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【SS】希「思いを告げるオルゴール」【ラブライブ!】

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1: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:17:09.76 ID:RsiJn31X
のぞまき
希視点
地の文あり

去年某所で投稿したやつなので、違和感を覚えるところがあると思います

2: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:17:46.67 ID:RsiJn31X
「うぅ~寒い、今日はちょっと冷えるなぁ……」

暦の上では夏なのに今日は少し寒い夜に、私は一人で夜道を歩いていた。

これがデートの帰りなら、隣に赤髪で癖っ毛の私の可愛い恋人が隣に居て、手を繋いだり腕を組んだりして寒さも少しは紛れるのに……。

本当は今日会えるはずだった恋人は、急遽用事が出来てしまい、一人寂しく家路に帰っていた。

「はぁ~……それにしても恋人の誕生日にいきなり仕事入ったいうても、少しくらい会ってくれたりしてもいいやんなぁ」

そう、私ーー東條希は明日で27歳の誕生日を迎える。

3: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:18:35.81 ID:RsiJn31X
ーーほんの5日くらい前の事。

久しぶりに真姫ちゃんから電話があり、ドキドキしながら出た。そんな私に急なオペが入りその日は病院に泊まるとの事を真姫ちゃんから告げられた。

じゃあ次の日に……と、でも持った私はそう尋ねると次の日も無理だと言われ、誕生日は一日中会うことが出来ないと素っ気なく言われてしまった。

その一週間前までは真姫ちゃんも、前日の日に泊まりにくると、だから一日中一緒に居てくれると言ってくれたのに……。

だから誕生日の日をウキウキワクワクと楽しみに待っていた私は、少しくらい会えないかと食い下がった。が、しかしどうしても会えないと言われ私は渋々了承した。

「まあ真姫ちゃんはお医者さんやし仕方ないか……。はぁ……でも今年の誕生日は一人やなぁ」

それにしても誕生日に一人何ていつぶりだろうか。

4: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:22:26.85 ID:RsiJn31X
「それに思えば自分の誕生日に会いたいなんて食い下がったのなんて初めてやな……」

私が小さい頃だと食い下がるなんて信じられないもん……何てふふっと少し自嘲気味に笑った。

高校に入るまで両親が転勤族で碌に友達が出来なかった。それに両親は仕事で忙しく、中々誕生日をちゃんと祝ってもらった覚えのない私。

でも高校に入り一人暮らしをし、えりちという一生の親友が出来、μ'sというかけがえのない仲間が出来、それから真姫ちゃんという大切な恋人が出来た。

そしてみんな毎年私のために誕生日パーティーを開いてくれ、高校に入ってからはそれが当たり前の事となっていった誕生日……。が、しかしここ最近はみんな私と真姫ちゃんに気を遣ってか、はたまた社会人で忙しいからか、当日ではなく誕生日前後にパーティーを開いてくれるようになった。

5: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:23:26.87 ID:RsiJn31X
でも、真姫ちゃんは恋人だから毎年仕事で遅くなってもいつも当日に祝ってくれたから少し……いや、凄く寂しい。それに最近会えてないし……。

先々月の真姫ちゃんの誕生日以来、まともに会ってない気がする……真姫ちゃんの誕生日の日に私が何かしてしまったのだろうか?

いや、もしくはこれが俗に言う倦怠期というやつなのだろうかもしれない。電話した時も素っ気なかったし、真姫ちゃんは私にもう興味ないのかな?飽きられたのかな?グルグルと頭の中で悪い事ばかり浮かんでしまって、私は不安になっていった。

……と、そんなネガティブな事を考えてる時にスマホが鳴って出てみると親友のえりちからだった。

6: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:30:22.95 ID:RsiJn31X
「えりち……なんの用事やろう?」

スマホをタッチして出てみると、私の誕生日に誕生日パーティーを開きたいとの事だった。えりちが私以外にはもう連絡していて真姫ちゃん以外は来れるとのことだった。

だから残念ねと言われ、私はそれに忙しいから仕方ないよと自分に言い聞かせるように返事をし、場所と日時を確認した。日時は誕生日の前日の土曜日の夜で、場所は私の好きな焼肉店の個室を予約するとの事だった。

わざわざ私なんかのために悪いなと思いお礼を言って了承した。その後私はえりちと少し世間話をし電話を切った。

私は中々みんな集まれないし、誕生日に独りぼっちにならずに済むし、楽しいはずなのに、嬉しいはずなのに、私の心は不安で寂しかった……。

7: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:34:16.11 ID:RsiJn31X
ーー時は流れ、誕生日の前日になった。

私は誕生日パーティーが開かれる目的の店に行き、みんなが集まったところでパーティーは開かれた。

久々の再会に言葉を交わしながら、みんな次々と私にお祝いの言葉とプレゼントを渡してくれた。私はみんなからのお祝いとプレゼントにお礼を言いながら受け取った。

みんな久しぶりの再会だからか話は盛り上がり近況報告や学生時代の話に花を咲かせていた。けれど私は楽しかったけど、こういう時にはいつも隣に居てくれる恋人が居ないからぽっかりと心に穴が空いたようだった……。

8: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:34:51.22 ID:RsiJn31X
ーーそしてパーティーは終わり今、私はみんなから貰ったプレゼントを持ちながら帰路についている。

帰ったら早速プレゼントを開けてみようと思いながらポケットに入れてあるスマホを見てみると、もう後30分くらいで日付が変わり誕生日を迎えようとしていた。

色々と考えながら歩いてると、いつの間にやら高校の時から住んでいるマンションの一室ーー私の自室の前に着いていた。

9: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:36:04.95 ID:RsiJn31X
私は鍵を開け、誰もいない家にただいまといって中に入り明かりをつけリビングに向かった。

リビングのドアノブを回し中へ入ると、どこからともなく聴いたことがある懐かしいメロディが流れてきた。どこから聴こえてくるのだろうと思い耳をすませてみると、どうやら私の部屋から聴こえてくるようだ。

私はその綺麗な音色に誘われるように部屋に入り明かりをつけた。部屋を見渡すと目の前のテーブルに手のひらサイズの音楽室のグランドピアノと同じ形をしたものが置いてあった。多分これはオルゴールになっていてここから音が発せられているのだろう。

ーーこのピアノ型のオルゴールを見ていると高校時代のあの人を彷彿とさせ甘酸っぱい記憶を呼び覚ます……。

10: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:36:46.66 ID:RsiJn31X
それにしても何故このオルゴールはここに置いてあるのだろう。それにこの曲ってやっぱり……

〝Snow halation〟

……と、呟きながら手を伸ばしてそれを持とうとした途端に突然誰かに背後から左腕を掴まれきゃっ!っと、短い悲鳴をあげる。

え、 誰?怖い……。

振り解こうとしたけど相手は私を強く抱きしめてきた。私はますます怖くなり一生懸命踠いて離そうとした瞬間、背後からーー希ーーと私の愛しいあの人の声が聞こえた。

じゃあこの手はあの人のーー美しいメロディを奏で、時には私を優しく撫でてくれる愛しい恋人の手……。

11: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:47:14.29 ID:RsiJn31X
「ま、真姫ちゃん、な、なんでここに居るん!?」

「それは後で説明するから今はこの音色に集中して……」

そう囁かれて吐息がかかり耳元と心に擽ったさを感じつつも、私は言われた通りに今はオルゴールの綺麗な音色に集中することにした。

オルゴールから流れる音色を聴いているとあなたとの思い出がビデオムービーの様に頭に流れてくる……。

12: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 10:48:40.76 ID:RsiJn31X
ーー九年前……今とは真逆の寒い季節。

私は未だあなたへの恋心には気づいていなかった。しかし私の心にはひっそりとあなたへの思いが淡い雪のようにシンシンと降り積もっていた……。

この頃私たちμ'sはラブライブの最終予選に向けて新曲を作ろうということになった。みんなの意見が纏まらない中、私はラブソングを提案した。

初めてのジャンルに最初はみんな戸惑っていたが、結局ラブソングを作ってみることにした。けれどラブソングを作るにあたって作詞担当の海未ちゃんに恋愛経験はなく、みんなで色々試したは良いもののいいアイデアは浮かばず、ラブソングの提案者の私を含めみんな諦めようとした。

そんな中、私のある思いを知っている親友のえりちは頑なにラブソングを諦めずに食い下がろうとした。そんなえりちに私は大事なのはμ'sだと言い、この話はお開きになった……。

そんな頑なにラブソングを諦めないえりちに疑問を抱いた人が現れた…それがあなたーー真姫ちゃんだった。

13: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:14:27.40 ID:RsiJn31X
みんなで穂乃果ちゃん家に集まって話し合った帰り道、あなたは私たちの跡をつけていた。そして中々本心を言わない私にあなたは自分の方がよっぽど面倒くさいと言葉をぶつけてきた。それは夏の合宿の時に私があなたに言った言葉だった……。

それから私たち3人は私の家に行き、2人にはテーブルに掛けてもらい私はキッチンでお茶の用意をした。未だ家に着いても中々本心を話さない私に痺れを切らしたあなたはここまで来たんだからちゃんと話してと言った。

それに私ではなく、えりちが訳を話した…ラブソングが大事なんじゃない、9人全員で曲作りがしたい、一人一人言葉を紡いで作り上げた曲でラブライブに出たいと、それが私の夢なんだと……。

そう、これが私の夢………いや……

〝私の望み〟

14: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:20:12.11 ID:RsiJn31X
私は家の都合で転校続きでようやく腰を落ち着けた場所ーー音ノ木坂学院で出会ったこの9人は私にとって本当に奇跡だったから、曲じゃなくてもいい、ただ9人で何かを残したかった……。

えりちに初めてあった時、ズルが出来ないで、自分と同じで不器用で周りに壁を作っているこの人と、私は人生で初めて自分から友達になりたいと思い、あの日階段で関西弁混じりで挨拶して徐々に距離を縮めて今では唯一無二の親友になった。

そしてあなたと初めて会った時はあなたが音ノ木坂に入学して間もない頃……。

15: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:21:23.73 ID:RsiJn31X
ーー昼休みに廊下を歩いていると音楽室からピアノを弾く音が聴こえてきた。こっそり覗いてみるとピアノを奏でながら歌を歌っている赤髪で癖っ毛の少女……あなたが居た。

彼女からは音楽に対する諦め……そして未だ燻る情熱が感じられた

私はその姿を見て胸がカッと熱く、目はジッと釘づけになり、息をハッと飲み込んだ……。

16: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:22:15.03 ID:RsiJn31X
ーー西木野真姫ーー

副会長だから彼女の名前は知っていた。もちろん病院の跡取り娘という家柄も……。

だから彼女の家柄を考えると彼女は将来は医者になるのだろう。でもピアノを弾く彼女の姿は本当は音楽が大好きでもっと続けたいと叫んでいた。

しかし彼女の家柄を考えるとそれは諦めるしかない……。

17: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:23:25.30 ID:RsiJn31X
家庭の都合で音楽が大好きだから続けたいと素直に言えないで諦めざるを得ない彼女の姿は、家庭の都合で両親に転校ばかりだから友達が出来ないから転校したくないと素直に言えないで諦めざるを得なかった私によく似ていた。

私と同じで素直になれない彼女…音楽をやりたいと強く願う彼女に音楽を続けさせてあげたいと思った。

でも私には誰かを引っ張っていくことなんて出来ない。私が出来ることといえば見守って背中を押すことだけ、だから彼女とどう繋がればいいのか分からない……。

それにこの学校には彼女と同じように自分の好きに素直になれない子が他にもいる。私はその子達をなんとかして一つにしたい、繋げたいと思ったそんな時に…自分の好きに素直になれないそんな皆を…彼女を繋いでくれる太陽のような存在が現れた。

18: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:24:31.56 ID:RsiJn31X
そして私の思惑通りに太陽みたいな子はみんなを繋いでくれた。

だから私の夢はもうとっくに………。

そう言った私にあなたとえりちはスマホを取り出してみんなに連絡を入れる。私は動揺しながらみんなを集めるのと問うとあなたは、いいでしょ一度くらい招待しても、友達なんだから……と、言った。

友達……その言葉を聞いただけで嬉しくなった。けれどなぜか同時に胸が少し苦しくなった。

しばらくしてみんなが集まり理由を話し、再びラブソングを作ることとなった。私はにこっちや凛ちゃんに揶揄われて、動揺して標準語になってしまいえりちに後ろから抱きしめられた……その時、穂乃果ちゃんが窓の外をキラキラとした目で眺めながら見てと声を上げたので窓の外を見てみると……綺麗で真っ白な雪が降っていた。

19: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:24:58.59 ID:RsiJn31X
それを見たみんなは私の家を飛び出し、近くの公園に円を描くように並び一人一人言葉を紡いでいった。

そして最後に私の番になり、自然と出てきた言葉は……

〝好き〟

……この時私は無自覚だったあなたへの恋心に初めて気づいた。

20: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:26:20.31 ID:RsiJn31X
それから数日が経ち私たちμ'sはみんなで紡いだこの曲でラブライブ決勝に進むことが出来た。

そしてラブライブ最終予選から数日後…クリスマスになった。

この頃私はあなたへの恋心を自覚して戸惑っていた。

私の初めての恋の相手は同性…世間一般には認められるものではないし、この想いも叶うはずもない。だから私はあなたへの恋心に目を逸らし蓋をした。

そんな時に夕方一人でテレビを観ているとあなたから連絡があり出てみると学校の音楽室に来てとのことだった。特に用事がなかった私は、あなたからのお誘いにクリスマスということもあり胸をドキドキさせながら学校に向かった。

21: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:26:53.48 ID:RsiJn31X
私は学校に着き、元副会長なのにと思いつつも胸の鼓動に急かされて小走りになりながら音楽室に向かった。

音楽室に着いてみるとあなたはピアノの前に座っていた。その姿は、あなたに最初に会った時を彷彿とさせた……。

「真姫ちゃん、急に呼び出してどうしたん?」

「あなたに用事があって……。それに言いたいことも……。だから来てもらったの」

「用事?言いたいこと?」

「ええ、言いたいことは後で言うわ。その前に、今日ってクリスマスでしょう?だからあなたにプレゼントとして曲を聴いてもらいたいの…いいかしら?」

22: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:27:32.19 ID:RsiJn31X
たいことって何だろうと思いながら、あなたの弾くピアノが大好きだった私はそれに頷きながらうんと即答した。それにあなたも頷きながら応える。

あなたはピアノに目をやり緊張しているのか息を吸って吐いて、背筋をピンと伸ばした。そしてピアノに向かい弾きながら歌い始める。

あなたが私にプレゼントと言って弾いてくれた曲は数日前みんなで作った曲ーーSnow halationーーだった。

ーー頭の中の思い出の音色と、目の前にあるオルゴールの音色が重なるーー

24: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:28:37.61 ID:RsiJn31X
聴いていると胸の鼓動が早くなりあなたへの思いが溢れ出てしまいそうになって切なくなる。

……やがてピアノを弾き終わり、私が拍手を送るとあなたは照れながらありがとうと礼を言った。

そしてあなたはアメジストの瞳で私を見つめ尋ねてきた。その真剣な眼差しに私の胸がドキッと高鳴る。

25: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:31:09.14 ID:RsiJn31X
「ねえ、希」

「何、真姫ちゃん」

「この歌詞のこの部分……希は誰の名前を入れたい?」

そう言ってあなたは歌詞のーー恋人は君って言いたいーーの〝君〟というところを指差した。

その瞬間私は心臓がバクバクなって、冬なのに緊張で汗が流れる。

26: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:32:01.22 ID:RsiJn31X
「ま、真姫ちゃん、それって、ど、どういう……?」

焦って言葉がつまる。そんな私に真姫ちゃんは……

「私は恋人は希……あなたって言いたい」

……と、言い

「あなたは誰の名前を入れたいの、希?」

ともう一回同じ言葉を尋ねてきた。

私は……いや私も……

27: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:32:30.98 ID:RsiJn31X
「ウ、ウチも恋人は真姫ちゃんって言いたい!」

目をそらし蓋をしたあなたへの思いが溢れかえる。そして溢れてくる思いと共に涙も溢れてきた。

涙でぐしゃぐしゃになりながらあなたの方を見てみると、あなたも私と同じように涙を流していた。

そして……

「「希(真姫ちゃん)、私(ウチ)と恋人になってください!」」

ーー2人の言葉と想いが重なる。

28: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:35:48.75 ID:RsiJn31X
同じタイミングで言ったのでお互い吹き出して笑ってしまう。

暫く笑いあった後はお互い見つめ合い、自然と抱きしめあった。

夕陽が射す音楽室で私たちは愛を囁き、いつまでも抱きしめ合っていた……。

ーーやがてオルゴールの音色が止む……。

29: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:36:29.50 ID:RsiJn31X
……と、同時に部屋の壁掛け時計が12時ーー私の誕生日になったと知らせた瞬間。

「誕生日おめでとう、希。このオルゴールはあなたへの誕生日プレゼントよ」

……と、言いながらテーブルの上のオルゴールを取り、私の前に立つ。

「ありがとう、真姫ちゃん。こんな素敵な誕生日プレゼントくれて……」

「手作りになってて昨日やっと完成したの。だからサプライズにするしかなくて……」

30: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:36:58.41 ID:RsiJn31X
だから最近素っ気なかったのか。私はそう言われてここ数日不安でグルグル渦巻いていた心が軽くなった。

あなたは私との約束を破ってしまったので罪悪感を感じてるのか少しションボリしている。

でも私はあなたがこうして来てくれるだけで、近くに居てくれるだけで嬉しいの。だから……

「ウチは真姫ちゃんが来てくれただけで嬉しいよ。だから落ち込まんといて、ね?」

「べ、別に落ち込んでないわよ!た、ただ、その……や、約束を破っちゃったから悪いと思っただけよ!」

31: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:38:04.48 ID:RsiJn31X
なんでこんな時にツンデレになるんだろう。まあそんな所も愛おしく感じる私は重症だ。それに……

「えりち達を集めたんはホントは真姫ちゃんなんやろ?ウチを一人にしない為に……。ありがとうな、真姫ちゃん」

「ゔぇえ!そ、それは1人にしたら寂しいだろし、その……」

そういいながらあなたは私の言葉に髪の毛をクルクルしながら頬を赤く染めた。

「いつまで経ってもウチの恋人は素直じゃなくて面倒くさいなぁ」

「素直じゃなくて面倒くさいのはあなたもでしょ、希!」

「ふふ、そうやな」

いつもの様に私が揶揄い、あなたがツンツンしながらそれに応える……この変わらない、いつもの流れが私は大好きだ。

そう考えていると……

32: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:39:19.15 ID:RsiJn31X
「……ねぇ希、実はあなたにもう一つ渡したいものがあるの」

と少し震えた声色でそう言った。

こんな素敵なプレゼントの他にもう一つプレゼントがあるらしい。あなたには貰ってばかりで申し訳ないな……。

「実はこのオルゴール、これを入れられるの」

そう言いながらあなたはオルゴールの蓋を開けた。中には銀色に輝くシンプルな指輪ーーシルバーリングが2つ飾ってあった。そしてその指輪の上には輝く透明なダイヤモンドが……。

33: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:40:01.67 ID:RsiJn31X
私はあなたに告白された時と同じように心臓がバクバクし汗が流れる。

「えっ、真姫ちゃんそれって……?」

「ええ、婚約指輪よ。……ねえ、希はダイヤモンドの石言葉は知ってるわよね?」

「う、うん、変わらぬ愛……だよね?」

「ええ、そうよ。じゃあ私がこのオルゴールの曲をみんなで作った時に言った言葉…覚えてる?」

「……未来」

「そう、未来……。ねぇ希、私はあなたに変わらぬ愛を誓うわ。だから私にあなたの未来をちょうだい。希、私と結婚して下さい」

34: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:40:48.60 ID:RsiJn31X
そう言いながらあなたはオルゴールの中から指輪を取り、私の左の手を取り薬指に指輪を嵌める……その瞬間涙が一粒、ツーっと流れた。

ずっとあなたと一緒に居たいと、暮らしたいと思っていた。……でもあなたに迷惑がかかると思ったから中々素直に言えずに気づいたらこの歳になっていた。

多分あなたも私に似ているから同じ事を思っていたんだろう…。でもあなたは素直じゃないけれど肝心なところは素直にハッキリと言葉をぶつけてきてくれた。

素直じゃなく、なかなか本当の自分を見せない私に真正面からぶつかって来てくれて、初めて親友のえりち以外に本心を見せた相手……それがあなた。私はそれがとても嬉しかった。だから私も素直に今の気持ちをぶつける。

35: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:41:44.85 ID:RsiJn31X
「ウチもずっと真姫ちゃんと結婚したいと思ってたん……だから喜んで!」

「希……!絶対あなたを幸せにするわ……!」

そう言ったあなたの目には私と同じように一粒、二粒と涙が流れる……。

「嬉しい……!でもウチだけが幸せになるのは嫌や。ウチは真姫ちゃんと一緒に2人で幸せになりたい。それに真姫ちゃんばっかりに言わせるのも嫌だから……」

私は大きく息を吸い込んであなたにこう言った。

36: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:42:25.62 ID:RsiJn31X
「真姫ちゃん、ウチと……いや、私と結婚して下さい」

私もオルゴールからもう一つの指輪を取りあなたの左の手を取り、薬指に嵌める。

「希……。こちらこそ喜んで!」

2人して顔を見合わせ微笑み、そして抱きしめ合い、見つめあう。まるでクリスマスのあの日みたいだ。

私たちは暫く見つめ合って、やがてあなたが私に顔を近づけてきたのを合図に私は瞳を閉じる。

そして私の唇とあなたの唇が重なる……。

ーーその口づけはまるで誓いのキスのようだった……。

37: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:43:04.22 ID:RsiJn31X
これで終わりです
ありがとうございました!

希ちゃん遅くなりましたが、誕生日おめでとうございます!

38: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:45:21.55 ID:RsiJn31X

39: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 11:52:08.79 ID:1CoJ9LTv
おお、、、おお素晴らしい!

40: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 12:15:06.49 ID:BoyXAeEu
すごく良かった…!

41: 輝きたい名無しさん 2020/06/13(土) 12:28:38.21 ID:YqkYFGfV
スノハレ誕生の経緯は後付けだけど秀逸よね

引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1592011029/










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2020/06/14 01:30 | SS | コメント(0)

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