見なさいよ」


ことり「は~い♪」

スカッ!
スカッ!
カッ!
スカッ!
スカッ!
カッ!

ことり「真姫ちゃんよりは当たったよ」ニコッ

真姫 「に、似たり寄ったりじゃない!」


希  (ことりちゃんも煽るねぇ)

絵里 (きっと、ことりってに自覚症状なしに人を傷付けるタイプだわ…)

48: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 23:16:13.78 ID:UwRpyhHM
【031】

タッタッタッタッ

ヒフミ「穂~乃~果~!」


穂乃果「ヒデコ、フミコ、ミカ!?どうしたの?」

フミコ「聴いたわよ!今度、ソフトボール部と対決するんだって?」

穂乃果「耳が早いねぇ…」

ミカ 「頑張ってよ!ビデオ、バッチリ撮るから」

穂乃果「い、いいよ…そんな大袈裟な話じゃないからさ」


ヒデコ「え~?だって観戦の呼び込みチラシ作っちゃったよぉ」


穂乃果「ひょえ~!?相変わらず仕事が早い!!」


フミコ「当日、楽しみにしてるから!」

ミカ 「他に何か手伝うことがあったら言ってね?」

ヒデコ「じゃあ、練習頑張って!」


穂乃果「あ、ありがとう…」

49: ときめきたい名無しさん 2021/01/25(月) 23:39:26.28 ID:UwRpyhHM
【032】

絵里 「…なんか、話が大きくなってない?」

穂乃果「き、気のせいじゃないかな…」

にこ 「まぁ、これもライブのひとつだと思えばいいんじゃない?集まったお客さんに最高のパフォーマンスを見せるのも、アイドルの使命なのよ!」

海未 「お客さんに…ですか…」

希  「ムフッ…楽しくなってきたやん♪」


真姫 「ねぇ、何してるのよ!にこちゃん、キャッチボールの続きをやるわよ!」

にこ 「ん?」

真姫 「な、なによ…私が足引っ張る訳にはいかないでしょ!」

にこ 「へぇ…」ニヤッ


ことり「ことりもやる!」

海未 「では、私が身体の使い方を教えましょう」

ことり「うん♡」

希  「身体の使い方を…って、海未ちゃん、エ●チやん」ニマッ


海未 「…」


希  「嘘やって…そんな睨まなくても…」フフフ…


絵里 「なんだかんだ言って、みんな、やる気じゃない。私たちも頑張らなきゃ」

穂乃果「そうだね!」

51: ときめきたい名無しさん 2021/01/26(火) 06:58:28.94 ID:kVuA1RCR
【033】

………
……


穂乃果「おっはよ~!いやぁ、今日もパンがうまい!」パクパク

ことり「おはよう、穂乃果ちゃん!今日は早いねぇ」

穂乃果「なんか、今日が試合だと思ったらさ、ワクワクしちゃって…いつもの時間より早く出てきちゃったよ!」

ことり「穂乃果ちゃんらしいね」

穂乃果「ことりちゃんは?ユニフォームできた?」

ことり「うん、なんとか」

穂乃果「凄いよ!こんなに短時間で仕上げちゃうなんて、ことりちゃんは天才だよ!」

ことり「さっきまで、花陽ちゃんも手伝ってくれたから…」

穂乃果「だとしても…だよ!」

ことり「それより…海未ちゃんは?」キョロキョロ


穂乃果「…あっ…」


ガチャ

海未「はぁ…はぁ…まったく、あなたは子供ですか!…あれほど時間を確認しておいて、先に行くとは!!」

穂乃果「ごめん、ごめん」

ことり「あははは…」

55: ときめきたい名無しさん 2021/01/26(火) 19:17:52.90 ID:kVuA1RCR
>>53
誉めて頂いてなんですが…スマホは同じなのに、PCで見ると、ところどころ、フォントが違っていて、見づらいですね…。
書き込みもスマホな為、全然気が付きませんでした。

なんでだろう?

56: ときめきたい名無しさん 2021/01/26(火) 19:39:04.59 ID:kVuA1RCR
【034】

海未 「まぁ、遅刻くしなかっただけ、良し!としますか」

穂乃果「うんうん…あっ、ねぇねぇ…海未ちゃんは筋肉痛、どう?ダンスとは全然違うところを使うからさ、あっちこっち痛くって」

海未 「私は穂乃果と違って、普段から鍛えてますから…」

穂乃果「でも…湿布の匂いがするよ」スンスン…

海未 「気のせいです」

穂乃果「でも…ほら」

海未 「こ、ことりじゃないでしょうか」

ことり「え~?」

穂乃果「いや、絶対、海未ちゃんから…」


海未 「気・の・せ・い・で・す!!」ゴゴゴゴ…


穂乃果「だ、だよね…ごめん」スゴスゴ…

57: ときめきたい名無しさん 2021/01/26(火) 20:09:16.00 ID:kVuA1RCR
【035】

希  「相変わらず朝から元気やなぁ」

絵里 「穂乃果から元気を取ったら、何にも残らないでしょ?」

穂乃果「うぅ…それはないよ…」

海未 「おはようございます」

希  「おはようさん」

ことり「おはようございます♪」

絵里 「おはよう」

海未 「今日はあなたたちがキーマンなのですから…しっかり頼みますよ」

絵里 「出来る限りのことはするつもり…秘策もあるしね」

穂乃果「秘策?」

希  「あっ…それはあとでのお楽しみ…っていうことで…」

海未 「はぁ…」

絵里 「ところで凛たちは?」

海未 「朝練してから来ると言ってましたが」

絵里 「朝練?…まったく…一日(いちにち)や二日(ふつか)で、そんなに巧くなるわけないのに…」

希 「μ'sは全員、負けず嫌いの集まりやから」クスッ

絵里 「確かに」

希  「実は…ウチのカードによると、今日の試合の鍵を握ってるのは、真姫ちゃんなんよ」

海未 「真姫…ですか…まぁ、わからなくはないですが…」


希  (それともうひとり…本人を前にしては言えないんやけどね…)
 

58: ときめきたい名無しさん 2021/01/26(火) 20:42:44.02 ID:kVuA1RCR
【036】

………

ことり「はい、ユニフォームです♪」

にこ 「アンタ、よくこんなもの作る時間があったわねぇ」

ことり「そこは『ラブライブマジック』っていうことで…」チュンチュン


凛  「それじゃあ、打順とポジションを発表するよ!」


一同 「は~い!」


1:星空 凛(左)
2:矢沢 にこ(二)
3:園田 海未(右)
4:絢瀬 絵里(投)
5:東條 希(捕)
6:高坂 穂乃果(三)
7:小泉花陽(一)
8:西木野 真姫(遊)
9:南ことり(中)


凛  「以上にゃ!」

花陽「絵里ちゃんと希ちゃんがバッテリーです!」

希  「えりちをリード出来るのは、ウチしかおらんからね♡」

絵里 「あら、逆じゃない?私の方が希の考えてること、全てわかるから♡…でしょ?」

花陽 「えっと…ごちそうさまです」テレテレ

穂乃果「ことりちゃんが、センター?」

海未 「私が言うのもなんですが…さすがにそれは如何かなものかと…」

にこ 「まさか『ちゅん』だけに…とか言うんじゃないでしょうね?」


凛  「にこちゃん、寒いにゃ…」


にこ 「…わかってるわよ…」

62: ときめきたい名無しさん 2021/01/26(火) 21:25:33.09 ID:kVuA1RCR
【037】

海未 「差し出がましいようですが、ことりと私は逆じゃないでしょうか?」

穂乃果「つまり海未ちゃんが、センターってこと?」

海未 「はい」

凛  「ふふ~ん♪大丈夫、心配しなくても、凛、ちゃ~んと考えて、この守備位置にしたんだよ…ね?かよちん」

花陽 「う、うん!」

海未 「で、ですが…」

絵里 「海未!今回の件は、凛に任せる!って言ったんだから…」

海未 「わかっていますが…」

にこ 「やけにセンターに拘(こだわ)るわねぇ」


海未 「すみません。センター未経験なもので…つい」


一同 「あっ…」


花陽 「いや、それを言ったら花陽もだよ!!」


海未 「そ、そうでした…」

63: ときめきたい名無しさん 2021/01/26(火) 22:12:37.14 ID:kVuA1RCR
【038】

にこ 「不毛なセンター争いは置いといて…」


海・花「不毛とはなんですか!!」イラッ


にこ 「い、いや…ごめん、言葉が滑ったわ」


海未 「…まぁ、いいでしょう。今回のセンターは諦めます」

花陽 「わ、私も…そもそもセンターってタイプじゃないから…脚も遅いし…」


にこ 「なんの話してたんだっけ?あぁ、そうよ!真姫ちゃんのショートっていうのも無理がない?あの肩じゃ、ファーストまで届かないでしょ?」


真姫 「…」


にこ 「だったら、アタシがショートの方が…」

穂乃果「詳しいことはわからないけど、凛ちゃんと花陽ちゃんが一生懸命考えた結果でしょ?だったら信じて戦おうよ!」

絵里 「その通りね。正直、勝てるとは思わないけど…明るく楽しく、思い切り戦いましょう!」


にこ 「ふん!甘いわねぇ!」


絵里 「!?」


にこ 「『無謀な懸け、勝ちにいこう!』でしょ!?」ニヤッ


海未 「はい!何事も気合いが大切です」

絵里 「そうね」


穂乃果「当たって砕けろ!だよね?」


凛  「砕けちゃダメなんじゃないかにゃ?」


一同 「あははは…」

64: ときめきたい名無しさん 2021/01/26(火) 22:43:03.06 ID:kVuA1RCR
【039】

花陽 「さて、みなさん…試合は10時半からなので…あと2時間半後です!…ということで…まずはみんなで腹ごしらえをしましょう」


ドンッ


一同 (なんて量のおにぎり!!)


花陽 「では、さっそくいただきま~す…う~ん、我ながらカンペキですぅ!!…って食べないの?」


真姫 「…遠慮しておくわ」

穂乃果「わ、私はさっきパン食べたばっかりだから…」

絵里 「私も…運動前に食べるとお腹が痛くなっちゃうの…」


花陽 「え~っ…ダメですよ!ちゃんと食べないと…昔から『腹が減っては戦はできぬ』って言うじゃないですかぁ。あとでお腹が空きますよ?」モグモグモグ…


希  「ところで、ことりちゃん…ユニフォームの背番号なんやけど…」

ことり「あっ…それは凛ちゃんが決めたんだよ!」

にこ 「背番号?…アタシのはわかりやすいわね」

真姫 「私のは…あぁ、そういうこと?」

希  「ウチのも、なんとなくわかるかなぁ」

海未 「私のは…何故この番号なのでしょうか?」

穂乃果「穂乃果のも、謎だよ」

絵里 「私もよ」

穂乃果「そして、ことりちゃんと花陽ちゃんのは、異様に長いよね!?」


ことり「ふふっ♡」

花陽 「えへっ♡」


凛  「へへへ~ん!背番号の謎は…あとでのお楽しみにゃあ!」

65: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 01:55:59.51 ID:nZ7L0dlD
打順はオーソドックスな感じ
守備は左右に打たせてく感じで、センター方向は半分捨ててるのかな
打たせてピーゴロくらいか
にこのポジショニングが重要そう

67: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 08:17:08.05 ID:LeugVjA6
外野は海未と凛が二人で守ることになりそう

68: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 08:58:22.16 ID:DhAiUcje
【040】

………

テクテクテク…


キャ~、ミュ~ズヨォ!
ホノカチャ~ン!
ガンバレ~
ワイワイ
ガヤガヤ…


穂乃果「うひゃあ…結構、人、集まってるねぇ」

海未 「他校の生徒もいるようですね」

ことり「本当にライブみたい」

絵里 「ハラショー!!…でも、これじゃあ、ソフトボール部が気の毒じゃないかしら」

希  「完全アウェイやもんね」


テクテクテク…

コウサカサン!


穂乃果「?…あっ…ソフトボール部の部長の…」

一ノ瀬「『いちのせ』だ」

穂乃果「ごめんなさい、人の名前を覚えるのが苦手で…」ペコリ

一ノ瀬「構わないよ。それにしても…さすが、今、ノリにノっているスクールアイドルだ。まさか、こんなことをしてくるとは…」

穂乃果「すみません」

希  「いや、一ノ瀬さん…ウチらもこの状況は予想してなかったんよ。堪忍してや」

一ノ瀬「東條さん…いや、こっちこそ。最初は練習試合がキャンセルになったから、打撃練習の球拾いくらいのつもりでお願いしたんだが…」


にこ 「球拾い!?」ムッ

絵里 「力になれるかどうかわからないけど…でも、私たちも遊びで来た訳じゃないから」キリッ


一ノ瀬「ふふふ…そのユニフォーム姿を見ればわかるよ。高坂さん、絢瀬さん、東條さんと…


にこ 「矢澤よ!」


一ノ瀬「そう、矢澤さんだったな…今日はよろしく!じゃあ、私は一塁側だから…」テクテクテク…

69: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 09:58:50.44 ID:DhAiUcje
【041】

穂乃果「…なんか…矢澤さんとか東條さんとか…苗字で呼ばれてるを聴くて…変な感じだね」

ことり「私たちも一番最初はそう呼んでたんだけどね」

海未 「はい」

希  「彼女は同じ3年やけどね、一緒のクラスになったことがないんよ」

絵里 「私も…」

穂乃果「なるほど。3年生は3クラスあるから、そういうこともあるんだねぇ」


にこ 「…」


穂乃果「にこちゃん?」


にこ 「…いけ好かないヤツ…」


穂乃果「ん?」


希  「いいの、いいの!穂乃果ちゃんは気にせんといて!そもそも、にこっちが好きな人は…ウチくらいしかおらんのやから♡」


にこ 「あほか」


穂乃果「?」


凛  「お~い!そろそろキャッチボール始めるよぉ!」


穂乃果「うん、わかったぁ~!今、行く~!!」

70: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 10:59:00.70 ID:DhAiUcje
【042】

………

穂乃果「さぁ、いよいよ試合開始だね!みんな、準備はいい?」


一同 (コクッ)


穂乃果「じゃあ…いつものいくよ!…イッ…」


絵里 「待って!」


穂乃果「…チ………ん?」


絵里 「今日は凛が監督なんだから…凛からにしない?」

希  「そうやね!」

海未 「そうですね」

凛  「凛から?」

花陽 「うん!」

真姫 「いいんじゃない?」

ことり「うん」

にこ 「任せたわよ」


凛  「わかったにゃ!…よ~し…(スウ…ハァ…スウ…)…イッチ!」

にこ 「ニィ!」

海未 「サン!」

希  「ヨン!」

絵里 「ゴッ!」

穂乃果「ロクッ!」

花陽 「ナナッ!」

真姫 「ハチッ!」

ことり「キュー!」


一同 「μ's…ソフトボール、スタート!!」

71: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 11:35:52.65 ID:DhAiUcje
【043】

《さぁ、これより音ノ木坂ソフトボール部vsアイドル研究部μ'sの試合が始まります。実況は私、ヒデコが三塁側ベンチからお届け致します》


絵里 (この娘たち、何でもで出来るのね…)


『1番、センター、星空さん。背番号0(りん)』


一ノ瀬「背番号…りん?…零(れい)じゃなくて、りん?」ハテ?


《1回の表、先攻はアイドル研究部。トップバッターは『μ'sが誇るスピードスター』星空凛!》


にこ 「なに?そのフレーズ」ボソッ

花陽 「凛ちゃんが、昨日、考えたんだって」コソッ

にこ 「なら、アタシは当然『宇宙No.1アイドル』よね?」

花陽 「さ、さぁ…どうだったかなぁ…あっ、にこちゃん…ネクストバッターズサークルに行ってないと」

にこ 「あぁ、そうね…じゃあ、行ってくるわ」ヨイショ

花陽 「頑張って!」

72: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 11:49:41.51 ID:nZ7L0dlD
センターはことりなんじゃ?
オーダー変更したのか?

背番号読み上げるとかプロ野球みたいね

73: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 12:33:42.33 ID:DhAiUcje
>>72
すみません、間違いました。
あとで、帳尻合わせます…。

74: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 14:15:22.38 ID:DhAiUcje
【044】

《星空選手が左バッターボックスに入ります》


一同 (あれ?左打席?)


花陽 「凛ちゃん、実は右投げ左打ちなんです」

絵里 「そういえば、凛の打ってるところ、見たことがなかったわね」

海未 「はい、練習ではずっとコーチングに徹してましたから」


プレイボール!


《さぁ、注目の第一球です。ピッチャーは一ノ瀬選手。プレートに足を揃えて…投げました!高め!…まずは様子見でしょうか?ボール球から入りました》


ことり「やっぱり速いね…」

真姫 「た、たいしたことないわよ…」

希  「女子のトップクラスの投球は、体感速度で160km/hくらいなんやって」

穂乃果「速っ!」

絵里 「でも、一ノ瀬さんはトップクラスってわけじゃないし、そこまで速いから。全然、大丈夫!」

希  「大会に出ても1回戦負けばっかやしなぁ…」

花陽 (絵里ちゃんと希ちゃん、結構酷いことをサラッと言ってる)アハハハ…

75: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 15:10:45.88 ID:DhAiUcje
【045】

《続いて…2球目…投げた!》


コン!

テンテンテンテン…


《あっ!セーフティバント!?三塁線、サード『五木選手』、猛ダッシュして素手で取ったぁ…が…投げられない!一塁は余裕でセーフです》


一同 「やった~!!」

穂乃果「凛ちゃん、凄い!」


五木 (なんて脚なの!)


花陽「凛ちゃんは、この俊足を活かす為に、左打ちに転向したんだよ!」

海未「納得です」


にこ「さあ、次はあたしね番ね!」

76: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 16:10:13.28 ID:DhAiUcje
【046】

『2番、セカンド、矢澤さん。背番号25』


《先頭バッターが出て、盛り上がるμ's。続くバッターは『にっこり笑顔の仕事人、矢澤 にこ』》


一同 (プッ)


絵里 (…仕事人って…)

希  (…かっこいいやん…)

 
《さぁ…ノーアウト、ランナー一塁…どう攻めるかμ's》
 

凛  (…)パッパッパッ

にこ (2球目までは、待て…ね)


一ノ瀬(…盗塁するつもり?いくら脚が速くても、ソフトボールはそう簡単にはいかないよ)
※野球と違って、ピッチャーがボールを投げるまで離塁は出来ない
 

《矢澤選手に対し…1球目…投げた!…ボール!…初球は外し気味。キャッチャーの『二本松選手』、塁上の星空選手を警戒しています》


にこ(もう1球…)


《続いて2球目、投げ…ランナー走った!!二塁送球!タッチは?…セーフ!…投球はストライクでした…しかしノーアウト、ランナー二塁、μ's、いきなりスコアリングポジションにランナーを進めました》

77: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 17:12:39.41 ID:DhAiUcje
【047】

二本松(ホントに速い!…なんでこんな娘が、アイドル研究部なのよ!…まぁ、このランナーを返さなきゃいいだけの話なんだけど。一ノ瀬、ここは余計なことは考えず、バッター勝負よ)

一ノ瀬(コクッ)


にこ「さぁて、次はにこが目立つ番ね」ニコッ


《ノーアウト、ランナー二塁、カウント1-1…投球3球目…大きく腕を回して…投げた!》


コン!

テンテン…


《あっ、またもバント!ピッチャー前に転がる…三塁はムリ、一塁に送ってアウト!送りバント成功!これでワンアウト、ランナー三塁》


テクテクテクテク 


海未 「にこ、ナイスバントです」

にこ 「わかってるわね?お膳立てはしたわよ」

海未 「はい…」

78: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 18:09:52.78 ID:DhAiUcje
【048】

花陽 「にこちゃん、ナイスバントです!」

希  「さすが、にっこり笑顔の仕事人…」ニマッ


にこ 「なにそれ?」

 
希  「てっきり、打ちにいくかと思ったんやけど、送りバントとはね…」

絵里 「派手好きのにこが、推んで自分を犠牲をするなんて」

にこ 「別に…普通よ、普通!」

希  「照れなくてもいいやん」ムフッ

にこ 「て、照れてなんかいないわよ!」
 

真姫 (…)
 

《さぁ、μ's、クリーンアップを迎えます》

79: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 18:09:52.78 ID:DhAiUcje
【048】

花陽 「にこちゃん、ナイスバントです!」

希  「さすが、にっこり笑顔の仕事人…」ニマッ


にこ 「なにそれ?」

 
希  「てっきり、打ちにいくかと思ったんやけど、送りバントとはね…」

絵里 「派手好きのにこが、推んで自分を犠牲をするなんて」

にこ 「別に…普通よ、普通!」

希  「照れなくてもいいやん」ムフッ

にこ 「て、照れてなんかいないわよ!」
 

真姫 (…)
 

《さぁ、μ's、クリーンアップを迎えます》

80: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 20:27:47.37 ID:DhAiUcje
【049】

『3番、ライト、園田さん。背番号4』


園田 (何故、私がこの番号なのかと思いましたが…海だから4(シー)なんですね…)


《3番は『強肩巧打の弓道士、園田 海未』》


穂乃果「弓道士?」

希  「弓道と球道を掛けたんやない?」

穂乃果「なるほど!凛ちゃん、意外とやるねぇ」

希「ウチも、凛ちゃんの意外な一面を知ったわ」
 

《ソフト部バッテリー、どう攻める?》


二本松(確かこの娘は弓道部の…身体能力は高いとのことだけど…)

一ノ瀬(外は合わせられる確率が高い…内角で勝負か)


《μ'sはチャンス。本家に対して、得点できるか…1球目!内角一杯、ストライク!》


海未 (厳しいところを突いてきましたね…あのコースはストライクですか…)


《初球ストライクのあとの2球目…投げた!ストライク!同じコース、同じ高さ。園田選手、ちょっと手が出ないか?》


海未 (…)

81: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 21:18:38.86 ID:DhAiUcje
【050】
 
《追い込んだソフト部バッテリー。3球勝負でくるか?早いテンポで次の投球…投げた!》


海未 (外!?)


カキン!


一ノ瀬(!!)

二本松(!!)


《打った!一塁線、鋭い当たり!右に切れてファール…)


海未 (!!…仕留め損ないましたか…)


二本松(裏をかいたつもりだっけど…)

一ノ瀬(…やっぱり反応が速い…)

二本松(なら?…インハイで勝負!)


《次の投球…投げた!》


ボコッ


《打った!詰まった打球は…ショートの…頭を…越えて…落ちた、落ちた!詰まりながらもレフト前!三塁ランナー、ホーム…イン!μ's先制!打ったバッターは一塁でストップ。やりました、園田選手、先制のタイムリーヒットです!》

 
穂乃果「海未ちゃん!ナイスバッティング!!」

ことり「さすが海未ちゃんだね!」


海未 (詰まりましたか…)

 
にこ「なんだか難しい顔してるわね」

希「今のバッティングに納得してないんやない?」

ことり「海未ちゃんらしいね」ポリポリ

82: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 22:13:12.19 ID:DhAiUcje
【051】

『4番、ピッチャー、絢瀬さん。背番号64』


一ノ瀬(64?随分と大きな番号だな…何か意味があるのか?)


絵里 (私がロシアとのクォーターだからって…64…はちょっとないんじゃない?)


《続くバッターは、4番『唸る豪腕 シベリア超特急、絢瀬 絵里』》
 

希  (シベリア超特急?)
 

一ノ瀬(絢瀬 絵里…才色兼備で文武両道の生徒会長…。個人的に絶対打たれたくない相手)

二本松(ふぅ…さすがに隙がないわね。どこに構えても打たれそうな気がする…。どうする?)

一ノ瀬(際どいとこを突いて…最悪歩かせても…)

二本松(でも、ランナー溜めて、東條は…)

 
《ソフト部バッテリー、サインが合わないか?間合いが長くなってます》

 
一ノ瀬(そうだな…まだ、初回…。素人にビビってどうするのよ!)

二本松(わかったわ、勝負ね!)

83: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 23:30:37.46 ID:DhAiUcje
【052】

 《ようやく、サインが決まったか?一ノ瀬選手、首を縦に振った。さぁ…構えて…投げた!》


カキン!


一ノ瀬(!!)

二本松(!!)

 
《打った!左中間!ライナーで真っ二つ!打球はフェンス、ダイレクト!一塁ランナーは…三塁ストップ、打ったバッターは、二塁へ。スタンディングダブル、ツーベースヒット!》


希  (さすが、えりち!)

穂乃果「凄い当たりだったね!」

にこ 「当たりが良すぎて、海未が返ってこれなかった…」
 

一ノ瀬(なんてことだ!…これだけの才能がありながら、どうして今更スクールアイドルなんか始めたのよ…)

二本松(うちにくれば即戦力なのに…)

84: ときめきたい名無しさん 2021/01/27(水) 23:55:45.35 ID:qHr0ZmBV
二本松のボヤキ、わかる

97: ときめきたい名無しさん 2021/01/28(木) 20:36:15.60 ID:H1lji0Dv
【053】

『5番、キャッチャー、東條さん。背番号10』


《一気呵成、ここで大量点を奪えるか?ワンアウト、ランナー二塁三塁。迎えるバッターは『目配り 気配り 扇の要(かなめ) 東條 希』》


希  (美味しい場面やけど…カードじゃ、ウチの活躍はなかったんよ)
 

一ノ瀬(絢瀬と生徒会でコンビを組む東條…。その妙な関西弁が、なんか私を苛つかせるんだよね)

二本松(打順は5番だけど、パワーは絢瀬より上と見た。…ここは…万が一にも打たれちゃいけない場面)


《あぁ、ソフト部バッテリー…キャッチャー立ち上がりました!敬遠です!》


希  (な~るへそ…そういうこと?…これじゃ、どうやっても打てんへんね…)

 
ブー
ブー


《観客からはブーイングが起きていますが…結局、歩かされてフォアボール…。ワンアウト、ランナー満塁になりました》

 
穂乃果「うわ~…凄い場面で回って来ちゃったよ…」

ことり「こういうとこが、穂乃果ちゃんらしいね」

海未 「はい…」

  
海未 (ただ、こういう場面でやらかすのも穂乃果なのですが…)

99: ときめきたい名無しさん 2021/01/28(木) 21:17:58.48 ID:H1lji0Dv
【054】

『6番、サード、高坂さん。背番号5(ほ)』


一ノ瀬(ほ?…ご…じゃなくて…ほ?)

二本松(こっちのペースをかき乱すヤツらの作戦かも知れない。いちいち反応するな…)


穂乃果(さすがに『ほ』って読ますのはさ…私もどうかと思うよ。絵里ちゃんの…ロシ…ァ…より無理があるよね)

 
《両チームにとって、早くも大きな山場を迎えました。ワンアウト、ランナー満塁。バッターはμ'sのリーダー『ミラクルガール、高坂 穂乃果』。さぁ、今日も奇跡を起こせるのか?》


ことり「穂乃果ちゃ~ん!」


穂乃果「?」


ことり「ファイトだよ!」ニコッ


穂乃果「うん!」


ブン
ブン


《2回、3回と素振りをして、バッターボックスに向かいます。内野は、ホームゲッツーを狙って前進守備。最小失点で凌げるか、本家ソフト部。追加点なるかμ's、勝負の軍配はどちらに挙がるか?》

100: ときめきたい名無しさん 2021/01/28(木) 21:49:25.30 ID:H1lji0Dv
【055】

《ワンアウト、ランナー満塁のチャンスにバッターボックスは6番の高坂選手》


一ノ瀬(μ'sのリーダーのお出ましね)

二本松(チームのムードメーカー的存在。実力は未知数だけど…調子に乗せちゃいけない相手だな…)

一ノ瀬(さて…どう、攻める?)

二本松(まず、外で1球、様子を見よう)

一ノ瀬(コクッ)

 
《ソフト部バッテリー、慎重なサイン交換。ピッチャー頷いた…モーションに入る…投げた!》

 
ブン!


《ストライク!空振り!外角のボール球、まったくバットが届いていません》


二本松(もう1球!)

一ノ瀬(コクッ)


《さぁ、次はすんなりサインが決まったか?2球目…投げた!》


ブン!
 

《ストライ~ク!初球と同じところを、同じように振ってしまいました。これで2ストライク…追い込まれました、高坂選手》

 
海未 「穂~乃~果~!!」


穂乃果「ん?」


海未 (ブン、ブン、ダメ、ダメ…)


穂乃果(そっか…つい、自分で決めてやろう…って思っちゃって…ね…)

101: ときめきたい名無しさん 2021/01/28(木) 22:28:10.11 ID:H1lji0Dv
【056】

《高坂選手、1回、打席を外します…》


穂乃果(スゥ…ハァ…)ペチペチ


《ほっぺを叩いて気合いを入れ直し…打席にゆっくり戻ります》


二本松(さて…どうするか…)


《ソフト部バッテリー、改めてサイン交換…ピッチャー頷いた。第3球を…投げた!…これはボール!3球同じところにきましたが、今度は手を出しませんでした》


穂乃果(うしろに繋ごう)


《次の球!…内角高めにきましたが、これはボール…審判の手は挙がりません。2ボール2ストライク、平行カウントになりました》


穂乃果(ボールを良く見て…)


《こうなってくると、ソフト部バッテリーも苦しい。なにせ、ランナーは満塁…フルカウントにはしたくないところ。おっ?早いテンポで、押してくる…ピッチャー…投げた!》

 
カッ

 
《内角低め、かろうじてカット!ボールは逆方向のファールゾーンへ》


穂乃果(よし、当たる!ついていける!)


《外角3球のあと、内角に2球…。次はどこにくるか?ここは間を空けずに攻めて…くる!》


ガッ!

バシッ!

 
《高めの釣り球にバットを合わせましたが、ボールは審判のマスクを弾いて後方へ…これもファール。カウント変わらず2ボール2ストライク。高坂選手、粘ります》

102: ときめきたい名無しさん 2021/01/28(木) 23:49:18.41 ID:H1lji0Dv
【057】

二本松(ふぅ…一筋縄じゃいかないのね…でも…こっちも、素人相手にやられる訳にはいかないのよ。一ノ瀬…これでいくよ)パッパッ

一ノ瀬(えっ?あれを投げるのか?早くないか?)

二本松(出し惜しみしてる場合じゃないでしょ!)

一ノ瀬(それはそうだが…ちっ!わかったよ…)

 
《投球は7球目を数えます。ピッチャー、モーションに入る…投げた!》
!!


穂乃果(スローボール!?…スイングが…止まら…ない…バットの先でもいいから…)

穂乃果「当ったれぇ~!!」


カツン


穂乃果(当たった!)
 

《打った!打球は…ピッチャーの脇を抜けていった…二遊間を転がっていく。センター前ヒット!今、三塁ランナーの園田選手がホームイン。μ's追加点、2対0!高坂選手は塁上で大きくガッツポーズ!》


ことり「海未ちゃん、お帰り!!」

海未 「はい!…穂乃果は、最後までよくボールを見てました。体勢を崩されながらも、気持ちで喰らい付いていった感じでしたね。たいしたものです」

凛  「さすがμ'sのリーダーにゃ!」

海未 (まったくです。普段はあんなに頼りないのに…あなたって人は…)


《前進守備が裏目に出たか?当たりはボテボテでしたが、飛んだ方向が良かった。中間守備だったら4-6-3のダブルプレーだったかも知れません》


二本松(ツキがない!あれが一ノ瀬の正面に転がっていれば…)

一ノ瀬(くっ!なんなんだ、コイツらは!?)


凛  「次は…かよちん!!」

花陽 「…う、うん…行ってくるね…」

103: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 12:10:26.39 ID:uJeVyh26
【058】

『7番、ファースト、小泉さん。背番号5123874』


一ノ瀬(な、なんだそれ?郵便番号かよ!!)

二本松(ご…い…ツー…み………は…な…よ…か?…考えたもんだな…いや、感心してる場合じゃない)


《ワンアウト、ランナー満塁は変わらず。μ's、次のバッターは…『ライスを愛す、ナイスな乙女!小泉花陽!』》


ことり「ラップみたい」

にこ「…ってか、ソフトボールとは全然関係ないじゃない」


テクテクテク… 

花陽(うぅ…こんな大事な場面で回ってちゃったよぉ…)


凛(かよちんなら、打てるにゃ~。自信を持つにゃ)ニッ


花陽(凛ちゃん…)


《小泉選手、緊張しているのか、非常に固くなっているのが、後ろからでもわかります》


二本松(今のは仕方ない、飛んだコースが悪かった。だが、ここを抑えれば問題ない…。大丈夫、この娘は打ち取れる)

 
《下位打線とはいえ、まだワンアウト。このまま追加点なるか?バッターボックスは、小泉選手。一方、マウンド上の一ノ瀬選手、初回にまさかの2失点。心の内はいかに?》

104: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 12:40:44.69 ID:uJeVyh26
【059】

《さぁ、小泉選手への初球…脚を揃えて…腕を回す!ストライ~ク!中途半端なスイング…ショートバウンドの球、振ってしまいました!》


花陽 (あぁ、やっちゃったぁ…見逃せばボールだったのにぃ…)


《続いて…2球目…投げた!ストラーイク!ハーフスイング…高めのスッポ抜けたボールでしたが小泉選手、バットを止めきれませんでした》


花陽 (はぁ…ダメだなぁ…)アタマ、コンコン


二本松(一ノ瀬、落ち着け!ボールが荒れてるぞ!)

一ノ瀬(あぁ、わかってる!)


《二本松選手、落ち着け…とばかりに肩を上下に揺らします。一ノ瀬選手、一旦グラブを外し、ボールを両手でこねました。そしてそのあと、大きく深呼吸…ここは間を取ります》


花陽 (あれ?ひょっとして…ピッチャーの人、動揺してる?)

花陽 (そうだよね…向こうだって苦しいよね…。むしろ私より苦しいよね)

花陽 (それなのに、私は何を恐れてるんだろう?)

花陽 (…変わらない…これじゃ何も変わらない。私の悪い癖…なんでも、すぐに怖がること。…捨てなきゃ…すぐに怖がる癖なんて…)

花陽 (神様!凛ちゃん!みんな!どうか私に勇気を下さい。結果を恐れずスイングできる勇気を!お願いします)

105: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 13:09:10.32 ID:uJeVyh26
【060】

《一ノ瀬選手、プレートに足を揃えて、周りを見やります…モーションに入る!》


花陽 (打つ!)キリッ!
 

二本松(!?…バッターの雰囲気が変わった!?…ウエストしろ!)
※ウエストしろ=ボール球を投げろ

 
《…投げた!》


二本松(お願い、見逃して!!)
 

カキ~ン!


《…打った!右中間!これは大きい、グングン伸びる!入るか?入るか?…あぁ、フェンス直撃!センターがクッションボールを拾うも…今、三塁ランナーに続いて、二塁ランナーもホームイン!一塁ランナーは三塁へ、打ったバッターも二塁へ…小泉選手やりました、なんと2点タイムリーツーベース!!これで4対0!μ's、初回からビッグイニングです!!》


凛  「すごいにゃ、かよちん!!おにぎりパワー炸裂にゃ~♡」

真姫 「花陽…」

にこ 「やるじゃない!」

海未 「元々、10kgのお米を2個も3個も平気で持ち歩けるくらいですから、自力はあるんです!」


花陽 (凛ちゃん、打てたよ。結果を恐れずにスイング出来たよ。…μ'sに入って、少しは成長できたかな?)

 
絵里 「頼もしい後輩がまたひとり増えたわね」

希  「あの花陽ちゃんがね…」ウルウル

絵里 「泣いてるの?」

希  「試合は始まったばっかりやん。まだ、泣かへんて…」

106: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 13:10:44.73 ID:kMW1G61D
1回表から飛ばしてるね~

107: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 14:36:58.54 ID:1lD1XT4o
なぁにえりちが炎上するから心配ないさ

109: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 17:29:34.09 ID:uJeVyh26
【061】

《おっと、どうやらソフト部、ここで堪らずタイムのようです。キャッチャーがマウンドに駆け寄ります。内野陣も集まりまってきました》


一ノ瀬「すまん…下位打線だと甘く見て、投げ急いでしまった」

二本松「いや、私こそ…まだ遊べる余裕があったのに…1球様子を見るべきだった」

五木 「イッちゃん、もっと、バック信頼してよ。一人相撲になってるよ」

一ノ瀬「…そうだな、すまん…」


二本松「いい?まずひとつのアウトを確実に取るよ!ホーム無理ならファーストね」


内野陣「OK!」


二本松「イライラしないで、冷静に!」

一ノ瀬「あぁ…わかった」


《マウンドに集まっていた選手の輪が解けました。内野は依然、バックホーム体制。なんとしても、次の1点は阻止したいところ》


『8番、センター、南さん。背番号3735100』


一ノ瀬(…って、こんな背番号聴いて、冷静になれるか!)

二本松(今度は…み…な…み…ご…とう…れぃ…か。いや、そんな解析をしてる場合じゃない!)



《迎えるバッターは『魅惑のヒーリングボイス、南ことり!』》


にこ「もはや、何でもアリね」

110: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 18:18:40.17 ID:uJeVyh26
【062】

《さぁ、試合再開!μ'sのチャンスは続きます。バッター、南選手…》


チュン…
チュン…
チュン…


《3球スイングも、バットにまったく当たらず、空振り三振!ピッチャーの一ノ瀬選手、今日初めての三振を取りました》


トボトボトボ…

ことり「ごめんね…まったく当たらなかった…」チュンチュン

にこ「振って返ってきただけ、良しとするわ」

絵里「振らなきゃ当たらないもね」

希「次は…」


『9番、ショート、西木野さん。背番号24』


二本松(やっとまともな背番号にもどった)

一ノ瀬(あぁ、本当に…)

111: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 19:35:32.57 ID:uJeVyh26
【063】

《続くバッターは『音ノ木坂の殿馬、西木野 真姫!』》


希  (…殿馬って…)ブフッ

穂乃果「とんま?」

希  「と・の・ま!『ド○ベン』に出てくる『ピアノが得意』なキャラクターやん…知らないん?」

穂乃果「あぁ、壁ドンって聴いたことある。男の人が…」

希  「ドカ○ンやって!」
 
穂乃果「し、知ってるよ…」

にこ (知らないわね…)

希  (まさか『秘打・白鳥の湖』とか、したりするん?…いやいや、するわけないやん!)ニヤニヤ

穂乃果(希ちゃん?)

113: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 21:04:48.36 ID:uJeVyh26
【064】

《2アウトになり、内野の守備位置が戻ります。バッター、西木野選手に対し、初球…》


スカッ


《ストライク!これは、全くタイミングが合っていない》


真姫 (やっぱりボールが速い。もっと始動を早くする必要があるわね…)
 

《テンポ良く、2球目!》


スカッ


真姫(あ~もう!頭ではわかってるのに、身体がついていかない)


《追いこまれた西木野選手。一旦、打席を外します》
 

真姫 (まだ遅い…。あ…そういえば昨日の夜、バットは短く持てって、凛に言われたっけ…)
 

《西木野選手、打席に戻ってプレー再開です。2ストライクからの投球3球目!》


真姫(イチ、ニッ)


ブン!


《ストラ~イク、バッターアウト!西木野選手、ここは、三振に倒れました》
 

真姫(…そうは、甘くないね…)


二本松(…タイミングは合っていた…)


《最後は二者連続三振にとなりましたが、μ's、打者一巡の猛攻で、この回、一挙4得点。まずは幸先の良いスタートを切りました》

114: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 22:08:41.44 ID:uJeVyh26
【065】

凛  「みんな、守備に着くよ!」

花陽 「うん!」

海未 「問題はここからです!気合い入れていきましょう!」


ことり「大丈夫かなぁ」

凛  「まっかせるにゃ~!凛がちゃんとバックアップするよ!」


真姫 「…」

にこ 「そんな難しい顔しないで!ほら、元気出して行くわよ!」


穂乃果「絵里ちゃん!希ちゃん!頑張って!」

希  「任しとき!」

絵里 「よろしくね!」


《1回の裏、ソフトボール部の攻撃が始まります。その前に守備に付いたμ'sのポジションを確認しておきましょう》

《ピッチャーは絢瀬選手、キャッチャーは東條選手の生徒会コンビ》

《ファーストは先ほど、あわやホームランか?という2点タイムリーを放った小泉選手》

《セカンドは矢澤選手。サードはμ'sの元気印、高坂選手。ショートは西木野選手が入ります》

《外野は左から南選手…星空選手…そして園田選手です。試合前の情報では南選手と星空選手のポジションが逆でしたが…なにかアクシデントがあったのでしょうか、入れ替わったようですね》


凛  (メンバー表を間違って書いたにゃ)テヘッ

118: ときめきたい名無しさん 2021/01/29(金) 23:48:08.40 ID:uJeVyh26
【066】

《さぁ、注目は絢瀬選手。果たしてどんなピッチングを見せるのか?》

《ソフトボール部のトップバッターは、先ほどまったく出番のなかったセカンドの四谷(よつや)選手。左打席に入ります》


穂乃果(まったく出番のなかった…って…)ワラ
※穂乃果はサードなので、三塁側ベンチで実況しているヒデコの声がうっすら聴こえている。


《さぁ、注目の立ち上り…》


四谷 (…?…なに、この守備位置?やけに一二塁間が広いわ…そして右中間も…)


凛  (本当なら『セーフティバント返し』をしたいところだろうけど…本家ソフトボールのプライドがあるだろうし…まず、それは出来ないよね?)

119: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 09:34:35.42 ID:bVHchR05
【067】

《絢瀬選手…1回大きく深呼吸してから…モーションに入る…大きく腕を回して…投げた!ストラ~イク!初球はやや内角寄り…甘い球に見えましたが…四谷選手、これを見送りました》


四谷 (なかなか速いじゃない!『ウインドミル』もサマになっている。素人がピッチャーをやると、どうしても山なりに投げてしまうもの…)


花陽 (絵里ちゃん、下から投げるの得意なのかな?ボウリングもパーフェクト出したし)

にこ (そういう時系列を捻じ曲げるようなことを言うのはやめなさい!)

花陽 (おっと、そうでした…)アハハ…


四谷 (だけど…打てない球じゃない!!)

120: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 10:48:02.79 ID:bVHchR05
【068】

《初球ストライクのあとの2球目…投げた!打った!引っ張った当たりは一二塁間を抜けていく!ライト前ヒッ…あぁ!!…》


四谷 (!!)


《ラ…ライトゴロです…バッターアウト!》


四谷 (な…そんな…)


《誰もがライト前ヒット!と思った瞬間、園田選手から矢のような送球が一塁に!強肩の園田選手、なんとライトゴロに仕留めました!…四谷選手はまだ信じられない…といった表情で、塁上立ち尽くしています》


海未 (『ラブアローシュート』ならぬ『ライトアローシュート』とでも名付けましょうか…。はい、そうです…スペルは違いますがライトアローは『光の矢』と『右翼手の矢』を掛けてますよ!…と私は誰に説明しているんでしょうか?)


凛  (♪ふふ~ん…作戦成功!ソフトボールにはこれがあるんだにゃ~)ニヤニヤ

花陽 (海未ちゃんをライトにした甲斐があったね!)

凛  (野球が下手な人は『ライト』…なんて昔の話だからね!むしろ、海未ちゃんほどの適任者はいないんだにゃ)


二本松(わざと誘った?あの妙な守備体形はその為のワナ?…まさか右への打球は全部ライトゴロにするつもりなのか?)

121: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 12:00:14.34 ID:bVHchR05
【069】

《ショック覚めやらぬまま、次のバッターが左打席に向かいます。2番はショートを守る六車選手。この選手も先ほど出番はまったくありませんでした》


穂乃果(ヒデコ、口が悪すぎ)アハハハ


《左バッターが続きます。絢瀬選手、どう抑えるか?)


凛  (大きく空いている一二塁間は狙いどころ。でも…ライトゴロは恥ずかしいよね?…じゃあどうする?流し打ちでもしてみる?)


《ピッチャー、投げた!あっと、これは、インコースのボールに窮屈なバッティング!…ボテボテのピッチャーゴロ!…これで2アウト》


穂乃果「ナイスピー!」

にこ 「いいじゃない!」

花陽 「絵里ちゃん、ナイスですぅ」

122: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 12:06:14.78 ID:GCt6tgI/
音ノ木のソフト部弱小すぎだろ

123: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 12:59:34.62 ID:ddAYOTp5
【070】

二本松(引っ張るか流すか…迷っているところに、インコースの厳しいボール…思わず手が出た…というところか…)

一ノ瀬「ここまで僅か3球か…絢瀬にしろ東條にしろ…あのセンターにしろライトにしろ…どうしてスクールアイドルなんかやってるんだ?」

二本松「確かにな…」


《ソフトボール部、3番はサードの五木選手。右打席に入ります》


五木 (守備位置は…変わらず…か。さっきもそうだったが何故あんなに右中間を空けているんだろう?)


《五木選手、ゆっくり足場をならします》


五木 (…ん?…ショートとレフトは…8番と9番?…!!…なるほど!…つまりあの二人が『穴』っていうことか!それをカバーする為にセカンドもセンターも左寄り…)

124: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 13:25:28.59 ID:Q+Le5dqG
いろいろと凛の知恵が冴えてる

126: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 13:59:26.45 ID:ddAYOTp5
【071】

《バッター、構えた。それを見て、ピッチャーモーションに入る…投げた!…ボール!外角低めに外れました》


五木 (…であるなら…右バッターの私には、引っ張らせない為、徹底的アウトコースを攻めてくる!)


《次の投球…外!今度は決まった!カウントは1ボール1ストライク》


五木 (やっぱり!ならば、それを狙い打つだけ!いくら弱小チームとは言え、伊達にクリーンナップを打ってるわけじゃないのよ!)


《ピッチャー、速いテンポで3球目を…投げた!おっと、危ない!!内角高め!バッター仰(の)け反って避(よ)けました》


希  「ごめん!ぶつからへんかった?」

五木 「…大丈夫よ…」


《五木選手、軽く手を挙げて、ベンチに無事を伝えます》

127: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 15:01:37.12 ID:ddAYOTp5
【072】

五木 (ふぅ…外一辺倒かと思いきや、ここでインを突いてくるとは…東條さん…あなた、なかなかやるわね…それともサインを出してるのは、あのセンターの娘かしら?)


《カウントは2ボール1ストライク。さぁ、仕切り直して4球目…)


五木 (定石通りなら、次は…)


《投げた!》


五木 (…外!!)


カキン!


《打ったぁ!外のボールをバットを合わせてセンター前ヒット!打球は二遊間をライナーで抜けていきました。左中間よりに守備位置を左寄りにしていた星空選手が周りこんで、このボールをを抑えます》


五木 (読み通りだったけど…あのコースじゃ、あそこに打つのが精一杯だね…)


《さぁ、ソフトボール部、ツーアウトながらランナーが出ました!続くバッターは…右投げ左打ち、ピッチャーの一ノ瀬選手!今、大きく伸びをして打席に向かいます》


一ノ瀬「さてと…借りは返してもらうよ」

希  「はて?ウチはな~んも貸してへんけどなぁ…」

一ノ瀬「ふん!」

128: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 16:02:35.06 ID:ddAYOTp5
【073】

《4番を迎えて守備位置が変わります。セカンドの矢澤選手は定位置に戻りました。そして…それに合わせてショート、サードも右にシフト》


二本松(打者によって守備位置まで変えるの?…やっぱり、ただのスクールじゃないね。コントロールしてるのは、一体誰?)


《長打を警戒してか、外野は深め。レフトの南選手はフェンス際まで後退。ライトの園田選手は右に動いてライン寄り…ですが…センターの星空選手はあまり動かず。相変わらず右中間は大きく空いています》


一ノ瀬(なめたマネを…)


《ピッチャー後ろを振り向き、外野を見渡しました》


絵里 (頼んだわよ!)

130: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 22:01:51.50 ID:bVHchR05
【074】

《プレートに足を揃え、身体を屈めます。キャッチャーのサインを覗き込み…2度3度と首を振ったあと…今度は頷いた。…さぁ…投げた!……内角高め!…審判の手は挙がりません。外れてボール》


一ノ瀬(いいボールだ…素人レベルにしては…だがな)


《バッターの一ノ瀬選手、初級は厳しいコースでしたが、ピクリとも動きませんでした。それを受けてバッテリー…どう、攻めるか?絢瀬選手…2球目を…投げた!》


一ノ瀬(もらった!!)


カキ~ン!!


絵里 (!!)

希  (!!)

131: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 22:33:41.96 ID:bVHchR05
【075】

《インコース低めの珠を掬い上げた!いい当たり!大きく空いた右中間方向!抜ければ長打コース!》


タッタッタッタッ

凛  (にゃっ…にゃっ…にゃっ…にゃ~ん!!)


《あぁ~!!星空選手、横っ飛びぃ!!…ダイビング…》


五木 (!!)

一ノ瀬(!!)








《…キャッチしたのか?》





凛  「にゃお」ヴイ


ウワァ~ッ!!
キャ~!!
ウォ~!


《あぁ!捕っています!捕っています!星空選手、捕っています!超スーパーファインプレーが出ました!》


リ~ン!
リ~ン!
リ~ン!


《場内からは『凛コール』。これにグラブを挙げて応えます、星空選手》

132: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 23:05:27.26 ID:bVHchR05
【076】

一ノ瀬(…バカな…)


《呆然としたままファーストキャンパスの上で立ちすくむ一ノ瀬選手。一塁側ベンチも何があったのか…という表情。一方、満面の笑みは三塁側ベンチ。肘タッチで星空選手を出迎えます》


絵里 「凛、ハラショーよ!助かったわ」

希  「やるやん!」

ことり「やんやん♡」

海未 「あれが追い付くなんて、私も驚きを隠せません!」

穂乃果「凛ちゃん、かっこいい!!」

ことり「うん、うん」

にこ 「まぁね、μ'sのセンターなんだから、これくらいやってもらわなきゃねぇ!」

真姫 「…」


花陽 「凛ちゃん、怪我はない?」

凛  「うん、大丈夫だよ!」

133: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 23:31:24.40 ID:bVHchR05
【077】

《今の場面をリプレイで見てみましょう》
※映像協力 フミコ


一同 「リプレイ!?」


《ツーアウト、ランナー一塁。4番、一ノ瀬選手を迎えて2球目でした》

《絢瀬選手の投げたボールな内角低め。これを一ノ瀬選手、掬い上げるようにして思い切り引っ張りました。打球は大きな弧を描いて、広く空いた右中間へ…》

《誰もが長打確定!と思ったその瞬間…ここです!!星空選手が突然現れて…横っ飛び!!》

《別角度でもう一度…》


一同 「別角度?」


《打った瞬間スタートを切り、最短距離で落下地点へ!そして…このダイビングキャッチ!…まさに文句なしのスーパープレーです》


凛  「いやぁ…照れるにゃ…」

穂乃果「凛ちゃんは、進むべき道を間違ったね?」

海未「それだと、μ'sに凛はいないということになりますが…」 

穂乃果「あっ、そうだね」アハハハ


花陽 (そうだよね…凛ちゃん…、入学した時は最初は陸上部に入るつもりだったんだよね…。それなのに、私が巻き込んじゃって…)

134: ときめきたい名無しさん 2021/01/30(土) 23:59:57.10 ID:bVHchR05
【078】

凛  「か~よちん!」


花陽 (!)


凛  「今、穂乃果ちゃんの言ったこと…気にしてるでしょ?」

花陽 「えっ…べ、別に…」ユビスリスリ…

凛  「隠してもわかるにゃ~!大丈夫、凛は何部に入ってても、こうしてかよちんと一緒いられるのなら、後悔なんか絶対しないから…」

花陽 「凛ちゃん…」

凛  「それに、こんなにいっぱい、素敵な仲間もできたにゃ~。これも、かよちんのおかげ…だよ!」

花陽 「凛ちゃん…」

凛  「かよちん!」

花陽 「凛ちゃん♡」

凛  「かよち~ん♡♡」

花陽 「凛ちゃん♡」

凛  「かよち~ん♡♡」 

 
一同 (…)

にこ 「…ラブラブなところ悪いんだけど、次、凛から」


凛  「!?…にゃ、にゃ~!!…い、行ってきま~す…」


真姫 「ちょっと、バット忘れてるわよ!」


凛  「にゃ~…」


真姫 (…)ハァ~

希  「私もあんな風に感情を素直に表現出来たらなぁ…」ボソッ

真姫 「そうね…つい、大人ぶっちゃって…って…ちょっと、人の心、読まな…違う…なんでもない…」

希  (クスッ)

136: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 10:06:38.09 ID:hNXvuxrM
【079】

《2回の表、μ'sの攻撃は…星空選手からですしたが…あっさり三振》


海未 「花陽と破廉恥なことをしてるから、集中力が切れるのです」
 
凛  (別に破廉恥なことなんてしてないにぁ…)


《続く矢澤選手は、曲者(くせもの)らしく、ファールで5球粘ったもの、最後は高めのボールに手を出して三振》
 

にこ 「ふん!今日はこれくらいにしておいてあげるわ!」
 
希  (それじゃ新喜劇やん…)ムフッ


《3番の園田選手は、当たりは良かったものの、ライト真っ正面のライナーで…この回三者凡退》


海未 「感触は良かったのですが…」

希  「一ノ瀬さんは立ち直ってきた感じやね」

絵里 「さっきの凛のプレーで、逆に闘志に火が点いた?」

穂乃果「そうだね。ベンチから見てても気迫を感じたもん」

海未 「さぁ、私たちは、これからが勝負です。攻撃は勢いで誤魔化せても、守備はそうもいきませんからね」

希  「そうやね…」

穂乃果「とにかく、アウトひとつひとつを、確実に積み重ねていこう!」

海未 「穂乃果にしては、正論ですね」

穂乃果「たはは…」

137: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 11:07:59.58 ID:hNXvuxrM
【080】

《2回の裏、ソフトボール部の攻撃…バッターは5番、センターの八代選手、左のバッターボックスに入ります》


凛(取敢えず一巡するまでは、同じ攻めを続けるよ)

 
《先程の一ノ瀬選手と同じように…全体的に右寄りで深めの守備体形です》


二本松「左バッターに対しては…徹底してインコース攻め」

五木 「気付いたか?」

二本松「当たり前だ」


《八代選手に対して絢瀬選手、まずは初球…打った!引っ張った!ファーストライナー!》


花陽 「ぴゃあ!」
 

《…あ、ミットを弾いた!落とした、落とした…が…落ち着いてボールを拾い直し、自らベースを踏みます。ワンアウト!当たりは鋭かったですが、これはファースト小泉選手の正面でした》


花陽 (ふぅ…あ、あぶなかった…)アセアセ

 
穂乃果「落ち着いていこう!!」

花陽 「う、うん!」


希  (さすが『プロ』やね…えりちの速球に振り遅れてない…これは掴まるのも時間の問題かもしれんね…)

138: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 12:09:18.66 ID:hNXvuxrM
【081】 

《6番はライトの七瀬選手。このバッターも左です》

 
希  (今のところ、早打ちに助けられてるけど…)チラッ

凛  (まだだよ!まだまだ!押せるところまで押すよ!)

希  (ウチもそのつもりやけどね)

 
《守備位置は…元の『ライトゴロシフト』に戻ります。》


七瀬 (五木の見立てだとショート、ライトが穴だと言うが…)


《まずは初球!インコース高め…ストライーク!》


七瀬 (このスピード…)


《続く2球目…同じコース、同じ高さ!絢瀬選手、素晴らしいピッチング》


七瀬 (このコントロール…流そうとすれば…)


《3球目…打った、打ち上げた!七瀬選手、打ち上げてしまいました。これは平凡なショートフラ…おっと、サードの高坂選手が出てきて捕りました。これでツーアウト、ランナーなし》

 
七瀬 (はぁ…こうなる…)

五木 (…やはり…)ニヤッ

二本松(なるほど)フムフム


穂乃果「ツーアウト、ツーアウト!」

花陽 「穂乃果ちゃん、ナイスキャッチ」

にこ 「あんなのはイージーフライよ」

真姫 (…)

139: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 12:54:31.57 ID:NIWLRaZh
【082】

《早くもツーアウトのソフトボール部、本家の意地を掛けて、反撃なるか?…7番は、ファーストの三井選手…スタメン唯一の2年生です》


二本松「三井!」

三井 「はい?」
 
二本松「ちょっと…」

ゴニョゴニョ…


《ソフト部ベンチ、三井選手を呼び寄せて、何か指示を出しています。そして『任せた!』と肩を叩いて送り出しました。右の打席に入った、三井選手、バットをピッチャー方向に向け、1回大きな声で、気合いを入れました》


三井 (なにがなんでも『あそこ』に転がせ…って)


《三井選手に対しては徹底してアウトコース攻め!しかし1球目、2球目と判定はボール》


三井 (かと言って、ボール球に手を出すわけにはいかないのよね…)


希  (見ていかれると…)

絵里 (キツいのよねぇ…)

希  (でも、続けていくしか…)


《外のボールが2球外れたあとの、これが…3球目…)


絵里 (わかってる…わ!)


《打った、引っ掛けた!》


絵里 「真姫!!」


《これはショートゴ…あ、いや、ボールは西木野選手のグラブの下をすり抜け、レフトに転がっています…。う~ん、今のはどうしたか?トンネルです…》
 

二本松「よし!」

五木 「ナイバッティン!」

三井 (…塁に出るには出たけど…スッキリしないな…)

140: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 14:05:49.97 ID:NIWLRaZh
【083】

真姫 (…真姫!今のは捕れたでしょ…我ながら情けないわ…)


穂乃果「真姫ちゃん、ドンマイ、ドンマイ!」

にこ 「へぇ…真姫ちゃんでも、悔しい顔なんてするのね?」

花陽 「に、にこちゃん!」
 
真姫 「な、なによ、悪い?」
 

にこ 「アンタが下手なことは、織り込み済みじゃない。悔しがってるヒマがあるなら、次のことを考えなさいよ!」


真姫  「次?」

 
にこ  「今のプレー見たら…狙い撃ちにされるわよ」


真姫  「狙い撃ち?わ…わかってるわよ」


にこ  「いい?意地でも前で止めなさいよ…それくらいしかできないんだから」


真姫  (わかってるわよ…)


凛  (…真姫ちゃん、頑張るにぁ!!)

142: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 15:11:33.11 ID:NIWLRaZh
【084】

《先程の回に続き、ソフトボール部はツーアウトから、ランナーが出ました。さぁ、つなぐことが出来るか?バッターは8番、九里選手》


希  (にこっち、穂乃果!)

にこ (わかってるわよ!)

穂乃果(任せて!)
 

《内野は…未(いま)だライトゴロを誘(いざな)うかのように、一二塁間が広く空いている。セカンドの矢澤選手は、ほぼ二塁ベースの隣に位置しています》


九里 (そうそう、ライトゴロなんて決まるものじゃない…それでも敢えてそうするのか…。まさか一塁ランナーを3塁で刺そうって作戦か?…いやいや、いくら強肩でもそこまでは…)

九里 (かと言って、外のボールを無理に引っ張れば、内野ゴロに…。ショートが『上手く止めれば』セカンドでフォースアウトってこともあり得る…)
 

主審 「バッター!?…早く、入りなさい」

 
九里 「!!…あっ、はい!」


《審判に促されて、九里選手、ようやく右打席に入ります》


希  (さて…どうやって、攻めたらいいんやろ…)チラッ

凛  (ツーアウト、4点差…まだまだ!)

希  (作戦続行…やね?)

絵里 (わかったわ)

144: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 21:02:23.03 ID:hNXvuxrM
【085】
  

《キャッチャーは、外に構える。ピッチャー、絢瀬選手…投げた!…ボール…高めに浮いた。ワンボール》


希  (…)

絵里 (…)


《続く2球目!外、高め!…ボール。九里選手、手を出しません》


希  (…)

絵里 (…)


《さぁ、次のボール…キャッチャー、インサイドに構える…ストラーイク!ここは胸元、厳しいところ。μ'sバッテリー、ひとつカウントを取りました》


凛  (絵里ちゃんのボールが抜け始めてる…)

145: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 22:04:15.93 ID:hNXvuxrM
【086】

《2ボール1ストライクからの4球目…ピッチャー…投げた!!あっと引っ掛けた!ショートへの当たり!》


絵里 「真姫!」


《…あぁ!またも捕れない、捕れない!!…前にこぼしました…慌てて拾うも…どこにも投げられない!!》 
 

穂乃果「真姫ちゃん!ナイスストップ!」 

にこ 「やればできるじゃん」


真姫 「…こんなことで誉めないでよ…」ムスッ


《反撃開始か、ソフトボール部。ツーアウトながら、ランナー二塁一塁。スコアリングポジションにランナーを進めました。ここで迎えるはラストバッターのキャッチャー…二本松選手》


二本松「さぁ、借りは返してもらうよ」

希  「な~んも貸してへんけどなぁ」

二本松「ひとりごとだ、気にするな…」

希  (ん?デジャヴュ?)
 

《ピンチを迎えた生徒会バッテリー、どう立ち向かっていくか?ピッチャーの絢瀬選手、プレートを外して、大きく深呼吸をしました。緊張感が走ります》


絵里 (みんな…いくわよ…)

146: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 22:22:00.69 ID:TAw3mLox
ここで囁き戦術や!

147: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 22:43:41.22 ID:Af/hVKS0
九里あれんちゃんかな?

148: ときめきたい名無しさん 2021/01/31(日) 23:11:03.46 ID:hNXvuxrM
【087】

凛  (9番…長打力はないと思うけど…右バッターか…)

希  (どうしよっか?)

凛  (理想は引っ掻けて内野ゴロ…二塁か三塁でファーストアウト。仮にショートに飛んでも、真姫ちゃんがさっきみたいにストップしてくれれば、最悪失点は防げる!)

希  (なら、ここやね?)


《絢瀬選手、胸の前で十字を切りました。プレートに足を揃えて、身体を屈め、サインを覗き込む。キャッチャーは中腰、内角低めにミットを構える。小さく頷いた…。ゆっくりモーションに入る…大きく腕をを回して…投げた!》

 
絵里 (!!)

希  (逆球!?)


二本松(もらった!!)


キン!


《打った!ファースト…頭の…上!鋭い当たり!ライン際ボールが転がっていく。ライト回りこんで、逆シングルでボールを抑えた。2塁ランナーは…3塁を廻った!》
 

海未(イチかバチか…です…)


海未 「ライト…アロー…シュートォ!!!」


ビシュッ!


《いいボールが返ってくる!クロスプレー!…判定は?》

 
セーフ!


《…セーフ!!セーフです!セーフ!ソフトボール部、1点返しました…4対1!絢瀬選手、打たれました。園田選手の見事なバックホームも一歩及ばず、得点を許してしまいました。なお、送球の間に1塁ランナーは3塁に、打ったバッターも2塁に進みました》


希「タイム!」


《キャッチャーの東條選手、ここはタイムを要求。野手全員がマウンドに集まります》

150: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 00:04:31.08 ID:mt3pJF3B
【088】

希  「握力…だいぶ落ちてるんやない?」

絵里 「だ…大丈夫よ…」

海未 「ウソはいけませんよ。いくら絵里とはいえ、こんなに長く、ピッチャーをやったことはないハズです」

穂乃果「確かに!かなり疲れてるよね?」

絵里 「まだ2回よ。まだ大丈夫!さっきは…ちょっと手が滑っただけ…」


希  「…」

海未 「ですが…」


にこ 「本人が大丈夫って言ってるんでしょ…そういうことにしておけば!?…四の五の言ったって、他に投げられる人はいないんだし」


絵里 「にこ…」

にこ 「アタシのとこに打たせなさいよ!ここまでまったく仕事してなくて、退屈してるんだからぁ」

絵里 「わかったわ。お願いね…」

にこ (…な、なによ…妙に素直じゃない…。一瞬ドキッとしちゃった…)


凛  「それより、海未ちゃん、バックホームの時、何か叫んでたにゃ」

花陽 「あっ!それ私も聞こえた…」

凛  「確か…『ライトアローシュート』って言ってたような…」

海未 「言ってません!言ってません!そんな恥ずかしいこと、言ってません!私が言うはずありません!」

凛  「別に隠さなくてもいいにゃ~」

穂乃果「へ~…海未ちゃん、そんなこと考えながら、守備に着いてたんだぁ」ニヤッ

ことり「一緒に投げキッスもしたのかなぁ♡」

海未 「バカなことを言わないでください!」

穂乃果「ライトアローシュート、トッ、トッ、トッ、トッ、トッ…」

一同 「あはは…」

海未 「やめてください!あぁ…穂乃果だけには知られたくありませんでした…」


ワイワイ
ガヤガヤ


一ノ瀬「アイツら、なんか、楽しそうだな…」

五木 (これがスクールアイドルという生き物なのか…)

152: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 09:06:38.28 ID:mt3pJF3B
【089】

《さあ、マウンドに集まった守備陣の輪が解けました。仕切り直し、試合再開です》

 
凛  (にゃ?雲の流れが早くなってきた…)

希  (風が強くなってきたなぁ…このあと、荒れそうやね…)

穂乃果「ツーアウト!ツーアウト!ガッチリいこう!」

 
《バッターは、初回、見事な『ライトゴロ』を放った四谷選手》


穂乃果(だからヒデコ…口が悪いって…)クスッ

九里(一生ネタにされるな…)
>>3塁ランナーなので、九里にも実況がうっすら聞こえてる。


《内野は初回と同じ守備体形。外野はバックホームに備えて浅めです。再びライトゴロを狙うのか?もしくは2塁ランナーは返さない…という構えなのか》

 
四谷 (ライトゴロだと?二度やられるわけにはいかない!ここは逆方向に強いライナー…ショートの頭の上を狙って…)   


《名誉挽回、汚名返上なるか。ツーアウト、ランナー三塁二塁。一方、ピンチを凌げるか、ピッチャーの絢瀬選手。大きく腕を回して…投げた!…おっと、緩い球…判定は…ボール》


四谷 (!?…チェンジアップ…だと?そんな器用なことも出来るのか!?)

 
海未 (これが希の言っていた秘策ですか?)

希  (握力がなくなって、思いっきり抜けてるだけなんやけどね…)


《次の投球…投げた!あっと復してまたしても山なりのボール…》


四谷 (!!)


《打った!大根切り打法!?ボールは足下に転がって…ファール!!》

 
四谷 (今度は、内気にはやっているのを見透かしたかのような超スローボール…待ちきれず打ちにいってしまった…)

 
希(危ない、危ない…完全なスッポ抜け…)

153: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 10:06:53.36 ID:mt3pJF3B
【090】

《カウントはワンボール、ワンストライク。ピッチャーの絢瀬選手…一旦、プレートを外し、右手の指を曲げ伸ばししています》


海未 (今度から握力のトレーニングもしなければなりませんね)フフッ


《さぁ、次が投球3球目…ピッチャー投げた!速い球!打った!当たり損ない》


絵里 「にこ!」

にこ 「やっと出番ね!」


《打球はピッチャーの横、セカンド前進…捕って一塁に送る…アウト!スリーアウト、チェンジ!最後はバッターランナーと競争になりましたが、矢澤選手、よく投げました》

 
穂乃果「にこちゃん、ナイスプレー」

花陽 「にこちゃんがここまで上手だとは思ってなかったです」

海未 「はい、私もです」

にこ 「にこは宇宙ナンバーワンアイドルなんだから、これくらい当然よ、当然!」


にこ (アタシもちっちゃい頃は…パパとキャッチボールをしてたから…)


海未 「絵里も素晴らしいピッチングでした」

絵里 「結果オーライ!ってとこかしら…」

希  「いいんやない?それで」

凛  「うん!期待以上だよ」

絵里 「ありがとう」


《2球遅いボールのあとの、最後3球目。速球に差し込まれたか、セカンドゴロ。ランナー2人残塁。しかしまずはこの回、1点を返しましたソフトボール部。ゲームは3回の表へと進みます…》

154: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 11:05:37.65 ID:mt3pJF3B
【091】

《3回の表、μ'sの攻撃は…4番、ピッチャー、絢瀬選手》


一ノ瀬(まずは先頭バッターを出塁させないこと)

二本松(わかってるじゃない)


絵里 (まずは、先頭の私が出塁しすること…)


《2回の表は上位打線を三者凡退に抑えた一ノ瀬選手。迎えるは、先程、左中間を破るツーベースを放っている絢瀬選手。両エース、両4番の対決です》


一ノ瀬(正直、ただのスクールアイドルが、ここまでやるとは想像もしてなかった。完全に舐めてたよ)


《初球は速い球!内角厳しいところ!決まってストライク!》


一ノ瀬(それに関しては、素直に謝らなくちゃいけないようだ…。柄にもなく…嫉妬してたんだな…》


《次のボールも…内角膝元、決まってストライク、ツー》


一ノ瀬(初めてアンタたちを見たとき、メチャクチャ悔しかったよ…キラキラしててさ…)


《次のボールは…ファール!絢瀬選手、辛うじてバットに当てました》


一ノ瀬(こっちは、何年もソフトやってんのに、地区大会すら勝てなくさ…)

 
《4球目!…これもファール!追い込まれてから粘ります》


一ノ瀬(それなのに、そっちは結成して数ヶ月で、アッという間に学園のスターだよ。嫉妬しない訳がない!)


《次の投球!…際どい!…ボール。よく見た絢瀬選手》


絵里 (…手が出なかったわ…)


《マウンド上の一ノ瀬選手は鬼気迫る表情!ボールも気持ちが乗り移ったかのようにキレが増しています》


一ノ瀬(だけど…対戦してみてわかったよ…。自分たちには、必死さが足りてなかったということに!)


《投球5球目、投げた!ファール!これも厳しいコース…しかし、絢瀬選手も負けていない。お互いに力と力、意地と意地のぶつかり合いとなって来ました》

156: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 12:05:38.74 ID:mt3pJF3B
【092】

一ノ瀬(自分たちとは関係ないソフトの試合に、こうも全力で挑んでくるとは…。これが彼女たちの人気の理由なのかも知れない)

二本松(一ノ瀬?)

一ノ瀬(そう私が嫉妬していたのは…彼女たちの人気じゃなくて…純粋に夢を叶えようとしている、真っ直ぐな想いなんだ!)


《次のボール!打った!…が打球はバックネットに!ファール!》


二本松(さすが絢瀬さん。一ノ瀬のスピードにもパワーにも負けていない。そして何より…気迫に負けていない。うちの学校の生徒会長だけのことはある)


希  (えりち、力みすぎやって…)

穂乃果「絵里ちゃん、リラックス、リラックス!」


絵里 「!!…そうね…」


《1回打席を外します、絢瀬選手》


絵里 (落ち着きなさい、あなたは…賢い、可愛い、エリーチカ…やれば出来る娘なのよ)


《行き詰まる展開、観客も固唾を飲んで見守っています。さぁ、仕切り直し。カウントはワンボール、ツーストライク。投球7球目…》


一ノ瀬(でも、だからと言って…ソフトボールで負けちゃダメなんだ!…負けちゃダメだ!負けちゃダメだ!まけちゃダメだ…負けちゃ…ダメだぁ!!!)


《投げた!》


絵里 (打てる!!)


二本松(!?)


絵里 (えっ!?)


ブン!


《空振り~っ!!さ、三振です!絢瀬選手、空振り三振!!今のはど真ん中にきたように見えたのですが…》


一ノ瀬「よしっ!!…勝った!絢瀬に勝った!」

二本松(今のボールは…)

157: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 13:26:36.35 ID:mt3pJF3B
【093】

絵里 (ハラショー…)

 
トボトボトボ


絵里 「浮いたわ…」

海未 「浮いた?…ボールが…ですか?」


凛  「ライズボール…にゃ」


穂乃果「ライスボールっておにぎりのこと?…えっ?今の花陽ちゃんが…」

花陽 「ぴゃあ!私は関係ないですぅ…」


凛  「ライ『ズ』ボールだよ…ソフトボール特有の変化球…。バッターの手元で浮き上がるように感じるボールのことにゃ」

絵里 「まさか、あんなボールを持ってるとは…」


凛  「偶然だと思うから、気にしなくていいと思うよ」

にこ 「偶然?」

凛  「だって、捕ったキャッチャーがビックリしてるもん」


二本松(極限まで高まった集中力が、とんでもないボールを生み出した。もっとも本人に『もう1球!』っ言っても『ムリ!』って返すだろうな…)


穂乃果「本当だ」

158: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 15:00:14.85 ID:mt3pJF3B
【094】

絵里 「ごめんなさい…何としても塁に出なきゃいけなかったのに…」

穂乃果「大丈夫!希ちゃんがなんとかしてくれるよ!」

海未 「また他力本願ですか?穂乃果はいつも人任せ…」


カキン!


《東條選手、初球を叩いて、鮮やかにセンター前ヒット!》

 
二本松《集中力が切れた直後の初球を、キッチリ狙ってきた。やっぱり東條は侮れない…)

 
穂乃果「ほらね!?」ニヤッ

海未 「はぁ…」イラッ


にこ 「ほらね!…じゃなくて、次のバッターは穂乃果よ!」


穂乃果「あ、そうだった!行ってきまぁす!」


にこ 「バット忘れてるわよ!」


穂乃果「あ、ホントだ…」アハハハ…


ことり「ん?これってデジャヴュ?」

花陽 「いわゆる『天丼』ってヤツですねぇ」


《μ's、ワンアウトからランナーが出ました。迎えるバッターは初回、体勢を崩しながらも、しぶとくセンター前にタイムリーヒットを放った高坂選手》


穂乃果「♪だって、可能性感じたんだ…そうだ、ススメ…ってね!」


一ノ瀬(この場面で鼻歌まじりで登場とは…不思議な娘だ…)

二本松(油断するな!)

一ノ瀬(もちろんだ!全力で抑えるよ)
 

159: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 16:10:08.82 ID:mt3pJF3B
【096】

《だいぶ風が強くなってきました。今はホームからセンター方向…。しかし上空、風は舞っているようで、ときおり、逆方向にも吹いています》

 
一ノ瀬(集中…集中…)
 

《ワンアウト、ランナー1塁、打席には6番、高坂選手。マウンド上は一ノ瀬選手》

 
一ノ瀬(いくよ!打てるものなら…打ってみな!)

穂乃果(さぁ、来い!)


《ピッチャー…投げた!》


キン!


《打った!いい当たり!…が、ショート真っ正面。6…4…3…と渡ってダブルプレー!!高坂選手、ゲッツー!一瞬でチャンスを潰してしまいました》


穂乃果「いやぁ、当たりは悪くなかったと思うんだけどねぇ…ツキがなかった…」


ツキデカタヅケルノワ
ミューズノ
リーダートシテ
シッカクジャナイカシラ


穂乃果「えっ!?誰?」


コンニチワ
コウサカサン


一同 「え?」

160: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 16:17:46.85 ID:iipemT89
エレナさん!

162: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 20:27:46.96 ID:mt3pJF3B
【096】

にこ 「統堂英玲奈!!…さん」


ツバサ「私たちも忘れないで」

あんじゅ「チャオ♪」


花陽 「ぴゃあ!A-RISEの皆さん」アワワ…
 
にこ 「な、なんでここに…さぁさ、汚いとこですが、どうぞどうぞ」サッサッサッ…


ツバサ「いえ、結構よ」クスッ

 
穂乃果「どうして…ここに?」

 
ツバサ「ちょっとネットを見てたら、面白そうなことをやってるな…と思ってね。散歩がてら観にきたの」


絵里 「ネット?…」


あんじゅ「えっ?してるでしょ?ライブ配信…」

エレナ「なかなか面白い試合をしてるじゃないか」


穂乃果「ちょ…ちょっと、ヒデコ!…これってまさか、ネットで中継してるの?」

ヒデコ「そうだよ!…あれ?言わなかったっけ?」

穂乃果「いや、聴いてないよ!」


絵里 (この娘たち、いったい何者?)


ヒデコ「もうμ'sへのコメントが凄いことになってるよ!ますますファンになったって!」


ツバサ(実は私も書き込んでたりする…)

 
真姫 「じゃあ、私のエラーも?」

ヒデコ「当然」

真姫 「ヴェ~…」

ヒデコ「ふふっ…大丈夫!みんな『必死にプレーしてる姿に、勇気をもらった』って人ばっかりだから!」

163: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 21:37:13.16 ID:mt3pJF3B
【097】 

ツバサ「じゃあ、私はこれ以上ジャマをすると悪いから、スタンドで応援しているわ」


穂乃果「あ、はい…」


あんじゅ「またね♪」

英玲奈「頑張れよ」

ツバサ「いい?この試合、なんとしとも勝ちなさい!勝って…私たちと同じマウンドに立ちなさい!待ってるわよ…」

スタスタスタ…


一同 「…」アゼン

 
凛  「今、同じマウンドって言ったにゃ~」プププ…

希  「意外と天然なのかも…やね」


《イニング間に、A-RISEの乱入というサプライズが発生しましたが、試合は続いています。3回の裏、ソフトボール部の攻撃は、2番の六車選手から》


六車 (さっきは中途ハンパなバッティングをしてしまった。ここはファーストストライクから、積極的にいこう)

 
《先程の回からスローボールを使いだし、ピッチングに緩急がついてきた絢瀬選手。2番から始まる上位打線をどう抑えるか。まずは初球…》


六車 (打つ!)


ボコッ


《あっとこれは、タイミングがずれたか?高いバウンド…ファースト、前進して捕った…が…投げられない!投げられない!ベースカバーに誰も入っていませんでした》


絵里 「花陽、ごめんなさい!」

にこ 「ごめん!ボールの行方を目で追っちゃったわ」

花陽 「ドンマイです!次、集中です!」

 
凛  (さすがに、投内連携まではやってないから…こういうことは起こりえるにゃ)

希  (海未ちゃんのライトライナーといい、穂乃果ちゃんのショート正面のダブルプレーといい、いい当たりが結果に結び付いてない…。かたや、ソフト部は…完全に打ち取った当たりなんやけど出塁…。こういうのって、なんかイヤやなぁ…)

海未 (気を付けてください。『風』はソフト部に流れてます)

164: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 22:28:56.74 ID:mt3pJF3B
【098】

《ソフトボール部、初めてノーアウトでランナーが出ました。3点のビハインドを追った攻撃、クリーンアップを迎えます。バッターは五木選手》


凛  (理想的な形は内野ゴロでゲッツーだけど…さすがに、ショートは真姫ちゃんだし…それは無理だよね…)

希  (いや、凛ちゃん。真姫ちゃんじゎなくてもウチらには無理やわ)ワラ

絵里 (さっきは外のボールをキッチリ、センター前に運ばれたわね…)


凛希絵(じゃあ、アレ、やってみる?)


五木 (外を狙い打ったことは覚えているはず。だから次は内角攻め…と見せかけて…東條のことだ、ウラをかいて、もう一度、外にくる)


《ピッチャー、絢瀬選手…初球は…ボール。アウトコース、低めに外れて、ボールワン》


五木 (予想通り)ニヤッ


希  (えりち!)

絵里 (OK!)


《続く2球目…投げ…あっ!!》


五木(!!…スリングショットだと?)


《打った!打ち上げた…タイミングをずらされたか?これは、三塁線、高く上がったファールフライ。高坂選手、三塁キャンバス横で捕球体勢に入ります…》
 

穂乃果(!!…流される!!)

 
《あぁっと!落とした!落とした!落球!ボールはグラブに当たってフェアゾーンに落ちた!高坂選手、慌てて拾うがどこにも投げられない!オールセーフ!》
 

穂乃果「え、絵里ちゃん、ごめん…風が…」

絵里 「大丈夫、大丈夫!今のは仕方がないわ。気にしないで」

165: ときめきたい名無しさん 2021/02/01(月) 23:36:32.90 ID:mt3pJF3B
【098】

二本松「見たか今の?」

三井 「はい。スリングショットで投げてきましたね」

四谷 「あの五木っちゃんが、完全にタイミングを外されて泳いだバッティングになっていた」

九里 「しかしまぁ…色々、小賢(こざか)しいマネをしてくるねぇ」

四谷 「それに振り回されてる私たちもなんだかなぁ…って感じだけど」

九里 「さすがライトゴロ経験者!言うことが違うねぇ」

四谷 「あのなぁ!」

三井 「まぁまぁ、先輩方…」

二本松「仲間割れしてる場合か」

九里 「あぁ、すまん」

四谷 「お、おぅ…」

八代 「生徒会長って、経験者なのか?」

二本松「いや、そんなハズは…バレエはやっていたとは聴いたことはあるが…」

九里 「だとしたら、相当ポテンシャルが高い」

七瀬 「あんなのを混ぜてこられると、厄介だな」

二本松「とにかく、彼女たちを『ただのスクールアイドル』だと思わない方がいい…このままいくと…私たちは負けるぞ」


一同 (…)ゴクッ

167: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 09:01:58.51 ID:l+iAuM6E
【099】

《やはり風の影響が出てきたようです。ただでさえ素人のμ'sには、フライの処理が相当難しくなるでしょうね…》


一ノ瀬「さてと…」


《さぁ…この試合、最大級のピンチを迎えました。ノーアウト、ランナー二塁一塁で、バッターは4番の一ノ瀬選手…。一発出れば同点という場面を迎えました。今、マスコットバットを置き…ゆっくりと打席に向かいます。バックに流れるのは『ダースベイダーのテーマ』か?》


穂乃果(流れてないって…)ムフフ

希  (あちゃ~、嫌な場面でラスボスの登場やね)


オネーチヤ~ン、ガンバッテェ~!


絵里(!?…亜里沙!?来てくれたの?ハラショー!!)


《おっと、絢瀬選手は妹さんが応援に駆けつけてるようですねぇ。これは心強い》


希  (一発だけは避けなきゃいけない場面やけど、歩かせるわけにも…)

絵里 (勝負よ、希!)キリッ

希  (!!…逃げのえりちなんて…らしくないやん…そうやな?)

絵里 (いくよ!)

希  (一か八か…)

絵里 (練習の成果を見せる時よ!)


《さぁ、サインが決まったか絢瀬投手、ダースべー…いや、一条選手に挑みます》


穂乃果(いやいや…ヒデコ、それは…)


《その初球!投げた!》
 

一ノ瀬(な!?)


ブン!





《…ス、ストラ~イク!空振り!》

 
一ノ瀬(今のは!?)

168: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 10:38:09.39 ID:l+iAuM6E
【100】

二本松(ラ…ライズ…?)

一塁側(おいおい、マジか!?)


凛」 (にゃ~!?)

花陽 (うわぁ…)


《バッターの一条選手、ソフト部ベンチ、そしてμ'sナインまでも、驚愕の表情…。それもそのはず…なんと、絢瀬選手がライズボールを投げました》


穂乃果(確かに試合前、秘策があるとか言ってた気がするけど…)

海未 (まさか、このことでしたか…さすよ、絵里!)

真姫 (どれだけ器用なのよ)イミワカンナイ

ことり(すご~い♡)チュンチュン

花陽 (凛ちゃん、知ってた?)

凛  (知らなかったにゃ)ブンブン

にこ (そんなのがあるなら、最初から使いなさいよ!!)

希  (そうもいかない事情があるんやって…)


《ざわめきが止まらない試合会場。しかし、まだワンストライクを取っただけ。状況を整理しましょう。3回の裏、ソフト部の攻撃中。ノーアウト、ランナー二塁一塁。バッターは4番の一ノ瀬選手。カウントはワンストライク》

 
一ノ瀬(…もはや、尊敬に値するよ…絢瀬。感動すら覚える…)


《2球目…》

 
ブン!

 
《ライズぅ!!空振り!ツーストライク!》

 
一ノ瀬(悔しいな…)

169: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 12:26:27.46 ID:l+iAuM6E
【101】

《3球目、投げた!…》

 
ブン!


キャ~!
ウワァ~!
ドォッ!!


《来たぁ!ラ・イ・ズ・だぁ!空振り三振!!ワンアウト!絢瀬選手、見事な、投球。先程、ライズで三振を喫した相手に『掟やぶりの逆ライズ』でリベンジを果たしました》


絵里 (ふぅ…まずワンアウト…ね)


《ワンアウトを取ったものの、依然として怖いバッターが続きます。続くは5番の八代選手、最初の打席はファーストゴロ。しかし当たりは痛烈なライナーをファーストが弾いて、結果ゴロとなったもの。あわや強襲ヒットかという、鋭い打球でした》


八代 (ライズなんて、打ったことがない…浮き上がるということは…グリップの位置を高くして…振り下ろす?)


ブン!

ストラ~イク!


八代 (…違うか…浮き上がる前に…打つ?)

 
ブン!

ストライク ツー!


八代 (な、スローボールだと!どこに、そんな余裕が…)


絵里 (手が滑ったわ…)



八代 (次は…なんだ?)
 

ズバッ

ストライク スリー!バッター アウト!

 
八代 (アウトローのストレート…手が出なかった…)


《絢瀬選手、東條選手の生徒会バッテリー、八代選手にまったく的を絞らせず、見逃しの三振に切ってとりました。これでツーアウト!》


絵里 (あとひとり…)

170: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 13:29:41.88 ID:l+iAuM6E
【102】

《ノーアウト、ランナー2塁1塁が、ツーアウト、ランナー2塁1塁に。バッターは6番の七瀬選手。先程はショートに打ち上げたサードフライ。この打席はどうか?》


ブワッ!


《おっと、強い風!時折、突風が吹いてきます。現在の風向きは…バックネット方向から左中間方向へと吹いています。雨こそ落ちていませんが、だいぶ雲行きが怪しくなってきました》


ボール!
ボール!
ボール!
ボール!

フォアボール バッター イチルイ


《あ~なんと、ここで…まさかのストレートのフォアボール!!満塁です。ツーアウトながら、全ての塁が埋まりました》


希  「タイム!」


《たまらずキャッチャーの東條選手が、ここでこの試合、2度目のタイムを要求。マウンドに野手全員が集まります》
 

にこ 「どうしたのよ、急に…」

穂乃果「さっきのボールを投げればいいじゃん」

海未 「ところが、そう簡単にはいかないみたいです」

凛  「…残念だけど所詮『付け焼き刃』『一夜漬け』ってことだにゃ。まだキチッとコントロール出来ないんでしょ?」

希  「そうなんよ…それがこれまでライズを使えなかった理由」

海未 「加えて言うなら…ライズを投げたあと、他のボールもコントロールを乱しています。それが今の四球に繋がったのかと…」

希  「それも正解」

海未 「疲れだけの理由ではないと思いますが…後ろから見てて、投球フォームがバラついてるように感じましたので」

希  「ライズは、リリースする時に、手首のスナップを利かせ、ボールに独特の回転をかけるんやけど…今のえりちだと、そのあとに投げるボールのリリースポイントとかが、上手く修正出来なくなってしまうんよ…」

花陽 「そして…この『風』…ですね」

希 「そう。ソフトは、ボールが大きい分、風によって、必要以上に変化してしまうんや。今は向かい風になるから、逆に球威が落ちるんよ」
 
絵里 「だから、ここぞ!という場面でしか使えないの…ごめんネ!?」

花陽 「謝る必要なんてないですよ!だって、まだ点を獲られたわけじゃないんだし」

穂乃果「そうだよ。このピンチだって、もとはといえば、穂乃果のエラーから始まってるんだから」

絵里 「ありがとう、花陽、穂乃果」

171: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 14:50:26.16 ID:l+iAuM6E
【103】

凛  「ツーアウト、満塁…ツーアウト、満塁」ゴニョゴニョ…


にこ 「え、なに?」


凛  「ことりちゃん、セカンドに入って欲しいにゃあ!」


ことり「!?」チュン!


にこ 「ちょ、ちょっと待ってよ!そうしたら、アタシはどこに、行くのよ?まさかベンチだなんて言わないわよね?」

穂乃果「ヒデコと交替だったりして」ムフフ

にこ 「怒るわよ!?」

凛  「にこちゃんは、センターに入ってもらうにゃ」

にこ 「え、え~!!あたしがセンター?」

真姫 「良かったじゃない、やりたかったんでしょセンターでしょ」ツン

にこ 「そうそうμ'sのセンターはやっぱり超絶かわいいニコニーじゃなきゃ…って…あのねぇ、こんなときにそんな冗談言ってる場合じゃないでしょ!!」


ワイワイ
ガヤガヤ


四谷 「アイツら、なんか、楽しそうだな…」

九里 「これがスクールアイドルという生き物なのか…)

二本松(…ん?)


《さぁ、マウンド場の輪が解けて、選手が元のポジションに戻り…ま…せんね…。キャプテンを務める星空選手が、主審に何かを伝えています。どうやら守備位置が変わるようです》

《まずセンターの星空選手がレフトへ、レフトの南選手がセカンドへ、そしてセカンドの矢澤選手がセンターへ…。3人のポジションが入れ替わったようです》

《そして、3人がそれぞれ守りにつきま…いや、待って下さい!…どういうことでしょう!?…センターの矢澤選手は2塁ベースの真後ろに立っています。確かにグラウンドの真ん中にはいますが…これはもう内野手と言っていいでしょう》

《なんと外野は左中間に星空選手、右中間に園田選手の2人体制!アイドル研究部 スクールアイドル μ's、大きな、大きな賭けにでました》

172: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 15:08:21.67 ID:Y0pYHssJ
ブラウンシフトか

174: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 16:09:11.52 ID:l+iAuM6E
【104】

凛(満塁ってことは、内野ゴロなら、どこに投げてもフォースプレー…。ことりちゃんと真姫ちゃんには悪いけど…ボールが飛んできたら、とにかく抑えてもらって、近いとこに投げて欲しいにゃ…)


海未(外野への打球は、私たち2人でなんとかします)


《内野手5人の奇策は通じるのか?試合再開。バッターはソフト部唯一の2年生、三井選手が右バッターボックスに入ります》

三井 (この場面、絶対に長打は打たれたくないところ。それを考えれば…スローボールは…まず、ない!)


《初球は内科低めの直球…やや低いか…ボール!!》


三井 (ライズも高めに浮く危険性が有るため、投げづらい)


キン!


《次のボールを打って…ファール!》
 

三井 (狙いはストレート1本!フルスイング!)


《3球目…投げた!!》


カキン!

!!


《打った!打ち上げた!これはセンターフライ、伸びがない!ソフト部、万事休すか…星空選手、もう落下地点に入っている…いや、バックする、バックする…下がる、下がる…風に乗って…越えたぁ、入ったぁ、ホームラン!!》


絵里 (…)

希  (…)

花陽 (…)

ことり(…)

にこ (…)

真姫 (…)

穂乃果(…)

凛  (…)

海未 (…)

175: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 17:31:00.96 ID:l+iAuM6E
【105】

《マウンド上で崩れ落ちたのは、ピッチャーの絢瀬選手。そして…他のμ'sナインも、誰ひとり動けません》

《それもそのはず。ソフトボール部にとっては起死回生の、まさか…まさかのグランドスラム…満塁ホームランが飛び出しました!》 

《μ'sは内野手5人体制の奇策も実らず、ボールははるか上空、いわゆるホームラン風に乗り、フェンスを越えて行きました。これで、5対4、ソフトボール部が逆転しました!!》


穂乃果「…」クックックッ

真姫 「…穂…乃…果…?」

穂乃果「あははは」


一同 「!!」


穂乃果「そりゃ、そうだ!」
 

一同 「…えっ?」
 

穂乃果「そりゃそうだよ!世の中そんなに甘くない!!」グッ

希  「穂乃果ちゃん…」

穂乃果「でも…まだ…まだ、終わったわけじゃないよ…」

にこ 「…穂乃果…」

穂乃果「みんな、まだ終わったわけじゃないよ!!まだ、3回の裏だよ。まだ終わってなんかいないんだよ」

海未 「穂乃果…」

穂乃果「μ'sはこれまで、何度も逆境を乗り越えて来たんだもん!これくらいのことで落ち込んでなんかいられないよ」

ことり「そう…だよ…ね」チュ~ン

花陽 「穂乃果ちゃん!」パナ~


絵里「はぁ、まったく…毎回、毎回、あなたには、呆れてものが言えないわ…」


穂乃果「ん?」ムッ!

176: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 18:40:58.33 ID:l+iAuM6E
【106】

絵里 「どうしたら、そんなにポジティブになれるのかしら…」フフフ

希  「えりち…」

にこ 「そうねぇ…まぁ、仕方ないでしょ!?それがあたしたちの決めたリーダーなんだから」

穂乃果「にこちゃん…」

凛  「にゃ、にゃ!?今日は凛がキャプテンにゃ!責任は凛がとるにゃ!!」

穂乃果「凛ちゃん」

凛  「だから、絵里ちゃんはさっさと投げて、この回を終わらすにゃあ」

絵里「…わかったわ、凛キャプテン!」


ストライク!
ストライク!
ストライク!

バッターアウト! スリーアウト チェンジ!


《…というわけで、九里選手…一言も喋ることなく三振で、3回の裏、終了です》


九里 (なんて、雑な扱われ方…)

177: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 20:00:21.89 ID:l+iAuM6E
【107】
 
《3回の裏に満塁ホームランが飛び出し、5対4とソフトボール部が一気に逆転!これから4回の表、μ'sの攻撃となります》


タッタッタッタッ
 

《おや、一塁側ベンチから、そのホームランを放った三井選手が走って来ました》
 

三井 「穂乃果…というか、μ'sの皆さん」
※穂乃果と三井は同級生

穂乃果「どうしたの?」

にこ 「嫌味でも言いに来たの?」

絵里 「やめなさいよ」

三井 「すみません、すごく言いづらいのですが…」


一同「…」
 

三井 「この回が最終回になります!!」ペコリ


一同「…えっ?」


三井 「すみません。本来なら7回までやる予定だったのですが…作者の都合…いえ間違いました…今後の天候が思わしくない為、やむ無く、この回で終了するように…と学校管理者から連絡が入りました」

希  「確かに、天気、荒れそうやもんね」

三井 「昨日の予報では、ここまで風が強くなるなんて、聞いてなかったのですが…今は強風警報が出てますし、大雨も降るようです」

真姫 「この回っていうのは、ここで終わりってこと?勝ち逃げするつもり?」

花陽 「真姫ちゃん、ダメだよ!先輩だよ」

三井 「ごめんなさい、上手く伝わらなかったみたいで…。このイニング、つまり4回の表裏までです」

穂乃果「よし!あと1回は攻撃出来るんだね!」

三井 「うん、そうだね」

海未 「その代わり、点が入らなければ…その裏はない…ということですね…」

絵里 「仕方ないわ…天候が相手では、どうにもならないもの。わかったわ」

三井 「では…」ペコリ

穂乃果「うん、お疲れ」サンキュ

タッタッタッタッ

178: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 21:25:18.59 ID:l+iAuM6E
【108】

希  「まぁ、正直えりちも限界に近いやろうし…それはそれで、丁度いいんやないかな」

穂乃果「でも、この回、最低1点は獲らなきゃいけないってことね」

にこ 「なに言ってるのよ!1点じゃ同点止まりじゃない。何がなんでも勝ち越すのよ!」

海未 「わかっています。引き分けでいいなんて、誰も思っていませんよ」


《さぁ、大変なことになりました。天候の悪化に伴い、急遽、この4回がラストイニング、最終回。現在リードしているのは、裏の攻撃のソフトボール部。つまり、μ'sが無得点であれば、その時点で試合終了となってしまいます》


凛  「かよちん、なんとしても凛まで回すにぁ~!」

穂乃果「ファイトだよ!」

希  「塁に出なかったら、ウチがワシワシスペシャル、するからね」ニヤ

花陽「ぴゃあ!い…行ってきます!」


スタスタスタ


にこ 「希、花陽がワシワシOKだったら、どうするのよ?」

希  「それはそれで…うれしいやん!」ムフッ

にこ「あほ…」


《さぁ、泣いても笑ってもこの回が最終回。果たして、同点、あるいは勝ち越して裏の守備につけるのか?それとも、グランドスラムの1発に沈むのか?命運を託されたトップバッターは、7番、ファーストの小泉選手!》


花陽 (ここは小細工なしでシンプルにいこう。ストレート、チェンジアップ…それにライズ?どのボールでも、ギリギリまで引き付けて…思いきり…叩く!)
 

《前の打席では、ランナー満塁から、左中間フェンス直撃の、2点タイムリーツーベースを放っている小泉選手。ここは、どんな形でも塁に出たいところ。一方、ソフト部バッテリーは、どうやっても抑えたいところ。甘い球は禁物です》

180: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 22:12:51.26 ID:l+iAuM6E
【109】

二本松(さっきは、こっちが油断していたとはいえ、迷いのないスイングをしていた。この娘、侮れないよ!)

一ノ瀬(確かに。先頭打者は出したくないが、続く2人の力量を考えれば、まずは長打を打たれないことが、最優先だな…)


《ソフト部バッテリー、サインの交換が終わったようです。バッター、小泉選手に対して、初球…投げた!インハイ、ボー…いや、ストライクです!審判が少し遅れてコール。それだけ際どいところ》


花陽 (追い込まれたら…やられちゃう…)


《ピッチャー、一ノ瀬選手。早いテンポで2球目のモーションに入る…投げた!》
 

キン!

 
《ファール!振り遅れ!一塁線右に切れていきます》


二本松(追い込んだ。だが、ここは焦りは禁物)
 
一ノ瀬(あぁ)
 

《さぁ、3球目…インハイ…引っ張った!三遊間への当たり、ショート深いところ、飛び込んで捕った、起き上がって投げた!判定は?》


一塁側(アウト!)

三塁側(セーフ!)

 
セーフ!


《セーフだ!セーフだ!判定はセーフ!!小泉選手の足が僅かに早かったか?執念の内野安打です!》
 

花陽 (はぁ…はぁ…間に合った…。毎日の…階段ダッシュの…成果かな…はぁ…はぁ…)


凛)「今日のかよちん、カッコ良すぎにぁ~♡」


《しかし、ショートの六車選手も素晴らしい守備を魅せました!このプレーに対し、観客から惜しみ無い拍手が送られています》

 
一ノ瀬(まぁ、ここまでは、想定内。むしろ、長打を打たれなかったことの方が大きい)

二本松(問題はこのあとだ…。むしろ、向こうは我々よりも頭を悩ますとこだろう…)

181: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 23:01:04.25 ID:l+iAuM6E
【110】
 
《μ'sノーアウトでランナーが出ました。打順は8番の南選手。先程の打席は、まったくバットに当たらず、三球三振。この場面ではどうか?》
 

凛「タイムにゃ!」


《あっと、μ'sベンチ、ここでタイムを要求です。星空選手が南選手を呼び寄せます》


二本松(同点を狙いにいくなら、間違いなく、送りバントでランナーを進めたいところ…)

五木 (正直、バッティングが期待出来る選手ではない。…であるなら、なおさらここは、送りバント…)

三井 (そうはさせないよ…私と五木さんがチャージして、絶対に阻止するわ)

 
《南選手がバッターボックスに戻ります。ソフトボール部はバントに備え、早くもファースト、サードが前進守備。これは、南選手にプレッシャーが掛かる。往年の川相選手でも決めるのは難しいかも知れません》


一ノ瀬(五木、三井、いくよ!)

五木 (…)コクッ

三井 (…)コクッ


《ピッチャーの一ノ瀬選手、一瞬、一塁ランナーを見たあと、すぐにキャッチャーのミットを見つめます。モーションに入った…投げた!》

 
ダダダダッ
ダダダダッ


《ストラ~イク!南選手、ど真ん中のボールを見送りました…ストライク、ワン。投球と同時に、ファースト、サードが猛ダッシュ。あわよくば、ゲッツーを狙おうという守備陣》
 

二本松(バントをする気配がまったくなかった…?まさか強行策?)


《初球は様子を見たのか、南選手、平然と見送りました。しかし、投球はストライク。さぁ、次はどうする?ピッチャー、一条選手…モーションに入る…2球目を投げた!》


ダダダダッ
ダダダダッ

ブン!


《空振り!!なんと、ここでヒッティングです!》


五木 (今のは焦った…)

三井 (死んだかと思った…)

 
《肝を冷やしたのは、ファーストの三井選手とサードの五木選手か。バントシフトから、投球と同時に猛ダッシュで前進して来ましたが、まさかのヒッティング!この至近距離で打球が飛んできたら…と思うと、あまりに危険な場面でした》

182: ときめきたい名無しさん 2021/02/02(火) 23:47:35.59 ID:l+iAuM6E
【111】

二本松(面白い作戦だったが…当たらなければどうというとはない )

一ノ瀬(ふっ…しかし、これでツーストライクだ。策士、策に溺れるか…)
《南選手、ツーストライクと追い込まれてしまいました。ここでファースト、サードは定位置に戻ります》


凛  (ことりちゃん…チャンスだよ)

ことり(…)コクッ


《ピッチャー、一ノ瀬選手…一旦ロジン(バッグ)に手をやり、ボールをこねました。慎重にサイン交換を行い…頷いた。モーションに入る…3球目を…投げた!》


チュン!
 

一ノ瀬(!)

二本松(!)

五木 (!)

三井 (!)
 

《あ~っと、バントだ!!打球は三塁線、勢いなく転がる…サード、ダッシュしてボールを…捕らない!捕らない!…敢えて捕らない…切れればファール…スリーバント失敗だが…》


五木 (…)チッ!


《止まった!止まった!フェア…フェアです!バント成功!なんと、ノーアウト二塁一塁です!!》
 

絵里「ハラショー!」

穂乃果「やったね、ことりちゃん!」

ことり「ちゅん、ちゅん!」ブイ!

海未 「上手く決まりましたね!」

凛  「ことりちゃんには、徹底的にバント練習してもらったから…その成果が出たにゃ~」

絵里 「絶好の場面だったものね!」

希  (そう、ウチが今日のキーマンと見ていたもうひとりとは、何を隠そう『ことりちゃん』だったんよ。ホンマ、きっちり仕事をするなぁ…)


二本松(2球目の空振りは、守備位置を下げさせるためにわざと…?まんまと向こうの策に嵌まってしまった…認めたくないものだな…若さ故の過ちというものを…)

187: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 08:00:14.19 ID:OKEICOzk
【112】
 
《4回の表、μ'sの攻撃は、内野安打2本で、ノーアウト、ランナー二塁一塁。同点のランナーだけでなく、逆点のランナーまで出塁しました。…あっと、ここはソフトボール部がタイムを要求。内野陣がマウンドに集まります》


一ノ瀬「ふぅ…簡単には勝たせてくれないな…」

五木 「いや、まったく、いい根性してるよ」

四谷 「根性だけじゃない。センスもある」

一条「ホントに…アイツら何でアイドルやってるんだろう?」

六車 「まったくだ」

二本松「それはそうなんだが…その話はあとにしよう…。それより、ここをどう守るかだ」

五木 「セオリー通りなら、十中八九、送りバントの場面」

三井「逆点のランナーが塁にいますから、普通だったら、送って三塁二塁にしますよね?」

五木 「だけどなぁ…」

三井 「さっきのこともありますし…」

二本松「…う~ん…取り敢えずバント7、ヒッティング3の意識で守って。最優先は三塁ランナーの封殺。三塁は踏ませない。次が…どこでもいいから、ゲッツー。最後に…確実なアウトひとつ」

内野陣「了解!」

二本松「こっちは、進塁打を打たせない配球に徹する」

三井 「はい」

二本松「一条、お前は途中で気が抜けるのが悪いクセだ。集中しろよ!」

一ノ瀬「わかってる。三井、シノ、むぐるー、五木っちゃん…頼むな!」

三井 「はい!」

四ノ宮「OK!」

六車 「まかせな!」

五木 「さぁ、いくよ!」

188: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 08:45:54.66 ID:8t4ylm2F
一ノ瀬さん、ファーストネームが一条、つまり一ノ瀬一条っていうの?

189: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 09:05:14.53 ID:OKEICOzk
>>188
失礼しました。
旧設定が一条だったので。
東條と名前が被るので変えたのですが、つい間違えてしまいました。

…で…今から彼女の名前は『一ノ瀬一条』にします。

190: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 09:07:09.11 ID:OKEICOzk
【113】

《ソフトボール部、内野陣が守備位置に散りました。試合再開です。4回の表、最終回。1点を追うμ'sの攻撃は、ノーアウト、ランナー二塁一塁で、バッターは9番、ショートの西木野選手》


にこ 「真姫ちゃん、わかってるわね。ただで帰ってきたら承知しないよ」

真姫 「私を誰だと思ってるのよ」

絵里 「頼んだわよ」

真姫 「やるだけのことは、やるつもり」

穂乃果「真姫ちゃん、ファイト!」

海未 (ここまできたら、もう技術云々は関係ありません。気合いです!)


《西木野選手、バッターボックスに入ります。先程は空振りに倒れましたが、ここはひとつでもランナーを進めたい場面…》


真姫 (はぁ…何で今、ソフトボールなんてやってるんだろう?…こんなに真剣に…意味わかんない…)


《ピッチャー、プレートに足を揃えました》


真姫 (あの時、穂乃果が、私の前に現れなければ…)


《身体をかがめて、キャッチャーのサインを覗きます》


真姫 (あの日、花陽が私の生徒手帳を拾ってくれなかったら…)


《小さく頷いた。さぁ、投球モーションに入ります》
 

真姫 (私は一生、仲間と同じ目標に向かって走っていくことの楽しさを、知らずに過ごしたかもしれない…)


《投げた!》


ズバッ

ストラ~イク!


《内角、厳しいところ。西木野選手、初球は見送りました》

191: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 10:06:07.81 ID:OKEICOzk
【114】

《ピッチャーの一条選手、早くも次の投球に入る…投げた!送りバントもさせじ…と、またもインコース厳しいところ!少し高いか?ボールです》


二本松(バントする気配が微塵も感じられない…ヒッティングか?)


真姫 (凛は私の為に、付きっきりでバッティングを教えてくれた…1日や2日でどうにかなるものじゃないのに…本当に面倒な連中ね)フフッ


《一ノ瀬選手…早いテンポで投げ込んできます》


真姫 (バットは短く持つ…脇を締める…顔は正面を向ける…左足は少し引く…だったわね?)


二本松(構えがコンパクトになった?バントか?)

 
真姫 (ボールから目を離さない…テイクバックは小さく…)


《3球目、投げた!》


真姫 (イチッ…ニィ…腰から回す!!) 


ガコッ!


真姫 (当たった!)


《西木野選手、内角のボールを打ちましたが、ボールは足元に落ちてファール!》


真姫 (今のはダメ!力み過ぎ。力を入れるのはインパクトの瞬間だけ…)


二本松(打ちにきた…)

一ノ瀬(…)

 
《カウントはワンボール、ツーストライク…追い込まれた西木野選手。追い込んだソフトボール部、バッテリー。どこに投げるか?》


二本松(1球、様子を見るぞ)


《投球4球目…》


カツン!


《外の球、一塁線、右に切れてファール!キャッチャーは外し気味に構えていましたが、バットの先っぽ、辛うじて当たりました》 

193: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 11:02:07.55 ID:OgFnjWoJ
【115】
 
一ノ瀬(しぶとい!)

二本松(いや…最初の打席もタイミングは合っていた…強い当たりならゲッツー取れる!内野、打たせるぞ!)


《カウント2ボール2ストライクからの投球は5球目…》


ボコッ!


《打った!詰まった!ボテボテの当たり!サード前進…取って二塁に送る!二塁フォースアウト!一塁転送!一塁は?…セーフ!一塁はセーフです!!》


真姫 「はぁ…はぁ…はぁ…」


二本松(狙い通りだったが…ジャストミート出来なかったか)


《良く走りました西木野選手!ダブルプレーは、免れました》


穂乃果「うっしゃあ!!」

凛  「ナイスバッティング!ナイスラン!!」

花陽 「真~姫~ちゃ~ん!!」

真姫 (三塁から大声で呼ばないでよ…恥ずかしい…)カオマッカ

花陽 (やったね!)ニコッ

真姫 (でも、ありがとう、花陽…。あなたがいなかったら、今頃私は…)


凛  「さぁ、次は凛の番だね!なんとしても、かよちんをホームに迎い入れるにゃ~!!」

194: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 12:02:45.82 ID:OKEICOzk
【116】

凛  「♪リンリンリリン リンリンリリンリン リンリンリリン リ~リ凛ちゃん!…っと」
#恋のダイヤル6700より


《4回の表、μ'sの攻撃は打順トップに戻って、星空選手。バットをぐるぐる回して、軽快にスキップしながら、打席に向かいます》

 
《ワンアウト、ランナー三塁一塁、一打同点のチャンス!犠牲フライでも1点という場面》


海未 (…三塁ランナーが、凛でしたら楽勝かもしれませんが…)


《ここは守る方としては難しい場面。一塁にランナーがいるので、ゲッツーが取れれば、その時点で試合終了です》

《ですが、バッターは脚の速い星空選手。そう簡単にはいかないでしょう》

《しかし仮に同点止まりなら、ソフト部は裏の攻撃が残っています。三塁ランナーが帰るのは仕方ないと割り切って守るのか?》

《はたまた、なんとしてもここで試合を終わらせるのか?》


二本松(バッター、脚、速い。セカンドゲッツー、無理。内野、捕ったらバックホーム)パッパッパッ


《キャッチャーの二本松選手が、守備陣に指示を送ります。内野は…前進守備、外野も浅め!絶対に三塁ランナーは帰さない!ソフトボール部の意地が見てとれます》


凛  (野球なら、この場面、スクイズも考えたいところ…。だけどソフトボールは、ピッチャーの手からボールが離れるまでは『離塁』禁止…。かよちんが、どれだけ頑張って走ってくれても、さすがに無理があるにゃ…)


《星空選手、スキップから一転、厳しい表情で左バッターボックスに入ります》


凛  「さぁ!思いっきりくるにゃ~!」

一ノ瀬「何を…1年生のクセに生意気にゃ~!」



 

一同 (にゃ~!?)


五木 (つられてる)ブフッ

二本松「熱くなるな、落ち着け!」

一ノ瀬 「!!…あ、あぁ…私としたことが…」

195: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 12:26:17.44 ID:uJnfliHM
一ノ瀬さんかわいい

197: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 14:59:11.61 ID:OKEICOzk
【117】

《一ノ瀬選手、一旦プレートから足を外し、大きく深呼吸をしました。額の汗を拭います。左右を見回して、守備位置を確認。セカンド、ショートは極端な前進守備》


真姫 (…あ!?…)

 
《ロジンに手をやり、ボールをグラブに収めます。ワンアウト、ランナー三塁一塁。風は…今は逆風、向かい風。ライトからホーム方向に強く吹いています》

《バッターは俊足の星空選手…ピッチャー、モーションに入る…投げた!投球はボール…》


スタスタスタ…

 
二本松(!!)

四ノ宮(!!)

六車 (!!)


凛  (!!)

 
《あっと一塁ランナー走ってる!キャッチャー二塁に送…球できない…ベースカバーに誰も入っていませんでした…これは西木野選手、冷静。前進守備の隙を衝いた見事なディレイドスチールです》
 

穂乃果「真姫ちゃん、やるねぇ!」

ことり「うん!」

海未 「でも…」

穂乃果「でも…?」

絵里 「そうとも言えないかも…」

穂乃果「?」
 

《さぁ、μ's…今度は一打逆転のチャンス…ですが…ソフトボール部キャッチャー、二本松選手、立ち上がりましたね…あぁ、敬遠です、敬遠…》


海未 「こうなりますね…」


《ここは一塁が空いたところで、満塁策を取る。会場からは、ブーイングが聞こえます》


凛  「にゃ~!凛と勝負にゃ~!!」

二本松「またの機会にな…」


《星空選手、結局歩かされました…これでワンアウト、ランナー満塁》


凛  「この話の主役は凛じゃなかったのかにゃ?」

198: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 16:07:03.97 ID:OKEICOzk
【118】

《ソフトボール部は、初回にも、5番の東條選手を歩かせての満塁策をとりましたが、その時には6番高坂選手にセンター前タイムリー、7番小泉選手には左中間を破られる2点タイムリーツーベースヒットを打たれ、都合3点を失っています》


にこ (えっ?次、アタシ?…な、なんで、こんな大事な場面でにこなのよ…)ガクガク

ことり「にこちゃん、大丈夫?足、震えてるよ」

にこ 「だ、大丈夫!…な、訳ないでしょ!いまだかつて、こんな状況に、出くわしたことがないんだから…」

ことり「そうだよね…」

にこ 「緊張するなっていう方が…」

穂乃果「にこちゃんらしくないね?」

にこ 「わからない?ネット配信されてるのよ!ここで恥を晒そうものなら、あり得ないくらいボロクソに書かれて、一生立ち直れない程のダメージを負うんだから」

ことり「そ、そこまでは、さすがに…」

にこ 「甘い!SNSの誹謗中傷を舐めてもらっ…」

希  (…)ワシワシワシ…

にこ 「ちゃ…困…る…ひゃひゃひゃひゃ…ちょ、ちょっと…なに…ウヒャヒャヒャ…する…の…ウヒャ…よ!!」ハァ…ハァ…

希  「どう?少しはリラックス出来たやろ?」

にこ 「はぁ…はぁ…打席行く前に、悶え死ぬとこだったわ!!あとで覚えてなさいよ!」

希  「やっぱ、そうでなきゃ。弱気なにこっちなんて…似合わんよ…」

にこ 「!!」

希  「ええやん、ダメでも。全力でぶつかっていけば、誰も文句は言わんやろ?」

にこ 「…」

希  「アイドルっていうのは、笑顔を見せるのが仕事やなくて…笑顔にさせるのが仕事…や、なかったっけ?」


にこ 「…」ジーッ

201: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 17:05:22.83 ID:OKEICOzk
【119】

にこ 「…ふん!まだまだ、甘いわね。『全国のファンを…』じゃなくて『全宇宙のファンを…』でしょ」ニヤ

希  「…そやね…」ニコッ

にこ 「打ったらイチゴミルクおごりなさいよ!!」


スタスタスタ…


海未 「にこ、バットを忘れていますよ!」

 
スタスタスタ…

ガシッ

スタスタスタ…


希  (作者もしつこいなぁ)w


《4回の表、μ'sの攻撃は、ワンアウト満塁。バッターは2番、センターの矢澤選手。 最初は送りバント、次の打席は粘りましたが、空振りの三振。今日、3回目の打席》
 

にこ 「にっこにっこに~!」


一ノ瀬(ビクッ)

 
にこ「あなたのハートに、にっこにっこに~。笑顔届ける、矢澤にこにこ~…いい?ニコニーは絶対負けないんだからぁ!」

 
一ノ瀬「何を!…いっちのぉ~せ~!三振取る取る一ノ瀬一条!!…わ、私だって…素人相手に絶対負けるわけにはいかないんだ!!」

 
一同(ブフッ!)


五木 「いっちのぉ~せ~?」

三井 「三振取る取る?」
 
二本松「あほ!張り合うとこが、違うだろ!」

一ノ瀬「…はっ!!…私としたことが…」

二本松(精神的な揺さぶりにきたか…)ポリポリ

五木 (この少しの間で、かなり感化されてる…)


希  (一ノ瀬さんも、えりちと同じ路線を歩むんかな?…)

202: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 18:08:14.67 ID:OKEICOzk
【120】

《グランド内で、一瞬、ショートコントが展開されましたことを深くお詫び致します…》


花陽 「真姫ちゃん、満塁だからゴロだったら、どこに転がっても、迷わずスタート切ってね」

真姫 「わかったわ」

花陽 「ライナー、フライは飛び出さない!」

真姫 「わかった」


《さぁ、試合再開。同点、はたまた勝ち越しなるか、μ's。ピンチを切り抜けるか、ソフトボール部。マウンド上でコントを終えた一ノ瀬選手、正気に戻って、ボールをセットします》


一ノ瀬(まったく、人をバカにするのも程がある!なにが『いっちのぉ~せ~』…だっ!)

二本松(それは、お前がやったんだ!)


《内野は中間守備。打球によってホームゲッツーといった感じ》


にこ (この場面…中途半端が一番ダメ!思い切りいくわよ!)


《注目の初球…投げた!おっと、高め!キャッチャーが立って捕りました。あわやワイルドピッチかというボール…一ノ瀬選手、力が入ってます》

二本松(一条、リラックス、リラックス。肩の力を抜け!)

一ノ瀬(それが出来れば、苦労しない!)


にこ (追い込まれるまでは、際どい球には手を出さない)

 
《続く2球目…大きく腕を回して…投げた!…ストライク!今度はアウトロー》


にこ (あれは、打ってもファーストゴロ…。とにかく内野の頭を越さないと)


《続く…3球目…投げた!低め外れた…ボール。カウントはツーボール、ワンストライク。よく見ています、矢澤選手》


二本松(矢澤か…なかなか、選球眼がいい。前の打席も、ファールで粘られたし…勝負が長引けば、押し出しの危険性が増す…)

五木 「打たせていこう!」

六車 「ガッチリいくよ!」

四谷 「バッチこ~い!」

一ノ瀬(わかってるけど、打たれたら、終わりなんだ…よっ!)


《このボールはインハイ!厳しいところ!…主審の手は?…上がらない、ボールです!ボール!さあ、スリーボール、ワンストライク。次がボールなら、押し出し、同点です!》

203: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 19:24:53.65 ID:OKEICOzk
【121】

一ノ瀬(今のがボールだと?)

二本松(さすがに、今の判定はキツいな。このあとは…クリーンアップか…。簡単には歩かせられないなぁ…。やはりここは…打たせて取るしか)

一ノ瀬(!!…ど真ん中?…)

二本松(自分の力を信じろ!)

一ノ瀬(…)


《さぁ、一ノ瀬選手…覚悟を決めたか?たっぷり間合いを取ったあと、プレートに足を揃えました。ロジンに手をやり…ボールをこねて、グラブに納めます。改めて、キャッチャーのサインを覗き、小さく頷いた。そして…モーションに入る。大きく腕を回して…投げた!》


にこ (き・た・!ど・ま・ん・な・か・!)


キン!


《打ったぁ!》


一ノ瀬(!!)


《う、打ち上げました!レフトに高~いフライ。これは…犠牲フライは厳しいか…三塁ランナーは、一応タッチアップの構え…ん?風でボールが押し戻されている!?レフト、前進、前進…走って、走って…跳んだ!ダイビングキャッチ!捕った、捕った、捕りました!》


花陽 (いける!!)

 
《それを見て、三塁ランナー、ホームを狙う!》


七瀬 「させるかっ!!」

 
《レフト、素早く立ち上がり、バックホーム!!ワンバウンドでいい球が返ってくる!ランナー回り込んでヘッドスライディング!追いタッチになった!!クロスプレー…判定は?…》



… 


 

204: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 20:28:30.40 ID:OKEICOzk
【122】

アウトォ!









《ア…アウトです…判定はアウト!…ダブルプレーです…つまりこの瞬間、ソフトボール部の勝利が決まりました。試合は5対4、ソフトボール部の勝利です》


花陽 (…)


《小泉選手、ホームベース上、うつ伏せのまま、立ち上がれません…》


凛 (かよちん…)

 
《矢澤選手の放った打球は高く上がったレフトフライ。タッチアップするにはやや浅いかと思われました》

《しかしボールは逆風に押し戻され…最後はレフトの七瀬選手が前方にダイビングしてキャッチ》

《捕球体勢が悪いとみるや、三塁ランナーの小泉選手、思いきってホームに突入。回り込みながら左手でベースをタッチしにいきましたが、返ってきたボールもストライク!》

《追いタッチにも見えましたが…判定は無情にもアウト…同点にすることはできませんでした…》

 
にこ 「ほら、いつまでも寝てるんじゃないよ!整列するよ」

真姫 「肩、貸すわ」

 
《小泉選手、今、2人の選手に抱えられて、ようやく身体を起こしました。引きづられるようにして、列の最後尾に。選手が整列します》


レイ!

アリガトウゴザイマシタ!


《今、両チームのキャプテン…一ノ瀬選手と星空選手が、ガッチリ握手を交わしました。あぁ、他の選手も握手やハグをしています。…そして、最後まで観戦していた観客からは、惜しみ無い大きな拍手が送られています!》

205: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 21:03:34.67 ID:OKEICOzk
【123】

二本松「絢瀬さん、本来なら感傷に浸っていたいとこだし、グランド整備もしなきゃいけないのだが、この空模様だ。急いで撤収した方がいい」

五木 「片付けは私たちでやる」

絵里 「わかったわ、お願いするわ」

一ノ瀬「高坂さん、今日はありがとう。色々、勉強になったよ」

穂乃果「いえ、こちらこそ。私たちも楽しかったです」

 
ポツ


一ノ瀬「ん?…」
 

ポツ

ポツ


穂乃果「あ…」

 
ポツ

ポツ
ポツ

ポツ
ポツ
ポツポツポツ… 

ザー…


穂乃果「うわっ!降ってきた!」

絵里 「みんな急いで校舎に戻って!撤収よ!」


ウヒャ~

バシャバシャバシャ…

206: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 21:44:31.20 ID:OKEICOzk
【124】

海未 「ここで例の台詞ですよ、穂乃果!」

穂乃果「例のセリフ?あっ…アレね!」

穂乃果(スゥ~)

穂乃果「雨や~め~!!」


ザー…
ザー…


穂乃果「今日はやみませんねぇ」

絵里 「でしょうね…」

にこ 「くだらないこと言ってないで、早く中に入るわよ!!」
 

ことり「待って!花陽ちゃんと凛ちゃんが!」

 
絵里 「えっ?」

希  「あっ…まだ、あそこに立ったままやん…」

にこ 「まったく世話が焼けるわね!真姫ちゃん、行くよ!」


バシャバシャバシャ


真姫 「ちょっと、待ってよ!」


バシャバシャバシャ


にこ 「花陽、とりあえず、中に入りなさい!ここで突っ立ってても、風邪を引くだけよ!」

真姫 「凛も!」


花陽 「…かえれ…ま…せん…」


にこ 「ちょっと、なに言ってるのよ?」

真姫 「ほら、凛も。花陽を連れて中に行くわよ!」


凛  「…凛も…帰れないにゃ…」

 
にこ 「いいから、早くしなさいよぉ」

207: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 22:05:14.98 ID:OKEICOzk
【125】

バシャバシャ…


穂乃果「花陽ちゃん、凛ちゃん!」

ことり「本当に風邪ひいちゃうよ」

海未 「花陽も凛も、気持ちはわかります。でも、今は…」


花陽 「…先に帰っててください…」


にこ 「…花陽…」


花陽 「…私…みんなに迷惑を掛けちゃい…」


バシッ!!


花陽 (!!)

 
絵里 「にこ!!」

希  「にこっち!!」

にこ 「先輩を差し置いて、自分ひとりで責任取ろうって言うの?いくら作者が花陽推しだからって、いいカッコしないで!」
 

花陽 「にこちゃん…」


にこ 「冗談じゃないわ!だったら、最後の打席、あのチャンスで凡打に倒れたアタシの責任はどこに行くのよ!」


花陽 「…ち、違うよ…あれは、花陽が、ホームに突っ込まなければ、まだチャンスが続いてたのに…」


希  「そんなん、結果論やん」


花陽 「でも…事実です!」


希  「花陽ちゃんは手抜きして走ったん?アウトになると思って走ったん?違うやん!全力で走って、でも、アウトになってしまった…。そんなん誰も責められないやん」

絵里 「そう、そんなことを言ったら、私がホームランを打たれなければ勝っていた試合…。悔やんでも悔やみきれないわ…」

穂乃果「それを言うなら、穂乃果だってフライを落としちゃったし、ダブルプレーでチャンスを潰しちゃったし」

真姫 「絵里のホームランのきっかけを作ったのは、私のふたつのエラーでしょ!なんで、みんな私を責めないのよ…」

ことり「私がもっと戦力になれれば…」

208: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 22:07:30.86 ID:FxD1YeRP
花陽推し草

209: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 22:19:17.57 ID:OKEICOzk
【126】

海未 「みんな、おかしいです!誰も、誰が悪いなんて思ってません。むしろ、よく闘いました。全員、胸を張って下さい!」 

穂乃果「海未ちゃんは、張るほどないけどね」

海未 「あなたに言われたくありません!なんですか、こんなときに!」

 
凛  (クスッ)


海未 「あ、今、笑いましたね?凛は私の胸を見て笑いましたね!?」


凛  「…いや…笑って…ない…にゃ…」ニヤッ

 
海未 「あなただって『フラット3』の一員じゃないですか!」

凛  「…だって、にこちゃん!」

にこ 「ぬわぁんでよ!今、アタシは関係ないでしょ!!」

アハハハ…
ワイワイ
ガヤガヤ


七瀬 「アイツらこの雨の中、楽しそうに何やってるんだ?」

三井 「さぁ…でも高坂さんっていつもあんな感じですから」

九里 「それだからスクールアイドルなんてものが出来るんだろうなぁ」


絵里 (まったく…さすが穂乃果ね。ちょっとした一言で、場の雰囲気を変えてしまう)

希  「まぁまぁ、反省会はあとにして、今は中に入らんと…」

ことり「事前に運動部が使うシャワールームを、借りられるよう頼んでおいたから…」

絵里 「そういうことだから…いい?戻るわよ」

 
凛  「行こう、かよちん」

花陽 (コクッ)


バシャ

バシャ

ビシャ

210: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 22:34:06.78 ID:OKEICOzk
【127】
 
穂乃果「いやぁ~勝ちたかったねぇ~!」

凛  「勝ちたかったにゃあ~!!」

海未 「はい、それは悔しくないて言えば嘘になります…」


穂乃果「勝ちたかった…よ」ヒック


海未 「な、ちょっと、穂乃果?」


穂乃果「海未ちゃん、悔しいよぉ」ヒック

海未 「急に何ですか…あなたが…泣くのは…反…則です…よ…」グスッ


花陽 「うっぐ…うっぐ…」

凛  「か、かよちん…」

真姫 「…うぅぅ…やめてよ…花陽…泣かないでよ…」

花陽 「うわ~ん」ドワッ

凛  「うにゃ~ん」ブワッ

真姫 「花陽、凛…だから泣かない…で…って…うわ~ん」

絵里 「もう…みんな…」グスッ

にこ 「にこは泣いてなんて…いないわよ…雨が…目に当たって…そう見えるんじゃない?…」グスッ

ことり「えへへ…にこちゃん…この雨…しょっぱいねぇ…」グスッ

希「目が潤んで前が見えないのも、雨のせいやね…」グスッ


穂乃果「勝~ち~た~かったよぉ~~!!」

213: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 22:46:33.84 ID:OKEICOzk
【128】

………
……


ガチャ


穂乃果「やっほ~!今日も練習頑張ろう…って、どうしたの? みんなでパソコンを覗き込んで…」


凛  「昨日の試合の動画を観てるにゃ」

穂乃果「おぉ!穂乃果も家で何回も見ちゃったよ。やっぱり最後の本塁突入シーンはさ、結果がわかっててもドキドキしちゃうよね」

にこ 「動画の視聴者が選ぶベストプレーランキングでは2位ね」

凛  「かよちんのスライディング、カッコ良かったにゃ~」

花陽 「あれでセーフなら、もっと良かったんだけどね…」

凛  「そして、凛のダイビングキャッチが…堂々の1位にゃ!!」

真姫 「はいはい。もう何度目よ、その自慢」

凛  「うるさいにゃ~」ポコポコポコ

 
海未 「どうやら、いつものみんなに戻っているようですね」

ことり「うん、良かったね!」チュン

 
ガチャ


絵里 「みんな集まってるみたいね?」

希  「風邪ひいてへん?今日の練習は大丈夫?」


凛  「全然。あのあとちゃ~んと休んだから、もう、大丈夫にゃ」


にこ (若いわね…)ボソッ


凛  「にゃ?」


にこ 「何でもない…」


トントン


絵里 「はい!?…」

214: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 22:51:41.33 ID:OKEICOzk
【129】

ガチャ


絵里 「一ノ瀬さん!二本松さん!」


凛  (『いっちのぉ~せ~』にゃ!)コソコソ

花陽(凛ちゃん!)シッ!

 
二本松「まず、昨日はありがとう。最後はあの雨のせいで、ろくに話ができなかったから…」

一ノ瀬「みんな風邪ひかなかったか?」


絵里「ご心配なく、とりあえず無事みたい。そちらは?」


二本松「お陰さまで…」


希「まぁまぁ、立ち話もなんやから、中に入りぃ」


一ノ瀬「あ、あぁ」

二本松「じゃあ…失礼する。…あ、そうだ、その試合に付き合ってもらったお礼というか…、差し入れというか…?」


ガサゴソ


一ノ瀬「良かったら食べてくれ」


一同 (そ、それは!?)


一ノ瀬「『穂むら』という店の饅頭ただ!なかなか美味いらしいぞ」


一同 (クスッ)


一ノ瀬「ん?和菓子は嫌いか?」


絵里 「えっ!?ううん、そんなことないわ」ムフフ

花陽 「確かに、今、流行ってますもんね…『炎(ほむら)』って」

にこ 「時事ネタはやめなさい!」


一ノ瀬「?」

二本松「?」

215: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 22:57:35.80 ID:OKEICOzk
【130】

海未 「ありがたく頂きます」ニコッ

穂乃果「そ、そうだね」アセアセ


一ノ瀬「?」


花陽 「お茶、いれましょうか?」


一ノ瀬「いや、気は使わないでくれ。そういうのは慣れていない」

 
花陽 「はぁ…」

 
二本松「あなたは野球経験者?」


花陽 「わ、私!?え、いや、小さいときにキャッチボールをしてた程度で…」


二本松「そうは見えないな…バッティングにせよ、走塁にせよ、実にセンスがいい」

 
花陽 「あ、ありがとうございます」

 
二本松「そして…園田さん…だっけ?」


海未 「は、はい」


二本松「あなたも今すぐ、うちに来て欲しいくらい。才能がある」

 
海未 「光栄です」


一ノ瀬「試合前にも言ったが…最初は試合といいながら、こっちのバッティング練習に付き合ってもらう程度で考えていた」

 
にこ 「失礼な話ね」

 
一ノ瀬「そう思う。ゲームが始まってすぐにわかった。自分が誤っていたことに。正直、スクールアイドルって存在を嘗めていたんだ。だから、まずその事について、謝罪したい」


穂乃果「謝罪なんて…ねぇ?」

海未 「はい。何事も、やるからには全力で行うのが、私たちのモットーですから」

穂乃果「海未ちゃんは、ちょっと度が過ぎるけどね」

一同  「あははは…」

216: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 23:00:11.25 ID:OKEICOzk
【131】

二本松「お陰で素晴らしい試合が出来た。感謝する」

 
絵里「こちらこそ。楽しかったわ」


一ノ瀬「間違いなく、練習試合をする予定だった学校よりも…強い」

二本松「断言しよう。あなたたちなら少し練習すれば、地区予選くらいなら、軽く突破できる」

 
穂乃果「穂乃果たち、そんなにスゴいんだ」

にこ 「お世辞に決まってるじゃない!」

凛  「でも、嬉しいなぁ!」ルンルン 

 
真姫 「…で、あなたたち…何を企んでるの?…」


一ノ瀬「ん?」

二本松「えっ?」


ことり「真姫ちゃん!?」

真姫 「わざわざ、そんなことを言いにきたんじゃないんでしょ?」
 
絵里 「何か知ってるの?」

真姫 「さっき、うちのクラスの子から聴いたのよ…ソフトボール部が凛を探してたって」

穂乃果「!!…それってまさか…引き抜き?」


一ノ瀬「引き抜きとは、口が悪い。スカウトと言って欲しい」

二本松「単刀直入に言おう。星空凛、ソフトボール部に入らないか?」


μ's  「!!」

凛  (…)


二本松「その脚力、守備範囲、そしてその知識をもってすれば、今すぐにでもレギュラーだ」

一ノ瀬「…そこの生徒会コンビも誘いたいところだが…3年は直ぐに引退だからな」

二本松「勝手なことを言うが、君はステージよりもグラウンドで大暴れする方が似合っていると思う」


にこ 「ホント、勝手ね」

217: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 23:04:18.80 ID:OKEICOzk
【132】

花陽 (…でもそれは、二本松さんの言う通りかも知れない…)

絵里 (確かに、この3日間、凛はいつもにも増して、元気だった気がする…)


二本松「別に自分の好きなことをやる…っていうのは、悪い話じゃないと思うが」

一ノ瀬「私の好きな詩を教えてあげよう…『遅すぎることなんて本当は、ひとつもありやしないのさ。何するにせよ、思ったときが、きっと、相応しいとき』…どうだ?」
#泣かないで恋人よ


一同 (意外とまともなことを言う…)


凛  「うん…そうだね…」

真姫 「凛!?まさか」

凛  「確かに、凛がスクールアイドルやるなんて、これっぽっちも考えたこともなかったにゃ」

花陽 「凛ちゃん…」

凛  「凛は歌もダンスも下手だし、可愛い衣装も似合わないし…正直、凛がここにいるのは、場違いだと思ったりもしてる…」

希  「凛ちゃん…」

凛  「野球に未練がないって言ったらウソになるし、野球は今でも、大好きにゃ」

海未 「凛…」


凛  「でも、今は、それと同じくらい…ううん、それ以上に、みんなと過ごす時間が、大好きにゃ!!」


穂乃果「凛ちゃん!」

 
凛「今、凛は、穂乃果ちゃんと海未ちゃんの漫才見てたり、にこちゃんと真姫ちゃんをからかったりして過ごす毎日に、とてつもない幸せを感じてるんだ」


海未 「さらっと、おかしなことを言いましたね…」

にこ 「聞き捨てならないセリフがあったわ」

真姫 「私も聴いた」


凛  「そ、それに…」チラッ


花陽 「?」


凛  「かよちんと離れるなんて、絶対に無理にゃ~」


花陽 「凛ちゃん!!」

218: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 23:09:53.12 ID:OKEICOzk
【133】

にこ 「…ってか、それが一番の理由でしょ?」

凛  「にゃは!…だから、折角だけど…お断りすっるにゃ~」

 
一ノ瀬「ふはははは…。そりゃ、そうだ。世の中そんなに甘くない」


μ's  (ん?どこかで聴いたセリフね…)


一ノ瀬「大丈夫、断られるのは想定内だ。ダメ元で訊いてみただけだ」

二本松「ただし、戦力として欲しいのは事実。心変わりがあったら、いつでも来てくれ」


凛  「多分ないと思うよ」


一ノ瀬「ダメ元ついでにもうひとつ…いや、あとふたつ、頼みがあるのだが」


にこ「意外と図々しいわね」

 
一ノ瀬「再来週から地区大会が始まるのだが…我が部はまったく注目もされていないから、応援席がガラガラなんだ」

 
穂乃果「それは、寂しいですね。誰か観ててくれないと、気合いが入らないというか…」

 
一ノ瀬「そうなんだ!そこで、時間があれば…で構わないんだが、応援に来てくれないか?」


海未 「ええ、そんなことなら…」


一ノ瀬「チアガールとして」


海未 (ブホッ!)

ことり「ちょっと、海未ちゃん、大丈夫?」

海未 「チアガールはダメです!あんなに短いスカートで、人様の前で脚をあげて踊るなんて…あぁ、ダメです、ダメです!破廉恥すぎます!」


二本松(アイドルの衣装も、そんなに変わらないだろうに?)
 

希  「まぁまぁ…海未ちゃんの話は置いておいて…もうひとつの頼みって、なんやろ?」


一ノ瀬「あ、あ…その…え~と…」


希  「?」

219: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 23:14:41.79 ID:OKEICOzk
【134】

一ノ瀬「曲を…教えてくれ…」


希  「曲?」
 

一ノ瀬「今度の…お前たちのライブの時に、一緒に歌えるようになりたいんだ…」

 
穂乃果「それって…」

ことり「来てくれるんですかぁ?ライブ!」

 
一ノ瀬「応援に来てくれたらな…そのお返しに…だぞ!」


二本松(素直じゃないねぇ)


真姫 「いいわ。あとでスマホに落としてあげる」


一条 「そうか、うん、ありがとう」

二本松「実は私たち、μ'sに嫉妬してたんだ。『アイドルなんて、ルックスだけでしょ』…って。でも、初めてパフォーマンスしてるとこを見たとき『負けた!』…って思ったよ。何だろう、人を引き込むパワーっていうのかな」

一ノ瀬「真っ直ぐな…一途な想いが伝わってきた。それを忘れてたんだ…私たち。そして、昨日の試合を通じて、改めてそれを感じたんだ。『何事も一生懸命取り組む気持ち…それが大事なんだ』って」

二本松「だから競技は違うけど、お互いを…刺激し合える存在になりたいんだ」

一ノ瀬「立候補させてもらってもいいかな?そのライバル的存在に」


穂乃果「もちろんです!」

 
二本松「ありがとう。では、後輩共々、宜しく頼むよ。…おっと、そろそろ時間だ…じゃあな」

一ノ瀬「たまには一緒に練習しような」


凛  「…」ニコッ

 
ガチャ


一ノ瀬「邪魔したな」


バタン

220: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 23:20:16.29 ID:OKEICOzk
【135】

穂乃果「はぁ…なんか、中身の濃い時間だったねぇ…」

花陽 「とりあえず、お茶にしましょう。お饅頭も貰ったし」


穂乃果「穂乃果はいいよ…」


花陽 「えっ?あの『穂むらのお饅頭』だよ?」ニヤニヤ
 

一同 (プッ!)

 
穂乃果「花陽ちゃんも意地が悪いなぁ」アハハハ
 

真姫 「でも凛が向こうに行くって言わなくて、ホント、良かったわ」

凛  「へぇ…真姫ちゃん、心配してくれてたんだぁ」

真姫 「あ、当たり前でしょ!一応仲間なんだから…」カオマッカ

凛  「あ~照れてるにゃ~」

真姫 「ちょっと、からかわないでよね…あっ!」

にこ 「そう言えばさっき、どさくさに紛れて、おかしなことを言ったわね?」


凛  「にゃ…?…覚えて…ない…にゃ…」


海未 「私も聴きましたよ」

真姫 「そんなに私のことをからかうのが好きなの?」

 
凛  「何かの…間違いだよ…かよちん!逃げるにゃ!!」ダッ

花陽 「な、凛ちゃん!引っ張っていかないでぇ!誰か助けてぇ」ヒェ~


絵里 「まったく、騒がしいわねぇ…」

希  「ホント、相変わらずやねぇ…でもウチには、この賑やかさが心地ええんよ」

絵里 「…うん、私も…」

希  「えりちもウチも、ホンマ、μ'sに救われた」

絵里 「うん…そうね…」

221: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 23:29:05.28 ID:OKEICOzk
【134】

穂乃果「…あのさ、前々から疑問に思ってたんだけど…アイドル研究部って、文化部?運動部?」

 
絵里 「それは…文化部じゃない?」


穂乃果「でも、筋トレとかダンスとか、やってることは運動部並みだよね?いや、それ以上かも」


希 「じゃあ間を取って『運化部』はどうやろ?」


穂乃果「『うんかぶ』?…ちょっと、それは響きがあまりキレイでないというか…」

絵里 「そうね…」

希  「なら『文動部』やない?」


穂乃果「おぉ!なんか文武両道みたいだね。じゃあ、それでいいか」


ズズズズ…

 
穂乃果「…って、ことりちゃん!静かだと思ったら何してるの!?」

ことり「さっき、花陽ちゃんがお茶いれっぱなしで出て行っちゃったから…一服してたんだよ」チュンチュン

希  「ウチももらおかな、お茶」

ことり「はい、どうぞ」

希  「ありがとさん」
 
穂乃果「なんだか、眠くなって来ちゃった…寝ちゃおうかな」

絵里 「練習は?」

穂乃果「う~ん…どうしようか…」ドリームカムトゥルー

222: ときめきたい名無しさん 2021/02/03(水) 23:54:03.95 ID:OKEICOzk
【135】

コラ~
マチナサイ!
リン、アナタノネェ

ツカマエラレルナラ、ツカマイテミルニャ~


絵里 「あの娘たち、まだ、やってるの?」

希  「仲がいい証拠やない?えりちも混ざってきたら?」

絵里 「私が?…ふふふ…今さらこの歳になって『鬼ごっこに混ぜて』なんて言えると思う?」

希  「言えるんやない?今なら」

絵里 「…そっか…そうかもしれないわね…」


穂乃果「だからお饅頭はもう要らないってばさ」ムニャムニャ


希  「…って穂乃果ちゃん、もう寝てるやん!」

絵里 「μ'sのリーダー…よね?」

希  「あはは…」

絵里 「はぁあ~…なんか私も練習する気が失せちゃったなぁ…」マッタリ…

希  「いいんやない?たまには…ゆっくり休むのも…」

絵里 「そ…う…ね………」zzz…

希  「えりち?」


絵里 (穂乃果…希…みんな…ありがとう。今、私は最高に幸せよ…)


希  「お~い…ホンマに寝ちゃったん?」ニマッ


ことり「ダメですよ!イタズラしちゃ!」メッ


希  「!!…そ、そんなん、するわけないやん」アセアセ…


マテェ

マタナイニャ~





【SS】μ'sがソフトボールをする話
 ~完~

223: ときめきたい名無しさん 2021/02/04(木) 00:04:34.90 ID:/TiE2Xc/
お疲れ様でした!
面白かったよ

224: ときめきたい名無しさん 2021/02/04(木) 00:22:14.58 ID:QI7Obb/L
おつおつ

225: ときめきたい名無しさん 2021/02/04(木) 00:27:55.45 ID:ai2fAuXz

野球部って元ネタあるの?

233: ときめきたい名無しさん 2021/02/04(木) 22:30:45.48 ID:VxoAbHiB
>>225
野球設定は完全にオリジナルです。
※質問の答えになってます?

ただ…以前読んだ『穂乃果が野球部を作って音ノ木坂を廃校の危機から救う』というSSから発想を得た…というのはあります。

226: ときめきたい名無しさん 2021/02/04(木) 01:21:37.03 ID:x0HUGp6v
おつおつ
A-RISEほんとに遊びに来ただけで草

227: ときめきたい名無しさん 2021/02/04(木) 05:23:20.40 ID:bIZ4xhjh
楽しかった。完結乙!

228: ときめきたい名無しさん 2021/02/04(木) 07:30:59.59 ID:59geDJ0t
いい締めだった乙

238: ときめきたい名無しさん 2021/02/05(金) 20:00:52.27 ID:tPvTTPRS
面白かった乙

229: ときめきたい名無しさん 2021/02/04(木) 11:15:44.44 ID:IRsTx2jI
ソフトから青春ストーリーにまとめられて、面白かったです

引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1611531586/











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2021/02/06 15:00 | SS | コメント(3)

この記事のコメント

  1. 名無しライバーさん:2021/02/06(土) 15:24:44
  2. 凛「穂乃果ちゃんの自分の大きな力がコントロールなら凛たちも力貸すよ!」
    ことり「ホノケチェンならできるよ」
    絵里「力を合わせれば乗り越えられる」
    花陽「μ'sの気持ちをボールに込めよう」
    希「そいつはええやん」
    ペカー
    穂乃果「いくよ、ツバサさん」
    ツバサ「やっと投げる気になったわね ヌワッ!なにあの輝きは!?」
    穂乃果「μ'sの熱い思いが詰まったこのボール…A-RISEに届け!」
    穂乃果「これが心のアステロイドキャノンだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
    ツバサ「なにこのボール!うぁぁぁぁぁぁ!!」

    試合終了!

  3. 名無しライバーさん:2021/02/06(土) 20:04:56
  4. 僕の股間のボールもいじめてほしい

  5. 名無しライバーさん:2021/02/06(土) 23:47:42
  6. 中学生の時に書いた黒歴史自作小説思い出した

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